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10-3 POV:アレン
第216話:生死の考察
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なぜ神薙がここにいる。
誰も連れて逃げなかったのか?
俺の部屋に入ってきているのはなぜだ。
まさか、ずっと俺の看病をしていたのは彼女なのか?
おい、あのキンパツの馬鹿野郎は何をしている。
どうして誰も止めないのだ。
俺の神薙がヘルグリン病患者の部屋にいるぞ!!
「さ、アレンさん、朝ごはんですよぉー」
「ちょっ、リ……」
「今日はね、お粥じゃないのにしてもらいましたぁー」
「いや、そういう話ではなくて……」
「そろそろ元気になる頃かなーと思いましてっ」
「え? いや、はい……?」
「じゃじゃーん、鶏のミルク煮でーす。うふふ、美味しそうですねぇー」
「いや、あなたは、ここで何を……」
「はい、あーん」
「ちょっ! 待っ! じ、自分でっ! できますから!」
「あぅ……そう、です、かぁ?」
理由はよく分からないが、神薙は残念そうな顔をして「じゃあ、わたしはお外でも見ていますねぇ」と言った。
なぜそこで急にションボリするのだろう。まさか、俺に「あーん」をしたかったとでも言うのか?
そんなことより、さんざん俺に食事を食べさせてくれていたのは彼女だったのだろうか? ……いや、そんなはずがない。エムブラ宮殿が総力を挙げて彼女を避難させようとしているはずだ。俺はフィデルさんとミストに頼んだ。力づくでも連れ出せと。
「あ、トンビが飛んでいますよ~。いや、タカかなぁ? ワシかなぁ? あ、ハトかな?」
白い神薙よ……トンビとハトはまるでベツモノだ。
団長は食べ物の話になるとお子さまレベルになるが、こっちは鳥だ。神薙は鳥の話になると、毎度毎度おかしなことを口走る。
頭が混乱した。
いないはずの彼女がいることもそうだが、なぜあんなに明るく元気なのだろうか。ホワホワとした語尾が普段どおりすぎる。
普通、もう少し悲壮感が漂うものではないだろうか。
伝染病だぞ? ヘルグリン病だぞ? 死の病だぞ? これから死ぬのだぞ? そればかりか自分の身も危険に晒されているのだぞ?
聡明な彼女ならば分かっているはずだ。全身白ずくめで頭部もグルグル巻きという異様な恰好でないと部屋に入っても来られない恐ろしい病だと。
☟
どうも俺にはこの状況が現実だとは思えなかった。
そこでハッとした。
そうか……俺は死んだのか!
そうだよな。どおりでおかしいと思った。
ああ、良かった……それならいいか。
急に肩の力が抜けた。
死ぬのは無念だが、これが現実であることのほうがよほど恐ろしい。神薙が死の病に触れるなど、とんでもないご法度だ。
しかし、良かった。俺が死んでいて、二度と覚めぬ夢を見ているのならば何も問題ない。
そうかそうか、ここが何もかも思い通りになるという死後の世界か……
俺はぐるりと部屋を見回した。
代わり映えしない光景だったが、あとで外に出れば良いことだ。
あの白い女は死神の類か、もしくは完全なる幻想だろう。
神薙と共に在りたいという俺の望みを叶えるべく用意されたものに違いない。
俺は深く頷くと、温かいミルク煮込みとバターパンを頬張った。
んー……美味だ。
しかし、ちょっと待て。
いや、美味いぞ?
とても美味ではあるのだが……
死後の世界ならば、俺はもう少し贅沢なものを食べたい。もっとガツンとしたものを食べたいのだ。
この食事は病み上がりの人向け、いいや、まだ病み上がってすらない病人向けだ。なにせ具にほとんど歯ごたえがない。舌と上顎で潰せるくらいまで手間暇をかけて柔らかく調理されている。
それに、これを見ろ! 食後のデザートもすりおろしたリンゴとバナナだぞ?
