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第三章 美少女学園一年目 芽吹き根付く乙女心
【第35話】 再教育(35)つばさ
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■末舛つばさサイド(12)(過去)
「おパンツ?」
この日の催眠調教は十時間に及んだ。
翔を女の子として次のステップに進めるためだ。
生気を失った目をした翔は、素っ裸で鏡の前に立っていた。
ヘッドギアは外されている。
この状態でも一時間くらいなら、催眠が継続するようになってきたからだ。
翔の深層心理へのダメージはますます深まっている。
男の自我を侵食し続けている。
「そうだよ、つばさちゃん。イチゴのおパンツ、うさぎさんのおぱんつ、ハートのおパンツ。いろいろあるね」
明人は、裸の翔の前に女児のパンツを並べている。
これまで何百回、何千回と人形の着せ替えをさせてきた。
洗脳状態の翔の服の好みも、フリルのついた可愛らしいものに変化してきている。
「うん。かわいい……」
ほっこりとした顔の翔に明人は続ける。
「今日は、この娘の着せ替えをしようか」
そう言って、大きな鏡に映る翔自身の姿を指さす。
「これ……ぼく?」
「……」
明人は何も答えない。
代わりに何度も翔の丸い頭を撫で続ける。
半年切らなかった髪は、肩に届くまで伸びている。
自分の意思で女の子の服を選ばせる。女らしいことをさせる。
それを繰り返すことで、つばさ、延いては翔自身の人格も女性化していくのである。
「これ……が、いい」
「うさぎさんの、おパンツだね。穿いてみようか」
翔は頷き、戸惑いながらも、初めて女児の服に素足を通す。
穿き終わったところで、明人は優しく繰り返す。
「似合っているよ。かわいいね。とってもかわいいね」
かわいいと言われて、翔は恥ずかしそうな顔を浮かべる。
「かわいい? ぼく、かわいい?」
「あぁ。どんな着せ替え人形よりも、つばさの方がかわいいよ」
かわいいという言葉を明人は繰り返す。
「かっこいい」ではなく「かわいい」
女子としての心を育むため、明人は甘い言葉で翔の頭を満たしていく。
「かわいい……ぼく……かわいい」
鏡の中の自分を見ながら、嬉しそうにフレーズを繰り返す。
「これを着けたら、もっとかわいいと思うよ」
次に用意したのは、女児用のキャミソールだ。
すっかり女の子モードができあがった翔は、抵抗なく細い肩ひもを首に通す。
この年齢の男女は、外見上の性差が少ない。
翔は下着だけでも、すっかり女の子になっている。
美人女優の濃い血を引いているだけあって、すでに一級品だ。
そろそろ四歳になる段階で、すでに美形になることが十分見て取れる。
「かわいい女の子だ。幼稚園の誰よりも」
「……」
明人は、また「女の子」という言葉を繰り返す。
最近の翔は、つばさモードでは素直に受け取るように変わってきている。
だが、自分で言わせる必要がある。
深層意識で自分が女であることを強く認識させる必要があるのだ。
「かわいい? 僕?」
「あぁ。かわいい女の子だ」
何度も繰り返すうちに、翔はようやく自分が言うべき言葉にたどり着いた。
「ぼく、女の子?」
明人は褒める代わりに、ギュッと抱き締める。
「そうだよ」
「ぼく、かわいい?」
「かわいいよ。誰よりも可愛い女の子だよ」
「ぼく……女の子……」
自分は女なんだ。紛れもない女の子なんだ。
納得した表情で、翔はつぶやく。
「そうだよ、つばさちゃんは、正真正銘の女の子だ」
「女の子……ぼく、女の子……」
着せ替え人形から初めて、本人の自然な女装へとたどり着いた。
翔はまだ知らない。
女性化の毒牙が、今後さらに勢いを増して襲い掛かってくることを。
これから毎日女の子の服を着て過ごす日々が来ることを。
女性ホルモンを打たれ続けて、体から女になる日が来ることを。
