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顔を俯かせて伏し目がちな眼は、手に持った一冊の本に向けられている。
その姿はかなり絵になっていて、まるでそこだけ別世界のようだった。
だが
本を読んでいるからなのか、ソイツの顔は無表情で冷たささえ感じる表情だった。
どこか近付きがたいオーラを纏っているように見えて
そのせいか、クラスの連中も、廊下にいる他クラスの奴らも遠巻きに眺めているだけのようだった。
そんな中でも、ソイツは…薄茶色の髪をしたその男は……
…ん?薄茶色の髪?
よくよく見れば見たことあるような…?
ソイツの顔を見ようと足を踏み出した瞬間、不意にソイツは顔を上げた。
そして…
「…あ、この前の人だー」
俺とその薄茶色の目が合うなり、手を振ってきた。
その姿はかなり絵になっていて、まるでそこだけ別世界のようだった。
だが
本を読んでいるからなのか、ソイツの顔は無表情で冷たささえ感じる表情だった。
どこか近付きがたいオーラを纏っているように見えて
そのせいか、クラスの連中も、廊下にいる他クラスの奴らも遠巻きに眺めているだけのようだった。
そんな中でも、ソイツは…薄茶色の髪をしたその男は……
…ん?薄茶色の髪?
よくよく見れば見たことあるような…?
ソイツの顔を見ようと足を踏み出した瞬間、不意にソイツは顔を上げた。
そして…
「…あ、この前の人だー」
俺とその薄茶色の目が合うなり、手を振ってきた。
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