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第一章 開かれる女の子への道(葵編)
【第10話】 男性ホルモンと女性ホルモン(後) ◆
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人の体は全て、男性ホルモンと女性ホルモンの両方が分泌されているが、性別によりその分泌量が異なる。当然女性には女性ホルモンが多く、男性には男性ホルモンが多い。
ホルモン自体は微量の成分だが、体が大人になるときの司令塔となり、男性ホルモンは男らしい体つきに、女性ホルモンは女らしい体つきになるように誘導する。
思春期に増える性ホルモンは、男女の性差を顕著にする。
まだ二次性徴を迎えていない葵の体は、まだ男にも女にもなれるプリミティブな状態と言えよう。
女性ホルモンは多ければ多いほど、女性らしくなるという単純な話ではない。
全てはバランスによるものだ。
葵の体を健康的で魅力的な女体に変えていくためには、ホルモンバランスの厳密な管理が必要なのだ。
男として生まれてきてしまった以上、葵の体内の女性ホルモン量は同世代の女の子と比べて圧倒的に足りない。
幸いと言うべきか、不幸と言うべきか、葵の場合はまだ二次性徴が来ていない。
不思議なことに、最高の美少女になる才能を持つ美少年は、性的な成長が遅い傾向になる。
その分目覚めると、より豊満でエッチな体に生まれ変わるのだが。
なにはともあれ、葵を女の子にするためには、十分な量を補ってあげる必要がある。
これ以上男らしくにならないように、男性ホルモンは当然ブロックする。
葵を理想的な美少女として育て上げるには、必須の処置だ。
全ては性転換術のエキスパートである早紀の計算通り。
葵を美少女に変えることに、マッド・サイエンティスト人生をかけているのだ。
この点で抜け目はないし、妥協もしていない。
葵の体は女性ホルモンで満ち溢れて、最高の美少女に生まれ変わっていくはずだ。
早紀の悪魔じみたほど高い技術によって。
モニター内の仮想現実では、AIの早紀が葵のクリトリスに刺激を与えている。
その動きに合わせて、早紀は本物の葵にゲルを塗りたくる。
毛先でくすぐるように、そっと、いやらしく。
睾丸周辺から、蟻の戸張りあたり、ちょうど将来膣ができる場所に強弱を付けながら塗っていく。
時々筆の動きに合わせて、葵の体はビクンと反応し、背中が弓なりになる。
その姿は感じている女の子そのものだ。
シーツを手と足の指で握りしめ、腰を丸く動かし始めていた。
女としての性感を繰り返されることで、葵の腰の軌道は、男性的で直線的なものから、女性らしい丸い動きに少しずつ変化していく。
葵の奥底で眠っていたメスの本能は、洗脳と女の悦びによって徐々に強くなり、オスの本能を少しずつ溶かし始めていた。
胎内の赤ん坊は、皆女性を原型として分化する。
男性の場合はその後Y性染色体の働きで、睾丸、ペニスが形成されるが、女性としての性感は眠っているだけで、失われているわけではない。
女の性感を効率的に刺激することで、葵の中に眠る女としての感覚は活性化され、強引に引きずり出されているのだ。
「あんっ」
葵の可愛らしい喘ぎ声がした。
仮想現実と同じく、現実世界でも性的快感を覚えているようだ。
「あっ……ダメッ……あん」
身をよじって、快感をやり過ごそうとしている。
そこにいる葵はどう見ても、感じているエッチな女の子だ。
透き通るような甘い声は、あらゆる男を性的に興奮させ、オス、いや野獣へと変えてしまう。
メスとしての熱を帯びた可愛らしい声は、女の早紀でさえムズムズと感じさせてしまう。
やはりこの子は女の子になるべきだ、いや、しなければならない。
早紀はあらためて強く決意する。
仮想現実にダイブしている間は、脳と現実の体とのやり取りを制限しているが、強い刺激は脳まで通過する。
完ぺき主義の早紀には少々不満な点だが、葵を調教するうえではむしろ都合がいい。
心と体の両方を効率的に女性化させることができるからだ。
「うへへ……ぼく、女の子。女の子なの。もっとなでて」
仮想現実の葵は、恍惚とした表情で頭をなでられている。
「今日はこれくらいにしておこうかしら」
