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1:失恋は新しい恋の始まり 前編
しおりを挟む僕は今、彼女に別れを切り出されている。
みっともなく縋り付くことも出来たが、既に決意を固めた彼女の表情になにも言えずにただただ立ち尽くしかなかった。振られているにも関わらず、彼女に嫌われたくない思いが僕の行動を支配している。
今の彼女の心に、僕はいない。ほんの少し前までは確かに彼女の心に僕はいたのに、今は僕じゃない別の誰かがいる事実を受け入れられなくて、僕は静かに視線を逸らした。
――高校ニ年生の春、僕は失恋した。
「蒼真、元気出せって」
「うぅ……なんでだよぉ……」
「それは転校生くんが格好良すぎたんだろうよ」
彼女――いやもう振られたのだから元彼女か――はどうやらその格好良すぎる転校生に一目惚れしてしまったらしい。僕という彼氏がいるのだからと初めはそんな事を思う自分に嫌悪していたそうなのだが、気にしないようにすればするほど思いは膨らんでいったようだ。その結果、他の人を想ってしまっている状態で僕と付き合う行為は僕に対する酷い裏切りだと思い、申し訳ないと思いながらも別れを切り出したと彼女は言っていた。
僕はそんな彼女のことが好きだった。いや多分今でも好きなままだと思う。未練たらたらで当分は忘れられそうにないほどだ。
実は僕は未だに転校生を見たことがない。
正直向こうに非があるわけではないが、こちらとしては元彼女を取られたようなものだから僕は転校生の姿を見たくもないし、お知り合いにもなりたくないわけである。噂で聞く限りでは、どうやら帰国子女でとても綺麗な顔をしたハーフらしい。まあ僕には関係ないけど。
「俺は蒼真も可愛いと思うぜ?」
「はあ……男が男に可愛いって言われてもなあ……」
僕の顔は所謂女顔というもので、童顔なのも相まって中々モテたことがない。身長も170cmはあるのに、この顔と周りの男どもが僕よりも高い所為で小柄に見られてしまい、女の子の恋愛対象からは外れてしまうのだろうか。
元彼女は人生で初めて出来た彼女だったから、振られたショックが大き過ぎて当分は引きずりそうだ。
目の前のこいつは、親友の九重理人。幼稚園から今までずっと同じクラスという奇跡を起こし続けている幼馴染でもある。
実は、理人は僕とは違って女の子からかなりモテる。栗色の柔らかそうな髪に王子様のように甘い端正な顔立ち、そして180cm近い高身長――確かにどこをとってもモテる要素しかない。羨ましい限りだ。
そんな奴に可愛いと言われてもあまり嬉しくないと言えば、理人は困ったように笑って僕の頭をポンポンと軽く撫でてきた。
「本当のことなんだけどなあ」
「……なんでお前は彼女作んないの」
「んー、こうして蒼真と一緒にいる方が楽しいからかな」
「……なんだよそれ」
僕には理人が考えていることがわからない。でも少し嬉しいと感じてしまう自分に気づいて、考えを振り払うように頭をぶんぶんと振った。そりゃあ僕だって理人と一緒にいるのは楽しいけれど、それはそれ、これはこれである。
僕が知る限りでは理人に彼女がいたことはない。僕に隠れて彼女を作っていた可能性はあるが、少なくとも僕は知らない。
なんだかはぐらかされたような気持ちになって、理人に好きな子はいないのかと聞いてみるが、少し寂しそうな表情で「内緒」と言われた。
寂しそうな表情をするということは、もしかして叶わぬ恋という奴なのだろうか。彼氏がいる女の子を好きになってしまったとか、かなり年上のお姉さんを好きになってしまったとか、その逆とか……考えれば考えるほど理人に同情してしまい、僕は理人の肩に手を置いて「どんまい」と笑った。
