【R18】双子の弟に寝取られたと思ったら二人に溺愛された

白井由貴

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双子の弟に寝取られたと思ったら二人に溺愛された

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 今目の前で起こっていることは果たして現実なのだろうか。

 俺の部屋のベッドの上で重なり合う二人はまだ俺に気付いていないようだ。俺はこの二人をよく知っている。よく知っているなんてものじゃない、俺の恋人と俺の双子の弟だ。絶え間なく聞こえる弟の喘ぎ声と卑猥な水音に思わず耳を塞ぐ。

 なんで……なんで二人が?
 俺はパニックだった。確かに俺の恋人は俺の親友でもあると同時に弟の親友でもあるので仲が良い。双子といっても俺たちは顔は似ているが性格や雰囲気は正反対で間違える人は少ないので、間違えているわけでもないだろう。だったらどうして。

「……あっ、あぁ……っ!」
「……くっ、出すぞ!」

 二人は共に絶頂を迎えたらしく、その声を最後に喘ぎ声も水音も止んだ。二人の荒い息遣いだけが聞こえる中、俺は絶望とパニックでどうにかなりそうだった。

 双子の弟である晴人はるとは社交的で明るくて勉強も出来る人気者だ。対して、人見知りで引っ込み思案であがり症で勉強も努力しないと出来ない、そんな晴人の下位互換が俺だった。
 
 だから俺の恋人――浩介こうすけが俺を選んでくれた時は本当に嬉しかったのに、やっぱりあれは何かの間違いだったんだ。晴人と同じ顔だったから俺を代わりにしただけだったんだと思うと、自然と涙が溢れ出てくる。悲しい、悔しい、寂しい。いろんな負の感情が一気に俺の心に湧いて出てくる。

 ああそうか、そんな俺だから、こうして二人に捨てられたんだろうな。

 自室でゲームでもしながら落ち着きたいところだが、生憎二人がいるのはまさに俺の部屋だった。逃げ場を探してリビングに行き、ソファにごろんと仰向けに寝転がる。
 今頃二人は仲睦まじく事後の話でもしているんだろうか。考えたくないのに頭に思い浮かぶのはそんなことばかりで、未だ止まらない涙を隠すようにクッションを抱き込んだ。

 そうしてどのくらいの時間が経ったのかわからないが、何か声が聞こえた気がして俺は目を覚ました。ゆっくりと身体を起こすと、抱えていたクッションがぼふっと膝の上に落ちる。リビングにある壁掛け時計を見て、自分が三十分ほど眠っていたことに気づいた。
 尿意を感じ、いそいそとリビングを出てトイレに向かう途中、二階から降りてくる二人と目が合った。

「……結人ゆいと?」

 今から帰るのだろう。
 二人はしっかりと衣服を着込んでいた。

 脳裏にさっきの光景が浮かび、俺はさっと視線を逸らした。俺が見ていた事を二人は知らないのだから普通に接すればいいはずなのに、出来なかった。止まったはずの涙が溢れていくのがわかる。二人に知られたくなくて、俺はトイレに駆け込んだ。

 用を足すといくらか落ち着いたような気がする。ふうと息を吐き出してから一連のトイレの動作を済ませて手を洗う。鏡に映る自分の顔は酷い有様だった。

 リビングに戻ると、なぜか二人はソファに座っていた。まさかいるとは思っていなかったので、驚きのあまり体が硬直する。俺が呆然と立ち尽くす中、二人は顔を見合わせていた。

「……さっきの見た?」

 さっきとはあの情事のことだろうか?咄嗟に否定しようとしたが、喉が張り付いたように声が出ない。それを二人は肯定と捉えたようで、何を思ったか徐に立ち上がった浩介は俺の前に立った。

「結人」
「……っ触んな!」

 伸ばされた手を思い切り弾く。さっきまで俺の弟を抱いていた手で触られたくなかった。心が狭いのかもしれない。でも残念ながらそれが俺なんだ。

「……結人?」
「……別れよう」
「は……?」

 俺はもう諦めていた。
 どうせみんな俺じゃなくて晴人を好きになる。みんなみんなそうだった。俺はきっと母さんのお腹の中で晴人に全部取られて生まれてきたんだ。そんな俺はみんなに嫌われて当然、要らない存在なんだ。
 
 そう早口で捲し立てると、少しだけすっきりした。もしかしたらこの胸の内を誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。けれどそれを本人達の目の前で言ったという事実は、思った以上に俺を苦しめた。

