17 / 22
第3章 水色の少年
面倒な予感がするんですけど何か?
しおりを挟む「こんにちは受付さん」
「あら、クロムくん。今日は依頼かしら?」
水色の髪をした少年クロムはギルドに来ていた。
「はい、働かないと生きていけませんから。」
そういって、クロムはその年齢にしては幼い顔つきでにこりと笑う。
「大変ねぇ…私なんてその歳じゃまだギルドに登録してないわよ。」
そう、この少年クロムはギルド登録ができるようになったばかりの14歳、地球ならまだ中学2年生。この世界での成人が16歳であるため、ほとんどの人が登録をするのは成人1年前の15歳なのである。
「あはは、まあ今の生活も楽しいですから。我儘は言ってられないですよ。」
「そうね。楽しいならいいのよ。」
と普段のような話をつづけ、
「さて、依頼なんだけど…少し難易度が高いんだけどこのオーク討伐にしてみない?今のクロムくんなら十分いけると思うんだけど。」
そういって依頼書を見せる受付。
その紙には『オーク討伐…クロスオードの森の浅い場所でオークの目撃があった。被害の増える前に討伐を依頼したい。 報酬:10000Z』と書かれていた。
この依頼はクロムには最高の条件だった。倒したことのあるオークを3体倒すだけでひと月分の報酬が入るのはなかなかない。これが急募であるからだろう。
「やります!」
二つ返事でクロムは依頼を受諾した。
「クロムくん、この依頼の場所は少し危険だから気を付けて。」
と受付がいう。本来なら別に気にすることは無いのだが、視界が悪かったり、アレ的な意味で食べられてしまう植物だったりとかが生息しているので、若干危険なのだ。
「大丈夫ですよ。解毒薬持っていきますし。」
クロムもその危険性を理解しているようだったので、受付嬢は笑顔で送り出した。
「いってらっしゃい。ちゃんと証拠品持ってくるのよ。」
「いってきます。気を付けるね。」
いつものように、クロムはギルドを発った。
が、クロムは夕方になっても戻ることは無かった。
***
今回だいぶ短いです……すみません。
ここから章変わってますが、
水色の少年 = クロム という認識でOKです。
ここから少しだけBLな要素が、まぁ、ちょっと?増えるかな?って思いますので、若干気を付けてください。
何に?(笑)
0
お気に入りに追加
172
あなたにおすすめの小説

悪役令息に転生したけど…俺…嫌われすぎ?
「ARIA」
BL
階段から落ちた衝撃であっけなく死んでしまった主人公はとある乙女ゲームの悪役令息に転生したが...主人公は乙女ゲームの家族から甘やかされて育ったというのを無視して存在を抹消されていた。
王道じゃないですけど王道です(何言ってんだ?)どちらかと言うとファンタジー寄り
更新頻度=適当
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
僕の太客が義兄弟になるとか聞いてない
コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
BL
没落名士の長男ノアゼットは日々困窮していく家族を支えるべく上級学校への進学を断念して仕送りのために王都で働き出す。しかし賢くても後見の無いノアゼットが仕送り出来るほど稼げはしなかった。
そんな時に声を掛けてきた高級娼家のマダムの引き抜きで、男娼のノアとして働き出したノアゼット。研究肌のノアはたちまち人気の男娼に躍り出る。懇意にしてくれる太客がついて仕送りは十分過ぎるほどだ。
そんな中、母親の再婚で仕送りの要らなくなったノアは、一念発起して自分の人生を始めようと決意する。順風満帆に滑り出した自分の生活に満ち足りていた頃、ノアは再婚相手の元に居る家族の元に二度目の帰省をする事になった。
そこで巻き起こる自分の過去との引き合わせに動揺するノア。ノアと太客の男との秘密の関係がまた動き出すのか?
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。

自己評価下の下のオレは、血筋がチートだった!?
トール
BL
一般家庭に生まれ、ごく普通の人生を歩んで16年。凡庸な容姿に特出した才もない平凡な少年ディークは、その容姿に負けない平凡な毎日を送っている。と思っていたのに、周りから見れば全然平凡じゃなかった!?
実はこの世界の創造主(神王)を母に持ち、騎士団の師団長(鬼神)を父に持つ尊い血筋!? 両親の素性を知らされていない世間知らずな少年が巻き起こすドタバタBLコメディー。
※「異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ」の主人公の息子の話になります。
こちらを読んでいなくても楽しめるように作っておりますが、親の話に興味がある方はぜひズボラライフも読んでいただければ、より楽しめる作品です。

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…
東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で……
だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?!
ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に?
攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる