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10-5 POV:リア
第240話:魔素茶ダッシュ
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ヴィルさんの甘いお口から放たれて宙を舞った魔素茶は、彼のお高い服と超高級カーペットにパタパタと落ちていった。
シンドリ先生の真っ白で長いお髭と、柔和な笑顔に騙されてはいけない。
あの方は美味しくないものを作る天才オジイチャンだ。
「おいしくないって言っているのに、たくさん口に入れるから……」
「お……お……おお……ぉ………」
明日は朝一で二人分の服とカーペットのシミ抜きを頼まなくては。
ああぁ、魔法が使えればシミ抜きなんて余裕なのにぃ。
あとでヴィルさんの浄化魔法を試してもらおうかしら……
そんなことを考えながら、言葉が出ないほどダメージを受けている彼の背中をさすった。
魔素茶は苦い。
口の中と脳がシビれるような苦さが襲ってくる。
しかし、その苦みは長く続くものではなく、一瞬「あれ?平気かも?」という気にさせられる。だから一口目は飲み込むことができるのだ。
そして調子に乗って二口目に差し掛かると、一拍遅れて謎のえぐみが口の奥をビリビリと刺激し始め、魔素茶は牙を剥く。
口の痺れに動揺していると、今度は得体の知れぬ臭気が鼻の奥を突き上げ、体が全力でそれを拒絶するのだ。
これは世界征服を企む天才オジイチャンが作り出した化学兵器のようなお茶だ。
ヴィルさんの口元を拭いてあげると、彼は涙目でプルプルしていた。
「こんなに酷い茶は初めてだ。執務棟でクリスが買ってくる変な茶が美味にすら思える」
わたしの目からも涙がテロテロと流れていたので、思わず窓から空を見上げた。
綺麗なお月様が見える。
良かった。えずいた時の生理現象で出た涙は天気に影響しないようだ。
ヴィルさんは「砂糖を入れたら飲めるのではないか」と言ってシュガーポットを開けると、スプーンに山盛りにしたお砂糖を三回ほどカップに放り込んでグルグル混ぜていた。
わたしは「余計マズくなる気がしますよ?」と言いながら、ショックで腰を抜かしていたメイドさんに声を掛けるため席を立った。
かわいそうに、まさかここに美味しくないお茶が持ち込まれるなんて思いもしなかっただろう。知らぬ間に自分が毒入りのお茶を淹れてしまったと勘違いし、ショックを受けてしまったのだ。
メイドさんと一緒にあちこちに飛んだマーライオンの飛沫を紙ナプキンで拭き取った。
「よし。リアはちょっと待っていろ。俺が毒味をする」
彼は眉をキリリと上げて言うと、中腰でいつでも駆け出せるような体勢を取った。
それはスピードスケートの選手が「位置について」の号令と同時にとる姿勢であって、決してお茶を飲むときの構えではない。
しかし、再びここでマーライオンに変身して『ヴィル汁』をまき散らすよりは、その姿勢で飲んだほうが効率的で良いかも知れない。
案の定、口に含んだ瞬間「ふぐッ」と顔をしかめ、彼はだいぶフライング気味にスタートを切った。
そのまま猛スピードでバスルームへ向かってダッシュしていく。
『魔素茶ダッシュ』初代ゴールドメダリストが誕生した瞬間である。
わたしは「やっぱりね」と呟きながら、サロンを駆け抜ける未来の旦那様にハンカチを振った。
こんな時に不謹慎だけれども、彼の走っている姿も素敵だ。腕の振り方がいい。フォームが美しいわ。
「変な化学変化を起こしているかも知れない。砂糖は危険だからやめておこう」
彼はハンカチで涙を拭いながら鼻声で言った。涙目を通り越してボロボロと泣いている。
口直しに普通のお茶を飲み、肺ごと吐き出しそうな勢いでため息をついた彼は「普通って尊いよな」と言った。
