308 / 352
第十四章 少年
第302話:アレンさんが……
しおりを挟む
政治的なことはさておき『もしも、わたしに夫が三~四人いたなら』と想像してみた。
朝、ヴィルさんとくまんつ様を仕事に送り出し、日中はアレンさん・フィデルさんと一緒に予定をこなす。
夕方、帰ってきた二人をお出迎えして皆でわいわいとお夕食。
食後はサロンか誰かの部屋へ移動してお喋りタイムだ。今日一日どんなことがあったかを話しながらのんびり過ごす。
単に話し相手が増えただけで、今とほとんど変わらない。
こういう感じなら悪くはないかもと思いかけて、愛情云々がスッポリ抜けていることに気づいた。
何でも平等にしようとするのは、良くも悪くも日本人のクセかも知れない。同じ「旦那様」であるなら、可能な限り平等に扱いたくなる。
そうなると、毎日『今日は誰と一緒に寝るのか問題』が浮上してしまう。
やっぱりお当番制ですか?
心臓と鼻粘膜を強化しないと死んでしまいそうですが。
二人目と結婚するまでの間、デートはどうするのだろう。
公然と浮気をしているようなものでしょう?
世間体というものがありますよ。
街中には噂好きの貴族や、ヒト族の皆さんも大勢いるのだし。
まさかヴィルさんに「アテクシちょっとデートに行ってきますわね」とか言って出かけるの?
罪悪感に圧し潰されて死にませんか?
こんなところまで来て、メンタル圧死なんて……。
わたしが別の人とイチャイチャしても本当に大丈夫なのかしら。
わたしだったら絶対にヤキモチ焼いちゃうし無理ですよ?
自問自答は永遠に続きそうな気がした。
はぁ~~~……。
頭痛がしてきちゃう。
体に悪いですよね。
今日はこれ以上考えるのはよしましょう。
小さくため息をついて視線を上げると、左斜め上から強い視線を感じる。
恐る恐る見上げると、アレンさんと目が合った。
気づけば話が一段落して三人とも静かになっている。
まずい……。さっきの話、全然聞いていなかった。
「大丈夫ですか? すごい勢いで表情がころころ変わっていましたが」
ぐはっ。
一部始終を見られていた。
しかも、いつの間にかすごく密着している。
どっ、どうしてこんなにスッポリとアレンさんに包まれているのだろう???
近いです。近すぎますっ。体温……体温がっ!
至近距離ではメガネ着用を必須にしてほしい。
どうしても外したいのなら、わたしにあのメガネを貸してくださいっ。わたし自ら仏像になり、そのキラキラを防御します。
「リア様はお茶のほうが良いのでは?」
「あ、だ、大丈夫、です。これ、ジュースですし、酔ったわけではなくて、ちょっと考えごとを……」
俯いて自分の手元に視線を逃がそうとしたけれど、彼にそれを阻止された。
彼が頰に触れたのだ。
「……っ!」
「本当に? なんだか顔が赤いような気がしますが」
もうプライベートタイムなので彼は手袋をしていない。
ぶわーっと顔が熱くなった。
「アレンさんのせいです」とも言えないし、かと言って「二人目以降の旦那様のことを考えていたら変に意識してしまって、ちょっと頭がおかしくなっています」とぶっちゃけるのもどうかと思う。
婚約者に助けを求めるべく視線を送ると、ヴィルさんは一人掛けのソファーでゆったりとソーダ割りを飲みながら、生温か~くこちらを見守っていた。
な、なんで嬉しそうな顔をしているのですか……!
アレンさんが親指で頬をスリスリと撫でるものだから、顔はグラグラと沸騰寸前だ。お客様にみっともない姿は見せたくないので必死で平静を装った。
いや、おかしい。
普段のアレンさんはこんな感じじゃない。
どうしたのだろう。
酔っているようでもないし、かといって素なのかと言うと少し違う気がする。
「へ、平気です。平気平気……」
「本当ですか?」
全然平気じゃないけれどコクコク頷いた。
すると彼は、「具合が悪いときはすぐに言ってくださいね?」と言って髪に口づけを……(!)