「……別れたい」
「結人……それがお前の本心か?」

 こくりと頷く。俯いているので二人の表情はわからないが、きっと傷ついた表情をしているだろう。俺は酷いやつだ。やっぱり別れて当然なんだ。

 何かに耐えるように唇を噛み締めて突っ立っていると、大きな大きな溜息が頭上から聞こえてきた。反射的にびくりと肩が震え、俺は顔を上げることができない。そんな俺に痺れを切らしたのか、浩介は俺の腕を思い切り掴んで引き寄せた。

「来い」
「……うわっ」
「晴人も来い」
「うん、わかってる」

 浩介は俺の腕を掴んで引っ張っていく。慌てる俺の後ろを苦笑を浮かべながらついてくる晴人。全く意味がわからなくて抗議をするが無視されてしまう。俺の腕を掴む浩介の手の力はかなり強くて痛い。

「いたっ……痛いって!」
「お前ちょっと黙ってろ」
「……っ」

 目の前の浩介はとても怒っていた。
 鋭い眼光で睨まれ、あまりの恐怖に俺はひっと小さく悲鳴をあげて口を噤む。それを確認し、階段を登った先にある部屋の扉を開けた浩介は、掴んだ腕もそのままにその部屋のベッドに俺を投げ飛ばした。衝撃に息が詰まる。

「……っ、げほ、げほっ」
「晴人、そっち頼む」
「いいけど……あんまり無茶させないでよ?」
「どうだろうな」

 咳き込む俺をよそに、二人は仲良さそうに話している。いちゃいちゃを俺の前でわざわざ見せなくてもいいのに、と思わないでもないのだが今それを言う勇気はなかった。

 ぎしりと音を立てて俺の上に乗った浩介は、俺の両方の腕を掴んで頭の上に引っ張り上げた。何が起こっているのか頭の処理が追いついていない。固まっている俺に構わず、浩介は片手で俺の手首を纏め、もう片方の手で自分の首元にあったネクタイを解いた。片手でネクタイを解く姿に一瞬ときめいたが、今はそれどころではない。浩介はあろうことか、その解いたネクタイで俺の両手首を縛ったのだ。

「え、え?」

 混乱に混乱を極めていた俺は知らなかった。
 ――この後に起こる事を。

「ちょ、これ外せよ!」
「お前本気で別れるっていってんのか?」
「そうだよ!」
「理由は」
「……っ、だって浩介は晴人が好きなんだろ?俺の顔が晴人とそっくりだから、だから代わりに俺と、付き合ったんだろ?……さっき浩介と晴人がヤってるところ見て、俺、邪魔なんだなって、思ったんだ。俺もうやだよ……浩介も晴人も好きなのに、こんな醜い気持ち抱えてるの、嫌なんだよ」

 泣くつもりはなかったのに、途中から涙が溢れてきて止まらなかった。涙を見られたくなくて縛られたままの手首を目の上に置いた。しゃくりあげながら言った言葉はどれほど二人に伝わったのだろうか。俺が身を引けば全てがうまくいく、だから俺とは別れて二人で付き合ってと続ける。
 
 沈黙が痛い。二人とも何も言わない。
 部屋に響くのは俺が鼻を啜る音だけ。

 長い沈黙の後、漸く浩介が口を開いた。

「……不安にさせて、ごめん」

 開口一番は俺に対する謝罪だった。ひっぐとしゃくり上げながら目元を隠していた腕を少しだけずらす。涙に歪む俺の視界では二人の表情を窺い知ることは出来ないが、謝るその声は少し落ち込んでいるように感じられた。

「ただお前を代わりだと思ったことは一度もない。それは誓って言える。俺は結人だから告白したし、恋人になったんだ。それは晴人の代わりじゃない、結人が好きだからだ」
「……じゃあなんで、晴人と……」
「あれは……その」

 先程までの流暢さはどこへやら、途端に言葉を詰まらせた浩介は罰が悪そうに俺から顔を逸らした。ほらやっぱり、そう思ってまた涙が溢れそうになった時だった。
 
「それはね、結人。俺が頼んだんだ」

 困ったように笑いながら晴人はそう言った。

「俺が浩介に、一回だけ練習台になって欲しいって頼んだ」
「……練習台?」

 晴人は何を言っているのだろうか。
 晴人が浩介の練習台を頼んでセックスをしていた、ということはセックスの練習台を頼んだってこと?何のために?

