炎のように

碧月 晶

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307.関係ある、ない

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「…あなたには関係ない」


真っ直ぐに落とされる琥珀色の瞳から逃げる。

見透かされているようで、怖い。


「関係、あると思いますけど?」
「…無い」
「ある」
「~~~~~っ、無いっつったら無いんだよ!」


たまらず叫んだ俺をアズライトはやっぱりただただ真っ直ぐに見下ろす。

揺れもしない瞳に、益々自分が惨めに思えてきて


「も…、何なんだよ…なんで、何で俺にあんな事したんだ!
あんたのせいだっ…あんたのせいで俺は…俺を殺せない…!
完璧で…いられない…」
「…イグニート」
「あの人ならこんな事で動揺したりしない!乱されない!
俺はあの人にならないといけないんだ!……っなのにあんたは」
「イグニート」
「うるさい!あんたの声なんか聞きたくな…、…っ!」

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