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10-5 POV:リア
第230話:ヴィルさん対くまんつ様
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「始め!」の合図と同時にくまんつ様が飛び出し、二人の剣がぶつかった。
その速さと音の大きさが、わたしの予想をいきなり飛び越えた。「ひぅ」と喉が鳴り、アレンさんの背中にしがみつく。
なに今の。
無理です……無理無理、怖いです。
剣道の試合みたいなものと思っていた五分ほど前の自分を、ハリセンでバチンとやりたい気分だった。
「あ、あんなのが当たったら、死んでしまいますっ」
「大丈夫、当たりませんよ。なぜ隠れているのですか?」
彼は爽やかに歯を見せた。
慣れは恐ろしい。
わたしは木剣が激しくぶつかり合う音が聞こえるたび体がすくむ思いなのに……。
「で、でも、あんなに、あんなに力いっぱいにやらなくても。あぁあ、また……」
我が家のお庭で和気あいあいとバーベキューをしていた二人が懐かしい。
楽しいジョークを連発し、じゃれ合い、気絶しそうなほど面白い絵を描いて、たくさん笑顔をくれたお二人……。
とても目の前で戦っている人達と同一人物だとは思えなかった。
あれはわたしの知っているヴィルさんじゃない。
あんなにコワイくまんつ様も知らない。
怖いよう……(泣)
ふと二人の口が動いているように見えた。
「何か話しながら戦っているのですか?」と尋ねると、アレンさんは首を横に振った。
「あれは詠唱です。戦いながら術式を組んでいるのです」
彼が言い終えないうちに、ヴィルさんの左手から燃え盛る炎の球が勢いよく飛び出した。
「きゃ……っ」
巨大という言葉がぴったりな炎の塊が、わたしの大好きなくまんつ様に向かって飛んでいく。炎の熱気で周りの気温が上がった。
歓声で聞こえるわけもないけれど、思わず「くまんつ様、避けて」と祈るように言った。
当たる寸前のところで何かの魔法を使ったのか、くまんつ様は相殺するように炎をかき消した。
ところがヴィルさんは、その隙にくまんつ様の懐へ飛び込んでいた。
「な、なんてことを~~っ!」
「あの派手な魔法は最初から囮です。あのように相手の懐に入ってトドメを刺すためです」
「ト、トドメ……? くまんつ様に、トドメ……」
ああ、もう無理です。
感情がおかしくなって泣いちゃうので、そろそろお暇させて頂きたいと思います。
逃げようとしていると、アレンさんが「まずい、危ない!」と声を上げた。
何が危ないのか聞きたかったけれども、喉が詰まって声が出なかった。
ヴィルさんは危険を察知したのか、急に後ろへ飛び退る。
それとタイミングを同じくして、くまんつ様がビリビリと音を立てている電気(?)の球のようなものを放った。
当たったら感電して死ぬのではないかしらと思うのだけれども、それが剛速球でヴィルさんに向かっていったのでわたしはショックで死にそうになった。
いやあぁぁぁ!
くまんつ様、そういうことはメジャーリーグに行ってやってくださいぃぃ!
ヴィルさんもすんでのところでそれをかき消し、飛び込んできたくまんつ様に対応した。
唸るような大歓声が上がる。
もう、もう、もう、怖い。全部怖い。ぜんぶ……。
「やはり見応えがありますね。剣の腕もさることながら魔法が速い。威力も桁違いです。さすがは王国の獅子と虎ですね」
アレンさんは感嘆の吐息を漏らした。
わたしはと言うと、見応えを感じる前に燃え尽きて灰になりかけていた。
これは本当に無理なやつだ。
本気度が高すぎて、とてもスポーツ感覚では見られないし裸眼で直視するのがしんどい。
天人族の肉体がどれほど頑丈なのかは知らないけれど、どちらかが避けられなかったら軽くて大怪我、最悪は死んでしまう気がする。いや、普通の人間なら確実に死ぬと思う。
例によってストレスで身体がプルプル震え始めると、アレンさんが耳を疑うようなことを言った。
「もう少し前に行きましょうか」
「え……、えええーっ?」
う、嘘でしょう?