馬鹿にするつもりは一切ない心の底からの言葉だったのに、理人は額に青筋を浮かべ、肩に置いた僕の手を掴んでぎゅうっと力を入れる。あまりの強さに痛い痛いと喚けば、理人は怖い笑顔を浮かべながら僕にありがとうと言った。咄嗟に出そうになった「絶対にありがとうと思っていないだろう」という言葉は、額に浮かぶ青筋が増えたのを見てごくりと飲み込む。
きゅっと口を引き結んだ僕に、理人はくすりと笑って手を離した。離された手は赤くなっていた。
「……別にお前が想像してるようなものじゃねーよ」
「じゃあなに」
「だから内緒だって」
くすくすと笑いながら唇に人差し指を当てる理人は、やっぱり女子達が言うようにまるで王子様のようだった。男の僕ですら少し、ほんの少しどきっとしてしまうほど。
昼休み終了を告げるチャイムが鳴り響き、僕たちは机に広げていたお弁当箱やらスマホやらを急いで片付ける。次の授業の準備をしながらも僕の心はここにはない。
僕はずっと上の空だった。
結局午後の授業の内容は全く頭に入らなかった。心ここに在らずの状態が続くどころかどんどん落ち込んでいく僕に、理人を始めとした仲の良い友人達が心配してくれたのだろう。放課後どこかに遊びに行こうと誘ってくれた。
帰宅部の僕と理人は一旦家に帰って服を着替え、他の友人達の部活が終わるまでは二人で駅前のゲームセンターで遊ぶことになった。
彼女と付き合う前はよくこうして二人で遊びに行っていたが、彼女が出来てからは彼女優先にしていたため、こうして二人で遊ぶのは久しぶりだ。彼女と付き合っていたのはほんの数ヶ月のことだったのに、とても懐かしく感じる。理人も同じように思っていたようで、二人で顔見合わせながら笑った。
格闘ゲームで対戦して、負けた方が勝った方に自動販売機のアイスを奢るという勝負をした。結果は理人の圧勝。悔しがる僕を見て笑う理人はとても楽しそうだった。
クレーンゲームばかりが置いてあるコーナーの横にアイスの自動販売機があり、理人はストロベリーチーズアイスを、僕は王道のバニラアイスを買って二人で近くのベンチに座って食べる。
ぴりぴりぴりとアイスの周りの紙を破り、近くのゴミ箱に捨ててアイスをぱくり。冷たくて甘いアイスは口の中に入れた瞬間、とろりと溶けてすぐに消えていく。やっぱりバニラが一番だなと上機嫌で食べていると、横から食べかけのストロベリーチーズアイスが差し出された。食べてもいいのかと聞くと頷きが返ってきたので、遠慮なくぱくりと頂く。ほのかに感じるチーズの塩味といちごの酸味がより甘さを引き立たせていてこれはこれで美味しい。
お礼に、とバニラアイスを差し出せば、ぱちくりと瞬きが返ってきた。どうかしたのかと首を傾げると、理人はバニラアイスをぱくりと食べた後ににやりと笑って「間接キスだな」と言う。
「ばっ……!おまっ、何言って……っ!」
突然そんなことを言われるとは思っていなかったので、驚きと羞恥に頭が混乱する。言われるまで何も感じていなかったのに、意識した瞬間、顔が熱くなった。
「くくっ、顔真っ赤」
「……っ」
口元に手を翳し、顔を俯かせながら小刻みに肩を震わせる理人に、僕の顔はますます熱を帯びていく。
友達同士だからノーカンだ!と言えば、余計に肩の揺れが大きくなった。僕は居た堪れなくなって、必死に笑いを堪える理人の隣で小さくなりながらちびちびとアイスを食べる。理人の笑いが落ち着いたのは僕がアイスをほとんど食べ終えた頃だった。
今までもこうして食べ物の味見やジュースの回し飲みなんかを普通にやっていたのに、どうしてこんなに意識してしまうのかわからなかった。間接キスだと言われても軽く受け流せばよかったはずなのに。
もしかしてこの間まで彼女と付き合っていたからだろうか。彼女とも食べ物を味見し合ったりしていたが、確かにその時はかなり意識していた。だって好きな子が食べていたものを少し分けてもらうんだよ?意識しない方がおかしい。