 疑問符でいっぱいの頭を察したのか、晴人は俺の足の上に乗りながら切なそうな表情で俺を見下ろして言った。

「俺ね、ずっと昔から結人のことが大好きなんだ。兄弟とか家族愛とかじゃなくて、恋愛の意味で好きなんだ。本当は恋人になりたかったけど浩介に先越されちゃったし……腹いせもあったのかもしれない、いつか結人と恋人みたいなこと出来たらいいなと思って、練習台になってもらったんだ。結人と同じ顔だったら浩介も酷くはしないだろうって思ったし」

 ずっと一緒にいたのに、誰よりも近くで一緒にいたはずなのに初めて晴人の本音を聞いた気がした。晴人が俺を好きと言う事実をどう受け入れていいのかわからなくて咄嗟に浩介を見るが、浩介は全てを知っていたようで苦虫を噛み潰したような表情をしていた。

「結人、好きだよ。愛してる」

 なんて返事をすればいいかわからないが、そりゃあ俺だって晴人のことが好きだ。恋愛的な意味かどうかと聞かれたら違うと思うけれど、それでも晴人のことを好きなこの気持ちは本物だ。
 そう言うと晴人は一瞬驚いたような表情をした後、花も綻ぶような綺麗な笑みを浮かべた。

 そんなほのぼのとした空気を面白く思わない奴が一人――浩介だ。俺と晴人が和解したのに自分は、とでも言いたげな視線が俺に降り注いでいることに気づき、俺は頬を引き攣らせる。

「おい、俺と晴人のことが誤解だってわかったんなら、別れるなんて撤回しろ」
「え、やだよ」
「なんで」
「……だって俺以外の人で感じてヤったんだろ?それも俺と同じ顔の晴人を」

 つまりは嫉妬だ。
 俺以外の人間を抱いたのが嫌だったのだ。

 言葉の意味が伝わったのかはわからないが、浩介の表情は未だ険しい。普段は爽やかイケメンなのに今は見る影もない。俺は頬を膨らませながら浩介から顔を逸らす。
 すると浩介は俺の胸元に置いていた縛られた手を片手で掴んで頭の上に移動させる。そしてもう片方の手は俺の顔の横に勢いよく置き、所謂床ドンのような状態になった。思わず俺は身を竦めた。

「もういい」
「は、……んむっ!」

 それは噛み付くような、乱暴な口付けだった。咄嗟に閉じた唇をこじ開けようとする浩介の舌に必死で抵抗する。こじ開けられないとわかったのか離れていく唇。
 ホッとしたのも束の間、今度は鼻を吸われた。次第に息ができなくなり、酸素を求めた口が薄く開いた瞬間、狙っていたかのように素早く唇を塞がれた。未だ酸欠状態の俺は口を閉じられず、そのまま蛇のようにするりと口内に侵入した浩介の熱い舌に舌を絡め取られる。じゅるっと溜まっていた唾液を吸われ、俺の身体が小さく震えた。

 こんなに激しい口付けは初めてだった。今までも数回浩介とはしたことがあったが、そのどれもが触れるだけの拙いものだったから、こんな食べられてしまうような恐怖さえ覚えるキスがあるなんて知らなかった。俺は浩介の唇から逃げるように腰を引くが、手を掴まれて晴人が腰に乗っている状態では無意味だった。

「ふっ、う……んっ」

 息が出来ない。酸欠で頭がクラクラする。
 上顎や歯茎、歯列を舐められ、そして舌を吸われる。ぴりぴりとした快感が舌から下半身に溜まっていくのがわかった。

 やがて乱暴に口内を犯していた舌が出ていき、ちゅっと音を立てて離れていく。名残惜しそうにお互いの間に垂れていた銀糸はぷつりと途切れ、俺の首筋に落ちた。晴人が俺の胸の上まで移動し、酸素を求めて息を荒くする俺の唇に触れるだけのキスをする。茫然とする俺を尻目に、いつのまにか足元に移動していたらしい浩介は、手慣れた様子で俺のスラックスとパンツを脱がしていく。顕になった俺の局部が固くなっていることに気付き、顔が熱くなった。

「ははっ、あんな乱暴なキスで感じたのか?それとも、俺と晴人がヤってるのを見て感じてたのか?」
「そんなことな……ひんっ」

 浩介は笑いながら俺のモノを乱暴に掴んだ。俺の身体は弓形にしなり、口からは悲鳴にも似た声が出る。竿を掴まれ、親指でぐりぐりと先端を潰すように弄られて声が止まらない。自分でもほとんど触ったことがないからか、すぐに快感が押し寄せてくる。

