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52 永遠なる約束 (最終回)
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9月某日。
火竜の目覚める地震のあるXデーより前に、レスディオ島に向かう日の深夜となりました。が、出発は朝です。
そして図書館で貴重な本を読んだ私は案の定、魔力消費で猫になれました。
私は深夜の3時頃、見送りは無理だと書いた手紙をドアの隙間に運びまして、夜明け前に着替えの荷物の中に忍び込みました。
息を潜めて、荷物のふりして大人しく運ばれます。
討伐隊は皇家から派遣された筆頭魔法使いの転移魔法を使って、皇都へ到着。
* * *
レスディオ島。
レスディオという火竜のいる島だから、島の名前もレスディオ島です。
島民は避難済みで人気もなく、静かです。
旦那様のいる討伐隊は火竜の眠る山のふもとにまで進軍して来ました。
休火山です。
そして私は今も、登山する騎士団の背負うカバンに潜んでます。
皆、緊張感をもって登山しています。
「若奥様……今朝は大事な日だったのに、ゴードヘルフ様のお見送りにも来られなかったな」
「エリアナ様を責めるんじゃない、ドアの前の手紙に辛すぎて見送りできないと書かれてたらしいから」
「それにしたって、竜討伐は精鋭でも命がけなのに」
「今朝会っておかねばまるで二度と会えないみたいな不吉な事を言うな、わざわざ火竜の寝込みを襲うのだし、生きて帰れるさ」
などという団員の言葉も聞こえて来ました。
それはそうですね、さぞ薄情にみえたでしょう。
夫が命がけの戦いに行くのに顔も見せず、寝室から出もせずに寝てるのかと。
途中食事休憩などを挟んで、討伐隊は登山を続け、そうしてついに巨大な火竜の眠る巣に到着しました。
皆、火竜に全意識を集中していましたので、私はこっそり荷物から脱出して物陰に隠れることに成功しました。
まず、初撃!
渾身の魔力を込めた槍を火竜の首を目がけて投げましたが、紅く硬い鱗に弾かれました。
でもその衝撃と殺気をうけて、火竜が山を揺るがすほどの咆哮と共に、目覚めてしまいました。
人の恐怖を煽り、ビリビリと鼓膜をゆるがる咆哮ですが、クレリックの魔法防御内にいたおかげでなんとか私も皆も鼓膜は無事なようです。
魔法使いとマジックナイトから魔法攻撃が次々にくり出されますが、古竜は大変魔法耐性が強いのでことごとく弾かれます。
旦那様は魔法による攻撃を諦め、剣を構え、直接斬り込むことにしたようです。
「全魔法はこの剣の攻撃力を上げるバフと防御にまわせ!」
「「はっ!!」」
剣とその身に光を纏う旦那様がドラゴンに突撃します。まるでその姿は伝説の勇者のようです。
灼熱のドラゴンブレスが襲い掛かりますが、魔法障壁でなんとか阻みます。
そして次に尻尾や爪の攻撃を交わし、首に剣を突きたて、勢いよく血が吹き出した!
「グギャアーアアアァッ!!」
激しい断末魔を聞きながらも旦那様は一旦首から剣を抜き、今度は心臓目がけて突き刺しました!
その時、ドラゴンの口から黒い呪詛の塊の煙のようなものが!
私は走って旦那様の前に飛び出す!
「なっ、エリアナ!?」
(どうか死の呪いはこの私の身に!!)
