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第二章 メス化調教
第二十八話 ネコミミ(1)
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お口に溜めたご主人様の濃くて温かい体液が、喉を流れていく。
胸の谷間を焦がすように、ゆっくりとお腹へ落ちていく。
「ちゃんと飲んだ?」
暖かな心の迸りに身をゆだねながら、ご主人様の言葉に頷く。
「はい……」
心地よい熱に浮かされて、ぼんやりと呟く。目の前に突き出された雄々しいおちんちんに、見とれてしまう。
続く言葉が、自然に紡がれる。
「ご主人様の子種を、卑しいペットのアカネに注いで下さってありがとうございます」
耳から聞こえてくるのは、男に媚びた女の甘えた声だ。澄んだ高い声が、自分の喉から出てくることに、まだ慣れない。
(子種? 卑しい? ペット?)
内容が後から頭に入ってきて、顔から火が出そうになる。ご主人様のお顔を直視できない。
(なんで、あたしそんな恥ずかしいセリフを……。いやよ。これ以上思っていないことを、口にするのはいや)
心から来る悲痛な叫びが、胸をこだまする。
「ちゃんと飲み干したんだね」
どういう訳か、ご主人様は念を押して聞いてくる。
あたし、何かが悪いことしたのかな。
「うーん。だったらそろそろの、はずなんだけど」
首を傾げるご主人様を見て、あたしはだんだん不安になっていく。
ご主人様の視線の先、頭に自然と手が伸びる。
そこにあるのは、肩近くまで伸びた髪。
指の間をさらさらと落ちていく、艶やかな髪の毛だ。
だけど……。
髪の毛に指を滑らせている最中、今までなかった突起のようなものが引っ掛かった。
ちょと先が尖った、柔らかい出来物だ。
指の動きにあわせて、ふにふにと動くそれを触っていると、だんだん不安になってくる。
しかも次第に大きくなっていく気が。
「ご主人様。あたし、ツノみたいなものが生えて……」
あたし、どうしちゃったの?
また、変なことが起こっているの?
すがるように、ご主人様に助けを乞う。
一度気になり出したら、痒みが止まらない。
だけど、頭を掻こうとする手を、ご主人様に止められた。曰く、問題ないと。
「あたし、鬼になっちゃうの?」
涙目になりながら、ご主人様に抱き付く。
「鬼? ははっ鬼か」
ご主人様は、愉快そうに笑う。
「アカネには、僕が、由緒正しきシニオモテヤマネコが、貴重な精液を注いであげたんだよ。ただの人間のメスのアカネが、そのままでいられるとでも思っていたの? 」
ご主人様は答えをくれない。
何が起こっているの?
頭はますます痒さが増していく。
左右に二ヶ所、何かが生えてくるような、感覚だ。
不安でパニックになったあたしに、ご主人様は笑いながら「よく見てよ」と手鏡を向けた。
胸の谷間を焦がすように、ゆっくりとお腹へ落ちていく。
「ちゃんと飲んだ?」
暖かな心の迸りに身をゆだねながら、ご主人様の言葉に頷く。
「はい……」
心地よい熱に浮かされて、ぼんやりと呟く。目の前に突き出された雄々しいおちんちんに、見とれてしまう。
続く言葉が、自然に紡がれる。
「ご主人様の子種を、卑しいペットのアカネに注いで下さってありがとうございます」
耳から聞こえてくるのは、男に媚びた女の甘えた声だ。澄んだ高い声が、自分の喉から出てくることに、まだ慣れない。
(子種? 卑しい? ペット?)
内容が後から頭に入ってきて、顔から火が出そうになる。ご主人様のお顔を直視できない。
(なんで、あたしそんな恥ずかしいセリフを……。いやよ。これ以上思っていないことを、口にするのはいや)
心から来る悲痛な叫びが、胸をこだまする。
「ちゃんと飲み干したんだね」
どういう訳か、ご主人様は念を押して聞いてくる。
あたし、何かが悪いことしたのかな。
「うーん。だったらそろそろの、はずなんだけど」
首を傾げるご主人様を見て、あたしはだんだん不安になっていく。
ご主人様の視線の先、頭に自然と手が伸びる。
そこにあるのは、肩近くまで伸びた髪。
指の間をさらさらと落ちていく、艶やかな髪の毛だ。
だけど……。
髪の毛に指を滑らせている最中、今までなかった突起のようなものが引っ掛かった。
ちょと先が尖った、柔らかい出来物だ。
指の動きにあわせて、ふにふにと動くそれを触っていると、だんだん不安になってくる。
しかも次第に大きくなっていく気が。
「ご主人様。あたし、ツノみたいなものが生えて……」
あたし、どうしちゃったの?
また、変なことが起こっているの?
すがるように、ご主人様に助けを乞う。
一度気になり出したら、痒みが止まらない。
だけど、頭を掻こうとする手を、ご主人様に止められた。曰く、問題ないと。
「あたし、鬼になっちゃうの?」
涙目になりながら、ご主人様に抱き付く。
「鬼? ははっ鬼か」
ご主人様は、愉快そうに笑う。
「アカネには、僕が、由緒正しきシニオモテヤマネコが、貴重な精液を注いであげたんだよ。ただの人間のメスのアカネが、そのままでいられるとでも思っていたの? 」
ご主人様は答えをくれない。
何が起こっているの?
頭はますます痒さが増していく。
左右に二ヶ所、何かが生えてくるような、感覚だ。
不安でパニックになったあたしに、ご主人様は笑いながら「よく見てよ」と手鏡を向けた。
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