なんとも子ども時代のデザートを彷彿とさせる見た目だ。ここにネコさんクッキーとミルクでも付けたら、良い子のみんなは大喜びだ。
死ぬ前に腹をやられていたから仕方ないが、何もかもが体に優しすぎる。
俺はスプーンを持っていないほうの手で頭を抱えた。
白い神薙が現れて以降、眉間の皺が元に戻らない。昨日までとは別の意味で頭痛がする。
やはりこれは現実なのだろうか……
しかし、婚約中の神薙が俺の部屋に来る意味が分からないし、死の病の患者を看病しているのも輪をかけて意味が分からなかった。『俺は既に死んでいる』と考えるほうが自然だ。
一人で苦悩していると、白い神薙が「美味しいですか?」と声を掛けてきたので、頷いた。
「良かったですねぇ、あとちょっとですねぇ」と、彼女はまた目を細めた。
何が「あとちょっと」なのだろうと考えたが、分かるわけもなかった。
白い神薙は目しか見えないうえ、どこもかしこも白い。しかし、声と話し方は完全に俺の神薙だった。
くそ可愛い。
死にたくなるほど可愛い。いや、もう死んでいるのだが……。
彼女と共にいられるのならば俺は何度死んでも構わない。
しかし、死んでいるにも関わらず病人食を食べていることだけが引っ掛かった。
夢なのか現実なのか、生きているのか死んでいるのか、あの白い神薙は本物の神薙なのか、何一つ確信が持てない。
どこかに人の生死を明確に表しているものはないのだろうか。ここがこうなっていれば生きています、ここがこうだと死んでいます。そういう分かりやすい基準が欲しい。
一体、ここはどこだ。お前の正体は何なのだ、白い神薙。
ミルクで煮込まれた鶏を口に入れた。
少し舌に力を入れただけでホロリと崩れる。ものすごく美味だが、やはり死後の世界で食べるものとしては納得がいかない。
俺は勇気をもって訊ねることにした。
「リア様、ひとつ、質問をしても?」
「はぁい、なんでしょうか?」
「もしかして、俺……生きてます?」
誰も連れて逃げなかったのか?
俺の部屋に入ってきているのはなぜだ。
まさか、ずっと俺の看病をしていたのは彼女なのか?
おい、あのキンパツの馬鹿野郎は何をしている。
どうして誰も止めないのだ。
俺の神薙がヘルグリン病患者の部屋にいるぞ!!
「さ、アレンさん、朝ごはんですよぉー」
「ちょっ、リ……」
「今日はね、お粥じゃないのにしてもらいましたぁー」
「いや、そういう話ではなくて……」
「そろそろ元気になる頃かなーと思いましてっ」
「え? いや、はい……?」
「じゃじゃーん、鶏のミルク煮でーす。うふふ、美味しそうですねぇー」
「いや、あなたは、ここで何を……」
「はい、あーん」
「ちょっ! 待っ! じ、自分でっ! できますから!」
「あぅ……そう、です、かぁ?」
理由はよく分からないが、神薙は残念そうな顔をして「じゃあ、わたしはお外でも見ていますねぇ」と言った。
なぜそこで急にションボリするのだろう。まさか、俺に「あーん」をしたかったとでも言うのか?
そんなことより、さんざん俺に食事を食べさせてくれていたのは彼女だったのだろうか? ……いや、そんなはずがない。エムブラ宮殿が総力を挙げて彼女を避難させようとしているはずだ。俺はフィデルさんとミストに頼んだ。力づくでも連れ出せと。
「あ、トンビが飛んでいますよ~。いや、タカかなぁ? ワシかなぁ? あ、ハトかな?」
白い神薙よ……トンビとハトはまるでベツモノだ。
団長は食べ物の話になるとお子さまレベルになるが、こっちは鳥だ。神薙は鳥の話になると、毎度毎度おかしなことを口走る。
頭が混乱した。
いないはずの彼女がいることもそうだが、なぜあんなに明るく元気なのだろうか。ホワホワとした語尾が普段どおりすぎる。
普通、もう少し悲壮感が漂うものではないだろうか。
伝染病だぞ? ヘルグリン病だぞ? 死の病だぞ? これから死ぬのだぞ? そればかりか自分の身も危険に晒されているのだぞ?
