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407.お誘い
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このペンダントが再び手元に戻ってきたあの日から、更にこういうスキンシップをされる事が多くなった。
恥ずかしいけれど、嫌な訳じゃない。
『アイセ』
ドクンと、心臓がなる。
あの声で名前を呼ばれると、胸が甘く締め付けられる。
あの手で触れられると、心がじわじわと満たされていく。
額や頬にキスを落とされると、ドキドキと鼓動が高鳴る。
「アル君?」
「ひゃい!?」
突然呼び掛けられ、飛び上がらんばかりに驚く。
「あ、えと…すみません。驚かせてしまったようですね」
「い、いえ、大丈夫です。気にしないで下さい」
そういうとユアンさんは安心したように微笑んだ。
「それで、今日は何を手伝えばいいですか?」
この数日、俺はユアンさんの助手という形でお手伝いをしていた。
実は、ヴァンが本格的に忙しくなる前にユアンさんと話を付けてくれていたようで。
何でも、いつも助手をしてくれている人が今は里帰りをしているらしい。
「いえ、今日はお茶に誘いに来たんです」
「お茶?」
「はい。たくさん手伝って貰ったので、そのお礼という事で。どうでしょうか?お時間ありますか?」
「はい」
「良かった。では早速、僕の部屋へ行きましょうか」
恥ずかしいけれど、嫌な訳じゃない。
『アイセ』
ドクンと、心臓がなる。
あの声で名前を呼ばれると、胸が甘く締め付けられる。
あの手で触れられると、心がじわじわと満たされていく。
額や頬にキスを落とされると、ドキドキと鼓動が高鳴る。
「アル君?」
「ひゃい!?」
突然呼び掛けられ、飛び上がらんばかりに驚く。
「あ、えと…すみません。驚かせてしまったようですね」
「い、いえ、大丈夫です。気にしないで下さい」
そういうとユアンさんは安心したように微笑んだ。
「それで、今日は何を手伝えばいいですか?」
この数日、俺はユアンさんの助手という形でお手伝いをしていた。
実は、ヴァンが本格的に忙しくなる前にユアンさんと話を付けてくれていたようで。
何でも、いつも助手をしてくれている人が今は里帰りをしているらしい。
「いえ、今日はお茶に誘いに来たんです」
「お茶?」
「はい。たくさん手伝って貰ったので、そのお礼という事で。どうでしょうか?お時間ありますか?」
「はい」
「良かった。では早速、僕の部屋へ行きましょうか」
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