96 / 179
4-6
しおりを挟む
──昼休み
「飯だー!!」
午前の授業終了のチャイムと同時に、後ろを向いて俺の机の上に弁当を広げ出す真琴。
俺も弁当を出す。
「虹ちゃん起きてー、昼飯だよー」
「……ゔー…」
昼休み10分前に事切れた祭月を真琴が揺り起こす。
「あれ…寝てた……あふ…」
瞬きする度にくっつきそうな瞼(まぶた)を瞬かせ、モソモソと動き始めた。
今日分かった事だが、祭月は眠りが深ければ深いほど、その分比例して寝起きが悪くなるようだった。
「ねむい…」
揺れながら、メロンパンを頬張る祭月。
「おい、パン屑落としてんぞ。寝るか食うかどっちかにしろ」
「ん゙ー…たべるー…」
「あ゙ーほらコレひけ。ズボンに落ちる」
何度注意してもボロボロと祭月のズボンに落ちていくから、見かねて自分のハンカチをひいてやった。
「おー珍しい。久しぶりに見たなー、瑠の世話焼きオカンスキル」
「誰がオカンだ」
「…モグモグゴックン、オカンキャラも良いよねー」
「訳わかんねー言ってんじゃねぇよ。てか口の周り、付いてんぞ」
「え、どこ?」
「左。あー違ぇそっちじゃねぇ」
「こっち?あ、取れた」
「ん」
よし、取れてる。
「…やっぱオカンじゃん」
「違う」
「飯だー!!」
午前の授業終了のチャイムと同時に、後ろを向いて俺の机の上に弁当を広げ出す真琴。
俺も弁当を出す。
「虹ちゃん起きてー、昼飯だよー」
「……ゔー…」
昼休み10分前に事切れた祭月を真琴が揺り起こす。
「あれ…寝てた……あふ…」
瞬きする度にくっつきそうな瞼(まぶた)を瞬かせ、モソモソと動き始めた。
今日分かった事だが、祭月は眠りが深ければ深いほど、その分比例して寝起きが悪くなるようだった。
「ねむい…」
揺れながら、メロンパンを頬張る祭月。
「おい、パン屑落としてんぞ。寝るか食うかどっちかにしろ」
「ん゙ー…たべるー…」
「あ゙ーほらコレひけ。ズボンに落ちる」
何度注意してもボロボロと祭月のズボンに落ちていくから、見かねて自分のハンカチをひいてやった。
「おー珍しい。久しぶりに見たなー、瑠の世話焼きオカンスキル」
「誰がオカンだ」
「…モグモグゴックン、オカンキャラも良いよねー」
「訳わかんねー言ってんじゃねぇよ。てか口の周り、付いてんぞ」
「え、どこ?」
「左。あー違ぇそっちじゃねぇ」
「こっち?あ、取れた」
「ん」
よし、取れてる。
「…やっぱオカンじゃん」
「違う」
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説

寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる