【R18】注文の多い料理店【TS】ー完結ー

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第二章 メス化調教

第二十八話 ネコミミ(1)

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 お口に溜めたご主人様の濃くて温かい体液が、喉を流れていく。
 胸の谷間を焦がすように、ゆっくりとお腹へ落ちていく。

「ちゃんと飲んだ?」

 暖かな心のほとばしりに身をゆだねながら、ご主人様の言葉にうなずく。

「はい……」

 心地よい熱に浮かされて、ぼんやりとつぶやく。目の前に突き出された雄々しいおちんちんに、見とれてしまう。

 続く言葉が、自然につむがれる。

「ご主人様の子種を、卑しいペットのアカネに注いで下さってありがとうございます」

 耳から聞こえてくるのは、男に媚びた女の甘えた声だ。澄んだ高い声が、自分の喉から出てくることに、まだ慣れない。

(子種? 卑しい? ペット?)

 内容が後から頭に入ってきて、顔から火が出そうになる。ご主人様のお顔を直視できない。

(なんで、あたしそんな恥ずかしいセリフを……。いやよ。これ以上思っていないことを、口にするのはいや)

 心から来る悲痛な叫びが、胸をこだまする。
 
「ちゃんと飲み干したんだね」

 どういう訳か、ご主人様は念を押して聞いてくる。
 あたし、何かが悪いことしたのかな。

「うーん。だったらそろそろの、はずなんだけど」

 首をかしげるご主人様を見て、あたしはだんだん不安になっていく。

 ご主人様の視線の先、頭に自然と手が伸びる。
 そこにあるのは、肩近くまで伸びた髪。
 指の間をさらさらと落ちていく、艶やかな髪の毛だ。
 だけど……。

 髪の毛に指を滑らせている最中、今までなかった突起のようなものが引っ掛かった。
 ちょと先が尖った、柔らかい出来物だ。
 指の動きにあわせて、ふにふにと動くそれを触っていると、だんだん不安になってくる。
 しかも次第に大きくなっていく気が。

「ご主人様。あたし、ツノみたいなものが生えて……」

 あたし、どうしちゃったの?
 また、変なことが起こっているの?

 すがるように、ご主人様に助けを乞う。

 一度気になり出したら、かゆみが止まらない。

 だけど、頭をこうとする手を、ご主人様に止められた。曰く、問題ないと。

「あたし、鬼になっちゃうの?」

 涙目になりながら、ご主人様に抱き付く。
 
「鬼? ははっ鬼か」

 ご主人様は、愉快そうに笑う。

「アカネには、僕が、由緒正しきシニオモテヤマネコが、貴重な精液を注いであげたんだよ。ただの人間のメスのアカネが、そのままでいられるとでも思っていたの? 」

 ご主人様は答えをくれない。

 何が起こっているの?

 頭はますます痒さが増していく。
 左右に二ヶ所、何かが生えてくるような、感覚だ。

 不安でパニックになったあたしに、ご主人様は笑いながら「よく見てよ」と手鏡を向けた。
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