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第二章 メス化調教

第二十二話 呪いの首輪(1)

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 女の目が眩しいほど青白く光り出す。
 急な展開だが、大変なことになっていることだけは、いくら自分でも分かる。
 本能的にやばさを感じ、顔を傾けて光の直撃から逃れようとする。

 だが、抵抗むなしく、あごの向きを修正されてしまう。
 否応なしに目の奥を覗きこんでしまう。
 怪しい光線をもろに浴びてしまう。
 強烈な光が網膜を直撃して、視界が真っ白になる。

「逃げようたって無駄よ。私の目を見てしまったんでしょ。もう指一本動かないわ」

「だめ……見ちゃ……」

 金縛りにあったように、体が言うことを聞かない。
 だが、耳だけは働いている。
 何もできずに焦っていると、近くで男の子の声がした。

「ママ、すごい妖力だね。やっぱり尻尾が三本あると、違うのかな」

「ふふっ。ニャン太もあと五十年もすれば生えるから心配しなくていいのよ。それより例のものを」

「あれを使っちゃうの? 何十年もかけてようやく怨念を溜め込んだのに、今使っちゃうの? もったいないよ」

「また溜めればいいわ。その首輪があれば、妖力の弱いニャン太でも、簡単に隷属させることができるでしょ。注文通りに動かすことができるようになるの」

 何も見えない。体も動かない。

「そうなんだ。じゃあ、早速つけちゃうね」

 首筋に金属の冷たい触覚が伝わってくる。
 首を一周包むように、冷たさが広がっていく。

「そうよ。それで鍵かければ、もうその娘はあなたのペット。あなたからの注文、命令に逆らうことのできないメス奴隷になるの」

「や、やめ……」

 カチャ。

 首元で音がする。
 その瞬間、妖気としか言えない空気の異物が、口や鼻から大量に流れ込んでくる。
 冷たい妖気が肺を満たし、血管を通じて全身へと運ばれる。
 胸から背筋が凍るような悪寒が、体液に乗ってぐるぐると駆け巡る。
 体がガクガクと震え出す。
 それはただの寒気からではない。

「ふふっ。後は僕の血を首輪に付ければいいんだよね」

「そうよ。そうすれば契約は完了よ。一生解除できない契りになるの」

「やった。じゃあ、早速触っちゃうね。アカネを本物のペットにしちゃうね」

「しっかり調教するのよ」

「うん、分かった。二度と逆らえないように、たっぷり調教しちゃうね」

 目がくらんで、何も見えない。
 でも、本能の叫びが訴える。
 この首輪が本物であると。
 触られたら、人として終わってしまうことを
 
「こら、アカネ。これからお前は僕、ご主人様の注文は何でも聞くペットになるんだ。癖になるくらい、何も考えられなくなるくらい、たくさん注文してやるからな」
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