321 / 367
第十四章 少年
第325話:ムツゴロウさん
しおりを挟む
孤児の救済に向け、王宮では『神薙の家』なるプロジェクトが立ち上がっていた。
紆余曲折あったものの、養護施設の建設計画や運営に関するあらゆることを決めつつ、先行して寄付を集めている。
一方、エムブラ宮殿では六人の子どもを一時的に保護するため、急ピッチで受け入れ準備を進めていた。
当初は「合間を見て子ども達に会いに行こう」などと考えていたけれども、想定を上回る忙しさが続き、教会に顔を出せたのは一度きり。それも短い時間だけだった。
しかし、子ども達のそばにはニッコリさん達がいてくれる。こちらの都合で急にお願いしたにも関わらず、さすが民に人気の第三騎士団だ。金庫のお金を取りに戻ってきた「自称管理人」まで捕らえてくれるオマケ付き。心強い存在だった。
☟
満を持して訪れた引越しの日。
わたしは朝からずっとソワソワして落ち着かず、今か今かと彼らの到着を待っていた。
「休日の渋滞に巻き込まれて王宮広場前通りの通過に時間がかかっています。予定よりも到着が遅れます」と連絡が来ているにも関わらず、玄関の外をウロウロしてアレンさんに笑われた。
この日のためにレンタルした大型馬車が、ゆっくりとカーブを曲がってこちらへ向かってくるのが見える。それは王都内で循環バスの役割をしている乗り合い馬車と色違いの車で、敷地内を走るとなかなかの迫力だ。
「来たぁッ」
「リア様、はしゃいで前に出ると轢かれます」
「早くっ早くっ」
「こら。ぴょんぴょんしないの」
「あっ、誰か手を振っていますよ? ほらほらっ」
「危ないから下がってください。おとなしくしないと拘束しますよ?」
例によってバックハグで拘束されてしまったものの、わたしは気にせず馬車に向かってブンブンと手を振った。
「ううぅ、アレンさん」
「どうしたのですか?」
「王宮での苦労が報われた気がします」
「リア様……」
彼は腕に少しだけ力を込めると「やはり辛かったのですね?」と言った。
「最初だけ。今はもう辛くないですよ?」
「本当ですか?」
「わたしが辛かった原因は、わたしの中にありましたから」
「またそうやって俺の庇護欲を煽る……」と、彼はまた腕の力を強めた。
☟
陛下が「国を挙げて孤児の支援をする」と宣言したまでは良かった。覚悟はできていたけれども、作業レベルまで話を落とし込んでいくと、徐々に王宮らしいボロが出始めた。
原因はプロジェクトに携わっている文官だった。
その二人はポーっとしていて、干潟の上で無邪気にチャポチャポしているムツゴロウに雰囲気が似ていた。二人とも三十代半ばの既婚者。小さなお子さんがいるパパだ。
彼らが「このような作業内容でよろしいですか?」と確認すれば、大抵わたしが「いいえ、それではいけません」と答えたし、彼らが「計算結果はこちらです」と資料を提示すれば、数秒後に暗算を終えたアレンさんとミストさんが「計算が違う」「貴様の脳は初等部以下か」と怒り出した。
彼らは作業を嫌がり、息を吸うように手抜きをしようとする。計算をさせれば桁の間違いは日常茶飯事。足し算と掛け算の順番を間違えるという小学生レベルのミスをするので、大事な仕事が任せられない。
孤児救済プロジェクトは、ムツゴロウ調教プロジェクトになりかけていた。
二人に対する不満が鬱積していく中、わたしは「彼らの良いところを探しましょう」とアレンさんに提案した。
宰相いわく二人は縁故採用で文官になった人たちで、身元はきちんとしているし、民の支援に適した人材だという話だった。あの宰相がそこまで言うのだから、必ず何か良いところがあるはずだ。
アレンさんは「陛下が出した案に反対意見を述べたことは評価できます」と言った。
言われるまま言うことを聞けば矛盾ができる案に対し、ムツゴロウが反対してくれたことがあったのだ。陛下に限らず、彼らが他者の意見に反対するときは必ず理路整然とした理由を述べていた。そして、いくつもの代替案を出してくれた。そのほとんどが採用されている気がする。
「子育ての経験と実感がこもった意見が多い。臆することなく王の前で述べるだけの確信と自信もあるわけです。聞いてみると『ナルホドな』と思う内容でもありました」
彼は会議の席での二人を高く評価していた。
言われてみれば、資料を丁寧に読み上げて発表をするのも上手だった。聞きやすい声、聞きやすい喋り方。キツめの質問やツッコミが飛んできても、事前準備が万端の状態で会議に臨んでいるので、彼らは堂々と受け答えができた。人前に出てもポワーっとした雰囲気をまとったままなので、とても余裕があるように見えた。
作業の処理能力がちょっとアレなだけで、ムツゴロウは有能だった。
つまり、彼らは子どもの面倒を見るのが好きなイクメンなのだ。そこを宰相に買われてこのプロジェクトの担当になった。しかし、プロジェクトのせいで自分の子どもの面倒が見られなくなるのは困るのだろう。要は、ムツゴロウは残業なしで家に帰りたい。
