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第十章 死の病 10-1 POV:ミスト
第199話:出オチ
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「ヨォ」と、後ろから男の声がした。
振り返ったらメガネ岩が立っていた。
久々の出オチだ。
「知り合いってオーディンス様ですか? というか、そのメガネをかけて私の背後に立つのはやめて頂けませんか」
「俺も好きでかけているわけではない。色々と大変なのだ。というか普通に喋れ。お前の敬語は怖い」
「優しくしているのに怖いはひどいな」
「はははっ」
彼がメガネを外すと、例によって王子様顔が出てきた。
私もそこそこ面食いではあるが、これがタイプかと聞かれるとそうではない。
金髪の王甥の顔は好きだが、人の話を聞かない時点で性格が嫌いだ。
やはり昔の黒いカールが一番だ。黒いカールは格好良かった。
「知り合いってオーディンス様のことかぁ。任務でここに?」
「ああ。今日は非番だから団長が来るまでの間、案内してやる」
「それはご親切にどうも」
「先に知り合いのところへ行こう」
「え? まだいるの? 誰?」
「行けば分かる」
案内されたのは畑だった。
なんで畑に知り合いがいるんだよ、と思ったら本当にいた。
長靴を履いて手袋をして、土だらけでノシノシ歩く男が「おお、来たのか」と言った。
「ヘルマン!」
「よぉよぉよぉ、ミストぉ、元気だったか?」
「元気だったかじゃないよ。どこの任務に行ったのかも分からないままで!」
音信不通の筆頭みたいなヘルマンがそこにいた。
彼とはずっと一緒に活動していたが、あるとき急に姿を消し、噂も聞かなくなっていた。
「何してるの、その格好」
「現在の職業は、ここの庭師長だ」
「庭師? ……あんたが土いじり? なんで?」
有り得ない。殺し屋が庭師をやっている。
頭がおかしくなったのかと思ったら、彼は褒賞としてここに来たと言った。
褒賞で特務師以外の仕事をもらうなんて聞いたことがない。
しかし、多分ほかにもそういう例はあるのだろう。皆、誰にも言わずに音信不通になって、そのままいなくなっているに違いない。
ヘルマンと簡単な近況報告をした。
彼の言葉が足りないところはメガネが補足をしてくれた。
「これから時間はいくらでもある。またゆっくり話そうや」と、ヘルマンは言った。
まだまだ話し足りないが、ここは使用人同士が自由に話せる環境らしい。
「師匠みたいなものらしいな」と、メガネが言った。
「ヘルマンには色々教わった。師匠というより近所のおじさんに近いけど」と、私は答えた。
彼は殺し専門の特務師であること以外はごく普通のおじさんで、親切な人物だった。聞けば何でも教えてくれた。
「彼は面倒見がいい。ここでも良い相談相手になるだろう。部下も丸ごと庭師だ。まあ、庭師というか庭番衆だな。普段はただの庭師だが、庭をいじりながらこの屋敷の主を守っている」
「ここって誰のお屋敷なの?」
私の素朴な質問に、メガネはひくりと顔を引きつらせた。
「まさかとは思うが、何も聞かされずに連れて来られたのか?」
「要人だと聞いただけ」
「マジか……。昔の奴隷じゃないんだぞ」
「一方的で詳しいことを教えてくれなくてさ」
「もしかして、金髪で空気読めなくて偉そうな王甥か?」
「……なにげにすごい不敬ぶちかましてるけど大丈夫?」
「直属の上司で古い友人だ。彼は周りへの配慮がいつも少し足りない。だいぶ足りない。いや猛烈に足りない」
「木になったつもりで話を聞いたよ。あとで誰かに聞くしかないなーと思って」
「正解だな。俺はいつも仕事に支障がありすぎてクソヤロウと言ってしまう」
「前から思ってたんだけど、実は口悪いよね」
「良く言われる」
メガネはふっと笑うと「ここは神薙の屋敷だ」と言った。
神薙と言えば生き神だ。
私の新しい任務は、要人警護ではなくて神様警護だった。
「なんで私なんだろう……何かの間違いじゃない?」
「女性の特務師を探していた。それで俺がお前の名を出した」
「長期の仕事云々って話は意思確認だったってこと?」
「そう。で、お前に俺の代わりを頼みたい」
「天人族で侯爵嫡男の代わりなんて無理です」
メガネが無茶なことを言った。
魔力を持つ天人族の代わりを、私なんぞが務められるわけがない。
「俺の手の届かない場所がある。どうしてもそこに立ち入れない」
「なんで?」
「男子禁制と言われてしまった」
「あらまぁ……女装してもダメだって?」
「検討はしたぞ一応。この肩幅をどうごまかすか、とか」
「マジで?」
「しかし、こんなデカい女性はいないという結論に至り……」
「ぶっ、はははははっ!」
王国の超エリート騎士様も、男子禁制の場所では手も足も出ないようだ。何度か中に入れて欲しいと交渉したらしいが、すべて失敗に終わったらしい。
「お前に頼みたいことが二つある」
「うん」
「まず、神薙が男を追い出した場所で何をしているのかが知りたい。本人は会議をしていると言っているが、その内容が分からない。俺がそれを知りたい理由は、危険が伴うかどうかの判断をしたいからだ」
「分かった。もう一つは?」
「会議に外部の人間が入っている。ヒト族の女が二人だ。そいつらが妙な動きをしたら」
「殺ればいい?」
「いや、神薙の前で生命のあるものを傷つけるな。草も花もだ」
「へえ?」
「警護の都合上、武力行使が必要な場合は当然ある。規則上は容認される。しかし、必要最小限に抑えろ。やるにしても神薙から見えない場所でやれ」
ふむ……
どうやら新しい主は慈悲深いお方のようだ。
やっぱり神様だから?
