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58 「〜エピローグ〜 異世界の縁日を貴方と」
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「エディット、さあ、おいで~、こっちよ」
よちよちよちよち……。
両腕を開いて、おいでと呼ぶのは我が君、ティア様。
呼ばれてよちよちと歩いて母君たるティア様の元へ向かうのは娘たる、愛らしいお嬢様。
おぼつかない足元がドキドキする。
でも、とてつもなく可愛らしい!
「私の娘のなんて健気で愛らしい姿! リナ! しっかり撮影しててね!」
「はい! 撮影しています!」
私は記録のクリスタルを構えて、秋空の下、お嬢様とティア様の撮影中。
私の赤ちゃんの方は今日は非番の夫のカーティスと乳母が見てくれている。
何とか転けずにティア様の腕の中にたどり着いたお嬢様!
「よしよし、よく出来ました! えらい、えらい!」
そう言って我が子を抱きしめ、頬にキスをするティア様は幸せそうで、見ているこちらもほっこりする。
次は双子のディートフリード坊ちゃまがよちよちとティア様の方に歩き出す。
「ディート、おいで、おいで~、頑張ってぇ~~」
しばらく愛らしさ炸裂する光景を撮影大会をして、お茶の時間になった。
テラスで私は琥珀色の美しい紅茶を淹れて、フルーツサンドを出した。
苺などのフルーツの断面がすごく綺麗で可愛い。
「はあ、流石は我が子供達、とても可愛かった。
私の幼い頃もおいで~~って、お父様にやって貰ってる映像があれば、自分で言いますけど、絶対可愛いいのに……」
「それは確かに」
私も超絶可愛いと思います。
「フェアリーリーフの雫で一時的に小さくなれる事を知った時は一瞬、お父様にさっきのおいで~~をおねだりしたいと考えたのだけど、中身が大人なので、お父様に呆れられてしまうと、なんとか理性で抑えて撮影を諦めたのよ」
理性はだいぶん頑張ったんだろう。
ティア様は大真面目なお顔をしている。
本気で言っているのだ。
もはや可愛いければ何でもいいというか、自分の幼き日の姿も、とどめておきたいのだろう。
綺麗なものや、可愛い物が大好きなので。
「さ、流石に外見だけ幼くなっても、厳しいかと」
「そうでしょ、だからこの無念を、今日我が子にはらして貰ったわ」
そんなに無念だったのですか……。
「リナの赤ちゃんのアルレットちゃんが歩けるようになったら、私が撮影係をしてあげますからね!」
「ふふ、ありがとうございます」
「ところで、先日届いた贈り物の件ですが、ありがとうございました。
とても綺麗な、ガラスペンですね」
「でしょう、ガラス工房が出来たら絶対に作りたいと思っていたのよ」
ティア様は、やはりキラキラした綺麗な物が大好きだ。
私も好きだけど。
「ガラスで思い出しましたが、今日の秋の収穫祭のおもてなしで、金魚すくいとダカメすくいが出来ると聞いたのですが、水槽や金魚鉢も有るのですか?」
「もちろんあるわよ。大きな壺や池で飼ってもいいのだけど。
酸素石も呪文を解析して作れたし、エアレーションの心配もいらないわ」
「それは良かったです」
綺麗なメダカ…いえ、ダカメがいたらゲットしたいなと思っていたら、ティア様がニヤリと笑って言った。
「ちなみに今日の演目の目玉はスクリーン上映でドラゴンスレイヤーと雷神召喚の二本立てよ」
あああああああっ!!
