【R18】注文の多い料理店【TS】ー完結ー

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第二章 メス化調教

第二十三話 呪いの首輪(2)

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「刻印の部分に血判をすればいいんだよね。こんな感じかな。触ったぞ。これでアカネは僕のペットだ」

 男の子は、首輪の横側に親指で触れてから、上機嫌に宣言する。

 な、何が起こるんだろうと身構えていたが、特に音もなにもしない。
 

 今のところ変わったことはないようだ。

 けれども、二人の様子から嫌な予感がする。

「ふふっ。そのうち嫌でも首輪の効果が分かるわ。また来るから、ニャン太はしばらく好きに遊んでいいわよ」

「うん。ママ、またね。さてと...」

 男の子は、口笛を吹きながら、楽しそうに服のポケットの中を漁る。

「どこだどこだ? あった、あった。じゃじゃーーん。これが『ニャン太の注文リスト、フルコース完全版』さ」

 誇らしげに突き出したのは、ボロボロの紙一枚だ。
 ぎっしりと文字で埋め尽くされている。
 それがなんだと言おうとしたとき、

「ほら、アカネ。お手をしろ」

 バカにした感じで、男の子は手をこちらに向けてきた。

 お手? 今、お手って言ったの?
 そんなこと、犬じゃあるまいし……。

 そう高をくくっていた。
 呪いの首輪か何だか知らないけど、そんなバカな命令を本当に聞くとでも?

 しかし......。

 ドクン。

 心臓が一度大きく脈打った。
 まるで胸を突き破るような強い音だ。
 
 そして、手がまるでそれ自身が意思を持っているかのように、男の子に向かっていく。

 ポン。

 手が、男の子に触れる。

 どうして勝手に動いちゃうの? やっぱり呪いだから?

「そうだ。次は『あたしは卑しいメス奴隷のアカネです』と言うんだ。ほら」

 そんなこと、口が裂けても言わ……。

「あ、……いや……あたしは……言いたく……卑しいメス奴隷……ちがっ……のアカネです」

「『ご主人様に可愛がっていただいて、幸せです』だ。ほら」

「ご、ご主人様に……可愛がって……やだ……いただいて……だめっ……幸せです」

 口がの命令に合わせて勝手に動く。

 ち、ちがう。は、そんなこと考えてないの。
 
「よし。テストはマズマズだね。じゃあ、本番に行こうかな。昨日のアカネを見ていて、やらせてみたいことを、ひらめいたんだ。ほら、アカネ。僕の前にひざまずけ」

 そんなこと、なんでやらなきゃ……。
 あぁでも体が動いちゃう。
 の命令に逆らえない。
 は、ハイハイしながらご主人様の元へと近づいていく。
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