耳元でチュッと音がした。
ぅぴゃぁーーッッッ!!
(みみ! みみが溶けたぁぁぁーッ)
リアルで叫ばないよう口を押さえて恐る恐るヴィルさんを見ると、やはり彼はしっかりとこちらを見ていた。
王族スマイルだ……。
こんな状況で微笑むなんて、愛が冷めたか心臓が超合金かのどちらかだろう。
アレンさんはわたしから離れる気もなければ、髪から手を離す気もなさそうだ。
こ、これはわたし限定の修羅場ですか?
クワッ! と、最大出力の目ヂカラでヴィルさんに訴えかけた。
目は口ほどに物を言うはずだ。昔から目ヂカラには定評がある。
ヴィルさん、この王子様みたいなイケメンを剥がして頂きたいのです。
わたしはこの方に恩がありすぎて邪険にできないですし、上手にかわせる自信もありません。
なんだかちょっと様子がおかしい気もするし。
どうかお願いです、ヴィルさん。
つ、伝われ……、伝われぇぇぇ……!
ニコリ。
ヴィルさんは目を細めてさらに微笑んだ。
「あっ、分かってくれた」と、淡い期待をしたわたしがバカだった。
彼は微動だにしない。
ヴィルさんも相当な目ヂカラの持ち主だ。
その曇りなき眼は、わたしに向かってこう語っていた。
「リア、良かったね。たくさん愛されているね♪」
うおおぉーー!
ヴィルさんのアンポンターン!
(※リア様 こころのちゃぶ台返し)
もうヴィルさんなんかアテにしないっ。
ぷんっ!
落ち着きましょう。
この国の淑女は、いちいち百面相なんてしないのです。
穏便に問題を解決するのが貴族のやり方。
わたしだって、このワケの分からない異世界で懸命に生きてきた矜持があります。
お天気問題もありますし、淑女らしく笑顔で受け流してやりますわっ!
ヒクリ。
ヒクヒクヒクッ。
わたしの軟弱な顔筋は、この重大な局面でストライキを起こしていた……(がっくり)
密着するアレンさんに頭をナデナデされながらイジケ虫になっていると、くまんつ様のイイ声が聞こえた。
「そういえば、その後ポルト・デリングの様子はどうだ?」
気を使って話題を変えてくださったに違いない。
全身に巻きつく罪悪感と羞恥心に絞め殺されようとしている可哀想なわたしの心の内を、くまんつ様は分かってくれたのだ。
なんて優しい方なのでしょう……。
わたしは生涯くまんつ教の信者です。
くまんつ様の姿絵を踏まなければ殺すと脅されたなら、喜んで殉教者になりましょう。
くーまん……(※くまんつ神を讃える言葉)
わたしの婚約者はクスッと笑うと、くまんつ様に向き直って穏やかに話し始めた。
彼が何に対して笑っているのかが分からない……。
しかし「もしかしてヤキモチを焼いてくれたの? 嬉しいっ♪」などという恋愛におけるテンプレ的展開が望めないことは理解できた。
負けるもんか。
強く生きてゆこう。
お義父様も愛情を分散したほうが良いと言っていたしね(できるかどうかは別として)
わたしの心を置いてけぼりにしたまま、話題はポルト・デリングの件に変わっていった。
朝、ヴィルさんとくまんつ様を仕事に送り出し、日中はアレンさん・フィデルさんと一緒に予定をこなす。
夕方、帰ってきた二人をお出迎えして皆でわいわいとお夕食。
食後はサロンか誰かの部屋へ移動してお喋りタイムだ。今日一日どんなことがあったかを話しながらのんびり過ごす。
単に話し相手が増えただけで、今とほとんど変わらない。
こういう感じなら悪くはないかもと思いかけて、愛情云々がスッポリ抜けていることに気づいた。
何でも平等にしようとするのは、良くも悪くも日本人のクセかも知れない。同じ「旦那様」であるなら、可能な限り平等に扱いたくなる。
そうなると、毎日『今日は誰と一緒に寝るのか問題』が浮上してしまう。
やっぱりお当番制ですか?