「やめ、んっ……もっ、やめ、てぇ……ッ」
「本当に乱暴にされるのが好きなんだな。……晴人、お前も見てないで参加しろよ」
「え、いいの?」
「こんな結人を見て、お前も我慢できないだろ」
「あ、あっ、やめ……んんっ!」

 びゅっと俺の精液が飛んだ。
 絶頂を迎えたせいで息も絶え絶えな俺に更なる快感が襲ってきた。余韻で小刻みに震える俺の身体を優しく撫でながら、晴人は下へと下がっていく。晴人は俺の足の間に入り込み、俺のイったばかりの陰茎にそっと手を添えた。そして根本から先端へゆっくりと舐め上げられる。ぺろりとざらざらとした感触が裏筋や亀頭を這い、上擦った声が出た。

「ちょ、ちょっと待って!今イったばっか、んっ……あぅっ」
「結人、気持ちいい?」

 一度口を離して俺の顔を見た晴人は満足そうにした後、徐に俺のモノを口に咥えた。初めての感覚に腰が引ける。
 
「ひっ……!?あっ……はる、やめ……んあぁっ」

 晴人の口内はとろとろに溶けてしまいそうなほどに熱い。咥えながら器用に手で俺のモノを上下に擦りあげていく。気持ちが良い、気持ちが良すぎてすぐにイきそうになる。絶頂を迎える寸前、晴人は口を離した。

 どうして、と晴人を見れば目があった瞬間に妖艶に微笑まれた。色気のある笑みを浮かべる晴人に俺は思わず息を飲む。双子だから顔の造形はほとんど一緒のはずなのに、ちんちくりんの俺とは違って晴人はどうしてこうも美人なのだろうか。

「ふふ、可愛いね結人。可愛く蕩けた顔して……煽ってるの?そんな顔されたら抑えが効かなくなる」
「本当にな。そんな物欲しそうな顔しなくてもちゃんとイかせてやるから安心しろ」
 
 息も整わないままに、俺の身体は浩介によって仰向けから四つん這いのような体勢を変えられる。手首が縛られている為、頭をベッドにつけてお尻を突き出している格好だ。足は肩幅より広めに広げられ、恥ずかしい部分が全て丸見えになる。

 俺の頭側には晴人が、足側には浩介が座っている。晴人は俺の脇に手を入れ、胡座をかいた膝の上に俺の頭を置いた。縛られた手は頭の後ろにされ、胡座の内側が見えるような方向に頭を向けられる。いつのまに脱いだのか、目の前には晴人の陰茎が硬さを持ち聳り立っていた。悔しいことに晴人のそれは俺よりも大きかった。

「結人、俺のを咥えて」

 ……咥える?これを?
 頭上から降ってきた言葉に俺は混乱した。あまりに自分のものとは違う大きさにごくりと唾を飲み込む。俺だって年頃の男だから行為の最中に陰茎を咥えることがあるのは知っている。だがそれは知っているだけだ。こんな大きいものが本当に口の中に入るのか?

 戸惑う俺の唇に陰茎の先端が当たる。先走りでぬるりとしていた。晴人は興奮しているのか少し息が荒い。再度、咥えてと言われて鼻を摘まれた俺は酸素を求めて口を開ける。ゆっくりと口内に入っていく陰茎。鼻は解放されたので息はできるはずなのに、苦しい。

「うぐっ……っ、うぅっ」
「んっ、上手だよ結人。熱くて、気持ちいい」

 片手で頭を抑えられて前後に動かされ、じゅぼじゅぼという卑猥な音と共に抽挿を繰り返す。頬の内壁を擦るように動き、言葉の通り気持ちが良いのか晴人の息が荒くなっていく。
 
 無理やりされているはずなのに、時折優しく頭を撫でられる。よくわからないがとても気持ちがいい。
 
「んむっ、んっ、ん……っ?!」

 口での奉仕に意識が集中していると、突然陰茎を掴まれて身体が跳ねる。さっき出た精液を搾り取るように下から上に扱かれ、取れた精液を後孔に塗り込まれていく。ふにふにと指で揉まれるように解され、ある程度柔らかくなったところで指を挿れられた。

