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19 「花冠と春のお祭り」
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「この服を着れば良いんですね?」
私は衣装室でドイツの伝統衣装、ディアンドルに似た服をティア様から渡された。
おまけに可愛いポシェットも。
ティア様も似た服を着る。お祭りに行く為の衣装。
春を寿ぐお祭りらしい。
前世でこれ系の服を着て、ビールを運ぶ女性を見た事が有る。
それにしても……たわわが強調される魅力的な服だ。
童貞を殺せそう。
「良いわね、とても良いわ」
ティア様はご機嫌だ。
きっと着せ替えが好きなんだと思う。
「ありがとうございます! ティア様もお似合いです!」
「ところでティア様は髪色を変えたんですね」
本日のティア様は茶髪、茶色の瞳にされている。
美少女なのは隠しようがないけど、多分変装。
「ええ、お忍びでお祭りに行く時は魔道具で色変えて変装。大抵こうなの。
茶髪にして偽名がアリア。
お外で見かけたらティアじゃなくてアリアって呼んでね。
ちなみにギルバートはガイって偽名で黒髪になるから」
「分かりました」
別荘のお庭には既に冒険者風の衣装を着たギル様と護衛騎士達がいた。
そしてギル様も本当に色変え変装をされている!
「わあ! 黒髪のギルバート様! 新鮮ですね! 目も赤い!」
「久しぶりに見たわ、ガイ君の姿。もはや懐かしい」
ティア様は嬉しそうだった。
「アリア姿も懐かしいな。
市場で初めて見た、あの時はとても小さくて愛らしかった」
「あ! 先日写真で見せて下さったあの!
本当に家に連れて帰りたくなるほど可愛いらしかったです!
今も可愛いらしいですけど!」
「そうなんだ、可愛いすぎて毎回誘拐されないか心配になる。
今日は俺から離れるなよ」
「はいはい」
ナチュラルに惚気が始まった!
「リナさん、可愛いらしい服もお似合いですね。では、参りましょうか」
カーティス様はシンプルな白いシャツに黒ズボンだった。
いかにも騎士ですって感じのマントや騎士服は今日は着てない。眼鏡も外していた。
良いお家で育った街の青年って感じのコーデ。
「はい」
「カーティス、しっかりとリナをエスコートするのよ」
「はい、お任せください」
ティア様は私の身内のように心配してくださる。
ここから別行動になる。
*
お祭りだけあって、温泉街はいつにも増して人が多い。
春のお祭りだから、あちこち花で飾られ、髪に花を刺している女性も多い。
とても賑わっていて、屋台も沢山出ている。
「わあ、可愛いオルゴール!」
商品の並ぶ棚に、私は可愛いらしいオルゴールを見つけた。
「あれは腕相撲大会の景品のようですね、狙って来ます」
「え!? 私の為なら、わざわざ良いんですよ!?」
「大丈夫です、こう見えて力持ちなので」
カーティス様は腕相撲大会に参加されてしまった。
「おいおい、文官みたいな整った顔のにーさんだな、大丈夫か?
恋人の前でいきがってんのか?」
「そうだな。良い格好を見せたいとは思っているぞ」
「ははは! よおし! 相手になってやる! 吠え面かくなよ!」
結構な筋肉のついたゴツい体型の冒険者風の男が対戦相手だった。
だけど、より抜きの騎士様だったカーティス様に勝てるはずも無かった。
「うああ~~、ウッソだろ、瞬殺された」
「よおし! 次は俺が相手だ!!」
次々に対戦者は現れるけど、カーティス様に撃破されて行く。
「はい! 本日の腕相撲優勝者はこの黒髪の色男! おめでとうございます!
どの景品をお望みですか? おすすめはワインです!」
そうか、おすすめはワインなのか。
でも、カーティス様は迷う事もなく、
「そこのオルゴールを貰おう」
「お? 恋人への贈り物ですか? 行動まで色男ですね! はい、どうぞ!」
見物客から歓声が上がる。
老若男女が私達を囃し立てて来た。
照れるわ。
「取れました。御所望のオルゴールです」
「あ、ありがとうございます、それと、腕相撲、優勝おめでとうございます!」
「はは。同じ護衛騎士が混ざってなくて良かったです」
「そう言えば、彼らもどこかにおられるはずですね」
キョロキョロと周囲を見渡すと、花を飾られた女神像が立っている。
そしてその側で花を配ってる女性達がいる。
「あ、カーティス様、女神像の側で花を配っていますよ。綺麗ですね!」
あれは、さしずめ春の女神の使者役なんだろう。
「貰って来ましょう」
カーティス様にさらりと手を引かれた。女神像に向かって歩く。
「おーい! こっちにも投げてくれ!」
カーティス様がこっちだと、手を振りつつ、花を配ってる人に声をかけた。
背が高い人が手を振ってるから、目立つ。
周囲と同じく、貰えるのは小さな花一輪かと思ったら、なんと、花輪だ!