「それって、悪者は物陰でボコれってこと?」
「得意だろ?」
「まあね、一応専門家なんで」
「俺も得意だ」
「でしょうねぇ」
「俺が入れない場所で、俺の代わりに彼女を守って欲しい」
「わかった。敵の想定がヒト族なら問題ない」
「守るというのは、物理的なことだけを言っているのではない」
「精神的な話? でも、神様の考えていることなんて……」
「お前なら彼女の気持ちが分かる」
「……どういう意味?」
「お前が戦に何もかも奪われたように、彼女はこの国にすべてを奪われた」
私は首を傾げた。
神様というのは何もかもを持っていて、何不自由なく暮らしている人かと思っていた。
「彼女は拉致されてここに来ている。人生を台無しにされたうえに、ここで生きていくため天人族との結婚を半ば強要されている。これ以上傷つけたくない」
「それって……」
「お前に話せるのはこれが限界だ。これでも少々マズいというか、完全に喋りすぎている」
「激ヤバな話をどうも……」
「この間、お前の激ヤバな話を聞いたからな」
「なるほどね」
「今の話は副団長以上しか知らない。ただ、お前には知っておいてほしい」
「なんで?」
「彼女の微笑みの重みが分かる者で周りを固めておきたい」
「へえ」
メガネの話を反芻した。
拉致された挙げ句、結婚しろなんて。
私だったら発狂している。
振り返ったらメガネ岩が立っていた。
久々の出オチだ。
「知り合いってオーディンス様ですか? というか、そのメガネをかけて私の背後に立つのはやめて頂けませんか」
「俺も好きでかけているわけではない。色々と大変なのだ。というか普通に喋れ。お前の敬語は怖い」
「優しくしているのに怖いはひどいな」
「はははっ」
彼がメガネを外すと、例によって王子様顔が出てきた。
私もそこそこ面食いではあるが、これがタイプかと聞かれるとそうではない。
金髪の王甥の顔は好きだが、人の話を聞かない時点で性格が嫌いだ。
やはり昔の黒いカールが一番だ。黒いカールは格好良かった。
「知り合いってオーディンス様のことかぁ。任務でここに?」
「ああ。今日は非番だから団長が来るまでの間、案内してやる」
「それはご親切にどうも」
「先に知り合いのところへ行こう」
「え? まだいるの? 誰?」
「行けば分かる」
案内されたのは畑だった。
なんで畑に知り合いがいるんだよ、と思ったら本当にいた。
長靴を履いて手袋をして、土だらけでノシノシ歩く男が「おお、来たのか」と言った。
「ヘルマン!」
「よぉよぉよぉ、ミストぉ、元気だったか?」
「元気だったかじゃないよ。どこの任務に行ったのかも分からないままで!」
音信不通の筆頭みたいなヘルマンがそこにいた。
彼とはずっと一緒に活動していたが、あるとき急に姿を消し、噂も聞かなくなっていた。
「何してるの、その格好」
「現在の職業は、ここの庭師長だ」
「庭師? ……あんたが土いじり? なんで?」
有り得ない。殺し屋が庭師をやっている。
頭がおかしくなったのかと思ったら、彼は褒賞としてここに来たと言った。
褒賞で特務師以外の仕事をもらうなんて聞いたことがない。
しかし、多分ほかにもそういう例はあるのだろう。皆、誰にも言わずに音信不通になって、そのままいなくなっているに違いない。
ヘルマンと簡単な近況報告をした。
彼の言葉が足りないところはメガネが補足をしてくれた。
「これから時間はいくらでもある。またゆっくり話そうや」と、ヘルマンは言った。
まだまだ話し足りないが、ここは使用人同士が自由に話せる環境らしい。
「師匠みたいなものらしいな」と、メガネが言った。
「ヘルマンには色々教わった。師匠というより近所のおじさんに近いけど」と、私は答えた。
彼は殺し専門の特務師であること以外はごく普通のおじさんで、親切な人物だった。聞けば何でも教えてくれた。
「彼は面倒見がいい。ここでも良い相談相手になるだろう。部下も丸ごと庭師だ。まあ、庭師というか庭番衆だな。普段はただの庭師だが、庭をいじりながらこの屋敷の主を守っている」
「ここって誰のお屋敷なの?」
私の素朴な質問に、メガネはひくりと顔を引きつらせた。