よし。分かりました。
「細かい作業は別の人に頼んで、彼らには企画と発表の役割に集中してもらいましょう」
これを言った瞬間、わたしの心は急激に軽くなり、ムツゴロウ調教プロジェクトは終焉を迎えた。
☟
陛下のお許しを頂いて一般から事務員を採用することを決め、新聞社に頼んで求人広告を出した。
採用条件はムツゴロウと一緒に考えたのだけれども、彼らは貴族でありながら意外にも「性別・身分不問」を条件に挙げてきた。アレンさんが「社会人経験三年以上」という採用条件を加え、さらに「事務職を経験者や算術に優れた人は優先的に採用する」と付け加えた。
履歴書を持参してもらい、筆記試験に合格したら面接という流れだ。
一次面接はムツゴロウの二人が担当し、二次面接はアレンさんだ。わたしはお隣でアレンさんから借りたメガネをかけ、書記役を装ってやり取りを聞いていた。
女性の応募者は、残念ながら筆記試験で一人を除き全員が不合格となった。数学の授業数が少ないせいで、こういう場面で不利に働いてしまうのだ。どうにか通過できた唯一の女性も、兵器モードのアレンさんが放つ「イケメンビーム」に撃たれてしまった。彼女は「独身ですか?」と逆質問をしてしまった結果、強酸モードのアレンさんから「出ていけ」の一言を食らい、失恋ついでに不採用となってしまった。
最終的に、ムツゴロウが「イチ押しです」と推薦していた平民男性二人をアレンさんも気に入り、彼らが採用されることになった。
貴族の上司にキツく当たられるのではないかと不安がっていた新人二人は、出てきたのが超歓迎ムードの優しい面接官の二人だったので「働きやすい」と喜んでいる。
ムツさんとゴロウさんは、苦手なことを全部やってくれる仲間が増えてとても幸せそうだった。
ムツゴロウは優秀な常人で、アレンさんは優秀な超人だ。
わたしが当初ムツゴロウに苦しんだのは「どうしてアレンさんのようにきちんとできないのかしら??」と思っていたことが原因だった。
超人を基準にものを見ると途端に生きづらくなるので要注意だ。
紆余曲折あったものの、養護施設の建設計画や運営に関するあらゆることを決めつつ、先行して寄付を集めている。
一方、エムブラ宮殿では六人の子どもを一時的に保護するため、急ピッチで受け入れ準備を進めていた。
当初は「合間を見て子ども達に会いに行こう」などと考えていたけれども、想定を上回る忙しさが続き、教会に顔を出せたのは一度きり。それも短い時間だけだった。
しかし、子ども達のそばにはニッコリさん達がいてくれる。こちらの都合で急にお願いしたにも関わらず、さすが民に人気の第三騎士団だ。金庫のお金を取りに戻ってきた「自称管理人」まで捕らえてくれるオマケ付き。心強い存在だった。
☟
満を持して訪れた引越しの日。
わたしは朝からずっとソワソワして落ち着かず、今か今かと彼らの到着を待っていた。
「休日の渋滞に巻き込まれて王宮広場前通りの通過に時間がかかっています。予定よりも到着が遅れます」と連絡が来ているにも関わらず、玄関の外をウロウロしてアレンさんに笑われた。
この日のためにレンタルした大型馬車が、ゆっくりとカーブを曲がってこちらへ向かってくるのが見える。それは王都内で循環バスの役割をしている乗り合い馬車と色違いの車で、敷地内を走るとなかなかの迫力だ。
「来たぁッ」
「リア様、はしゃいで前に出ると轢かれます」
「早くっ早くっ」
「こら。ぴょんぴょんしないの」
「あっ、誰か手を振っていますよ? ほらほらっ」
「危ないから下がってください。おとなしくしないと拘束しますよ?」
例によってバックハグで拘束されてしまったものの、わたしは気にせず馬車に向かってブンブンと手を振った。
「ううぅ、アレンさん」
「どうしたのですか?」
「王宮での苦労が報われた気がします」
「リア様……」
彼は腕に少しだけ力を込めると「やはり辛かったのですね?」と言った。
「最初だけ。今はもう辛くないですよ?」
「本当ですか?」
「わたしが辛かった原因は、わたしの中にありましたから」
「またそうやって俺の庇護欲を煽る……」と、彼はまた腕の力を強めた。
☟
陛下が「国を挙げて孤児の支援をする」と宣言したまでは良かった。覚悟はできていたけれども、作業レベルまで話を落とし込んでいくと、徐々に王宮らしいボロが出始めた。
原因はプロジェクトに携わっている文官だった。
その二人はポーっとしていて、干潟の上で無邪気にチャポチャポしているムツゴロウに雰囲気が似ていた。二人とも三十代半ばの既婚者。小さなお子さんがいるパパだ。
彼らが「このような作業内容でよろしいですか?」と確認すれば、大抵わたしが「いいえ、それではいけません」と答えたし、彼らが「計算結果はこちらです」と資料を提示すれば、数秒後に暗算を終えたアレンさんとミストさんが「計算が違う」「貴様の脳は初等部以下か」と怒り出した。
