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第二章 メス化調教
第二十三話 呪いの首輪(2)
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「刻印の部分に血判をすればいいんだよね。こんな感じかな。触ったぞ。これでアカネは僕のペットだ」
男の子は、首輪の横側に親指で触れてから、上機嫌に宣言する。
な、何が起こるんだろうと身構えていたが、特に音もなにもしない。
今のところ変わったことはないようだ。
けれども、二人の様子から嫌な予感がする。
「ふふっ。そのうち嫌でも首輪の効果が分かるわ。また来るから、ニャン太はしばらく好きに遊んでいいわよ」
「うん。ママ、またね。さてと...」
男の子は、口笛を吹きながら、楽しそうに服のポケットの中を漁る。
「どこだどこだ? あった、あった。じゃじゃーーん。これが『ニャン太の注文リスト、フルコース完全版』さ」
誇らしげに突き出したのは、ボロボロの紙一枚だ。
ぎっしりと文字で埋め尽くされている。
それがなんだと言おうとしたとき、
「ほら、アカネ。お手をしろ」
バカにした感じで、男の子は手をこちらに向けてきた。
お手? 今、お手って言ったの?
そんなこと、犬じゃあるまいし……。
そう高をくくっていた。
呪いの首輪か何だか知らないけど、そんなバカな命令を本当に聞くとでも?
しかし......。
ドクン。
心臓が一度大きく脈打った。
まるで胸を突き破るような強い音だ。
そして、手がまるでそれ自身が意思を持っているかのように、男の子に向かっていく。
ポン。
手が、男の子に触れる。
どうして勝手に動いちゃうの? やっぱり呪いだから?
「そうだ。次は『あたしは卑しいメス奴隷のアカネです』と言うんだ。ほら」
そんなこと、口が裂けても言わ……。
「あ、……いや……あたしは……言いたく……卑しいメス奴隷……ちがっ……のアカネです」
「『ご主人様に可愛がっていただいて、幸せです』だ。ほら」
「ご、ご主人様に……可愛がって……やだ……いただいて……だめっ……幸せです」
口がご主人様の命令に合わせて勝手に動く。
ち、ちがう。あたしは、そんなこと考えてないの。
「よし。テストはマズマズだね。じゃあ、本番に行こうかな。昨日のアカネを見ていて、やらせてみたいことを、閃いたんだ。ほら、アカネ。僕の前に跪け」
そんなこと、なんでやらなきゃ……。
あぁでも体が動いちゃう。
ご主人様の命令に逆らえない。
あたしは、ハイハイしながらご主人様の元へと近づいていく。
男の子は、首輪の横側に親指で触れてから、上機嫌に宣言する。
な、何が起こるんだろうと身構えていたが、特に音もなにもしない。
今のところ変わったことはないようだ。
けれども、二人の様子から嫌な予感がする。
「ふふっ。そのうち嫌でも首輪の効果が分かるわ。また来るから、ニャン太はしばらく好きに遊んでいいわよ」
「うん。ママ、またね。さてと...」
男の子は、口笛を吹きながら、楽しそうに服のポケットの中を漁る。
「どこだどこだ? あった、あった。じゃじゃーーん。これが『ニャン太の注文リスト、フルコース完全版』さ」
誇らしげに突き出したのは、ボロボロの紙一枚だ。
ぎっしりと文字で埋め尽くされている。
それがなんだと言おうとしたとき、
「ほら、アカネ。お手をしろ」
バカにした感じで、男の子は手をこちらに向けてきた。
お手? 今、お手って言ったの?
そんなこと、犬じゃあるまいし……。
そう高をくくっていた。
呪いの首輪か何だか知らないけど、そんなバカな命令を本当に聞くとでも?
しかし......。
ドクン。
心臓が一度大きく脈打った。
まるで胸を突き破るような強い音だ。
そして、手がまるでそれ自身が意思を持っているかのように、男の子に向かっていく。
ポン。
手が、男の子に触れる。
どうして勝手に動いちゃうの? やっぱり呪いだから?
「そうだ。次は『あたしは卑しいメス奴隷のアカネです』と言うんだ。ほら」
そんなこと、口が裂けても言わ……。
「あ、……いや……あたしは……言いたく……卑しいメス奴隷……ちがっ……のアカネです」
「『ご主人様に可愛がっていただいて、幸せです』だ。ほら」
「ご、ご主人様に……可愛がって……やだ……いただいて……だめっ……幸せです」
口がご主人様の命令に合わせて勝手に動く。
ち、ちがう。あたしは、そんなこと考えてないの。
「よし。テストはマズマズだね。じゃあ、本番に行こうかな。昨日のアカネを見ていて、やらせてみたいことを、閃いたんだ。ほら、アカネ。僕の前に跪け」
そんなこと、なんでやらなきゃ……。
あぁでも体が動いちゃう。
ご主人様の命令に逆らえない。
あたしは、ハイハイしながらご主人様の元へと近づいていく。
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