心臓と鼻粘膜を強化しないと死んでしまいそうですが。
二人目と結婚するまでの間、デートはどうするのだろう。
公然と浮気をしているようなものでしょう?
世間体というものがありますよ。
街中には噂好きの貴族や、ヒト族の皆さんも大勢いるのだし。
まさかヴィルさんに「アテクシちょっとデートに行ってきますわね」とか言って出かけるの?
罪悪感に圧し潰されて死にませんか?
こんなところまで来て、メンタル圧死なんて……。
わたしが別の人とイチャイチャしても本当に大丈夫なのかしら。
わたしだったら絶対にヤキモチ焼いちゃうし無理ですよ?
自問自答は永遠に続きそうな気がした。
はぁ~~~……。
頭痛がしてきちゃう。
体に悪いですよね。
今日はこれ以上考えるのはよしましょう。
小さくため息をついて視線を上げると、左斜め上から強い視線を感じる。
恐る恐る見上げると、アレンさんと目が合った。
気づけば話が一段落して三人とも静かになっている。
まずい……。さっきの話、全然聞いていなかった。
「大丈夫ですか? すごい勢いで表情がころころ変わっていましたが」
ぐはっ。
一部始終を見られていた。
しかも、いつの間にかすごく密着している。
どっ、どうしてこんなにスッポリとアレンさんに包まれているのだろう???
近いです。近すぎますっ。体温……体温がっ!
至近距離ではメガネ着用を必須にしてほしい。
どうしても外したいのなら、わたしにあのメガネを貸してくださいっ。わたし自ら仏像になり、そのキラキラを防御します。
「リア様はお茶のほうが良いのでは?」
「あ、だ、大丈夫、です。これ、ジュースですし、酔ったわけではなくて、ちょっと考えごとを……」
俯いて自分の手元に視線を逃がそうとしたけれど、彼にそれを阻止された。
彼が頰に触れたのだ。
「……っ!」
「本当に? なんだか顔が赤いような気がしますが」
もうプライベートタイムなので彼は手袋をしていない。
ぶわーっと顔が熱くなった。
「アレンさんのせいです」とも言えないし、かと言って「二人目以降の旦那様のことを考えていたら変に意識してしまって、ちょっと頭がおかしくなっています」とぶっちゃけるのもどうかと思う。
婚約者に助けを求めるべく視線を送ると、ヴィルさんは一人掛けのソファーでゆったりとソーダ割りを飲みながら、生温か~くこちらを見守っていた。
な、なんで嬉しそうな顔をしているのですか……!
アレンさんが親指で頬をスリスリと撫でるものだから、顔はグラグラと沸騰寸前だ。お客様にみっともない姿は見せたくないので必死で平静を装った。
いや、おかしい。
普段のアレンさんはこんな感じじゃない。
どうしたのだろう。
酔っているようでもないし、かといって素なのかと言うと少し違う気がする。
「へ、平気です。平気平気……」
「本当ですか?」
全然平気じゃないけれどコクコク頷いた。
すると彼は、「具合が悪いときはすぐに言ってくださいね?」と言って髪に口づけを……(!)
耳元でチュッと音がした。
ぅぴゃぁーーッッッ!!
(みみ! みみが溶けたぁぁぁーッ)
リアルで叫ばないよう口を押さえて恐る恐るヴィルさんを見ると、やはり彼はしっかりとこちらを見ていた。
王族スマイルだ……。
こんな状況で微笑むなんて、愛が冷めたか心臓が超合金かのどちらかだろう。
アレンさんはわたしから離れる気もなければ、髪から手を離す気もなさそうだ。
こ、これはわたし限定の修羅場ですか?
