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その光景 3
しおりを挟む「なんですか?そのクスリ?」
と、マークが言った。
「こいつはな、ダンジョン行きに選ばれたんだ。
だから勇者に余計な事を喋らないようにさせるクスリだ。余計な事を話そうとすると喉が焼けるように熱くなり、何も話さないお人形になるんだよ。見た目通りのお人形にな。
今回選ばれるのは、どの国も国一番強くて国民に評判が良い、マトモな騎士の隊長だからな」
「あぁ。なーるほど。俺たちがしてる事がマトモな騎士の隊長にバレたら良くないですもんね。
俺らの国は誰が選ばれるんですか?
しかし…ソニオ王国にそんな隊長いるのかな?アイツらみんな頭のイカレタ野蛮人じゃないですか」
「他の国のことは知らん。
この国で選ばれたのはアーロン様だ」
と、スミスは答えた。
「なんだ。アーロン様なら大丈夫でしょ。
アーロン様は王族なんだから。きっと…俺たちがしてる事も、とっくの昔に知ってますよ。見て見ぬふりをしているんでしょ。声を上げたら、自分の立場だってヤバくなりますしね」
と、マークは言った。
「お願いします。そのクスリは…あとで…自分で飲みますから。ここでは、やめて下さい。皆んなの前では…お願いします」
ルークが震えながら言うと、スミスは満面の笑みになった。
「だったら、もっと…俺に媚びるように懇願してみろよ」
「お願いします、スミス様。やめて下さい。お願いします。
何でも…しますから」
ルークが止めどなく涙を流すと、スミスはもうたまらないという表情になった。
「ダメだ、ダメだ、ルーク。
お前は俺から2ヶ月以上もいなくなるんだ。もう寂しくて寂しくてな。
だからお前の痙攣する姿を目に焼き付けておきたいんだ。あれな…すごいそそるからさ。また、イこうな?
苦しければ俺にしがみつけば良い。お前の体の熱を感じさせてくれよ」
スミスは恐ろしい笑みを浮かべた。
ルークはクスリをなんとかして飲むまいと、下を向いて口を固く結んだ。
しかしスミスはルークの髪を掴んで無理やり顔を上げさせると、鼻をつまんで無理やり口を開けさせた。
「無駄な抵抗はするなって。
お前の苦しむ姿を見るのが本当に好きなんだよ」
スミスはそう言うなり、ルークの口の中に無理やり瓶を突っ込んで乱暴に注ぎ込んだ。
ルークは注ぎ込まれる液体を吐き出そうとして顔を左右に激しく振ったが、スミスはその嫌がる姿を見てますます興奮していった。笑い声を上げながら、さらに容赦なく喉の奥まで瓶を突っ込んだ。
ルークは必死になって抵抗したが大人の男の力には敵わずに、口から溢れた液体で彼の白い服は真っ赤に染まっていった。
スミスは咥えさせたまま瓶を上下に激しく振り、最後の一滴まで注ぎ込んだ。中身が空になったことを確認すると、ようやく口から引き抜いた。
ルークは首が赤くなるほど掻きむしり、体をのけぞらせながら全身を痙攣させた。
汗まみれになった体でスミスにしがみつくと、荒い息を吐きながら両足をスミスの腰に絡ませて、口から涎を垂らしながら体をピクピクさせていた。
「やっぱりイイなぁ、お前。
その美少年さは、たまらないからな。
男のくせにイイ顔しやがる。女に出来ない分、お前に責任をとってもらわないとな」
スミスは全身を痙攣させているルークを抱き締めると、ゾクゾクと体を昂らせていった。
「ルーク、善かったか?」
スミスがルークの腰に手を回しながら耳の汗を舐めると、ルークはカクカクと頷いた。
「スミスさん…いつから男色家になったんですか?
スミスさんこそ、こっそりしゃぶらせてるんじゃないんですか?」
と、ニックは不平を漏らした。
「いや、それは無いわ。コイツは人間の女より綺麗だけど、しゃぶらせたところで女じゃないと勃たないしな。
射精せないなら意味ないわ。
でも女はダメなんだよなぁ…女はさぁ。だからこうやって、コイツで愉しんでるだけだよ。
女のように可愛い…オモチャでな」
スミスはそう言うと、ルークの少し開いた口を見た。涎を垂らしながら汗を滲ませている姿を見てから、視線を下に向けていった。
「その為に、国王にヘコヘコしてんだから。
ここでは、どんなに暴力をふるっても許される。俺の前に跪かせられる。俺が、支配者だ。
特にコイツは俺を気持ちよくさせてくれるからな」
スミスはまたルークを強く抱き締めると、汗をかいたルークの香りを強く吸い込んだ。銀髪を指で弄んでから首筋の濡れた雫を舐め上げると、淀んだ目でルークを見つめた。
「そうだ。忘れるところだった。
お前には、コレも覚えてもらわないといけない。痛みと苦しみを感じながら、心に深く覚えさせるんだ」
スミスがルークの銀髪を撫でながら言うと、箱から白い紙を取り出した。
「なんですか、それ?」
と、マークが言った。
「注射の痕を勇者に見られた時のセリフだよ。何も教え込まないよりかはマシだろ?