しかしその理論でいくとおかしなことになるなと思った。まるで僕が意識し出したのは、理人を好きだから……とか。いやそもそも理人が間接キスだなんだと言わなければ僕だって意識することはなかったのだから――そこまで考えて、やめた。
この考えは不毛だ。だってあり得ない。
僕と理人は幼馴染みで親友なのだから。
余計な考えを振り払うようにふるふると頭を振ると、少しくらくらとした。
絶賛部活中の友人達が来るまであと一時間以上。今のこの状態で二人きりというのは少し気まずい。そんな心情が表に出ていたのか、隣からはあという大きな溜息が聞こえてきた。
「意識されるのは嬉しいけど、お前にそんな顔されるのは困るな」
「……そんな顔って、どんな顔だよ」
「ここに皺が寄って、楽しくなさそうな顔」
ここ、と眉間に人差し指をとんとんと当て、眉尻を下げて困ったように笑う理人。やはり僕はどうやら無意識のうちに気まずいという感情を全面に出してしまっていたようだ。ごめんと小さく謝ると、頭をぽんぽんと撫でられた。
「なんか……どんな顔すれば良いかわからなくなった」
「笑え。俺は蒼真が笑ってればそれで良い」
どうしてそんな表情でそんなこと言うんだよ。
親友ってこんな感じだったっけ?幼馴染ってこんな感じだったっけ?あれ……?
――僕は理人といる時どんな顔していたんだっけ……?
今まで自然にしていたことなのに、一度でも意識してしまうと中々上手くいかない。このゲームセンターに来た時も格闘ゲームで勝負をした時も全部楽しかったはずなのに、今は楽しいというよりもどうしたら良いかわからなくて困惑の方が大きくなっている。
ぐるぐると回る思考に呑まれそうになっていた時、突然頬に冷たい物が触れて、身体がびくんっと跳ねると同時にぴゃっという高い声が出た。驚きすぎて心臓がバクバクしている。
「な、ななな……」
「ほらこれ」
いつの間に買ってきたのだろうか、差し出されたのはペットボトル飲料だった。炭酸が苦手な僕に配慮してか、特徴的なキャラクターが前面に描かれたりんごジュースである。
手の中に収まったペットボトルと理人の顔を交互に見やると、くすりと笑った理人はくいっと僅かに顎を上げた。
「喉乾いただろ?それ、やるよ」
「え、あ……あ、ありがと」
「ん、どういたしまして」
隣に座った理人は一緒に買ってきたらしいペットボトルの炭酸飲料をぐいっと煽った。それを見て僕もペットボトルのキャップを開け、中身を一口煽る。すっきりとした甘さの冷たいりんごジュースは乾いた喉を潤していく。
自分でも気づかなかったがどうやらかなり喉が渇いていたようだ。ごくごくと喉を鳴らしながら飲んでいき、気付けば中身は半分程になっていた。
ふぅと満足気に息を吐き出した僕を見て、「やっと笑ったな」と目を細めながら嬉しそうに言う理人に一瞬ぽかんとしたものの、その言葉を理解した瞬間、ぶわりと一気に身体が熱くなった。
折角冷たい物を飲んでいたはずなのに全身が熱い。残りのりんごジュースをぐびっと一気に煽ると、焦り過ぎたのか咽せてしまった。げほげほっと出る咳に涙が溢れる。ようやく止まった時には、僕の顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。
「大丈夫か?」
「げほっ……う、うん……ごめん、咽せた」
「……っ」
僕が顔を上げると隣で息を呑む音が聞こえた。どうやら僕の顔は自分が思っている以上にひどいことになっているようだ。理人は僕の顔を見て目を見開いた後、すぐに顔を逸らしてしまった。
「……ほら、これで拭け」
「あ、ありがと」