「その、雷神召喚というのは、やはり、夫が元ネタの?」
カーティスは以前、私を魔女から守るために自らの体に雷神を下ろした。
「亡国の王女と騎士のラブロマンスよ」
……やっぱり! 私達の事らしい。
「王都でも大人気上映されてるらしいわ。
私は子を置いて王都まで見に行けなくて、許可を貰って演劇をクリスタル撮影させて貰ったものなの」
「はあ……」
うう、穴があったら入りたい。
「俳優はちゃんと美男美女を使っていたわよ」
「そこは問題ではなくてですね……」
* *
夕方になった。
お祭りとパーティーも始まり、温泉街はとても賑やかだった。
そこかしこに魔法のランタンも灯りを灯していてとても幻想的で綺麗だ。
金魚すくいやメダカ……いえ、ダカメすくいも開催されている。
親子連れのみならず、貴族にも大好評だ。
あれがいいと、指差す令嬢に、腕まくりで金魚すくいやダカメすくいに挑む令息の姿も見える。
あそこにいるお魚達だけど、いつぞやギル様に贈られた金魚やメダカ達がめちゃくちゃ卵を産んで子孫繁栄させた結果が混じっている。
「リナ」
このイケボは私の夫だ!
振り返ると、やっぱり長身の男前で浴衣姿のカーティスが立っていた。
何しろ温泉街かつお祭り中なので、浴衣姿の人も多いのだ。
かくいう私も、今日は百合柄の浴衣を着ている。
浴衣は温泉街にて売っているし、レンタルもある。
今日は娘の面倒を見ていたと思ったのだけど、娘の姿が見えない。
「私のかわいいお姫様のアルレットはどうしました?」
「母が孫娘を溺愛して、もう少し! と言うので、仕方なく預けて来ました」
「あらあら」
でも、お母様が娘を可愛がってくださってて、よかった。
「あの小さくて綺麗な魚、掬いましょうか?」
「はい」
「どの子がいいですか?」
「あの……キラキラの青い子」
「はい、分かりました」
しゃがみ込み、袖を捲って青いダカメを狙う夫。
左手に椀。右手にポイを手にし、ポイをちゃぷんと水に潜らせ、魚を追うが……破れた。
「あ、紙があっさりと破れましたね」
こっちの世界の人は金魚すくい系は初めてで、驚いた顔をしている。
「その紙、とても薄く柔らかいので、テクニックがいるんですよ」
「よし、今度こそ、そうっと」
まだ諦めずチャレンジするようだ。
「あ、お見事です」
「紙が薄いので緊張しましたが、なんとかなりました」
「わあ、ありがとうございます」
「家に池がありますか? それかガラスの容器か壺を選びますか?」
ダカメすくいの店員さんに聞かれた。
後ろの棚に水槽やら壺やらがある。
一応スライム加工のビニール袋には入れてくれるけど、飼育容器も売っている。
地球と同じメダカなら、太陽光で外飼いの方が絶対に飼育が楽なのだけど、こんな綺麗なお魚、室内でも見たい。
というか、自分でもティア様のお部屋のお世話しててなんとかなっていたから、多分大丈夫だと思う。
「じゃあそのガラスの、大きい水槽を」
「持てますか?」
「私が魔法の収納布を持っています」
魔法陣が描かれたインベントリ機能のある風呂敷のような物を広げる。
これは海の魔女退治の報酬で国からカーティスが下賜された物の一つだ。
ありがたい便利アイテム。
お買い物の時は借りて行く事もある。
ただ、生体はインベントリ内には入れておけないので、とりあえずビニールにダカメを入れ、手に下げて祭り会場を歩く。
縁日デートだ、コレ。
異世界でメダカすくいが出来るとは思わなかった。
私がくすりと笑うと、「どうかしましたか?」と、夫が優しく聞いてくれる。
「今年の秋も実り豊かで、お祭りも盛況で、浴衣姿の人も多く、懐かしくて嬉しかったんです」
「そう言えば、その衣装はあなたの前世の……故郷の物だとか、ユカタですか?
綺麗ですね」
「ええ、カーティスも濃紺のシブい浴衣が似合っていますよ」
「ありがとうございます。
ところで、今日はとても人が多いので、はぐれないように、空いている片手をお借りしてもいいですか?」
「はい」
手を繋いで、私達は祭り会場を歩いた。
いろんな屋台が出ている。
甘い香りがふわりと香った。
「あ、クレープ屋さん」
「次はあそこに行きますか?」
「はい」
背が高く、足の長い夫は、私の歩調に合わせるようにゆっくり歩いてくれる。
彼はいつも紳士だ。
私はとても幸せな気分で、今日も愛する人と、異世界で生きている。
よちよちよちよち……。
両腕を開いて、おいでと呼ぶのは我が君、ティア様。
呼ばれてよちよちと歩いて母君たるティア様の元へ向かうのは娘たる、愛らしいお嬢様。
おぼつかない足元がドキドキする。
でも、とてつもなく可愛らしい!