私の小さな猫の体は黒い呪いの煙を纏い、地に落ちました。
でもこれで……旦那様が呪いを受ける未来は回避しました。
「エリアナ!? どうしてこんなところに!?」
「の、呪いが猫に!?」
神官の声が聞こえます。
まだ私、かろうじて生きてはいるようです。
「神官! 早く妻を! エリアナを助けろ!」
「妻!? この白い猫がですか!?」
「妻は猫になる呪いをうけていたんだ! この猫はエリアナなんだ! きっと荷物に隠れていたんだ!」
「な、なんという」
「早く呪いを解除する祈祷を!」
「残念ですが、古竜ほどの存在の呪いの解呪できる呪文はありません」
「呪文がないならせめて祈ってくれ! 俺の妻が死にそうなんだぞ!」
その時、その場にまばゆい魔法陣の光が走りました。
「……ゴードヘルフ……」
「皇太子殿下!? いつの間にここに!?」
「たった今、ゴードヘルフ、そなたを座標に飛んできた」
「今頃来てもエリアナは!」
「待て、やはりその猫はエリアナか」
「そうですよ! 私を守る為に代わりに古竜の死の呪いを受けたんです!」
「うむ、では、この私のマントをかけてやれ。じきに人の姿に戻るだろう」
「はあ!? それなら私のマントを使います!」
旦那様がマントで私の体を覆ってくれました。
「え!? エリアナの体が光ってる!」
「あっ! 本当に人の姿に!」
「本当に若奥様だ!」
「なんてことだ! 見送りにも来ない薄情な方だと誤解して申し訳ありませんでした!」
神官や騎士の声が聞こえる。
死ぬ間際でも、五感の中で聴覚は最後まで残るらしいです。
「エリアナ! しっかりしろ! 死ぬな!」
「ゴードヘルフ、聞け、私の帝王眼によると……」
「なんですか!?」
「呪いは消えている」
「どの呪いですか!? 死ですか!? 猫化ですか!?」
「呪いと呪いがぶつかって両方、対消滅したとみえる」
「は!? そんなことが!?」
私、どうやら、死んでません……。
「旦那……様…」
目を、開けることができました。
「エリアナ!! 生きてるのか! 良かった!」
今度こそ、旦那様は泣いておられました。
そして私は一旦目を開けたにも関わらず、その後すぐ気を失いましたが、皇太子殿下が連れてきた魔法使いにより、転移魔法で公爵領まで連れて帰られていました。
帰ってから旦那様は私をベッドに寝かせてくれていました。
「エリアナ、よかった、ようやく目が覚めたな、3日も寝ていたんだぞ」
「3日も!?」
「そしてこれは本当のことか?」
旦那様はハンカチの下にあるハートの書いてある手紙に気がついたようでした。
「はい、本当のことですよ。母君も姉君も、旦那様のせいで亡くなったわけではありません。
竜族関係なく不幸が重なった為です」
「私に気を使って嘘を言ってないか?」
「いいえ、なんなら帝王眼持ちの皇太子殿下の前で語ってもいいですよ。あれは嘘をも見抜くらしいので」
「あれには極力会いたくないから、もういい」
「それより、呪いが完全に消えたなら、私はもう旦那様の大好きな猫の姿にはなれませんが」
「エリアナはそのままでも子猫のようにかわいいから気にするな」
「それは嘘ではなく?」
「なんなら帝王眼の皇太子の前で誓ってもいい」
「いいえ、その必要はありません。恥ずかしいですが、信じることにします」
「ありがとう」
「夫婦とは、信じ合うものらしいので」
旦那様は笑いました。
「エリアナ、今度こそ、結婚式を挙げような」
「はい、涼しくなった頃には」
その後、レスディオ島に地震が起こりました。
予言の通りに。
島民はコロシアムに避難させていたので、家は壊れても命は助かりましたし、高波の被害での死者も出ませんでした。
皇太子の指示と広めた予言により島民の命が助かったことで、皇家の評判が高まり、そしてクリストロ家はドラゴン討伐の褒美も沢山いただきました。
* * *
私はその後、紅葉の美しい季節に猫の毛皮の代わりに、白いドレスを着ました。
私側の結婚式の招待客は、ヒイズル国からわざわざ宰相が、ウーリュ男爵家からはマリカ嬢、厨房からサトとコウヤ。
当然実家の子爵家の人は呼んでません。
旦那様側はご両親とクリストロ家の騎士団関係者が祝福に立ち会ってくださいました。
そして呼んでないけど、現れた皇太子殿下もいます。
「皇太子殿下、なぜ招待してないのに来られてるんですか?」
「友達の結婚式くらい来てもいいだろう、水臭いぞ」
「いつの間に我々は友達だったんですか?」
「私にそのような失礼な態度がとれるのはそなたくらいのものだぞ」
などと、旦那様と皇太子殿下はまたやりあっています。
ほんとに言いたい放題の旦那様の態度が逆に気に入ってるのかもしれません。
皇女殿下からは沢山の花と宝石などが贈られて来ました。お祝いに見せかけていつぞやのお詫びでしょうか?
