【R18】注文の多い料理店【TS】ー完結ー

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第三章 メスに染められて

第四十一話 おしおき

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 メイドの朝は早い。

 まだ外が真っ暗な時間、小鳥が鳴き始める前から、準備は始まる。
 白と黒のメイド服に着替えて、すぐにお掃除、炊飯、洗濯といきたいけど、その前に重要なことがあるの。

 それはお化粧よ。

 あたしは女だから、身だしなみにも気を遣わないといけないの。
 
(まつ毛をくるっとカールさせるの。ファンデーションは薄く、チークもね)

 猫姫様の言葉が頭に響く。
 薄くアイラインを引いて、白くてきめ細かい肌に薄紅色のチークを少しだけつけると、恋する乙女の出来上がり。

 鏡を見ながら、少しでも可愛らしくなるように、ナチュラルメイクを施していく。
 
 ピンクの口紅を塗って、唇によく馴染なじませる。
 それだけで、少しだけ大人っぽい色気がでてくる。
 
 あたしって童顔だし体も小さいから、お化粧なしだと、どうしても幼くなっちゃうの。
 でも、あたしはもう大人の女よ。
 年齢だって合法的に結婚だってできるんだから。
 お子ちゃまじゃないのよ。
 もう初心な女の子じゃないわ。
 誰がなんと言おうと、エッチだってできる女なの。
 どうやって、子供ができるかだって知っているのよ。

 そう言えばあたしね、この前、生理が来たの。
 トイレで鮮血が流れてきたから、最初ビックリしたわ。
 騒いでいたら、猫姫様が教えてくれたの。
「女なら誰でも通過する道よ」って。

 それを聞いて、あたしにも女の子の日が来たんだって分かって、嬉しくなってきちゃった。

 だって、これってあたしが妊娠できる正真正銘の女ってことでしょ?
 素敵な殿方に抱いていただいて、体の中にお射精いただいて、かわいい赤ちゃんを身ごもれる、大人の女性ってことでしょ?

 だから、今日こそは、ご主人様に「女として」見てもらえるために頑張るの。
 女を磨くの。
 真の意味で女にしてもらえるように、努力するの。

 いつも通り、これから朝ごはんの準備。
 洋風のキッチンで鼻唄混じりに、冷蔵庫を漁る。
 今日はご主人様の大好きなクリームシチューなの。
 腕によりをかけて、最高のお食事を作るの。
 食材を切り刻みながら、思い浮かべるのはいつもご主人様のこと。
 金の首輪が教えてくれるの。あたしの愛しの相手はご主人様だって。

 お味はどうかしら。
 上手くできているかしら。
 美味しく召し上がっていただけるかしら。
 でも、本当に召し上がっていただきたいのは、料理じゃなくて……。

 ってダメよ。
 これじゃあ、四六時中発情しているメスネコじゃない。

「アカネ、遅い! もう腹ペコだよ」

 黒い木でできたアンティークが居並ぶ大広間の食堂から、ご主人様の声がする。
 あたしは急いでテーブルへと向かう。
 注文の多い、グルメなニャン太様の元へ。
 
 声を聞くだけで、顔がかっとしちゃうの。
 体が熱くなってきちゃうの。

 でもね。あたし、女になりたてだから、体のバランスになれてないの。
 だから、ちょっとした段差があると……。

「あっ……だめっ」

 いつも、こうして簡単に転んでしまうの。
 食べ物ごと、床にぶちまけてしまうの。
 あたし、ダメな娘なのかな。
 男だけじゃなくて、メイドも、メス奴隷も失格なのかな。

 当然ご主人様は、大好きなシチューがお預けになって、もうカンカン。

「このドジ! せっかくの僕のシチューを」

 怒り心頭のご主人様の平手が、お尻に飛んでくる。
 思いっきり叩かれる。
 ペティコートをめくりあげられて、ショーツの上から思いっきり。
 大きく腕を振り上げて、何度も何度も、真っ赤になるまで、皮がヒリヒリするまで叩かれる。

「あぁぁん」

「胸と尻だけデカくて、頭に何も入っていないんじゃない?」

「ごめんなさい。ご主人様……あぁぁぁぁn」

 パチン。

「このドジが」

「ごめんなさぁぁぁん」

 パチン。

「マゾメスが」

「やめっ。あんっ」

 パチン。

「できそこないが!」

「きゃん」

 パチン。

 乾いた音が、食卓に鳴り響く。

 でも……どうして? どうしてあたしの体……。

「あれっ。下着が濡れてきているよ?」

「……」

 気が付くと、いつの間にか濡れている、あたしのあそこ。
 お尻は激痛が走っているはずなのに、あそこはエッチな涎を垂らしてしまっている。

「ぶたれて喜んでいるのか? 本当にどうしようもないメスだな、アカネは」

 パチン。

「ち、ちがうんです。ご主人様……あぁん」

「違わないよ」

 パチン。

「あぁぁん、ごめんなさい」

 パチン。

 痛いはずなのに、どうしてなの?
 ぐじゅぐじゅと濡れてきてしまうの? 

「変態だね、ド変態のマゾメスだね」

「ごめんなさい……あぁん」

 パチン。

 キュン……ぐじゅ。

「ほら言ってごらん。『アカネはドジなマゾメスです』って」

 あたしは、ご主人様のペット。だからご主人様の言うことは絶対なの。

「アカネはドジなマゾメスです」

「『お尻をぶたれて、お股を濡らしちゃう、変態です』」

 パチン。

「お尻を……あぁん……ぶたれて、お股を濡らしちゃう、変態です」

 だめっ。あたしは変態じゃないの。
 どうして、あたしのあそこ、キュンとしちゃうの?
 濡れてきてしまうの?

「『もっと、もっと叩いて下さい』」

 パチン。

「あぁん……もっと、もっと叩いて……あぁん……下さい」

 だめよ。
 これ以上濡らしたら。
 感じたらダメ。

 パチン。

 ぐじゅ。

「本当、変態だね。ロリ顔して、本当にドの付く変態だね。アカネは」

 ご主人様の、心から見下した声が耳に届く。

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次話: 2019-12-10 12:10:00
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