まだまだたっぷり時間はあるのだ。毎日少しずつ楽しめばいい。
「また明日会いましょ」
早紀はヘッドギアをした葵を優しくなでた後、満足な笑みを浮かべながら部屋を後にした。
ホルモン自体は微量の成分だが、体が大人になるときの司令塔となり、男性ホルモンは男らしい体つきに、女性ホルモンは女らしい体つきになるように誘導する。
思春期に増える性ホルモンは、男女の性差を顕著にする。
まだ二次性徴を迎えていない葵の体は、まだ男にも女にもなれるプリミティブな状態と言えよう。
女性ホルモンは多ければ多いほど、女性らしくなるという単純な話ではない。
全てはバランスによるものだ。
葵の体を健康的で魅力的な女体に変えていくためには、ホルモンバランスの厳密な管理が必要なのだ。
男として生まれてきてしまった以上、葵の体内の女性ホルモン量は同世代の女の子と比べて圧倒的に足りない。
幸いと言うべきか、不幸と言うべきか、葵の場合はまだ二次性徴が来ていない。
不思議なことに、最高の美少女になる才能を持つ美少年は、性的な成長が遅い傾向になる。
その分目覚めると、より豊満でエッチな体に生まれ変わるのだが。
なにはともあれ、葵を女の子にするためには、十分な量を補ってあげる必要がある。
これ以上男らしくにならないように、男性ホルモンは当然ブロックする。
葵を理想的な美少女として育て上げるには、必須の処置だ。
全ては性転換術のエキスパートである早紀の計算通り。
葵を美少女に変えることに、マッド・サイエンティスト人生をかけているのだ。
この点で抜け目はないし、妥協もしていない。
葵の体は女性ホルモンで満ち溢れて、最高の美少女に生まれ変わっていくはずだ。
早紀の悪魔じみたほど高い技術によって。
モニター内の仮想現実では、AIの早紀が葵のクリトリスに刺激を与えている。
その動きに合わせて、早紀は本物の葵にゲルを塗りたくる。
毛先でくすぐるように、そっと、いやらしく。
睾丸周辺から、蟻の戸張りあたり、ちょうど将来膣ができる場所に強弱を付けながら塗っていく。
時々筆の動きに合わせて、葵の体はビクンと反応し、背中が弓なりになる。
その姿は感じている女の子そのものだ。
シーツを手と足の指で握りしめ、腰を丸く動かし始めていた。
女としての性感を繰り返されることで、葵の腰の軌道は、男性的で直線的なものから、女性らしい丸い動きに少しずつ変化していく。
葵の奥底で眠っていたメスの本能は、洗脳と女の悦びによって徐々に強くなり、オスの本能を少しずつ溶かし始めていた。
胎内の赤ん坊は、皆女性を原型として分化する。
男性の場合はその後Y性染色体の働きで、睾丸、ペニスが形成されるが、女性としての性感は眠っているだけで、失われているわけではない。
女の性感を効率的に刺激することで、葵の中に眠る女としての感覚は活性化され、強引に引きずり出されているのだ。
「あんっ」
葵の可愛らしい喘ぎ声がした。
仮想現実と同じく、現実世界でも性的快感を覚えているようだ。
「あっ……ダメッ……あん」
身をよじって、快感をやり過ごそうとしている。
そこにいる葵はどう見ても、感じているエッチな女の子だ。
透き通るような甘い声は、あらゆる男を性的に興奮させ、オス、いや野獣へと変えてしまう。
メスとしての熱を帯びた可愛らしい声は、女の早紀でさえムズムズと感じさせてしまう。
やはりこの子は女の子になるべきだ、いや、しなければならない。
早紀はあらためて強く決意する。
仮想現実にダイブしている間は、脳と現実の体とのやり取りを制限しているが、強い刺激は脳まで通過する。
完ぺき主義の早紀には少々不満な点だが、葵を調教するうえではむしろ都合がいい。
心と体の両方を効率的に女性化させることができるからだ。
「うへへ……ぼく、女の子。女の子なの。もっとなでて」
仮想現実の葵は、恍惚とした表情で頭をなでられている。
「今日はこれくらいにしておこうかしら」
まだまだたっぷり時間はあるのだ。毎日少しずつ楽しめばいい。
「また明日会いましょ」
早紀はヘッドギアをした葵を優しくなでた後、満足な笑みを浮かべながら部屋を後にした。
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