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第一章 メス堕ち前夜
第一話 密猟者と不思議な森
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【注意】
このお話は、宮沢賢治先生の「注文の多い料理店」を下敷きにしています。
もし元のお話を読んだことのない方は、ぜひこの機会にご一読ください。
既に著作権が切れているため、ネット上で無料で閲覧することができます。
青空文庫がお勧めです。
また、本作品は性的描写、性転換(TS)、女体化、調教、洗脳に関する記載が多く含まれます。
あらかじめご了承ください。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
深い夜霧が立ち込める森の中、オレは真新しい猟銃を片手に黙々と進んでいた。
足元はすこぶる悪い。
ぬかるんだ土を踏みしめながら、恨み言を漏らす。
「誰だよ、ここでシニオモテヤマネコが獲れると言ったやつは。全然出ないじゃないか」
不気味な森に足を運んだ理由は単純明快、最高級の獲物をゲットすることだ。
シニオモテヤマネコの毛皮は、闇マーケットで高値で売れる。
たった一匹で、一カ月は遊んで暮らせるお金が入る。
天然記念物の獲物が獲れるのでなければ、わざわざこんな気味悪い山までくる理由がない。
この日のために、新しいブーツも、猟銃も闇マーケットで手に入れた。
ヤマネコが出現しやすい場所の、聞き込み情報まで把握している。
柄にもなく、先行投資までして入念な準備を重ねてきた。
だが、ここまで一切の収穫なしだ。
「山を登って会いに来てやったんだ。早くオレに撃たれて感謝して死にやがれ」
オレはむしゃくしゃして、小石を思いっきり蹴り上げた。
それにしても静かだ。
動物や鳥の鳴き声さえも聞こえない。
風の音すら、聞こえてこない。
変わり映えのない細い獣道が延々と続くだけだ。
「さすがに妙だな」
ここまで、ずっとまっすぐ進んできた。
もうとっくに山から出ていてもおかしくない。
しかし、十キロ近く歩いたというのに、ふもとの村にはいっこうにたどり着かない。
電話は圏外だし、方位磁針はぐるぐると回り、あさっての方向を示している。
濡れたブーツが、疲れた両脚に重くのしかかる。
一体オレは、どこにいるのだろう。
お腹がごろごろとなり、空腹を訴える。
お腹と背中がくっつきそうだ。
こんなことなら、もっと握り飯を持ってくるべきだった。
ただ、森の中で休むわけにはいかない。
こんな寒いところで寝たら、間違いなくお陀仏だ。
とぼとぼと再び歩き始めて、十時間は経っただろうか。
そろそろ夜が明けてもおかしくないのに、辺りは暗いままだ。
なんだか同じ道をぐるぐると歩き続けているような気がする。
冬山の遭難なんてシャレにならない。
だけど、一体どうすれば。
そう思い詰めていると、どういうわけか、後ろからいい匂いがしてきた。
クリームシチューを煮詰めた甘い匂いだ。
間違いない。近くに食べ物がある。
振り向くと、霧の中に立派な一軒の洋館づくりの家が浮かんで見えた。
【注意】
このお話は、宮沢賢治先生の「注文の多い料理店」を下敷きにしています。
もし元のお話を読んだことのない方は、ぜひこの機会にご一読ください。
既に著作権が切れているため、ネット上で無料で閲覧することができます。
青空文庫がお勧めです。
また、本作品は性的描写、性転換(TS)、女体化、調教、洗脳に関する記載が多く含まれます。
あらかじめご了承ください。
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深い夜霧が立ち込める森の中、オレは真新しい猟銃を片手に黙々と進んでいた。
足元はすこぶる悪い。
ぬかるんだ土を踏みしめながら、恨み言を漏らす。
「誰だよ、ここでシニオモテヤマネコが獲れると言ったやつは。全然出ないじゃないか」
不気味な森に足を運んだ理由は単純明快、最高級の獲物をゲットすることだ。
シニオモテヤマネコの毛皮は、闇マーケットで高値で売れる。
たった一匹で、一カ月は遊んで暮らせるお金が入る。
天然記念物の獲物が獲れるのでなければ、わざわざこんな気味悪い山までくる理由がない。
この日のために、新しいブーツも、猟銃も闇マーケットで手に入れた。
ヤマネコが出現しやすい場所の、聞き込み情報まで把握している。
柄にもなく、先行投資までして入念な準備を重ねてきた。
だが、ここまで一切の収穫なしだ。
「山を登って会いに来てやったんだ。早くオレに撃たれて感謝して死にやがれ」
オレはむしゃくしゃして、小石を思いっきり蹴り上げた。
それにしても静かだ。
動物や鳥の鳴き声さえも聞こえない。
風の音すら、聞こえてこない。
変わり映えのない細い獣道が延々と続くだけだ。
「さすがに妙だな」
ここまで、ずっとまっすぐ進んできた。
もうとっくに山から出ていてもおかしくない。
しかし、十キロ近く歩いたというのに、ふもとの村にはいっこうにたどり着かない。
電話は圏外だし、方位磁針はぐるぐると回り、あさっての方向を示している。
濡れたブーツが、疲れた両脚に重くのしかかる。
一体オレは、どこにいるのだろう。
お腹がごろごろとなり、空腹を訴える。
お腹と背中がくっつきそうだ。
こんなことなら、もっと握り飯を持ってくるべきだった。
ただ、森の中で休むわけにはいかない。
こんな寒いところで寝たら、間違いなくお陀仏だ。
とぼとぼと再び歩き始めて、十時間は経っただろうか。
そろそろ夜が明けてもおかしくないのに、辺りは暗いままだ。
なんだか同じ道をぐるぐると歩き続けているような気がする。
冬山の遭難なんてシャレにならない。
だけど、一体どうすれば。
そう思い詰めていると、どういうわけか、後ろからいい匂いがしてきた。
クリームシチューを煮詰めた甘い匂いだ。
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