これ以上前に行くなんて、満腹の人に大食いチャレンジをやらせるようなものですよ?
「立ちっぱなしでは疲れるでしょう?」
「でも、あっ、ちょっ、待ってアレンさんっ……」
「そこの特等席が空いていますから座りましょう」
ご機嫌なアレンさんに手を引かれてスタンドの階段を下りた。
アリーナには簡易的な道具置き場が作られているため、人のいない箇所がある。その真後ろのスタンドを降りていくと、ど真ん中で観戦できる特等席になっていた。
「このあたりがちょうど良いですね」
前から五列目くらいの位置で彼は足を止め、座面に浄化魔法をかけてくれた。
「ち、近すぎませんか? ヴィルさんの炎で熱いのでは?」
「その時は私が風でフーフーしますよ」
彼は満腹のわたしに蒸し立ての小籠包を差し出して「大丈夫だ。ふーふーしてやるから食え」と言っている(泣)
諦めて席に着くためドレスの裾をさばきながらアリーナに目を向けたときだった。
はたと目が合った。
ヴィルさんと、である。
彼の口が「リア」と言っているように動いていた。
「あれ? どうしてヴィルさんがこちらを見ているのでしょう?」
身体の震えに合わせて声も震えた。
「ん?」と、アレンさんが顔を上げてアリーナのほうへ向き直った。
くまんつ様が向かってきていた。
上段に構えた木剣が、今にも振り下ろされようとしている。
その光景がまるでスローモーションのように見えた。
「危ない!」「団長!」
アレンさんとほぼ同時に声を上げた。
わたしたちの声が聞こえたわけではないだろうけれど、こちらの表情を見て我に返ったのか、彼は咄嗟に回避を試みていた。
でも、僅かにタイミングが遅かった。
その速さと音の大きさが、わたしの予想をいきなり飛び越えた。「ひぅ」と喉が鳴り、アレンさんの背中にしがみつく。
なに今の。
無理です……無理無理、怖いです。
剣道の試合みたいなものと思っていた五分ほど前の自分を、ハリセンでバチンとやりたい気分だった。
「あ、あんなのが当たったら、死んでしまいますっ」
「大丈夫、当たりませんよ。なぜ隠れているのですか?」
彼は爽やかに歯を見せた。
慣れは恐ろしい。
わたしは木剣が激しくぶつかり合う音が聞こえるたび体がすくむ思いなのに……。
「で、でも、あんなに、あんなに力いっぱいにやらなくても。あぁあ、また……」
我が家のお庭で和気あいあいとバーベキューをしていた二人が懐かしい。
楽しいジョークを連発し、じゃれ合い、気絶しそうなほど面白い絵を描いて、たくさん笑顔をくれたお二人……。
とても目の前で戦っている人達と同一人物だとは思えなかった。
あれはわたしの知っているヴィルさんじゃない。
あんなにコワイくまんつ様も知らない。
怖いよう……(泣)
ふと二人の口が動いているように見えた。
「何か話しながら戦っているのですか?」と尋ねると、アレンさんは首を横に振った。
「あれは詠唱です。戦いながら術式を組んでいるのです」
彼が言い終えないうちに、ヴィルさんの左手から燃え盛る炎の球が勢いよく飛び出した。
「きゃ……っ」
巨大という言葉がぴったりな炎の塊が、わたしの大好きなくまんつ様に向かって飛んでいく。炎の熱気で周りの気温が上がった。
歓声で聞こえるわけもないけれど、思わず「くまんつ様、避けて」と祈るように言った。
当たる寸前のところで何かの魔法を使ったのか、くまんつ様は相殺するように炎をかき消した。
ところがヴィルさんは、その隙にくまんつ様の懐へ飛び込んでいた。
「な、なんてことを~~っ!」
「あの派手な魔法は最初から囮です。あのように相手の懐に入ってトドメを刺すためです」
「ト、トドメ……? くまんつ様に、トドメ……」
ああ、もう無理です。
感情がおかしくなって泣いちゃうので、そろそろお暇させて頂きたいと思います。
逃げようとしていると、アレンさんが「まずい、危ない!」と声を上げた。
何が危ないのか聞きたかったけれども、喉が詰まって声が出なかった。
ヴィルさんは危険を察知したのか、急に後ろへ飛び退る。
それとタイミングを同じくして、くまんつ様がビリビリと音を立てている電気(?)の球のようなものを放った。
当たったら感電して死ぬのではないかしらと思うのだけれども、それが剛速球でヴィルさんに向かっていったのでわたしはショックで死にそうになった。
いやあぁぁぁ!