彼らは作業を嫌がり、息を吸うように手抜きをしようとする。計算をさせれば桁の間違いは日常茶飯事。足し算と掛け算の順番を間違えるという小学生レベルのミスをするので、大事な仕事が任せられない。
孤児救済プロジェクトは、ムツゴロウ調教プロジェクトになりかけていた。
二人に対する不満が鬱積していく中、わたしは「彼らの良いところを探しましょう」とアレンさんに提案した。
宰相いわく二人は縁故採用で文官になった人たちで、身元はきちんとしているし、民の支援に適した人材だという話だった。あの宰相がそこまで言うのだから、必ず何か良いところがあるはずだ。
アレンさんは「陛下が出した案に反対意見を述べたことは評価できます」と言った。
言われるまま言うことを聞けば矛盾ができる案に対し、ムツゴロウが反対してくれたことがあったのだ。陛下に限らず、彼らが他者の意見に反対するときは必ず理路整然とした理由を述べていた。そして、いくつもの代替案を出してくれた。そのほとんどが採用されている気がする。
「子育ての経験と実感がこもった意見が多い。臆することなく王の前で述べるだけの確信と自信もあるわけです。聞いてみると『ナルホドな』と思う内容でもありました」
彼は会議の席での二人を高く評価していた。
言われてみれば、資料を丁寧に読み上げて発表をするのも上手だった。聞きやすい声、聞きやすい喋り方。キツめの質問やツッコミが飛んできても、事前準備が万端の状態で会議に臨んでいるので、彼らは堂々と受け答えができた。人前に出てもポワーっとした雰囲気をまとったままなので、とても余裕があるように見えた。
作業の処理能力がちょっとアレなだけで、ムツゴロウは有能だった。
つまり、彼らは子どもの面倒を見るのが好きなイクメンなのだ。そこを宰相に買われてこのプロジェクトの担当になった。しかし、プロジェクトのせいで自分の子どもの面倒が見られなくなるのは困るのだろう。要は、ムツゴロウは残業なしで家に帰りたい。
よし。分かりました。
「細かい作業は別の人に頼んで、彼らには企画と発表の役割に集中してもらいましょう」
これを言った瞬間、わたしの心は急激に軽くなり、ムツゴロウ調教プロジェクトは終焉を迎えた。
☟
陛下のお許しを頂いて一般から事務員を採用することを決め、新聞社に頼んで求人広告を出した。
採用条件はムツゴロウと一緒に考えたのだけれども、彼らは貴族でありながら意外にも「性別・身分不問」を条件に挙げてきた。アレンさんが「社会人経験三年以上」という採用条件を加え、さらに「事務職を経験者や算術に優れた人は優先的に採用する」と付け加えた。
履歴書を持参してもらい、筆記試験に合格したら面接という流れだ。
一次面接はムツゴロウの二人が担当し、二次面接はアレンさんだ。わたしはお隣でアレンさんから借りたメガネをかけ、書記役を装ってやり取りを聞いていた。
女性の応募者は、残念ながら筆記試験で一人を除き全員が不合格となった。数学の授業数が少ないせいで、こういう場面で不利に働いてしまうのだ。どうにか通過できた唯一の女性も、兵器モードのアレンさんが放つ「イケメンビーム」に撃たれてしまった。彼女は「独身ですか?」と逆質問をしてしまった結果、強酸モードのアレンさんから「出ていけ」の一言を食らい、失恋ついでに不採用となってしまった。
最終的に、ムツゴロウが「イチ押しです」と推薦していた平民男性二人をアレンさんも気に入り、彼らが採用されることになった。
貴族の上司にキツく当たられるのではないかと不安がっていた新人二人は、出てきたのが超歓迎ムードの優しい面接官の二人だったので「働きやすい」と喜んでいる。
ムツさんとゴロウさんは、苦手なことを全部やってくれる仲間が増えてとても幸せそうだった。
ムツゴロウは優秀な常人で、アレンさんは優秀な超人だ。
わたしが当初ムツゴロウに苦しんだのは「どうしてアレンさんのようにきちんとできないのかしら??」と思っていたことが原因だった。
超人を基準にものを見ると途端に生きづらくなるので要注意だ。
57
お気に入りに追加
452
あなたにおすすめの小説
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました
ピコっぴ
ファンタジー
【異世界に召喚されましたが、間違いだったようです】
ノベルアッププラス小説大賞一次選考通過作品です
※自筆挿絵要注意⭐
表紙はhake様に頂いたファンアートです
(Twitter)https://mobile.twitter.com/hake_choco
異世界召喚などというファンタジーな経験しました。
でも、間違いだったようです。
それならさっさと帰してくれればいいのに、聖女じゃないから神殿に置いておけないって放り出されました。
誘拐同然に呼びつけておいてなんて言いぐさなの!?
あまりのひどい仕打ち!
私はどうしたらいいの……!?
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる