【R18】注文の多い料理店【TS】ー完結ー

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第三章 メスに染められて

第四十六話 メスに染められて(1)

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「本当にダメな女だな、アカネは。隣の部屋まで丸聞こえだよ」

 後ろから声がした。その声、その姿にあたしの胸は、心臓が止まりそうなほどギュンとする。

「ご、ご主人さま……」

 ドアに立っていたのは、まぎれもないご主人様だ。
 一匹のメスとして求めてしまう、逞しいオス。
 あたしの、想いの人。
 心から求める男の人。 
 
 あたしは涙の溜まった目で、凛々しいご主人様のパジャマ姿を見つめている。
 少しはだけたシャツから、胸板がのぞく。
 見ているだけで体が火照ってしまう。

 だけどタイミングが……。

 今のあたしは、あられもない格好で、股間を慰めているときで。
 女として発情しきった状態で。
 腰を淫乱に振って、クリトリスを角にこすり付けている。
 それは、どう取り繕っても、淫乱なメスそのもので。
 意中の男性――ご主人様――にだけは、隠しておきたかった、あたしの本性そのもので。

 あたしは、真っ赤になって痴態を止めてしまう。
  
 恥ずかしい。
 逃げ出したい。
 できれば穴の中に入りたい。
 布団に頭から飛び込んで、体を隠したい。

「アカネは本当にダメなメスだね」

 ご主人様は繰り返す。
 でも、あたしの目線は自然とご主人のあそこへと向かう。

 ご主人様のあそこはテントを張っている。
 おちんちんが元気に上を向いている。
 意中の男性の股間の変化に、あたしは敏感。
 だって、あたしはメスよ。
 ご主人様の体のサイン、おちんちんが大きくなっているところ、見逃すわけないわ。

 だって、これってあたしを女として見てくれているってことでしょ?
 ペットだけじゃなくて、メスとして少なからず魅力を感じてくれているってことでしょ?
 だって、それが反り立っているってことは、ご主人様の肉体は、あたしの中にって思ってくれているってことだから。
 あたしを犯したいって思ってくれているってことだから。
 嬉しいって思っちゃう。

 あたしは、鏡の中の少女を確認する。
 もうすっかり準備が整っているメスの顔をしている、自分の姿を。
 すごくエッチな女の姿を。

「ダメなメスだね……」

 ご主人様のお顔が赤い。
 目に男の性欲が宿っている。

 見せないように我慢してて、とっても可愛い。

 異性として、ほしくて、愛おしくてたまらない。

 ご主人様が、一歩一歩近づいてくるだけで、胸の高鳴りがおさまらない。

「ご主人様……好きです。あたし、ご主人様のことが」

 どんなにひどいことをされても、あたしの心には刻まれてしまっている。
 ご主人様にだったら、何をされてもいいの。

 だって、あたしはもう、ご主人様の所有物だから。
 オスに恋するメスだから。
 発情期のメスネコになってしまったんだから。
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