「私の娘のなんて健気で愛らしい姿! リナ! しっかり撮影しててね!」
「はい! 撮影しています!」
私は記録のクリスタルを構えて、秋空の下、お嬢様とティア様の撮影中。
私の赤ちゃんの方は今日は非番の夫のカーティスと乳母が見てくれている。
何とか転けずにティア様の腕の中にたどり着いたお嬢様!
「よしよし、よく出来ました! えらい、えらい!」
そう言って我が子を抱きしめ、頬にキスをするティア様は幸せそうで、見ているこちらもほっこりする。
次は双子のディートフリード坊ちゃまがよちよちとティア様の方に歩き出す。
「ディート、おいで、おいで~、頑張ってぇ~~」
しばらく愛らしさ炸裂する光景を撮影大会をして、お茶の時間になった。
テラスで私は琥珀色の美しい紅茶を淹れて、フルーツサンドを出した。
苺などのフルーツの断面がすごく綺麗で可愛い。
「はあ、流石は我が子供達、とても可愛かった。
私の幼い頃もおいで~~って、お父様にやって貰ってる映像があれば、自分で言いますけど、絶対可愛いいのに……」
「それは確かに」
私も超絶可愛いと思います。
「フェアリーリーフの雫で一時的に小さくなれる事を知った時は一瞬、お父様にさっきのおいで~~をおねだりしたいと考えたのだけど、中身が大人なので、お父様に呆れられてしまうと、なんとか理性で抑えて撮影を諦めたのよ」
理性はだいぶん頑張ったんだろう。
ティア様は大真面目なお顔をしている。
本気で言っているのだ。
もはや可愛いければ何でもいいというか、自分の幼き日の姿も、とどめておきたいのだろう。
綺麗なものや、可愛い物が大好きなので。
「さ、流石に外見だけ幼くなっても、厳しいかと」
「そうでしょ、だからこの無念を、今日我が子にはらして貰ったわ」
そんなに無念だったのですか……。
「リナの赤ちゃんのアルレットちゃんが歩けるようになったら、私が撮影係をしてあげますからね!」
「ふふ、ありがとうございます」
「ところで、先日届いた贈り物の件ですが、ありがとうございました。
とても綺麗な、ガラスペンですね」
「でしょう、ガラス工房が出来たら絶対に作りたいと思っていたのよ」
ティア様は、やはりキラキラした綺麗な物が大好きだ。
私も好きだけど。
「ガラスで思い出しましたが、今日の秋の収穫祭のおもてなしで、金魚すくいとダカメすくいが出来ると聞いたのですが、水槽や金魚鉢も有るのですか?」
「もちろんあるわよ。大きな壺や池で飼ってもいいのだけど。
酸素石も呪文を解析して作れたし、エアレーションの心配もいらないわ」
「それは良かったです」
綺麗なメダカ…いえ、ダカメがいたらゲットしたいなと思っていたら、ティア様がニヤリと笑って言った。
「ちなみに今日の演目の目玉はスクリーン上映でドラゴンスレイヤーと雷神召喚の二本立てよ」
あああああああっ!!
