炎のように

碧月 晶

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43.様子

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という訳で、今俺は街の市場に来ている。

久しぶりに来る市場は昔と変わらず活気づいていて、そこにいる人達の表情も幸せそうだ。平和そうで何よりだ。

「おや、ヴィント様。また城を抜け出して来たんですか」
「お久しぶりですね。ヴィント様」
「ああ、久しぶりだな。どうだ?その後の調子は」
「ええ、お陰様で繁盛してますよ!」

話し掛けてきたのは青果店を営む夫婦だ。昔からよくして貰っている。

「そうか。また何かあったら言ってくれ」
「ありがとうございます!!」
「また来る」

青果店を後にした後、色々な所を回っているともう少しで十四時になる時間になった。

そろそろ行くか。

 
今日の本命の目的地に足を向けた。

 
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