「まさかとは思うが、何も聞かされずに連れて来られたのか?」
「要人だと聞いただけ」
「マジか……。昔の奴隷じゃないんだぞ」
「一方的で詳しいことを教えてくれなくてさ」
「もしかして、金髪で空気読めなくて偉そうな王甥か?」
「……なにげにすごい不敬ぶちかましてるけど大丈夫?」
「直属の上司で古い友人だ。彼は周りへの配慮がいつも少し足りない。だいぶ足りない。いや猛烈に足りない」
「木になったつもりで話を聞いたよ。あとで誰かに聞くしかないなーと思って」
「正解だな。俺はいつも仕事に支障がありすぎてクソヤロウと言ってしまう」
「前から思ってたんだけど、実は口悪いよね」
「良く言われる」
メガネはふっと笑うと「ここは神薙の屋敷だ」と言った。
神薙と言えば生き神だ。
私の新しい任務は、要人警護ではなくて神様警護だった。
「なんで私なんだろう……何かの間違いじゃない?」
「女性の特務師を探していた。それで俺がお前の名を出した」
「長期の仕事云々って話は意思確認だったってこと?」
「そう。で、お前に俺の代わりを頼みたい」
「天人族で侯爵嫡男の代わりなんて無理です」
メガネが無茶なことを言った。
魔力を持つ天人族の代わりを、私なんぞが務められるわけがない。
「俺の手の届かない場所がある。どうしてもそこに立ち入れない」
「なんで?」
「男子禁制と言われてしまった」
「あらまぁ……女装してもダメだって?」
「検討はしたぞ一応。この肩幅をどうごまかすか、とか」
「マジで?」
「しかし、こんなデカい女性はいないという結論に至り……」
「ぶっ、はははははっ!」
王国の超エリート騎士様も、男子禁制の場所では手も足も出ないようだ。何度か中に入れて欲しいと交渉したらしいが、すべて失敗に終わったらしい。
「お前に頼みたいことが二つある」
「うん」
「まず、神薙が男を追い出した場所で何をしているのかが知りたい。本人は会議をしていると言っているが、その内容が分からない。俺がそれを知りたい理由は、危険が伴うかどうかの判断をしたいからだ」
「分かった。もう一つは?」
「会議に外部の人間が入っている。ヒト族の女が二人だ。そいつらが妙な動きをしたら」
「殺ればいい?」
「いや、神薙の前で生命のあるものを傷つけるな。草も花もだ」
「へえ?」
「警護の都合上、武力行使が必要な場合は当然ある。規則上は容認される。しかし、必要最小限に抑えろ。やるにしても神薙から見えない場所でやれ」
ふむ……
どうやら新しい主は慈悲深いお方のようだ。
やっぱり神様だから?
「それって、悪者は物陰でボコれってこと?」
「得意だろ?」
「まあね、一応専門家なんで」
「俺も得意だ」
「でしょうねぇ」
「俺が入れない場所で、俺の代わりに彼女を守って欲しい」
「わかった。敵の想定がヒト族なら問題ない」
「守るというのは、物理的なことだけを言っているのではない」
「精神的な話? でも、神様の考えていることなんて……」
「お前なら彼女の気持ちが分かる」
「……どういう意味?」
「お前が戦に何もかも奪われたように、彼女はこの国にすべてを奪われた」
私は首を傾げた。
神様というのは何もかもを持っていて、何不自由なく暮らしている人かと思っていた。
「彼女は拉致されてここに来ている。人生を台無しにされたうえに、ここで生きていくため天人族との結婚を半ば強要されている。これ以上傷つけたくない」
「それって……」
「お前に話せるのはこれが限界だ。これでも少々マズいというか、完全に喋りすぎている」
「激ヤバな話をどうも……」
「この間、お前の激ヤバな話を聞いたからな」
「なるほどね」
「今の話は副団長以上しか知らない。ただ、お前には知っておいてほしい」
「なんで?」
「彼女の微笑みの重みが分かる者で周りを固めておきたい」
「へえ」
メガネの話を反芻した。
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私だったら発狂している。
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