「その、雷神召喚というのは、やはり、夫が元ネタの?」
カーティスは以前、私を魔女から守るために自らの体に雷神を下ろした。
「亡国の王女と騎士のラブロマンスよ」
……やっぱり! 私達の事らしい。
「王都でも大人気上映されてるらしいわ。
私は子を置いて王都まで見に行けなくて、許可を貰って演劇をクリスタル撮影させて貰ったものなの」
「はあ……」
うう、穴があったら入りたい。
「俳優はちゃんと美男美女を使っていたわよ」
「そこは問題ではなくてですね……」
* *
夕方になった。
お祭りとパーティーも始まり、温泉街はとても賑やかだった。
そこかしこに魔法のランタンも灯りを灯していてとても幻想的で綺麗だ。
金魚すくいやメダカ……いえ、ダカメすくいも開催されている。
親子連れのみならず、貴族にも大好評だ。
あれがいいと、指差す令嬢に、腕まくりで金魚すくいやダカメすくいに挑む令息の姿も見える。
あそこにいるお魚達だけど、いつぞやギル様に贈られた金魚やメダカ達がめちゃくちゃ卵を産んで子孫繁栄させた結果が混じっている。
「リナ」
このイケボは私の夫だ!
振り返ると、やっぱり長身の男前で浴衣姿のカーティスが立っていた。
何しろ温泉街かつお祭り中なので、浴衣姿の人も多いのだ。
かくいう私も、今日は百合柄の浴衣を着ている。
浴衣は温泉街にて売っているし、レンタルもある。
今日は娘の面倒を見ていたと思ったのだけど、娘の姿が見えない。
「私のかわいいお姫様のアルレットはどうしました?」
「母が孫娘を溺愛して、もう少し! と言うので、仕方なく預けて来ました」
「あらあら」
でも、お母様が娘を可愛がってくださってて、よかった。
「あの小さくて綺麗な魚、掬いましょうか?」
「はい」
「どの子がいいですか?」
「あの……キラキラの青い子」
「はい、分かりました」
しゃがみ込み、袖を捲って青いダカメを狙う夫。
左手に椀。右手にポイを手にし、ポイをちゃぷんと水に潜らせ、魚を追うが……破れた。
「あ、紙があっさりと破れましたね」
こっちの世界の人は金魚すくい系は初めてで、驚いた顔をしている。
「その紙、とても薄く柔らかいので、テクニックがいるんですよ」
「よし、今度こそ、そうっと」
まだ諦めずチャレンジするようだ。
「あ、お見事です」
「紙が薄いので緊張しましたが、なんとかなりました」
「わあ、ありがとうございます」
「家に池がありますか? それかガラスの容器か壺を選びますか?」
ダカメすくいの店員さんに聞かれた。
後ろの棚に水槽やら壺やらがある。
一応スライム加工のビニール袋には入れてくれるけど、飼育容器も売っている。
地球と同じメダカなら、太陽光で外飼いの方が絶対に飼育が楽なのだけど、こんな綺麗なお魚、室内でも見たい。
というか、自分でもティア様のお部屋のお世話しててなんとかなっていたから、多分大丈夫だと思う。
「じゃあそのガラスの、大きい水槽を」
「持てますか?」
「私が魔法の収納布を持っています」
魔法陣が描かれたインベントリ機能のある風呂敷のような物を広げる。
これは海の魔女退治の報酬で国からカーティスが下賜された物の一つだ。
ありがたい便利アイテム。
お買い物の時は借りて行く事もある。
ただ、生体はインベントリ内には入れておけないので、とりあえずビニールにダカメを入れ、手に下げて祭り会場を歩く。
縁日デートだ、コレ。
異世界でメダカすくいが出来るとは思わなかった。
私がくすりと笑うと、「どうかしましたか?」と、夫が優しく聞いてくれる。
「今年の秋も実り豊かで、お祭りも盛況で、浴衣姿の人も多く、懐かしくて嬉しかったんです」
「そう言えば、その衣装はあなたの前世の……故郷の物だとか、ユカタですか?
綺麗ですね」
「ええ、カーティスも濃紺のシブい浴衣が似合っていますよ」
「ありがとうございます。
ところで、今日はとても人が多いので、はぐれないように、空いている片手をお借りしてもいいですか?」
「はい」
手を繋いで、私達は祭り会場を歩いた。
いろんな屋台が出ている。
甘い香りがふわりと香った。
「あ、クレープ屋さん」
「次はあそこに行きますか?」
「はい」
背が高く、足の長い夫は、私の歩調に合わせるようにゆっくり歩いてくれる。
彼はいつも紳士だ。
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