 指の先は向きを変えながら何度も抜き差しされる。押し広げながら進んでいき、ついに指が全て入ってしまった。少しの圧迫感に呻き声が漏れる。

「んっ、あ……」
「結人、お口がお留守だよ」
「んがっ!ごふ、うぐっ……んぅ、っ」

 後孔に入っている指は、確実に俺の良いところを擦っていく。気持ち良くて晴人のモノを口から離しかけた時、頭に添えられていた手で押し戻された。勢いが良かったのか滑りが良かったのか、晴人の亀頭が俺の喉に当たって苦しくて思わず呻く。しかしすぐに快感が押し寄せ、頭がぼんやりしてきた。

 じゅぼじゅぼと卑猥な音を立てながら、俺は晴人のモノを咥えて頭を前後に動かす。気持ちが良いようで、俺の口の中で質量をさらに増していった。

「……っ、結人、でる……っ!」
「んっ……ぐ、っ」

 後孔に挿れられている指の数が三本になる頃、晴人は俺の口の中で熱い精を吐き出した。後頭部を抑えられて避けられない状態で吐き出された精は、俺の口内に収まらず、口端から溢れ出ていく。

 どくどくと脈打つ陰茎を種付をするように二、三度奥に突かれ、口からゆっくりと引き抜かれる。俺の口の中は晴人の精液でいっぱいだった。

「ぐ、あっ、あぁっ」

 後孔で指がバラバラに暴れ、俺の身体は仰け反った。喘ぎ声が口から出る度に晴人の精液も俺の口から溢れていく。

「や……あっ、あんっ……ん、んんっ」

 嬌声を呑み込むように、晴人は精液塗れの俺の口を塞いだ。精液を舌で喉の奥へ奥へと押しやられ、ごくりと喉が上下した。精液を飲んでしまったと思う間もなく、晴人の舌が口内を犯す。上顎を擦る舌に、俺の腰は更なる快感を求めて揺れてしまう。それに応えるように、今度は後孔に熱くて硬いものが押し付けられた。

 ぐっぐっと押し付けられる度、未だ指以外を受け入れたことのないソコはみちみちと押し広げられていく。先端が入り、徐々に奥へと進んでいく浩介のモノを受け入れるように、徐々に形に沿って広がっていくのがわかる。圧迫感に息が詰まりそうだ。ぴりぴりとした痛みがあったが、そらも進んでいくごとに痺れる様な快感に変わっていく。
 
 万が一にも切れないようにという気遣いからかゆっくりと挿れられ、あと少しで全部入ると言う時だった。

「――――っ!」

 声にならない嬌声が喉から漏れた。
 身体がびくびくと痙攣し、目の前がチカチカと点滅している。あと少し、というところで浩介が一気に穿ったのだ。俺は呆気なく絶頂を迎えた。お腹につくほどそそり立っていた俺の陰茎からは勢いよく精が吐き出され、俺の腹や胸に掛かる。射精を見届けた晴人は、漸く唇を離した。

「結人のイキ顔、すっごく可愛い」
「あ……っう、あぁ……っ」

 ちゅっと音を立てて晴人は触れるだけのキスをした。
 余韻で動けない俺の胸に腕を回して起き上がらせた浩介は、俺の口に指を突っ込んで掻き回す。口の端から垂れた唾液は首を伝い、胸へと流れていった。

「きつ……結人、そんなに締め付けるな、っ」
「あうっ……あ、ふっ」

 浩介の大腿部を足で挟み込む形になっているからか、きゅうきゅうと締め付けているのがわかる。今の体制はいつもよりも奥に当たる感じがして、襲いくる快感にぶるりと体を震わせた。浩介の切羽詰まった声が聞こえた後、中のモノが質量を増した。

「んぁっ、ほっひぃ……あっ、あぅ」
「結人、すっごく気持ち良さそうな顔してる。……じゃあ俺も挿れちゃおうかな」
「……はう、お……?」

 そう言って笑った晴人の言葉に、俺は不安になって晴人を呼ぶ。すると晴人は俺の縛られた手を頭上に上げた。それを浩介が口に突っ込んでいない方の手で受け取り、俺は起き上がりながら胸とお尻を突き出すような格好になる。
 
「大丈夫だよ、一緒に気持ち良くなろうね」
「あ……っ!あっ、ああっ」

 にこりと微笑んだ晴人は、液が出続ける俺の陰茎を手に取って自分の後孔に宛がった。晴人のそこは俺を受け入れるように俺の陰茎の形に沿って広がっていく。するすると挿入されていき、全て挿入ってしまう頃にはとてつもない快感が俺を襲った。