女の子が小走りになってわざわざ花冠を手渡しに来た。
「レディ、少し、屈んでください」
「え? 良いんですか? こんな立派な花冠を」
乙女が私の頭に花冠を飾ってくれた。
「はい! ひときわ美しい人は花の女神の使者と言われ、花冠を捧げる事になっております!」
「あ、ありがとうございます」
「良かったですね、リナさん」
「どうぞ、お祭りを楽しんでください」
そう言って乙女は花配りに戻っていった。
「花冠を貰ってしまいました」
「リナさん、クリスタルはお持ちなんですよね? お借りしても?」
「あ、はい」
私はポシェットからスマホ型のクリスタル撮影魔道具を出した。
「……」
さ、撮影された!!
照れます──っ!!
「ねー、これめちゃくちゃ美味しい!」
「なにそれ?」
「屋台で売ってた! めちゃくちゃ可愛い人が売ってたの」
あれは……チョコバナナ!!
女の子が手にして食べているのは、まごう事なきチョコバナナだった。
「屋台にもうチョコバナナが出回っているとは!」
「探してみますか? 向こうに人だかりが見えます」
「はい」
私達は人の集まっている屋台に向かった。
────あれは……っ!!
ティア様が! 花冠被って屋台でチョコバナナ売ってる!
私は売り子側に回って耳元で話しかけた。
「な、何してるんですか!?」
「見てのとおり、チョコバナナの売り子よ」
「ええ~~、花冠を被っている人がやる事なんですか?」
「お花は何かさっき歩いてたら貰ったの。そして、せっかくお祭りだし、ちょっとお店屋さんごっこがやりたくて」
「これだから……言い出したらほぼ止まらない女なんだ」
ギル様は諦めて売り子を手伝っている。
第三王子に何をさせているのか。
「きゃ──っ! めちゃくちゃかっこいい人に渡して貰っちゃった!」
変装中のギル様からチョコバナナを受け取った女性客がはしゃいでいる。
「本当、王子様みたい!」
王子様ですよ! 本物ですよ! おめでとうございます!
いい日になりましたね!
「あ、カーティス様、そう言えば、さっきのクリスタル……」
「あ、はい、お返しします」「はい」
私はクリスタルを返して貰って変装中のお二人を記念に撮影した。
見栄えがいいので!!
私は衣装室でドイツの伝統衣装、ディアンドルに似た服をティア様から渡された。
おまけに可愛いポシェットも。
ティア様も似た服を着る。お祭りに行く為の衣装。
春を寿ぐお祭りらしい。
前世でこれ系の服を着て、ビールを運ぶ女性を見た事が有る。
それにしても……たわわが強調される魅力的な服だ。
童貞を殺せそう。
「良いわね、とても良いわ」
ティア様はご機嫌だ。
きっと着せ替えが好きなんだと思う。
「ありがとうございます! ティア様もお似合いです!」
「ところでティア様は髪色を変えたんですね」
本日のティア様は茶髪、茶色の瞳にされている。
美少女なのは隠しようがないけど、多分変装。
「ええ、お忍びでお祭りに行く時は魔道具で色変えて変装。大抵こうなの。
茶髪にして偽名がアリア。
お外で見かけたらティアじゃなくてアリアって呼んでね。
ちなみにギルバートはガイって偽名で黒髪になるから」
「分かりました」
別荘のお庭には既に冒険者風の衣装を着たギル様と護衛騎士達がいた。
そしてギル様も本当に色変え変装をされている!
「わあ! 黒髪のギルバート様! 新鮮ですね! 目も赤い!」
「久しぶりに見たわ、ガイ君の姿。もはや懐かしい」
ティア様は嬉しそうだった。
「アリア姿も懐かしいな。
市場で初めて見た、あの時はとても小さくて愛らしかった」
「あ! 先日写真で見せて下さったあの!
本当に家に連れて帰りたくなるほど可愛いらしかったです!
今も可愛いらしいですけど!」
「そうなんだ、可愛いすぎて毎回誘拐されないか心配になる。
今日は俺から離れるなよ」
「はいはい」
ナチュラルに惚気が始まった!