聡明な彼女ならば分かっているはずだ。全身白ずくめで頭部もグルグル巻きという異様な恰好でないと部屋に入っても来られない恐ろしい病だと。
☟
どうも俺にはこの状況が現実だとは思えなかった。
そこでハッとした。
そうか……俺は死んだのか!
そうだよな。どおりでおかしいと思った。
ああ、良かった……それならいいか。
急に肩の力が抜けた。
死ぬのは無念だが、これが現実であることのほうがよほど恐ろしい。神薙が死の病に触れるなど、とんでもないご法度だ。
しかし、良かった。俺が死んでいて、二度と覚めぬ夢を見ているのならば何も問題ない。
そうかそうか、ここが何もかも思い通りになるという死後の世界か……
俺はぐるりと部屋を見回した。
代わり映えしない光景だったが、あとで外に出れば良いことだ。
あの白い女は死神の類か、もしくは完全なる幻想だろう。
神薙と共に在りたいという俺の望みを叶えるべく用意されたものに違いない。
俺は深く頷くと、温かいミルク煮込みとバターパンを頬張った。
んー……美味だ。
しかし、ちょっと待て。
いや、美味いぞ?
とても美味ではあるのだが……
死後の世界ならば、俺はもう少し贅沢なものを食べたい。もっとガツンとしたものを食べたいのだ。
この食事は病み上がりの人向け、いいや、まだ病み上がってすらない病人向けだ。なにせ具にほとんど歯ごたえがない。舌と上顎で潰せるくらいまで手間暇をかけて柔らかく調理されている。
それに、これを見ろ! 食後のデザートもすりおろしたリンゴとバナナだぞ?
なんとも子ども時代のデザートを彷彿とさせる見た目だ。ここにネコさんクッキーとミルクでも付けたら、良い子のみんなは大喜びだ。
死ぬ前に腹をやられていたから仕方ないが、何もかもが体に優しすぎる。
俺はスプーンを持っていないほうの手で頭を抱えた。
白い神薙が現れて以降、眉間の皺が元に戻らない。昨日までとは別の意味で頭痛がする。
やはりこれは現実なのだろうか……
しかし、婚約中の神薙が俺の部屋に来る意味が分からないし、死の病の患者を看病しているのも輪をかけて意味が分からなかった。『俺は既に死んでいる』と考えるほうが自然だ。
一人で苦悩していると、白い神薙が「美味しいですか?」と声を掛けてきたので、頷いた。
「良かったですねぇ、あとちょっとですねぇ」と、彼女はまた目を細めた。
何が「あとちょっと」なのだろうと考えたが、分かるわけもなかった。
白い神薙は目しか見えないうえ、どこもかしこも白い。しかし、声と話し方は完全に俺の神薙だった。
くそ可愛い。
死にたくなるほど可愛い。いや、もう死んでいるのだが……。
彼女と共にいられるのならば俺は何度死んでも構わない。
しかし、死んでいるにも関わらず病人食を食べていることだけが引っ掛かった。
夢なのか現実なのか、生きているのか死んでいるのか、あの白い神薙は本物の神薙なのか、何一つ確信が持てない。
どこかに人の生死を明確に表しているものはないのだろうか。ここがこうなっていれば生きています、ここがこうだと死んでいます。そういう分かりやすい基準が欲しい。
一体、ここはどこだ。お前の正体は何なのだ、白い神薙。
ミルクで煮込まれた鶏を口に入れた。
少し舌に力を入れただけでホロリと崩れる。ものすごく美味だが、やはり死後の世界で食べるものとしては納得がいかない。
俺は勇気をもって訊ねることにした。
「リア様、ひとつ、質問をしても?」
「はぁい、なんでしょうか?」
「もしかして、俺……生きてます?」
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