もともと飲食に保守的な彼が、よくこんなものを何度も飲んだな……と感心してしまう。
「冷やしてみましょうか。わたしの国には千回振り出してもまだ苦いセンブリ茶というのがあって、それは冷やして飲むと多少マシだと聞いたことがあります」
その冷やしたセンブリ茶もイタズラと罰ゲームでお馴染みだったけれど、とりあえずそれは言わないでおいた。
彼は「よし! 冷やすのは得意だ」と言ってカップに手をかざし、モニョモニョっと詠唱をすると氷の粒を降らせてお茶を冷やしてくれた。
冷えた魔素茶を二つのカップに分け、今度は同時に「せーの」で飲んだ。
「んおっ」
「んんん……」
破滅的においしくないけれども、後から来る謎の臭みが熱い状態よりも多少マシだった。ただ、やっぱり一口が限界で、二口目の壁は破れない。
翌朝、魔力量を計測してみると、魔素茶を飲む前と比べて回復量が多いことがわかった。
その差はかなり大きく、間違いなく効果があることを数字が物語っている。これはもう頑張って飲む以外にない。
結局、お茶として飲もうとしていることが間違えているのだという結論に至り、冷やしたものを「苦いお薬として」飲むことにした。
一口ずつを一日に何度も飲めばいい。欲張らないことが大切だ。
慣れてきたら少しずつ量を増やしてみようかな。
地獄の山ごもり訓練から戻ってきたアレンさんは、帰ってくるなり魔素茶の話を聞かされた。
「たかが茶で泣くとか……フッ」
鼻で笑ってバカにする彼に、ヴィルさんが砂糖入りの魔素茶を勧めた。
「まあそう言わずお前も飲んでみろ。これが飲めたら凄いぞ」
アレンさんは自ら志願して魔素茶チャレンジを行い、まんまとバスルームにダッシュした。
そして、ジャバジャバと滝のような涙を流しながら「なんてものを俺の神薙に飲ませているのだ!」とプリプリ怒っていた。
毎食後、小さなお洒落グラスに注がれた魔素茶をクーっとひと思いに飲み込む新しい生活習慣ができた。
「んぐおぉぉ…ぉ……まぁっずぅ……」
余裕があれば食前にも飲みます。
三時のおやつの前後も頑張りますっ。
シンドリ先生の真っ白で長いお髭と、柔和な笑顔に騙されてはいけない。
あの方は美味しくないものを作る天才オジイチャンだ。
「おいしくないって言っているのに、たくさん口に入れるから……」
「お……お……おお……ぉ………」
明日は朝一で二人分の服とカーペットのシミ抜きを頼まなくては。
ああぁ、魔法が使えればシミ抜きなんて余裕なのにぃ。
あとでヴィルさんの浄化魔法を試してもらおうかしら……
そんなことを考えながら、言葉が出ないほどダメージを受けている彼の背中をさすった。
魔素茶は苦い。
口の中と脳がシビれるような苦さが襲ってくる。
しかし、その苦みは長く続くものではなく、一瞬「あれ?平気かも?」という気にさせられる。だから一口目は飲み込むことができるのだ。
そして調子に乗って二口目に差し掛かると、一拍遅れて謎のえぐみが口の奥をビリビリと刺激し始め、魔素茶は牙を剥く。
口の痺れに動揺していると、今度は得体の知れぬ臭気が鼻の奥を突き上げ、体が全力でそれを拒絶するのだ。
これは世界征服を企む天才オジイチャンが作り出した化学兵器のようなお茶だ。
ヴィルさんの口元を拭いてあげると、彼は涙目でプルプルしていた。
「こんなに酷い茶は初めてだ。執務棟でクリスが買ってくる変な茶が美味にすら思える」
わたしの目からも涙がテロテロと流れていたので、思わず窓から空を見上げた。
綺麗なお月様が見える。
良かった。えずいた時の生理現象で出た涙は天気に影響しないようだ。
ヴィルさんは「砂糖を入れたら飲めるのではないか」と言ってシュガーポットを開けると、スプーンに山盛りにしたお砂糖を三回ほどカップに放り込んでグルグル混ぜていた。