「……んっ、はいったよ」
「あっ……あ、う……」
「結人のここ、凄い締まってるぞ。そんなに晴人の中は気持ちいいか?」
「……や、あっ……んんっ」

 口の中に入っていた指が離れ、代わりに浩介にキスをされた。唇をべろりと舐められ、舌を吸われる。ただそれだけの刺激でも俺は達してしまいそうだ。

 前も後ろも気持ち良くて、頭がおかしくなってしまいそうだ。

 晴人の中は熱くて、俺を歓迎するかのように内壁がうねうねと蠢いている。今動けばすぐに絶頂を迎えてしまいそうなくらい気持ちが良い。後ろに突っ込まれている浩介のモノも俺の中で質量を増していく。脳がとろけるほど気持ち良さに、俺の腰は無意識に揺れる。

「あっ、やらっ、ああっ」
「くっ……」
「んっ、ん……っ、ゆいと」
「らめっ、へん、んんっ……こわれ、あっ、ああぁっ」

 更なる快感を求めて勝手に揺れる腰に、声が止まらない。それまで動いていなかった二人が同時に動き出し、俺をかつてないほどの、脳を突き抜けるような快感が襲う。

 あまりの気持ちよさに呂律が回らない。
 言葉が言葉にならず、全て嬌声になってしまう。

「……っ出すぞ」
「ひ、ああぁっ……っ!あっ……あぁ……っ」
「んっ、んんっ……!」

 三人同時に絶頂を迎えた。
 浩介は俺の中に、俺は晴人の中に精を吐き出す。熱いものが俺の中を満たしていく。ガクガクと身体は大きく痙攣し、頭も目の前も真っ白になった。

 意識が朦朧としている。
 このまま眠ってしまいたいと思って目を瞑ろうとした時だった。

「……へ……あ、あっ、らんれ……ひんっ!」
「誰が一回で終わりって言ったよ?」
「ん、俺も、もっと結人が、っ、ほしいな」

 精液でぐちゃぐちゃになった後孔は滑りが良くなったのか、ピストン運動は先ほどよりも早くなっている。浩介が動くことによって俺も動き、それに伴って俺の陰茎も前後に動く。気持ちが良いのか、晴人の腰も動いていた。晴人の後孔も先程よりも滑りが良くなり、俺の陰茎はスムーズに抽挿される。

 今出したばかりの敏感なモノを刺激されたせいか、ぴくぴくと身体が跳ねる。前と後ろを責められ、萎えていた俺の陰茎は徐々に硬さを取り戻していく。

「も、やらぁ……っ、ゆる、し、ぁんっ!」
「結人の中、すっごく気持ち良い」
「あっ、やら、あっ、ああん……っ!」
「ん……あっ、気持ち、いい……っ」
「れちゃ、あっ、れちゃうぅ……あ、ああぁぁっ!」
「締まる……っく、ぅ」

 びくんびくんと大きく痙攣したと同時に、後孔に熱いものが注がれていくのを感じ、俺はくたりと背中側にいる浩介にもたれ掛かった。全身ぴくぴくと小さく痙攣し続け、俺の体は鉛のように重く、もう指一本も動かせない。

「……ん、あ……っ」

 晴人の中に入っていた俺のモノが出る。あんなにも熱かった晴人の中とは違い、外は少し冷たい。
 浩介は自分ごと俺をベッドの上に横たわらせる。未だ抜かれていない浩介のモノは、先程絶頂を迎えたと言うのにある程度の硬さを保ったままだ。仰向けに寝転ぶ浩介の上に俺は仰向けに寝転んでいる。自分の体重が掛かっているのもあり、浩介の陰茎は俺の奥まで届いていた。

 もう何度絶頂を迎えたかわからない。
 空気が肌を撫でるだけでも感じてしまい、その度に身体はぴくりと小さく痙攣する。まるで全身が性感帯になってしまったかのようだ。

 晴人は俺の膝を割り、俺の萎んだ陰茎を口に含んだ。ゆっくりと上下に口を動かした後、陰茎を舐められ先端を指でぐりぐりと弄られる。快感から少しでも逃げたくて腰を浮かすと、下にいた浩介がパンッと勢いよく穿った。

「ひぃ、んっ!」

 情けない悲鳴が口から出た。
 精液の製造が追いついていないのか、陰茎から出たのは透明な液体。それでも構わず晴人は先端を弄り、浩介が下から勢いよく押し上げる。

 ずっと絶頂を迎えているような、ふわふわとした感覚だった。脳がこれ以上は危険だと警鐘を鳴らしている。

「もう、らめ、ぇっ……しんら、あっ、からぁ……っ」

 これ以上は死んでしまう。
 必死の懇願が通じたのか、最後に一回だけと浩介は言った。晴人もそれに頷いて、指の動きを速めていく。ぱん、ぱんと肌同士が激しくぶつかり合う音が部屋中に響き渡り、俺は今日何度目かの絶頂を迎えた。

