【R18】注文の多い料理店【TS】ー完結ー

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第一章 メス堕ち前夜

第七話 高まる欲求

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「ものは試しって言うしな」

 頭がボーっとしていたせいだろうか。
 あそこペニスの大きさに、密かなコンプレックスを抱いていたせいだろうか。

 よく分からないが、判断力を欠いていたオレは、気が付くとあの不思議なクリームを股間に塗りたくっていた。
 暖かくヌルヌルとした感覚があそこを包み込む。

 クリームは、溶け込むようにペニスにどんどん吸収されていく。
 竿の部分から亀頭まで、じわじわと熱くなっていく。
 いや、これはただの熱さというよりは……。

「ドクンドクンいってきやがった」

 先ほど萎れていたのが嘘のように、はち切れんばかりに大きくなったペニスが、グロテスクに反り返る。
 まるで暖かいに入っているときのように、ムズムズした心地よさが股間に集中していく。

「やべっ。ちょっと塗りすぎた」

 どんなクリームかすら知らないのに、やりすぎた。
 とはいえ、こんなに性的に興奮するなんて、単なるクリームの効果としては、さすがにおかしい。
 媚薬作用でもあるのだろうか。
 そんなもの、どうしてレストランで用意しているのだろうか。
 意味が分からない。

「まずいな」
 
 そうこうしているうちにも、体はどんどん発情していく。
 まるで極上の女を抱いているときのように、性感が高まっていく。

 腰が勝手に動き出しそうになる。
 手がペニスに向かって伸びていきそうになる。
 そんな強い自慰衝動に屈しそうになる。

 いや、だけど……。

「こんなところでやるのは、さすがにマズいだろう」

 レストランでの自慰行為なんて、サル以下じゃないか。
 残っている理性が、そんなことをしてはいけないと強く訴える。
 いくら常識のないオレとは言え、人様の店でそれをやるのは気が引ける。

 だが、ムラムラは時間と共に高まっていく。
 股間のムズムズする快感が止まらない。
 小さくくすぶっていた欲望の火種は、より大きな炎に姿を変えて再び襲い掛かってくる。
 理性を食い散らかしながら、際限なく大きくなっていく。

 オレは何かに駆られてキョロキョロと周りを見回した。
 脱衣所はシーンと静まり返っている。
 物音ひとつしない。
 誰がいる気配もない。
 少なくとも、今すぐには誰かが来ることはなさそうだ。

「そうか。誰もいないのか」

 元々意志が強い人間ではない。
 密室で、誰も来ないという都合のいい状況が、欲望に屈するようにオレの背中を押してくる。

「こんなクリームを置いておいた店が悪いんだ。オレは悪くないんだ。だから……」

 どうせ誰も見やしない。見られたとしても、とぼければ何とかなる。
 待ちぼうけを食らわせた、店の責任だ。
 オレは、何一つ悪くない。

 そう言い訳しながら、勃起したペニスに触れる。
 甘い電流が竿を貫き、亀頭まで這い上がる。

「うっ。すげーなこれは」

 オレは気が付くと、慣れた手つきでシコシコと、股間を慰め始めていた。
 
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