くまんつ様、そういうことはメジャーリーグに行ってやってくださいぃぃ!
ヴィルさんもすんでのところでそれをかき消し、飛び込んできたくまんつ様に対応した。
唸るような大歓声が上がる。
もう、もう、もう、怖い。全部怖い。ぜんぶ……。
「やはり見応えがありますね。剣の腕もさることながら魔法が速い。威力も桁違いです。さすがは王国の獅子と虎ですね」
アレンさんは感嘆の吐息を漏らした。
わたしはと言うと、見応えを感じる前に燃え尽きて灰になりかけていた。
これは本当に無理なやつだ。
本気度が高すぎて、とてもスポーツ感覚では見られないし裸眼で直視するのがしんどい。
天人族の肉体がどれほど頑丈なのかは知らないけれど、どちらかが避けられなかったら軽くて大怪我、最悪は死んでしまう気がする。いや、普通の人間なら確実に死ぬと思う。
例によってストレスで身体がプルプル震え始めると、アレンさんが耳を疑うようなことを言った。
「もう少し前に行きましょうか」
「え……、えええーっ?」
う、嘘でしょう?
これ以上前に行くなんて、満腹の人に大食いチャレンジをやらせるようなものですよ?
「立ちっぱなしでは疲れるでしょう?」
「でも、あっ、ちょっ、待ってアレンさんっ……」
「そこの特等席が空いていますから座りましょう」
ご機嫌なアレンさんに手を引かれてスタンドの階段を下りた。
アリーナには簡易的な道具置き場が作られているため、人のいない箇所がある。その真後ろのスタンドを降りていくと、ど真ん中で観戦できる特等席になっていた。
「このあたりがちょうど良いですね」
前から五列目くらいの位置で彼は足を止め、座面に浄化魔法をかけてくれた。
「ち、近すぎませんか? ヴィルさんの炎で熱いのでは?」
「その時は私が風でフーフーしますよ」
彼は満腹のわたしに蒸し立ての小籠包を差し出して「大丈夫だ。ふーふーしてやるから食え」と言っている(泣)
諦めて席に着くためドレスの裾をさばきながらアリーナに目を向けたときだった。
はたと目が合った。
ヴィルさんと、である。
彼の口が「リア」と言っているように動いていた。
「あれ? どうしてヴィルさんがこちらを見ているのでしょう?」
身体の震えに合わせて声も震えた。
「ん?」と、アレンさんが顔を上げてアリーナのほうへ向き直った。
くまんつ様が向かってきていた。
上段に構えた木剣が、今にも振り下ろされようとしている。
その光景がまるでスローモーションのように見えた。
「危ない!」「団長!」
アレンさんとほぼ同時に声を上げた。
わたしたちの声が聞こえたわけではないだろうけれど、こちらの表情を見て我に返ったのか、彼は咄嗟に回避を試みていた。
でも、僅かにタイミングが遅かった。
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