「んあぁっ!ああっ、あ、……――っ!!」

 晴人の手の中にある陰茎から勢いよく噴水のように液体が飛び出し、後孔には何度目かも忘れてしまった欲望が注がれた。何度も何度も抜かないままで出し続けた為か、俺の下腹部は少し膨れている。

 浩介が俺を横向きに寝かせた後、ゆっくりと俺の中から陰茎を引き抜くと、大量の精液と体液が混ざった液体がどろりと流れ出てきた。その刺激でさえ俺には毒だったようで、軽くイってしまった。

 もう、本当に指一本動かせる気がしない。
 俺の意識はそのまま闇に落ちた。



 * * *



 重たい瞼を上げると、見慣れた天井が目に入った。
 
 とにかく身体中が痛い。特に腰とあらぬ所が痛い。何度も何度も絶頂を迎えたせいで俺の頭はまだぼんやりとしていて、何も考えられない。

「あ、起きたんだね」

 晴人が俺の顔を覗き込んでふわりと微笑んだ。
 優しく丁寧に頭を撫でられ、あまりの気持ちよさにその手に擦り寄るとくすくすと笑われてしまった。

「結人は猫みたいだね。起きられそう?」
「むり」

 声を出すまで気が付かなかったが、大分喉にもダメージが残っているらしい。空気が漏れるような掠れた音が喉から出ただけだった。それでも双子の弟は理解したようで、俺の背中に腕を差し込んで上半身をゆっくりと起こしてくれる。あまりの痛みに顔が歪み、堪らず布団を握りしめた。

 晴人がそっと背中を支えてくれ、俺は差し出された水を一口含んだ。こくり、と喉が上下して体内へと入っていく。再度こくり、こくりと喉を鳴らしながら水を飲んでいくと、少し喉がマシになった。

「……いま、なんじ」
「あれからほんの二時間ほどだよ。今日は父さんも母さんも社員旅行で帰ってこないから気にしなくても大丈夫だよ」

 そうか、そういえばそんなことを言っていた気がする。
 ああ思い出した。俺たちを置いていくことに抵抗があった両親は、社員旅行を欠席しようしたのだが、晴人の強い希望により両親は三泊四日の社員旅行へと出掛けていったのだ。今がいつか、何時なのかはわからないが、恐らくあと二日は両親が帰らない。

「折角結人と二人っきりになれると思ったのにこんなことになるなんてね。……でもま、結果オーライかな?」

 もしかしてそのために両親の社員旅行行きを強く推していたのか?

 俺の視線に気がついたらしい晴人は、いたずらっ子のような笑みを浮かべて人差し指を唇に当てた。同じ顔のはずなのにこいつがやると憎たらしいくらい絵になるんだよな。

「おい、晴人。洗濯物が……結人」

 なんでまだここにいるんだよ。
 そんな気持ちを込めた視線をどう受け取ったのか知らないが、浩介はニヤリと笑ってベッド脇に座った。

「なんだ、誘ってんのか?」
「ちがう」
「……声かっすかすじゃねぇか」

 お前のせいだよ、と言いたいが言ってもどうせこいつには伝わらないだろう。晴人に支えられている俺を見て眉を顰める。

「……なんか近くないか?」
「こんなもんでしょ」

 晴人は挑戦的な笑みを浮かべて浩介を見た。浩介はひくりと口の端を吊り上げたかと思えば、すぐに心配そうな表情になって俺を見る。何か言いたそうなその表情に、俺は首を傾げた。

「その……身体は大丈夫か?」

 こくりと頷く。痛いのは痛いし、無理やり二人にされた様なものだが責める気にはならなかった。
 浩介はあからさまにホッとしたような表情になり、俺は少しだけムカついた。

「もう結人以外と体を重ねる気はないから、だから許してくれないか?……別れたくないんだ」

 本当に?と見つめながら首を傾げると、力強く頷かれた。

「結人が誰よりも好きで大切なんだ。ずっと俺のそばにいてほしい」
「……大切なんだったらもう少し優しく抱けば良いのに」

 俺の手を握りながらそう言う浩介に、晴人はぼそりと言った。確かに俺にとっての初めてのセックスだったが、割と散々なされようだったと思う。まさか童貞卒業と処女喪失(女の子ではないから処女は語弊があるかもしれない)を同時にされるとは思っても見なかった。
 正直、初めての時は痛いんだろうなと思っていたから、あんなとろけるような気持ちよさを想像していなかったし、なんならあれだけ絶頂を迎えるとも思わなかった。あとは三人でするとは思わなかった。

