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腕の中で 3
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アンセルはリリィの手を握り、指と指を絡め合わせて柔らかな頬にキスをした。
お互いの身体を密着させるとリリィの体温は上昇し、心臓が早鐘のように鳴っていた。頬に何度もキスをしてから徐々に首筋をつたっていくと、リリィは目を閉じてくすぐるような声を漏らしていく。シミひとつないデコルテは滑らかで、柔らかい膨らみに手を伸ばして服の上から触れると、半開きになった口からは甘い声が漏れるようになった。
「あっ…んせ…まぁ…」
目を閉じたまま自らの名前を呼ぶリリィの姿を、アンセルはたまらなく愛しく感じた。応えるように唇を重ねると、彼女の濡れた舌に自らの舌を絡ませていった。
「ひゃん…ふあっ…やっ…」
リリィはパッチリと目を開けた。重ね合わせていた唇を離すと、驚いた顔でアンセルを見つめた。
「怖かった?ごめん。もっと…リリィを感じたくて堪らない。ずっと我慢してたから、抑えが効かなくなってる」
と、アンセルは言った。
リリィは頬を赤らめ、重ね合わせた感触を確かめるように唇に触れた。唇は一気に熱を持ち、男の情熱が伝わってくる。求められる心地よさが驚きと恐怖という感情を溶かしていくと、リリィは微笑みながらアンセルに抱きついた。
「ずっと…待ってました…。もっと…して…ください」
リリィは甘い声で囁くと、アンセルは柔らかい身体を抱き締めた。互いの熱を感じながらまた唇を重ね合わせていく。強く抱き締め合いながら甘い唾液を味わうと、心も体も一つに溶けていくようだった。
「んっんっ…はぁ…つ…ふぅ…んっ…」
静かな部屋の中では、女の甘い声が男の情欲を煽るように響いた。その声が熱を帯びるほどに、男の興奮もどんどん高まっていき、唇を重ね合わせながら素早く服のボタンを外していった。透き通るような肌が見えると、吸い寄せられるように美しいデコルテにキスをした。
リリィは熱い吐息を漏らすと、切なげな表情を浮かべながら身をよじらせた。
(もっともっと…聞かせて欲しい。もっともっと…感じて欲しい)
愛する女を淫らなまでに鳴かせたいという、普段とは全く違う自分がむくむくと大きくなっていく。
アンセルは白くて柔らかい太ももを掴んで足を開かせると、その間に腰をいれこんだ。女の甘い香りを感じると、体はよりいっそう熱くなっていく。男のズボンを押し上げる力を見たリリィは驚いて腰をひいて逃げようとしたが、アンセルはくびれた腰を掴んで引き戻した。
(こんなにも…こんなにも欲しくて堪らない。リリィの全てを愛したくて堪らない)
アンセルはリリィの体に覆い被さると、恥ずかしがっている顔を見ながら柔らかな耳たぶにキスをした。
「リリィ…可愛いよ。大好きだよ。愛してる」
アンセルが耳元で愛を囁くと、リリィも逞しい背中に腕を回して見つめ合った。互いの瞳に映るのは、愛しい相手だけである。のしかかってくる男の重さですら心地よく感じるようになると、首に手を回して自らキスをせがんだ。
「とても…気持ち良くなってきました…」
リリィは甘い感覚に酔いしれながら言った。キスで目をトロンとさせながら、自分を気持ちよくしてくれる男を見つめるばかりだった。
「体勢、変えてもいい?もっと…リリィを感じたい」
と、アンセルは言った。
リリィが真っ赤になりながら頷くと、アンセルは起き上がって軽く足を曲げて座り、手を伸ばした。
「おいで…膝立ちになって」
アンセルがそう言うと、リリィは手を取って男の前で膝立ちになった。男の太腿の外側に脚をついて膝立ちになると、彼女は少し不安そうな顔でアンセルを見つめた。
「そう…いいよ…おいで…」
リリィはその言葉に頷くようにアンセルにもたれかかりながら唇を重ね合わせ、抱き締め合いながら舌を絡めた。
アンセルがキスをしながら耳たぶに優しく触れて髪も撫でると、リリィは安心したように熱い息を漏らした。濡れた唇がどれほど卑猥な音を出そうとも気にすることはない。愛し合い唇を激しく求め合う音が響くと、体がどんどん疼いていく。
アンセルは甘い唾液と舌を絡め合うのを楽しみながら、リリィの服のボタンを全て外していった。女の発情した肌は汗ばんで、男の手に吸い付いた。胸の柔らかさを楽しもうとするかのように鷲掴みにしたり、柔らかい胸の先端を指でつまんで刺激すると、女の体はどんどん火照っていきゾクゾクと体を震わせた。男は重ね合わせていた唇を離すと、絡め合った糸を引きながら桜色の先端に貪りついた。
「らめっ…は…ああっ…」
リリィは身体をのけぞらせた。左の胸を揉まれながら右の胸の先端を弧を描くように舌先で舐め回すと、乳頭がどんどん大きくなっていく。吐息を漏らしながら腰をくねらせ始めたので、男は腰のくびれを撫でつけながら大きく膨らんだ尻も鷲掴みにした。モチモチで弾力のある尻は男の手でも掴みきれずに、反発的な弾力で男の興奮を煽った。
胸以上に揉み応えのある豊満な尻を形が変わるほどに揉みしだくと、リリィは少し崩れるようにして男にしがみついた。
甘い喘ぎ声を聞きながらアンセルが下着を脱がそうとすると、リリィは腰をビクッと震わせて男を見つめた。
「やっ…そんなとこ…らめです…」
リリィは濡れた瞳をアンセルに向けながら言った。
しかしお尻は何処か突き出すような格好で、尻尾はユラユラと揺れている。下腹部はきゅんきゅんと甘く疼いているのだろう。
※この先は大幅にカットしようと思います。性表現が大丈な方は、なろうのミッドナイトの方でも同じの載せてます。
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