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第三章 メスに染められて

第三十七話 女湯にて(2)

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 天然かけ流しの総ひのきの風呂に、鹿威ししおしの乾いた音が鳴り響く。

 あたしは後ろから抱かれている。
 脇の下から、腕を入れられてM字に開脚させられている。
 内股をやわやわと触る手が、股に縦に刻まれた秘裂に向かって伸びていく。

「アカネのおまんこ、ひだひだもイヤらしくて、エッチだわ」

 大きく膨らんだ双丘の下、投げ出された股間にいじらしくたたんでいるのは、皮に隠れた小さな突起、陰核と、ひだひだの真ん中にまっすぐ刻まれたおまんこだ。

 猫姫様の手で、くぱっと開かれたあそこは、物欲しそうに、ひくついている。

「あぁぁ……あたしのあそこ……」

 そこにあったのは、挿れられるための孔。
 女の性欲が溢れてくる源。
 メスである何よりもの証。
 ヴァギナだ。

 それが紛れもない事実として、突きつけられる。

「ふふっ。色っぽい顔になっちゃって。可愛い子は好きよ。エッチな娘は特にね」

 猫姫様は、あたしの首を上に向け、唇を重ね合わせてくる。
 ゆっくりと重なり合う大人のキス。
 女同士の口づけは、男の荒々しさがなく、妖艶で、官能的だ。

 チュッ

 ゆっくりと舌が挿入されていく。
 あたしの唇は少しずつ、唾液を絡ませながら動かされる。
 口の奥まで侵されると、だんだん欲しくなってしまう。
 エッチなメスの欲望が湧いてきてしまう。

「あむっ……あむっ……あむっ」

 より激しく、よりいやらしく、舌が絡み合う。
 おっぱいをやわやわと撫でられると、痺れるような期待感が裾野から頂の乳首まで上がっていく。
 あたしはうっとりと目を閉じた。

「もう、腰をくねらせちゃって、我慢できないのね。反応もすっかりメスだわ。ふふっ。アカネはもう、私好みの女の子になっちゃったの」

「あんっ……あんっ……」

 うっとりとした声が漏れる。
 すっかり発情した雌の声だ。
 丸く開かれた唇から、快楽にとろけた女の嬌声が響く。

「ふふっ。こっちはどうかしら」

「あ……そこはらめっ……」

 敏感なネコミミを甘噛みされて、ろれつが回らなくなってしまう。
 頭の後ろの方から、メスの悦びを浴びせられる。

「ほら、もっと気持ちよくなりましょ」

 向かい合う体位に修正される。
 あたしの手は猫神様の乳房に誘導される。
 お互い胸をもみ合い、乳首を刺激しあう。
 曲線を描きながら絡み合う。
 皮膚が擦れるたびに、肉が触れ合うたびに、メスの快楽が高みへと向かっていく。

「「あんっ……あんっ……あんっあんっ」」

 二人で、高い喘ぎ声を出し合う。
 おまんこからの切なさが、股間の感覚を奪っていく。

 猫神様は、あたしの股間に太ももを押し入れて、クリトリスとクリトリスを近づけていく。

「ふふっ。貝合わせっていうのよ。クリちゃん同士を刺激しあうの。こういうふうに」

 擦れ合うたびに、今までに感じたことのない快感が股間を包み込む。
 腰が弓なりになりながら、手を伸ばして猫神様にしがみつく。
 腰が更なる刺激を求めて、丸く動いてしまう。

「はぁん」

 陰核から甘ったるい快楽が、波のように押し寄せる。
 
(あたしのクリちゃん、なんでこんなに敏感なの? だめ、こんなの。癖になっちゃう)
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