クワッ! と、最大出力の目ヂカラでヴィルさんに訴えかけた。
目は口ほどに物を言うはずだ。昔から目ヂカラには定評がある。
ヴィルさん、この王子様みたいなイケメンを剥がして頂きたいのです。
わたしはこの方に恩がありすぎて邪険にできないですし、上手にかわせる自信もありません。
なんだかちょっと様子がおかしい気もするし。
どうかお願いです、ヴィルさん。
つ、伝われ……、伝われぇぇぇ……!
ニコリ。
ヴィルさんは目を細めてさらに微笑んだ。
「あっ、分かってくれた」と、淡い期待をしたわたしがバカだった。
彼は微動だにしない。
ヴィルさんも相当な目ヂカラの持ち主だ。
その曇りなき眼は、わたしに向かってこう語っていた。
「リア、良かったね。たくさん愛されているね♪」
うおおぉーー!
ヴィルさんのアンポンターン!
(※リア様 こころのちゃぶ台返し)
もうヴィルさんなんかアテにしないっ。
ぷんっ!
落ち着きましょう。
この国の淑女は、いちいち百面相なんてしないのです。
穏便に問題を解決するのが貴族のやり方。
わたしだって、このワケの分からない異世界で懸命に生きてきた矜持があります。
お天気問題もありますし、淑女らしく笑顔で受け流してやりますわっ!
ヒクリ。
ヒクヒクヒクッ。
わたしの軟弱な顔筋は、この重大な局面でストライキを起こしていた……(がっくり)
密着するアレンさんに頭をナデナデされながらイジケ虫になっていると、くまんつ様のイイ声が聞こえた。
「そういえば、その後ポルト・デリングの様子はどうだ?」
気を使って話題を変えてくださったに違いない。
全身に巻きつく罪悪感と羞恥心に絞め殺されようとしている可哀想なわたしの心の内を、くまんつ様は分かってくれたのだ。
なんて優しい方なのでしょう……。
わたしは生涯くまんつ教の信者です。
くまんつ様の姿絵を踏まなければ殺すと脅されたなら、喜んで殉教者になりましょう。
くーまん……(※くまんつ神を讃える言葉)
わたしの婚約者はクスッと笑うと、くまんつ様に向き直って穏やかに話し始めた。
彼が何に対して笑っているのかが分からない……。
しかし「もしかしてヤキモチを焼いてくれたの? 嬉しいっ♪」などという恋愛におけるテンプレ的展開が望めないことは理解できた。
負けるもんか。
強く生きてゆこう。
お義父様も愛情を分散したほうが良いと言っていたしね(できるかどうかは別として)
わたしの心を置いてけぼりにしたまま、話題はポルト・デリングの件に変わっていった。
50
お気に入りに追加
440
あなたにおすすめの小説
美しくも残酷な世界に花嫁(仮)として召喚されたようです~酒好きアラサーは食糧難の世界で庭を育てて煩悩のままに生活する
くみたろう
ファンタジー
いつもと変わらない日常が一変するのをただの会社員である芽依はその身をもって知った。
世界が違った、価値観が違った、常識が違った、何もかもが違った。
意味がわからなかったが悲観はしなかった。
花嫁だと言われ、その甘い香りが人外者を狂わすと言われても、芽依の周りは優しさに包まれている。
そばに居るのは巨大な蟻で、いつも優しく格好良く守ってくれる。
奴隷となった大好きな二人は本心から芽依を愛して側にいてくれる。
麗しい領主やその周りの人外者達も、話を聞いてくれる。
周りは酷く残酷な世界だけれども、芽依はたまにセクハラをして齧りつきながら穏やかに心を育み生きていく。
それはこの美しく清廉で、残酷でいておぞましい御伽噺の世界の中でも慈しみ育む人外者達や異世界の人間が芽依を育て守ってくれる。
お互いの常識や考えを擦り合わせ歩み寄り、等価交換を基盤とした世界の中で、優しさを育てて自分の居場所作りに励む。
全ては幸せな気持ちで大好きなお酒を飲む為であり、素敵な酒のつまみを開発する日々を送るためだ。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる