177 / 352
8−8:淑女の秘密?(POV:ヴィル)
第170話:女特務師ミスト
しおりを挟む
会議室の前に駆けつけると、迎えにいっていたアレンと仲良く腕を組んでリアが歩いてきた。
険悪な雰囲気でこそないが、二人で何やら言い合いをしている。アレンも切羽詰まり黙っていられないのだ。
通用しないだろうとは思いつつも、両腕(罠)を広げて待つと、リアの顔に警戒の色が浮かんだ。
やはりダメか、と思った瞬間、彼女がぴょん、と飛び込んできた。
「……」
う、嘘だろう……?
しばし間を置いてから彼女はこう言った。
「……ハアッ! しまったぁぁ!」
アレンが豪快に吹き出し、腹を抱えて痙攣していた。
可憐すぎて困る。
普通、警戒していたら近寄ってこないだろうに。
眉間に皺を寄せて「あなたのことなんて、ちっとも信用していませんよ」という顔をしているのに、彼女は俺の腕の中に収まっていた。
リアはたまにすごく面白くなってしまうことがある。
俺達からの質問をかわすことに必死で、考えていることと行動がちぐはぐになってしまったのだろう。
飛び込んできた彼女を逃がすわけもない。
抱きしめて拘束すると、じたばたした後、しゅんと大人しくなった。
もう可愛すぎて、どうやっても笑いをこらえることができない。
もう一度だけ彼女に密室で何をしているのか聞いたが、やはり何も語らないのでしつこく聞くのはやめた。
降参だ。
もうお手上げだ。
俺達では無理だ。
リアには敵わない。
会議室の前でリアが出てくるのを待っていると、アレンが口をとがらせて愚痴をこぼした。
「まさか、赤たまねぎを呼ぶなんて」
「なんなのだ、その赤たまねぎというのは」
「今日来ているルビー・オリオンのことですよ。頭が赤たまねぎに似ている」
リアはこの世界のあらゆる名詞を覚えるのが苦手だ。
特に人名は元々覚えるのが苦手らしく、かなり苦労しているようだった。
アレンの話では、リアが最初にルビー・オリオンと会った日、例によって名前を覚えられず、密かに「マダム赤たまねぎ」と呼んでいたらしい。
実に面白い二つ名だが、俺は軽く身震いがした。
俺はリアと出会った日、彼女に名前を書いたメモを渡してヴィルと呼んでもらうよう伝えた。だからこそ今まで何事もなかったのだが……
「なあ、名を書いた紙を渡さなかったら、俺も同じ運命だったのだろうか」
「今頃『みどりのひと』と呼ばれているのでは?」
「『目』を端折るなよ。緑の人では、ほとんど怪物じゃないか」
「あとは『みどりのお兄さん』とか『みどりの王子様』じゃないですか?」
「うわぁ、いかにもリアが言いそうだ……」
危ないところだった。
さすがに『みどりのお兄さん』と呼ばれるのは厳しい。
アレンは壁に寄りかかり、隣に立つ俺をじっと見ていた。
「なんだよ」と言うと、「どうします? 年配女性とは言え、外部の人間が来ていますけど」と口を尖らせた。
彼は今までリアの最も近くにいた。それだけに距離を取られたのが悔しくて仕方がないようだ。
この負けず嫌いが口を尖らせていじけている姿は、子どもの頃とまるで変わらない。
「女の特務師を入れるか」
「やっぱりそうなりますか。あまり特務師には近づけたくないのですが」
「訓練で知り合った者の中で、使えそうな女はいたか?」
「ミストという凄腕の女特務師がいます。他にも数人いますが、リア様と一緒にいて不自然でないのは彼女でしょう」
「強いのか?」
「クーラムの達人で、あらゆる武器を使いこなします。俺も色々教わっていますよ」
「性格は?」
「荒削り。真っ直ぐすぎるほど直線的。失うものが少ないせいか、普通の人間がやらないような捨て身の攻撃を顔色も変えず平然とやる」
「危ない女はダメだぞ?」
「魔法を使わない現場なら彼女に背中を任せてもいいですよ」
「お前が女性に対してそんなことを言うのは珍しいというか、もはや気持ち悪い」
「女性? ああ、まあ女性か……いや、うーん?」
「おい、女なのだろうな?」
「生物学上および見た目は間違いなく。ただ、性格は男に近いかと」
「それ……大丈夫なのか?」
俺が眉をひそめると彼は「大丈夫ですよ」と歯を見せた。
「境遇はまるで違えど、リア様と共通点がなきにしもあらず」
「ほう?」
「戦争孤児で、誰かが拾って王都へ連れてきたようです。自分の持ち物はそのとき着ていた服だけだったと」
「どこの戦だ?」
「わかりません」
「そのくらい幼かったのか……」
「それもあるのでしょうが、彼女は記憶も何もないようです」
「記憶もない?」
「ミストという名は、拾った人物がつけた名だそうです」
「自分の名も覚えていないのか」
「家族は、というより村全体が皆殺しにされたのだとか」
「重いな……」
「そばに置くならリア様の気持ちが分かる人材が良いと思いますよ」
「分かった。少し調べる」
俺は早々に叔父に頼んでミストの身辺を洗ってもらった。
普段なら一週間はかかるところだが、よほど信頼度が高いのだろう。即日「問題なし」の返事が来た。
女性騎士として第一騎士団に入れる案も出たが、神薙付きの女執事に仕立てた。
アレンが推すだけあり、ミストは優秀な特務師だった。
ヒト族とは思えぬほど頭が切れるし、護衛としても使える。
俺に対してだけは少々不愛想だが、執事としてリアのそばに立つ分には問題ない。
リアはミストを気に入ったようだった。
早足で屋敷の中を散歩し始め、あちこちで声を掛けていたと思ったら、女性の使用人を三時の茶会に誘っていたようだ。
侍女と使用人の女性が入り乱れるサロンに、「神薙と同じ席に着くなど有り得ません!」と狼狽えるミストをまんまと引きずり込んで仲間に取り込んだ。
相変わらず、彼女の人心掌握術は恐ろしい……
険悪な雰囲気でこそないが、二人で何やら言い合いをしている。アレンも切羽詰まり黙っていられないのだ。
通用しないだろうとは思いつつも、両腕(罠)を広げて待つと、リアの顔に警戒の色が浮かんだ。
やはりダメか、と思った瞬間、彼女がぴょん、と飛び込んできた。
「……」
う、嘘だろう……?
しばし間を置いてから彼女はこう言った。
「……ハアッ! しまったぁぁ!」
アレンが豪快に吹き出し、腹を抱えて痙攣していた。
可憐すぎて困る。
普通、警戒していたら近寄ってこないだろうに。
眉間に皺を寄せて「あなたのことなんて、ちっとも信用していませんよ」という顔をしているのに、彼女は俺の腕の中に収まっていた。
リアはたまにすごく面白くなってしまうことがある。
俺達からの質問をかわすことに必死で、考えていることと行動がちぐはぐになってしまったのだろう。
飛び込んできた彼女を逃がすわけもない。
抱きしめて拘束すると、じたばたした後、しゅんと大人しくなった。
もう可愛すぎて、どうやっても笑いをこらえることができない。
もう一度だけ彼女に密室で何をしているのか聞いたが、やはり何も語らないのでしつこく聞くのはやめた。
降参だ。
もうお手上げだ。
俺達では無理だ。
リアには敵わない。
会議室の前でリアが出てくるのを待っていると、アレンが口をとがらせて愚痴をこぼした。
「まさか、赤たまねぎを呼ぶなんて」
「なんなのだ、その赤たまねぎというのは」
「今日来ているルビー・オリオンのことですよ。頭が赤たまねぎに似ている」
リアはこの世界のあらゆる名詞を覚えるのが苦手だ。
特に人名は元々覚えるのが苦手らしく、かなり苦労しているようだった。
アレンの話では、リアが最初にルビー・オリオンと会った日、例によって名前を覚えられず、密かに「マダム赤たまねぎ」と呼んでいたらしい。
実に面白い二つ名だが、俺は軽く身震いがした。
俺はリアと出会った日、彼女に名前を書いたメモを渡してヴィルと呼んでもらうよう伝えた。だからこそ今まで何事もなかったのだが……
「なあ、名を書いた紙を渡さなかったら、俺も同じ運命だったのだろうか」
「今頃『みどりのひと』と呼ばれているのでは?」
「『目』を端折るなよ。緑の人では、ほとんど怪物じゃないか」
「あとは『みどりのお兄さん』とか『みどりの王子様』じゃないですか?」
「うわぁ、いかにもリアが言いそうだ……」
危ないところだった。
さすがに『みどりのお兄さん』と呼ばれるのは厳しい。
アレンは壁に寄りかかり、隣に立つ俺をじっと見ていた。
「なんだよ」と言うと、「どうします? 年配女性とは言え、外部の人間が来ていますけど」と口を尖らせた。
