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歓迎会
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その前に薬飲んどこ。俺はポケットから一見小さいラムネのように見える薬を取り出し、口に含んだ。
まぁ水がなくても何とか飲み込めるよな。
少し苦味があってなんとも言えない味がする。
ふぅ、これでしばらくもつか。
「遠野、話はまた今度な」
「‥分かった。」
遠野は俺の手元を見ていたが、残念ながらお菓子じゃないのであげられらないんだわ。
「とりあえず寮の入口に行ってみる。お前も来るか?」
「遠慮する」
「そっか」
そう言って部屋を出ようとしたとき、腕を引き寄せられ抱き込まれた。
以前よりも大きくなった遠野の腕の中は安心感が半端ない。
そうか、俺がいなくて寂しかったか‥
はは、なんか泣きそう。
俺も背中に腕を回し遠野の温もりを感じた。
「心配すんなよ、学園にいる間はどこにも行かねぇよ」
だから、お前もいなくなるなよ‥
「それじゃ、行くな」
「あぁ」
何だかしんみりとした気持ちで部屋を後にし、チカが来るであろう、寮の入口に向かった。
「あーー!1年生みっけー!」
俺よりも少し背の低い生徒が突然背後から現れ、俺の腕に手錠をはめた。
驚いて振り返ると、青色のネクタイをした生徒が立っていた。
確か、青が2年生だよな。
なんと言えばいいのか分からず固まっていると
「それでは~体育館に連行しまーす!」
そう言って歩きだした先輩。
何だろうこの手慣れてる感は。明らかに待ち伏せされてたよな。
「あの、先輩」
「なんだい後輩くん」
「ここって隠れる人多いんですか?」
「う~ん、隠れるというより、襲われる?」
は?
「まぁ初々しい1年生がかわいーのは分かるんだけどね、たまーにやばいのがいるから」
「先輩、俺と同じぐらいの1年生見ませんでしたか?」
「僕は見てないよ?でも僕以外の風紀委員が見回りしてるし大丈夫だと思うけど。念の為連絡してみるね。」
走り出したいのをこらえて、先輩が確認してくれるのを待った。
まぁ水がなくても何とか飲み込めるよな。
少し苦味があってなんとも言えない味がする。
ふぅ、これでしばらくもつか。
「遠野、話はまた今度な」
「‥分かった。」
遠野は俺の手元を見ていたが、残念ながらお菓子じゃないのであげられらないんだわ。
「とりあえず寮の入口に行ってみる。お前も来るか?」
「遠慮する」
「そっか」
そう言って部屋を出ようとしたとき、腕を引き寄せられ抱き込まれた。
以前よりも大きくなった遠野の腕の中は安心感が半端ない。
そうか、俺がいなくて寂しかったか‥
はは、なんか泣きそう。
俺も背中に腕を回し遠野の温もりを感じた。
「心配すんなよ、学園にいる間はどこにも行かねぇよ」
だから、お前もいなくなるなよ‥
「それじゃ、行くな」
「あぁ」
何だかしんみりとした気持ちで部屋を後にし、チカが来るであろう、寮の入口に向かった。
「あーー!1年生みっけー!」
俺よりも少し背の低い生徒が突然背後から現れ、俺の腕に手錠をはめた。
驚いて振り返ると、青色のネクタイをした生徒が立っていた。
確か、青が2年生だよな。
なんと言えばいいのか分からず固まっていると
「それでは~体育館に連行しまーす!」
そう言って歩きだした先輩。
何だろうこの手慣れてる感は。明らかに待ち伏せされてたよな。
「あの、先輩」
「なんだい後輩くん」
「ここって隠れる人多いんですか?」
「う~ん、隠れるというより、襲われる?」
は?
「まぁ初々しい1年生がかわいーのは分かるんだけどね、たまーにやばいのがいるから」
「先輩、俺と同じぐらいの1年生見ませんでしたか?」
「僕は見てないよ?でも僕以外の風紀委員が見回りしてるし大丈夫だと思うけど。念の為連絡してみるね。」
走り出したいのをこらえて、先輩が確認してくれるのを待った。
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