わたしは「余計マズくなる気がしますよ?」と言いながら、ショックで腰を抜かしていたメイドさんに声を掛けるため席を立った。
かわいそうに、まさかここに美味しくないお茶が持ち込まれるなんて思いもしなかっただろう。知らぬ間に自分が毒入りのお茶を淹れてしまったと勘違いし、ショックを受けてしまったのだ。
メイドさんと一緒にあちこちに飛んだマーライオンの飛沫を紙ナプキンで拭き取った。
「よし。リアはちょっと待っていろ。俺が毒味をする」
彼は眉をキリリと上げて言うと、中腰でいつでも駆け出せるような体勢を取った。
それはスピードスケートの選手が「位置について」の号令と同時にとる姿勢であって、決してお茶を飲むときの構えではない。
しかし、再びここでマーライオンに変身して『ヴィル汁』をまき散らすよりは、その姿勢で飲んだほうが効率的で良いかも知れない。
案の定、口に含んだ瞬間「ふぐッ」と顔をしかめ、彼はだいぶフライング気味にスタートを切った。
そのまま猛スピードでバスルームへ向かってダッシュしていく。
『魔素茶ダッシュ』初代ゴールドメダリストが誕生した瞬間である。
わたしは「やっぱりね」と呟きながら、サロンを駆け抜ける未来の旦那様にハンカチを振った。
こんな時に不謹慎だけれども、彼の走っている姿も素敵だ。腕の振り方がいい。フォームが美しいわ。
「変な化学変化を起こしているかも知れない。砂糖は危険だからやめておこう」
彼はハンカチで涙を拭いながら鼻声で言った。涙目を通り越してボロボロと泣いている。
口直しに普通のお茶を飲み、肺ごと吐き出しそうな勢いでため息をついた彼は「普通って尊いよな」と言った。
もともと飲食に保守的な彼が、よくこんなものを何度も飲んだな……と感心してしまう。
「冷やしてみましょうか。わたしの国には千回振り出してもまだ苦いセンブリ茶というのがあって、それは冷やして飲むと多少マシだと聞いたことがあります」
その冷やしたセンブリ茶もイタズラと罰ゲームでお馴染みだったけれど、とりあえずそれは言わないでおいた。
彼は「よし! 冷やすのは得意だ」と言ってカップに手をかざし、モニョモニョっと詠唱をすると氷の粒を降らせてお茶を冷やしてくれた。
冷えた魔素茶を二つのカップに分け、今度は同時に「せーの」で飲んだ。
「んおっ」
「んんん……」
破滅的においしくないけれども、後から来る謎の臭みが熱い状態よりも多少マシだった。ただ、やっぱり一口が限界で、二口目の壁は破れない。
翌朝、魔力量を計測してみると、魔素茶を飲む前と比べて回復量が多いことがわかった。
その差はかなり大きく、間違いなく効果があることを数字が物語っている。これはもう頑張って飲む以外にない。
結局、お茶として飲もうとしていることが間違えているのだという結論に至り、冷やしたものを「苦いお薬として」飲むことにした。
一口ずつを一日に何度も飲めばいい。欲張らないことが大切だ。
慣れてきたら少しずつ量を増やしてみようかな。
地獄の山ごもり訓練から戻ってきたアレンさんは、帰ってくるなり魔素茶の話を聞かされた。
「たかが茶で泣くとか……フッ」
鼻で笑ってバカにする彼に、ヴィルさんが砂糖入りの魔素茶を勧めた。
「まあそう言わずお前も飲んでみろ。これが飲めたら凄いぞ」
アレンさんは自ら志願して魔素茶チャレンジを行い、まんまとバスルームにダッシュした。
そして、ジャバジャバと滝のような涙を流しながら「なんてものを俺の神薙に飲ませているのだ!」とプリプリ怒っていた。
毎食後、小さなお洒落グラスに注がれた魔素茶をクーっとひと思いに飲み込む新しい生活習慣ができた。
「んぐおぉぉ…ぉ……まぁっずぅ……」
余裕があれば食前にも飲みます。
三時のおやつの前後も頑張りますっ。
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