女体化した体内に、明人の濃い精液を溢れるほど注ぎ込まれて、男の人格を消されてしまう日が来ることを。
翔はその日、女児の下着を着たまま深い眠りについた。
「おパンツ?」
この日の催眠調教は十時間に及んだ。
翔を女の子として次のステップに進めるためだ。
生気を失った目をした翔は、素っ裸で鏡の前に立っていた。
ヘッドギアは外されている。
この状態でも一時間くらいなら、催眠が継続するようになってきたからだ。
翔の深層心理へのダメージはますます深まっている。
男の自我を侵食し続けている。
「そうだよ、つばさちゃん。イチゴのおパンツ、うさぎさんのおぱんつ、ハートのおパンツ。いろいろあるね」
明人は、裸の翔の前に女児のパンツを並べている。
これまで何百回、何千回と人形の着せ替えをさせてきた。
洗脳状態の翔の服の好みも、フリルのついた可愛らしいものに変化してきている。
「うん。かわいい……」
ほっこりとした顔の翔に明人は続ける。
「今日は、この娘の着せ替えをしようか」
そう言って、大きな鏡に映る翔自身の姿を指さす。
「これ……ぼく?」
「……」
明人は何も答えない。
代わりに何度も翔の丸い頭を撫で続ける。
半年切らなかった髪は、肩に届くまで伸びている。
自分の意思で女の子の服を選ばせる。女らしいことをさせる。
それを繰り返すことで、つばさ、延いては翔自身の人格も女性化していくのである。
「これ……が、いい」
「うさぎさんの、おパンツだね。穿いてみようか」
翔は頷き、戸惑いながらも、初めて女児の服に素足を通す。
穿き終わったところで、明人は優しく繰り返す。
「似合っているよ。かわいいね。とってもかわいいね」
かわいいと言われて、翔は恥ずかしそうな顔を浮かべる。
「かわいい? ぼく、かわいい?」
「あぁ。どんな着せ替え人形よりも、つばさの方がかわいいよ」
かわいいという言葉を明人は繰り返す。
「かっこいい」ではなく「かわいい」
女子としての心を育むため、明人は甘い言葉で翔の頭を満たしていく。
「かわいい……ぼく……かわいい」
鏡の中の自分を見ながら、嬉しそうにフレーズを繰り返す。
「これを着けたら、もっとかわいいと思うよ」
次に用意したのは、女児用のキャミソールだ。
すっかり女の子モードができあがった翔は、抵抗なく細い肩ひもを首に通す。
この年齢の男女は、外見上の性差が少ない。
翔は下着だけでも、すっかり女の子になっている。
美人女優の濃い血を引いているだけあって、すでに一級品だ。
そろそろ四歳になる段階で、すでに美形になることが十分見て取れる。
「かわいい女の子だ。幼稚園の誰よりも」
「……」
明人は、また「女の子」という言葉を繰り返す。
最近の翔は、つばさモードでは素直に受け取るように変わってきている。
だが、自分で言わせる必要がある。
深層意識で自分が女であることを強く認識させる必要があるのだ。
「かわいい? 僕?」
「あぁ。かわいい女の子だ」
何度も繰り返すうちに、翔はようやく自分が言うべき言葉にたどり着いた。
「ぼく、女の子?」
明人は褒める代わりに、ギュッと抱き締める。
「そうだよ」
「ぼく、かわいい?」
「かわいいよ。誰よりも可愛い女の子だよ」
「ぼく……女の子……」
自分は女なんだ。紛れもない女の子なんだ。
納得した表情で、翔はつぶやく。
「そうだよ、つばさちゃんは、正真正銘の女の子だ」
「女の子……ぼく、女の子……」
着せ替え人形から初めて、本人の自然な女装へとたどり着いた。
翔はまだ知らない。
女性化の毒牙が、今後さらに勢いを増して襲い掛かってくることを。
これから毎日女の子の服を着て過ごす日々が来ることを。
女性ホルモンを打たれ続けて、体から女になる日が来ることを。
女体化した体内に、明人の濃い精液を溢れるほど注ぎ込まれて、男の人格を消されてしまう日が来ることを。
翔はその日、女児の下着を着たまま深い眠りについた。
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