 痛いところを突かれたのか、浩介は苦虫を噛み潰したような表情だ。何故優しくしなかったのか、もう一度晴人が問うと浩介は顔を逸らした。髪から覗く耳が赤い。

「……結人が可愛すぎて、止まらなかったんだよ」

 俺が可愛いとか目がおかしいんじゃないだろうか。
 今度の誕生日プレゼントに眼鏡を一緒に買いに行くのもありだなと考えていると、晴人がうんうんと頷くのが見えて俺は愕然とした。晴人の眼鏡もだなんて……俺のお小遣いで足りるだろうか。

 俺を可愛いとかほざくなら同じ顔の晴人も可愛いはずだ。そう言うと、二人はお互いの顔を見遣ってハッと鼻で笑った。

「こいつが可愛いだって?例え結人と双子だとしても全然違うだろうが」
「例えじゃなくて正真正銘の双子なんですけど。ほら似てるだろ?」
「ハッ、寝言は寝て言え」

 寝言ではなくて本当に双子なんですけどね、俺たち。
 ……というより、この二人ってこんなに仲悪かったっけ?浩介は晴人の親友でもあるし、俺の記憶では仲が良かったはずなんだが。
 
 俺が傍観者を決め込んでぼんやりと眺めていると、何故か二人の視線がこちらを向いていることに気づいて首を傾げた。

「じゃあどっちが良いか結人に決めてもらうか」
「……え?」
「絶対負けないから」
「……は?はる、っ」

 背中を支えていた晴人の腕に力が入り、ぐいっと晴人の方に引き寄せられたかと思うと急に晴人の顔が近くに迫り、唇が重なった。先程の情事中とは違い乱暴に閉じられた口をこじ開ける訳ではなく、何度も優しく閉じた唇を啄まれる。
 
 薄らと目を開けると、自分と同じ顔のはずなのに俺よりも少し長い睫毛やきめ細やかな肌が目に入り、神様は双子にまで差を与えるのかと内心苦笑した。

 何度も何度も角度を変えながらする内に薄く開いた唇、隙間を縫うように舌が口内へと入り込む。逃げ腰の俺の舌を見つけると嬉しそうに絡みついて優しく吸われた。
 ぴちゃ、と音を立ててながら暫くそうしていると、不意にお腹の辺りを触られて身体がぴくりと跳ねる。お腹や脇腹をさわさわと撫でていき、徐々に上の方へと上がっていく。くすぐったさに身を捩るとぐっと頭を引き寄せられた。深くなるキス、そして手は俺の真っ平な胸へ。

 ――いや、いやいやいやいや、俺もう身体限界なんですけど?

 手で晴人の胸を押すが、びくともしない。
 とんとんと晴人の胸を叩いて、無理だというのを伝えると漸く唇が離れた。

「どうしたの?」
「おれ、もうへとへと……ぁ」
「その割に結人のここは元気になってきたみたいだけど?……俺とのキスで感じちゃった?」
「――っ!」

 布団を捲られ、部屋着越しにそっと撫でられて掠れた声が漏れた。耳元で囁かれた内容に顔が熱くなる。

 とん、と軽く肩を押され、支えを失った俺はなす術もなくベッドに倒れ込んだ。その上に馬乗りになる晴人にゾッとした。横を見れば浩介が不機嫌そうにこっちを見ている。

「よそ見するなんて余裕だね。ねぇ結人、俺のことだけ見てよ」

 首元に顔を埋められ、擽ったくて身を捩る。温かくて柔らで滑りを帯びたものが首筋を這い、チリっとした痛みが襲った。

「父さん達が帰ってくるまであと二日もあるから、いっぱい可愛がってあげるね。もう俺なしじゃ生きていけない体にしてあげる」

 ぞくりと背筋に冷たいものが走る。
 それと同時に下腹部がきゅんとなった。

 座っていた浩介も俺の近くに来て、それはもう良い笑顔で言い放った。

「俺もその間はここに泊まるから、覚悟しとけよ」

 その後二人の宣言通り、両親が帰ってくる日まで二人に散々体を暴かれたのは言うまでも無い。



 おわり。


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