彼は今までリアの最も近くにいた。それだけに距離を取られたのが悔しくて仕方がないようだ。
この負けず嫌いが口を尖らせていじけている姿は、子どもの頃とまるで変わらない。
「女の特務師を入れるか」
「やっぱりそうなりますか。あまり特務師には近づけたくないのですが」
「訓練で知り合った者の中で、使えそうな女はいたか?」
「ミストという凄腕の女特務師がいます。他にも数人いますが、リア様と一緒にいて不自然でないのは彼女でしょう」
「強いのか?」
「クーラムの達人で、あらゆる武器を使いこなします。俺も色々教わっていますよ」
「性格は?」
「荒削り。真っ直ぐすぎるほど直線的。失うものが少ないせいか、普通の人間がやらないような捨て身の攻撃を顔色も変えず平然とやる」
「危ない女はダメだぞ?」
「魔法を使わない現場なら彼女に背中を任せてもいいですよ」
「お前が女性に対してそんなことを言うのは珍しいというか、もはや気持ち悪い」
「女性? ああ、まあ女性か……いや、うーん?」
「おい、女なのだろうな?」
「生物学上および見た目は間違いなく。ただ、性格は男に近いかと」
「それ……大丈夫なのか?」
俺が眉をひそめると彼は「大丈夫ですよ」と歯を見せた。
「境遇はまるで違えど、リア様と共通点がなきにしもあらず」
「ほう?」
「戦争孤児で、誰かが拾って王都へ連れてきたようです。自分の持ち物はそのとき着ていた服だけだったと」
「どこの戦だ?」
「わかりません」
「そのくらい幼かったのか……」
「それもあるのでしょうが、彼女は記憶も何もないようです」
「記憶もない?」
「ミストという名は、拾った人物がつけた名だそうです」
「自分の名も覚えていないのか」
「家族は、というより村全体が皆殺しにされたのだとか」
「重いな……」
「そばに置くならリア様の気持ちが分かる人材が良いと思いますよ」
「分かった。少し調べる」
俺は早々に叔父に頼んでミストの身辺を洗ってもらった。
普段なら一週間はかかるところだが、よほど信頼度が高いのだろう。即日「問題なし」の返事が来た。
女性騎士として第一騎士団に入れる案も出たが、神薙付きの女執事に仕立てた。
アレンが推すだけあり、ミストは優秀な特務師だった。
ヒト族とは思えぬほど頭が切れるし、護衛としても使える。
俺に対してだけは少々不愛想だが、執事としてリアのそばに立つ分には問題ない。
リアはミストを気に入ったようだった。
早足で屋敷の中を散歩し始め、あちこちで声を掛けていたと思ったら、女性の使用人を三時の茶会に誘っていたようだ。
侍女と使用人の女性が入り乱れるサロンに、「神薙と同じ席に着くなど有り得ません!」と狼狽えるミストをまんまと引きずり込んで仲間に取り込んだ。
相変わらず、彼女の人心掌握術は恐ろしい……
40
お気に入りに追加
440
あなたにおすすめの小説
美しくも残酷な世界に花嫁(仮)として召喚されたようです~酒好きアラサーは食糧難の世界で庭を育てて煩悩のままに生活する
くみたろう
ファンタジー
いつもと変わらない日常が一変するのをただの会社員である芽依はその身をもって知った。
世界が違った、価値観が違った、常識が違った、何もかもが違った。
意味がわからなかったが悲観はしなかった。
花嫁だと言われ、その甘い香りが人外者を狂わすと言われても、芽依の周りは優しさに包まれている。
そばに居るのは巨大な蟻で、いつも優しく格好良く守ってくれる。
奴隷となった大好きな二人は本心から芽依を愛して側にいてくれる。
麗しい領主やその周りの人外者達も、話を聞いてくれる。
周りは酷く残酷な世界だけれども、芽依はたまにセクハラをして齧りつきながら穏やかに心を育み生きていく。
それはこの美しく清廉で、残酷でいておぞましい御伽噺の世界の中でも慈しみ育む人外者達や異世界の人間が芽依を育て守ってくれる。
お互いの常識や考えを擦り合わせ歩み寄り、等価交換を基盤とした世界の中で、優しさを育てて自分の居場所作りに励む。
全ては幸せな気持ちで大好きなお酒を飲む為であり、素敵な酒のつまみを開発する日々を送るためだ。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる