上 下
45 / 211
第二章 開かれる女の子への道(クリスティーナ編)

【第8話】 クリスティーナの過去(6/9) ◆

しおりを挟む
(ちがう。オレは男……女なんかじゃない……)

『いいえ、あなたはもう女なの。だってあなたが感じているその快感は女の子のものなんだから』

(そ、そんなことない……)

 未だ心で抵抗を続けるクリスだが、男の暖かな手が触れるたびに頭がピンク色になってしまう。
 体が男に犯されるのを求めてしまう。
 だが、クリスは全身を巡る女の快楽を、歯を食いしばって噛み殺す。

 アレックスはその攻防を楽しみながら、クリスの左右の乳首を揉みほぐす。

 クリスはお腹をじらすように舐められると、甘いくすぐったさがお腹から背中へと突き抜けていく。
 舌の先がおへその下まで近づくと、股間のむずむずした切ない感覚が増幅していく。

 アレックスはゲルをたっぷり塗った指を、クリスの菊門にゆっくりと押し入れていく。
 クリスは両脚を閉じて逃れようとじたばたするが、固定されて思うように動かせない。

『雌淫乱液』が染み込んだクリスのアナルは、男の指を簡単に飲み込んでしまう。
 指が押し進む感覚が、メス化し始めているクリスの骨盤を痺れさせる。
 ずぶずぶと侵入してくる指を、クリスの白くて丸いお尻はギュッと愛おしそうに抱き締めてしまう。
 アレックスの指は、遠慮なくクリスの前立腺、否、これからGスポットになる場所へと進んでいく。

「ここらへんか?」

 アレックスが指の腹で探るようにGスポット近辺を何度も圧迫する。
 その指はさまよいながら、ついにスイートスポットを射抜く。その瞬間甘い電流がクリスの脳天を貫いた。
 ビリビリとした感覚が体を通過すると、クリスは顔を揺らすと同時に脚を真っすぐ伸ばし、腰を浮き上がらせてしまう。痺れるような感覚が、クリスの下半身を麻痺させていく。
 手ごたえを得たアレックスが執拗にGスポットを刺激する。
 そのたびに、クリスはビクビクと体を震わせて、女らしく腰を左右によじってしまう。

「んぁっ、んぁっ、あんっ」

 クリスは喉から湧いてくる快感を押し殺すが、どうしても喘ぎ声が漏れてしまう。

『そうよ、いい娘ね。クリスティーナ。とっても色っぽい声よ』

「ちがっ、あんっ。あんっ」

 クリスは口がだらしなく開かれていくのを止めることができない。
 色っぽく開かれた唇に、アレックスの凶悪なペニスが近づいていく。
 左右に首を振るが、クリスは男性器の侵入を防ぐことができない。
 しばしの攻防の後、口を大きく押し広げながら、挿入されていく。

 アナルと口の両方を犯され続けると、クリスの意識は朦朧として、自分と周りの境界を失っていく。
 Gスポットからの強すぎる快楽は、『雌淫乱液』と共に電流のように体を駆け巡りながら、クリスを狂わせていく。が、眉間にしわを寄せながら必死に耐える。

 アレックスはピストン運動で激しくクリスの口を犯しつづける。
 蕩けそうに脱力した舌が、アレックスの性器に絡みつく。クリスは無意識のうちに、ペニスを吸い上げてしまう。

「クリスティーナ。名器だ。お前は最高だ」

 そう言いながら、アレックスはGスポットへの刺激を強めていく。クリスは身もだえながら、何度も腰を大きく振る。

「んっ……んっ……ん」

『んふっ。美味しそうにペニスをくわえちゃって。あなた今、とってもエッチな顔をしているのに気付いてる? どこからどう見ても感じている女の顔をしているわよ、クリスティーナ』

「んんんっ……んんっ(ちがう……ちがっ)」

 ペニスを突っ込まれたクリスの喉から、声にならない声が漏れる。
 体を人形のようにバタバタさせながらも、何とか女の快楽をやり過ごそうとする。
 だが、Gスポットからの電流は、クリスの思考力を徐々に奪っていく。

 アレックスは限界が近いのだろうか。腰の動きを大きくしながら、より深くクリスの喉にペニスを押し入れていく。睾丸がギュッと収縮し、精子が尿道へと泳いでいく。

「出すぞ。クリスティーナ。出すぞ」

 アレックスはさらに大きくグラインドした後、一気に精液を放出した。
 クリスの口の中は白い液でいっぱいになる。その余韻に浸ることなく、ごくりと飲み込んだ。

ーーーーー

「はぁはぁ……こ、これでき、気が済んだか」

 クリスは肩で息をしながらも、強気の姿勢を崩さない。鋭い目つきでアレックスを睨みつける。
 強力な女の快楽の嵐に襲われても、男としての姿勢をなんとか保っている。
 そんなクリスを見て、アレックスは大げさに感心したような声をあげる。

「くくっ。さすが狂犬マッド・ドッグのクリスと呼ばれていただけのことはあるな」
 
 わざとらしい笑い声に不吉なものを感じて、クリスは問いただす。

「何がおかしい。もう分かっただろ。オレは女の快楽になんて負けたりしない」

「ははっ。たいそうな自信だな。その割にはずいぶん感じているように見えたが。まぁいい。お前が味わったのは、女の快楽のほんの入口に過ぎない」

「な、そんな……そんなわけない。そんなことあるわけ……」

 クリスは絶句する。「これさえ耐えれば解放される」という淡い期待は簡単に裏切られた。

「要するにお前の女性化調教はまだ始まったばかりってことだ。いつまでその減らず口をきけるかな。くくくっ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

新しい自分(女体化しても生きていく)

雪城朝香
ファンタジー
明日から大学生となる節目に突如女性になってしまった少年の話です♪♪ 男では絶対にありえない痛みから始まり、最後には・・・。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

女の子にされちゃう!?「……男の子やめる?」彼女は優しく撫でた。

広田こお
恋愛
少子解消のため日本は一夫多妻制に。が、若い女性が足りない……。独身男は女性化だ! 待て?僕、結婚相手いないけど、女の子にさせられてしまうの? 「安心して、いい夫なら離婚しないで、あ・げ・る。女の子になるのはイヤでしょ?」 国の決めた結婚相手となんとか結婚して女性化はなんとか免れた。どうなる僕の結婚生活。

TSしちゃった!

恋愛
朝起きたら突然銀髪美少女になってしまった高校生、宇佐美一輝。 性転換に悩みながら苦しみどういう選択をしていくのか。

朝起きたら女体化してました

たいが
恋愛
主人公の早乙女駿、朝起きると体が... ⚠誤字脱字等、めちゃくちゃあります

性転換マッサージ2

廣瀬純一
ファンタジー
性転換マッサージに通う夫婦の話

処理中です...