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第三章 メスに染められて
第四十話 メイド服
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ドライヤーの温風に巻き上げられた黒髪から、シャンプーの清楚な香りが漂う。
猫姫様は、あたしの髪に櫛を入れながら、ゆるふわでガーリーな髪型に乾かしてくれる。
「猫姫様。どうしてあたしなんかに、こんなにお優しく……」
鏡の中の美少女は、困ったように首をかしげる。
思えばあたしは、猫姫様たちの神聖なる山を、邪な動機で侵した大罪人だ。
オスとしても、人間としても生きている全く価値のない最低の存在。
社会のゴミクズだった。
あたしはもう、二度と昔の自分に戻りたいとは思わない。
オスになる? 男になる?
イヤよ。そんなの。気持ち悪い。
想像するだけで虫唾が走るわ。
毛深い男の体なんていらないの。絶対にイヤよ。死んでもごめんだわ。
自分の体におちんちんが生えているなんて、最悪よ。
おっぱいがないお胸なんて、みすぼらしいわ。
すっきりした股間になれて、エッチなおまんこのある体になれて、幸せなの。
あたしはもう、女。
頭からつま先まで、どこをとっても女の子。
心も体も何もかも、メスにされちゃったの。
体のどこを触られても感じちゃう、エッチな女に生まれ変わったの。
男として、どうしようもないあたしを、猫姫様とご主人様は正しい姿に導いてくれた。
あるべき姿に、作り替えてくれた。
ねえ、どうして。どうして、ペットのあたしなんかのために?
「ふふっ。女になったアカネを見ていたら、昔のことを思い出した、とでも言っておこうかしら」
髪を撫でながら、煙に巻く。
どこか憂いを漂わせた目線を斜め上に向けた後、明るい口調で続けた。
「さぁ乾いたわよ。アカネはペットだから、こっちの衣装に着替えましょうね」
そう言って、持ってきてくれたのは、黒と白を基調としたメイド服だ。
ペティコートと、艶やかな黒のワンピースに、細やかなフリルの付いた白いエプロン。
それに同じ柄のフリルのカチューシャが、可愛らしい。
「猫姫様。素敵ですぅ」
すべすべの手触りにうっとりしてしまう。
あたしは生地の小さいエッチなショーツを穿いた後、Eカップのブラに肩を通す。
背中の後ろでホックを止めた後、谷間を強調するようにお肉を寄せる。
次に白いストッキングを穿いて、ペティコートを二重に重ねる。
その上からワンピースとエプロンを着て、カチューシャをネコミミの後ろに装着した。
スカートを叩いて、埃を落とす。
鏡には、ゴスロリファッションを身にまとった、見た目は清楚な美少女が映っている。
「ふふっ。思った通り良く似合うわ」
猫姫様が褒めてくださると、胸の奥がポッと暖かくなる。
「ありがとうございます。猫姫様」
あたしはスカートの端を両手で摘まむと、脚を交差させて、メイドらしく深々とお辞儀をした。
ーーーー
次話: 2019-12-09 12:10:00
猫姫様は、あたしの髪に櫛を入れながら、ゆるふわでガーリーな髪型に乾かしてくれる。
「猫姫様。どうしてあたしなんかに、こんなにお優しく……」
鏡の中の美少女は、困ったように首をかしげる。
思えばあたしは、猫姫様たちの神聖なる山を、邪な動機で侵した大罪人だ。
オスとしても、人間としても生きている全く価値のない最低の存在。
社会のゴミクズだった。
あたしはもう、二度と昔の自分に戻りたいとは思わない。
オスになる? 男になる?
イヤよ。そんなの。気持ち悪い。
想像するだけで虫唾が走るわ。
毛深い男の体なんていらないの。絶対にイヤよ。死んでもごめんだわ。
自分の体におちんちんが生えているなんて、最悪よ。
おっぱいがないお胸なんて、みすぼらしいわ。
すっきりした股間になれて、エッチなおまんこのある体になれて、幸せなの。
あたしはもう、女。
頭からつま先まで、どこをとっても女の子。
心も体も何もかも、メスにされちゃったの。
体のどこを触られても感じちゃう、エッチな女に生まれ変わったの。
男として、どうしようもないあたしを、猫姫様とご主人様は正しい姿に導いてくれた。
あるべき姿に、作り替えてくれた。
ねえ、どうして。どうして、ペットのあたしなんかのために?
「ふふっ。女になったアカネを見ていたら、昔のことを思い出した、とでも言っておこうかしら」
髪を撫でながら、煙に巻く。
どこか憂いを漂わせた目線を斜め上に向けた後、明るい口調で続けた。
「さぁ乾いたわよ。アカネはペットだから、こっちの衣装に着替えましょうね」
そう言って、持ってきてくれたのは、黒と白を基調としたメイド服だ。
ペティコートと、艶やかな黒のワンピースに、細やかなフリルの付いた白いエプロン。
それに同じ柄のフリルのカチューシャが、可愛らしい。
「猫姫様。素敵ですぅ」
すべすべの手触りにうっとりしてしまう。
あたしは生地の小さいエッチなショーツを穿いた後、Eカップのブラに肩を通す。
背中の後ろでホックを止めた後、谷間を強調するようにお肉を寄せる。
次に白いストッキングを穿いて、ペティコートを二重に重ねる。
その上からワンピースとエプロンを着て、カチューシャをネコミミの後ろに装着した。
スカートを叩いて、埃を落とす。
鏡には、ゴスロリファッションを身にまとった、見た目は清楚な美少女が映っている。
「ふふっ。思った通り良く似合うわ」
猫姫様が褒めてくださると、胸の奥がポッと暖かくなる。
「ありがとうございます。猫姫様」
あたしはスカートの端を両手で摘まむと、脚を交差させて、メイドらしく深々とお辞儀をした。
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次話: 2019-12-09 12:10:00
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