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+10+ 【R―18】死を厭う程の快楽を
しおりを挟む「レオン、気持ちいいか?」
「ん⋯⋯、ふぁ、⋯⋯ッ」
「ちゃんと答えろ、封印を掛け直す意味がない」
まるで根拠のない意味深な言い回しをするだけで、レオンは途端に素直になる。
「い⋯⋯いい、です。きもちぃ⋯⋯、あっ」
蒼い澄んだ瞳が蕩けるように潤んでルキフェルを煽った。
最高上位悪魔である己が掛けた封印がそうそう綻ぶ筈もなく、人間界の陽の光を浴びない限り解ける事のない封印をネタに、我ながら酷い嘘を吐くものだ。
そうまでして触れたいのか。そうまでして抱きたいのか。そうまでして、側に居たいのか。
自問自答するも、答えなど一つしかない。
――――是だ。レオンが欲しい。
目眩のするような渇望に突き動かされる。
レオンの眩しい程に白い肌を愛でながら、その掌に吸い付く様にきめ細かい滑らかな肌を撫で回し身体中を舐め尽くす。
白いシーツに散る長く蒼い艶やかな髪がまるで淡く発光するようにレオンを美しく彩る。
時折、腕の内側など見えやすい所に強く吸い付いて痕をつけては、目の前で癒してその痕を消して見せた。
どうやら、自らの不死の身体を厭うレオンにとって、再生しない己の身体を癒される瞬間は猛烈にクるらしく、とんでもなく感度が上がる。
目に見えて蒼い瞳は潤み、白い頬は薔薇色に染まり、息が上がり体温が上がる。体温が上がるとレオンは青薔薇のように仄かに甘く薫る。
そんなレオンにどうしようもなく煽られたルキフェルは、レオンの花芯を舌先で舐めて愛撫する。
「や、いやぁッ、だめ、あっ、ああっ」
羞恥に全身を薔薇色に染めながら身悶える美しい想い人を堪能しながら、あっさりと放たれた花蜜を思わず嚥下した。甘いなと唇を舐めてそう思う。
そんな己に我ながら呆れ返る。
これまでは当然どんな時も奉仕させる側であったし、それを飲むなど想像した事すらなかった。
どれだけ夢中なのか。骨抜きと言うやつか。
今もレオンの甘い嬌声をもっと聞きたくて夢中になって、秘められた場所で震える花蕾を舌でつついて綻ばせようと必死である。
封印を掛け直すなどと嘘を吐いてまで。抱き締めて口付けて深く繋がりたいのだ。
魔界の次期魔王たる己が捕まってしまった。いや、魔王は既に引退して、魔王の椅子に座って既に実務をこなしているので実質魔王だ。その己がこんなちっぽけな吸血鬼に恋い焦がれて止まない。
愛の言葉など吐いた事がないので分からないので言わない。そもそもレオンには言ったところで絶対に伝わらない。無駄な努力と言うものだ。
それならば、二度と死にたいなどと言えないくらいの〝死を厭う程の快楽〟をくれてやる。
ルキフェルは舌先で丹念に濡らした可憐な花蕾につぷりと指先を挿入した。
「あ、や⋯⋯、ふぇえ⋯⋯ッ」
レオンの真っ赤な顔を両腕で隠す様にして羞恥に耐える様子も可愛らしい。
全てが初めての様な初心な反応も可愛い。
控えめな嬌声も、感じやすくてすぐイクところも、濡れやすい所も、何でも封印の為だと信じ切っているところも可愛い。
可愛い。すごく可愛い。
もうさっさとぶち込んで犯したい。
何度も何度も犯して快楽の虜にして、城に掻っ攫って伴侶にしたい。
いや、そうしよう。
卒業したら攫おう。
さっさと王位継承をして、妃にして側に置くか。繁殖期には女の身体になって貰えば問題あるまい。
ルキフェルは我ながら自分勝手な想いを馳せながら丁寧に時間をかけてレオンの胎内を解す。
己の凶器を受け入れるには明らかに心許ない震える小さな蕾に、一本一本指を増やして馴染ませていく。
面倒なので魔法を使って快楽を引き出そうかとも思ったが、ここは実力で堕としたい。
こんなに手を掛けたセックスは当然初めてだったが、それすらも楽しい。
「あ、あ⋯⋯、るきふぇ⋯⋯、も、やだ、ンン、酷くして、痛くていい⋯⋯、アッ、んあっ」
レオンが焦れたように身悶えながら、息を乱してそう言った。
そう言われると逆に、極上の快楽を与えたくなる。
レオンは〝罰〟を欲しがる。だがレオンが罪だと認識している内容に当てはめると、己などは大罪人だ。先ほども城で『殺せ、燃やせ、処分しろ』と命を下したばかりであるし、先日廊下でレオンに無礼を働いた吸血鬼二人はその日の内に校舎裏に連れ出して灰にしておいた。
魔界では誰が死のうが殺されようが大した問題ではない。レオンは気に病みすぎなのだ。そこら辺もおいおいに分からせてやらねばなるまい。
「レオン⋯⋯、胎内がうねっている。欲しいのか?」
「あっ、何が、ん、分からない⋯⋯、ふあっ、ンン」
ルキフェルは、レオンを初めて抱いた時に悦過ぎて我を忘れて夢中になり過ぎた事を思い出した。
レオンの胎内は、指だけでもきゅうきゅう締め付けてきてヤバイ。
今も三本の指を咥えこんで蜜が溢れてくる。濡れ具合と絞まり具合が素晴らしいと思う。
「レオン、大丈夫だ。俺の目を見ろ」
「あ、⋯⋯、うぁ」
快楽に喘ぐレオンを視線で捉える。
「レオン。名を呼べ」
「ふぁ、⋯⋯ルキ、フェル」
「そう、いい子だ。もっと俺を欲しがれ」
「あっ、あっ⋯⋯、んん」
「レオン。『欲しい』と」
胎内を丹念に苛めながら促すルキフェルに、レオンは快楽の涙を流しながら喘ぐ様に言った。
「るきふぇ、る。⋯⋯ほしぃ、です」
思い通りに堕ちていく蒼く愛しい吸血鬼。
ルキフェルは込み上げる愉悦に思わず笑みを深めると、潤んだ蒼い瞳と己のそれを合わせながら、レオンの白く細い大腿を掴み左右に割るとゆっくりと己の長大な逸物を可憐な蕾に押し挿れた。
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