今はただの騎士の隊長。
けれどダンジョンから戻れば、国を救った英雄になる。
国民は新たな英雄を求めている。
一部の奴等は変革を望んでいるしな。ややこしいことになると困るんだよ。
下手に英雄に騒がれたら厄介だからな…念のためだ。
ほら、早く読むんだよ!いいな!しっかり覚えろ!もっともらしく言うんだ!」
スミスが大声を出すと、ルークは虚な瞳で紙に書かれた文字を見た。
「自分が病弱だから…旅の間に変な病気にかからないように…お城の方が…特別に打ってくれたんです
定期的に打たないと…いけないんです。自分を助けるために…注射をしてくれているんです…」
「そうだ。なかなかいい感じだ。それ以上の事は、絶対に喋るんじゃないぞ!
特に大事なアノシゴトについてはな!」
スミスは低い声で言うと、恐怖を刻み込むようにルークの細い腕を強い力で掴んだ。
「アノシゴトって何ですか?そろそろ教えて下さいよ」
マークがそう言うと、スミスは怖い目で睨みつけた。
「分かりましたよ。
でも、注射の痕なんか見ますかね?脱がないと無理でしょ?それこそ裸にさせるようなことでもしないと。
もし宿屋で一緒の部屋に泊まっても、男の着替えなんてジロジロ見たくないですしね。
そもそもマガイモノになんて、何の関心もないでしょ。
誰も見たことのない魔物を倒そうとダンジョンに向かう、馬鹿げた勇者ですしね。それを了承する勇者も、自らの名誉と褒美のことしか考えてないですよ。
みーんな、都合の悪い事には見て見ぬふりをするんです。面倒な事に巻き込まれたくないですしね。地位と金と女が手に入れば、何でもいいんですよ。
しかし、スミスさんのお気に入りだったのに残念ですね。コイツ、今からもっと調整していくんでしょう?
ダンジョンの封印を解く魔法を使ったら、生きて帰って来れそうにもないですね」
マークはそう言うと、虚な目をしているルークの白い顔を見た。
「どの国も、マガイモノが生きて帰ることなんて望んでいない。
それに、そろそろ新しい玩具にかえてもいいかもなぁ…。ルークが死ねば、次は誰にしようかな?」
スミスが舌舐めずりをしながら子供たちを見ると、子供たちは身を寄せ合いながら震え上がった。
スミスは怯え切った子供たちを見ながら声を上げて笑ったのだった。
「ルーク、しっかり役目を果たしてこいよ」
スミスはそう言うと、ルークの頬を細い舌で舐め上げた。
「はい…勇者様のお役に立てるように…精一杯…頑張ります。
自分は精一杯頑張って、この力を使って…魔法使いとしての役割を果たします…僕は精一杯…」
「声が小さい!もっと心を込めて言うんだ!」
スミスはそう言うと、ルークの髪を乱暴に掴んで引っ張った。
「あ…んんっ…ごめんなさい。精一杯やります。すみません。
勇者様の為に、精一杯頑張ります!」
「そうだ!それでいい!
旅に出るまで俺と遊ぼうな、ルーク。勇者に余計な事を言わないようにしてやるからな。
もし勇者に助けを求めたらどうなるか分かってるよな?この室の奴等がどんな目にあうか…。
ソニオの国王は、見張りをつけるだろう。お前たちの言動を常に監視しているからな。
だから…な?お前たちは、ずっと俺たちの玩具だ。お前が頑張る間は、お前にしているコトは他の奴等にはしねぇよ。
全ては…お前次第だ。
そう…お前が悪いんだからな!俺は何も悪くない!お前たちが悪いんだから!!」
スミスは恐ろしい形相で言うと、ルークの細い体を強い力で殴りつけた。
ルークの瞳が諦めの色に染まり、その瞳をゆっくりと閉じると、アンセルの目の前も真っ暗になった。
見えなくはなったが、アンセルの心に残酷な光景は強く焼きついた。彼の体は怒りで震え、人間の男に激しい憎しみを抱いたのだった。
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