そう言って差し出されたタオル地のハンカチを受け取り、おずおずと言われた通りに涙を拭う。涎も付いているかもしれないし、これは洗って返そうと思いながらボディバッグの中に丁寧に仕舞い込んだ。
空のペットボトルをゴミ箱に捨て、その場から立ち上がって近くにあったクレーンゲームを見てみることにした。
初めに言っておくと、僕はクレーンゲームがあまり得意ではない。彼女と付き合っている時も良いところを見せようと思って何度か挑戦してみたが、結果は惨敗。お小遣いがなくなるだけで何も手に入れることができなかった。
そんなこんなで僕はクレーンゲームをすることはほとんどないのだが、今日はそうも言ってられなくなりそうだ。それというのも、今僕の目の前にあるクレーンゲームの中には僕が好きなゲームキャラクターのぬいぐるみが入っているのである。
正直に言おう、かなり欲しい。
でも絶対に取れない自信しかない。
自分の力量がわかっていて絶対に取れないことを理解しているのならやめておけば良いのに、僕はつい手を出してしまった。一度欲しいと思ってしまえば人間というものは簡単には諦めがつかないものだということを僕は痛いほど知っている。
百円玉を入れて左右、前後を調整してアームを降ろす。アームはぬいぐるみに擦りはしたが、数ミリ動いた程度でほとんど変化はなかった。ぐぬぬ、ともう一枚百円玉を追加する。もう一枚、もう一枚と追加していくが、やはり取れない。これで千円か……と思いながら入れようとした時、理人が僕の腕を掴んだ。
「あれが欲しいのか?」
理人が指差した方を見てこくりと頷くと、理人は自分の財布から百円玉を取り出して入れた。
突然のことに驚きを隠せずにぽかんとする僕を横目に、理人はボタンを操作してアームの位置を調整している。左右、そして前後を調整し終えて下降するアームは目当てのぬいぐるみに引っ掛かり、アームの片側に引き寄せられるようにして獲得口に落ちた。
「やるよ」
そう言って胸の辺りにぬいぐるみを押し付けられる。ぬいぐるみの柔らかな感触に我に返った僕は、胸に抱いたぬ
いぐるみと理人を何度も見比べてへにゃりと笑った。
「ありがとう、理人」
僕じゃあ絶対に取れなかったよ、理人はクレーンゲーム上手いんだなと緩み切った顔でそう言うと、理人は頬を赤らめながらふいと顔を背けた。
あ、そうだとさっきのジュース代と今のクレーンゲーム代の合わせた金額分を財布から取り出して、理人の手を取って握らせる。突然のことで肩を震わせた理人は、その手の中のお金を見て少し顔を歪ませた。
そして僕が握らせた百円玉三枚を手に、もう一つのクレーンゲームの前に行ったかと思えばすぐに戻ってきて、何かを手に乗せられる。それは今僕が持っているぬいぐるみと同じキャラクターが描かれたグッズだった。
「……えっ?」
「俺がお前にやりたかっただけだから気にするな。あと百円余ったから返す」
「は……え?」
「だーかーらー、俺がやりたかっただけだからお前が気にする必要も金を出す必要もないの。……わかったら早くしまえよ」
なにこいつ、本当に王子様かなんかなのか?
僕じゃあいつになってもこんなふうになれないのだと思う。そりゃあ女の子にだってモテる筈だよ。
内心そんなことを思いながらも、僕の心臓は高鳴っていた。どうしてか今まで理人のことが好きだと言っていた女の子たちの気持ちが本当の意味で分かったような気がする。
理人は優しい。それでも今までは見た目だけでモテているのだと思っていた。けれどそれだけじゃなかった。
勿論見た目も大いに関係しているだろうが、幼馴染みで親友にもこうやって優しくできて、気遣いも出来る理人が女の子に好かれないはずがないのだと漸く気付かされた瞬間だった。
「……本当、なんで彼女いないんだよ」
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