「リナさん、可愛いらしい服もお似合いですね。では、参りましょうか」
カーティス様はシンプルな白いシャツに黒ズボンだった。
いかにも騎士ですって感じのマントや騎士服は今日は着てない。眼鏡も外していた。
良いお家で育った街の青年って感じのコーデ。
「はい」
「カーティス、しっかりとリナをエスコートするのよ」
「はい、お任せください」
ティア様は私の身内のように心配してくださる。
ここから別行動になる。
*
お祭りだけあって、温泉街はいつにも増して人が多い。
春のお祭りだから、あちこち花で飾られ、髪に花を刺している女性も多い。
とても賑わっていて、屋台も沢山出ている。
「わあ、可愛いオルゴール!」
商品の並ぶ棚に、私は可愛いらしいオルゴールを見つけた。
「あれは腕相撲大会の景品のようですね、狙って来ます」
「え!? 私の為なら、わざわざ良いんですよ!?」
「大丈夫です、こう見えて力持ちなので」
カーティス様は腕相撲大会に参加されてしまった。
「おいおい、文官みたいな整った顔のにーさんだな、大丈夫か?
恋人の前でいきがってんのか?」
「そうだな。良い格好を見せたいとは思っているぞ」
「ははは! よおし! 相手になってやる! 吠え面かくなよ!」
結構な筋肉のついたゴツい体型の冒険者風の男が対戦相手だった。
だけど、より抜きの騎士様だったカーティス様に勝てるはずも無かった。
「うああ~~、ウッソだろ、瞬殺された」
「よおし! 次は俺が相手だ!!」
次々に対戦者は現れるけど、カーティス様に撃破されて行く。
「はい! 本日の腕相撲優勝者はこの黒髪の色男! おめでとうございます!
どの景品をお望みですか? おすすめはワインです!」
そうか、おすすめはワインなのか。
でも、カーティス様は迷う事もなく、
「そこのオルゴールを貰おう」
「お? 恋人への贈り物ですか? 行動まで色男ですね! はい、どうぞ!」
見物客から歓声が上がる。
老若男女が私達を囃し立てて来た。
照れるわ。
「取れました。御所望のオルゴールです」
「あ、ありがとうございます、それと、腕相撲、優勝おめでとうございます!」
「はは。同じ護衛騎士が混ざってなくて良かったです」
「そう言えば、彼らもどこかにおられるはずですね」
キョロキョロと周囲を見渡すと、花を飾られた女神像が立っている。
そしてその側で花を配ってる女性達がいる。
「あ、カーティス様、女神像の側で花を配っていますよ。綺麗ですね!」
あれは、さしずめ春の女神の使者役なんだろう。
「貰って来ましょう」
カーティス様にさらりと手を引かれた。女神像に向かって歩く。
「おーい! こっちにも投げてくれ!」
カーティス様がこっちだと、手を振りつつ、花を配ってる人に声をかけた。
背が高い人が手を振ってるから、目立つ。
周囲と同じく、貰えるのは小さな花一輪かと思ったら、なんと、花輪だ!
女の子が小走りになってわざわざ花冠を手渡しに来た。
「レディ、少し、屈んでください」
「え? 良いんですか? こんな立派な花冠を」
乙女が私の頭に花冠を飾ってくれた。
「はい! ひときわ美しい人は花の女神の使者と言われ、花冠を捧げる事になっております!」
「あ、ありがとうございます」
「良かったですね、リナさん」
「どうぞ、お祭りを楽しんでください」
そう言って乙女は花配りに戻っていった。
「花冠を貰ってしまいました」
「リナさん、クリスタルはお持ちなんですよね? お借りしても?」
「あ、はい」
私はポシェットからスマホ型のクリスタル撮影魔道具を出した。
「……」
さ、撮影された!!
照れます──っ!!
「ねー、これめちゃくちゃ美味しい!」
「なにそれ?」
「屋台で売ってた! めちゃくちゃ可愛い人が売ってたの」
あれは……チョコバナナ!!
女の子が手にして食べているのは、まごう事なきチョコバナナだった。
「屋台にもうチョコバナナが出回っているとは!」
「探してみますか? 向こうに人だかりが見えます」
「はい」
私達は人の集まっている屋台に向かった。
────あれは……っ!!
ティア様が! 花冠被って屋台でチョコバナナ売ってる!
私は売り子側に回って耳元で話しかけた。
「な、何してるんですか!?」
「見てのとおり、チョコバナナの売り子よ」
「ええ~~、花冠を被っている人がやる事なんですか?」
「お花は何かさっき歩いてたら貰ったの。そして、せっかくお祭りだし、ちょっとお店屋さんごっこがやりたくて」
「これだから……言い出したらほぼ止まらない女なんだ」
ギル様は諦めて売り子を手伝っている。
第三王子に何をさせているのか。
「きゃ──っ! めちゃくちゃかっこいい人に渡して貰っちゃった!」
変装中のギル様からチョコバナナを受け取った女性客がはしゃいでいる。
「本当、王子様みたい!」
王子様ですよ! 本物ですよ! おめでとうございます!
いい日になりましたね!
「あ、カーティス様、そう言えば、さっきのクリスタル……」
「あ、はい、お返しします」「はい」
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