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話は戻るが
祭月の家での出来事があったその翌日、砂酉は担任から改めて紹介された。
ちなみに、あの耳鳴りがする程にドでかい声を発した砂酉に対して宜しくしようという強者はいなかった。
当然といえば当然だろう。
…強者は、な。
じゃあ何が居たのかって?
大方予想は出来たと思うが、真琴だ。
しかも普通に会話が成り立っていた。
いや…『普通』というと語弊があるな。
完っ璧に貶(けな)されてたし、相手にもされてなかったのに
意に介さない真琴の一人ポジティブシンキング劇場だったと訂すべきだな。あれは。
まあ、そんな(ある意味)鉄壁のメンタル野郎は論外として、だ。
未だに砂酉に話し掛けようとするその数は片手にも満たない。
第一印象もあってか、悪目立ちしている。
が、当の本人はさしてそれを気にしている様子はない。
しかも極め付けは、担任の名前どころかクラスメイトの名前すら覚えていないときた。
祭月以外、本気で他人に興味がないらしい。
その証拠に、俺と顔面(の凶悪さ)レベルが似たり寄ったりの砂酉は
祭月の前でだけあの晩のような年相応の笑顔を見せる。
一部の女子の間でそれが可愛いだのギャップがどうとかで、密かに人気があるらしい(真琴情報いわく)のだから世の中は不思議だ。
…俺には全くもって解せないがな。
祭月の家での出来事があったその翌日、砂酉は担任から改めて紹介された。
ちなみに、あの耳鳴りがする程にドでかい声を発した砂酉に対して宜しくしようという強者はいなかった。
当然といえば当然だろう。
…強者は、な。
じゃあ何が居たのかって?
大方予想は出来たと思うが、真琴だ。
しかも普通に会話が成り立っていた。
いや…『普通』というと語弊があるな。
完っ璧に貶(けな)されてたし、相手にもされてなかったのに
意に介さない真琴の一人ポジティブシンキング劇場だったと訂すべきだな。あれは。
まあ、そんな(ある意味)鉄壁のメンタル野郎は論外として、だ。
未だに砂酉に話し掛けようとするその数は片手にも満たない。
第一印象もあってか、悪目立ちしている。
が、当の本人はさしてそれを気にしている様子はない。
しかも極め付けは、担任の名前どころかクラスメイトの名前すら覚えていないときた。
祭月以外、本気で他人に興味がないらしい。
その証拠に、俺と顔面(の凶悪さ)レベルが似たり寄ったりの砂酉は
祭月の前でだけあの晩のような年相応の笑顔を見せる。
一部の女子の間でそれが可愛いだのギャップがどうとかで、密かに人気があるらしい(真琴情報いわく)のだから世の中は不思議だ。
…俺には全くもって解せないがな。
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