皇女殿下は既に他国に輿入れも決まったらしいので、もう旦那様を狙う心配はなさそうです。
クリストロ公爵領の神殿で、私達は改めて誓いの場に立ち、神父が問いかけます。
「汝ら、病める時も健やかなる時も、変わらぬ愛を誓いますか?」
「「はい、誓います」」
私はずっと憧れていた、夢の中の図書館で読んだ本の中の恋物語のように、愛する人と誓いのキスをし、幸せになり……、
教会の鐘の音が、爽やかな秋空に拡がっていきました。
完。
火竜の目覚める地震のあるXデーより前に、レスディオ島に向かう日の深夜となりました。が、出発は朝です。
そして図書館で貴重な本を読んだ私は案の定、魔力消費で猫になれました。
私は深夜の3時頃、見送りは無理だと書いた手紙をドアの隙間に運びまして、夜明け前に着替えの荷物の中に忍び込みました。
息を潜めて、荷物のふりして大人しく運ばれます。
討伐隊は皇家から派遣された筆頭魔法使いの転移魔法を使って、皇都へ到着。
* * *
レスディオ島。
レスディオという火竜のいる島だから、島の名前もレスディオ島です。
島民は避難済みで人気もなく、静かです。
旦那様のいる討伐隊は火竜の眠る山のふもとにまで進軍して来ました。
休火山です。
そして私は今も、登山する騎士団の背負うカバンに潜んでます。
皆、緊張感をもって登山しています。
「若奥様……今朝は大事な日だったのに、ゴードヘルフ様のお見送りにも来られなかったな」
「エリアナ様を責めるんじゃない、ドアの前の手紙に辛すぎて見送りできないと書かれてたらしいから」
「それにしたって、竜討伐は精鋭でも命がけなのに」
「今朝会っておかねばまるで二度と会えないみたいな不吉な事を言うな、わざわざ火竜の寝込みを襲うのだし、生きて帰れるさ」
などという団員の言葉も聞こえて来ました。
それはそうですね、さぞ薄情にみえたでしょう。
夫が命がけの戦いに行くのに顔も見せず、寝室から出もせずに寝てるのかと。
途中食事休憩などを挟んで、討伐隊は登山を続け、そうしてついに巨大な火竜の眠る巣に到着しました。
皆、火竜に全意識を集中していましたので、私はこっそり荷物から脱出して物陰に隠れることに成功しました。
まず、初撃!
渾身の魔力を込めた槍を火竜の首を目がけて投げましたが、紅く硬い鱗に弾かれました。
でもその衝撃と殺気をうけて、火竜が山を揺るがすほどの咆哮と共に、目覚めてしまいました。
人の恐怖を煽り、ビリビリと鼓膜をゆるがる咆哮ですが、クレリックの魔法防御内にいたおかげでなんとか私も皆も鼓膜は無事なようです。
魔法使いとマジックナイトから魔法攻撃が次々にくり出されますが、古竜は大変魔法耐性が強いのでことごとく弾かれます。
旦那様は魔法による攻撃を諦め、剣を構え、直接斬り込むことにしたようです。
「全魔法はこの剣の攻撃力を上げるバフと防御にまわせ!」
「「はっ!!」」
剣とその身に光を纏う旦那様がドラゴンに突撃します。まるでその姿は伝説の勇者のようです。
灼熱のドラゴンブレスが襲い掛かりますが、魔法障壁でなんとか阻みます。
そして次に尻尾や爪の攻撃を交わし、首に剣を突きたて、勢いよく血が吹き出した!
「グギャアーアアアァッ!!」
激しい断末魔を聞きながらも旦那様は一旦首から剣を抜き、今度は心臓目がけて突き刺しました!
その時、ドラゴンの口から黒い呪詛の塊の煙のようなものが!
私は走って旦那様の前に飛び出す!
「なっ、エリアナ!?」
(どうか死の呪いはこの私の身に!!)
私の小さな猫の体は黒い呪いの煙を纏い、地に落ちました。
でもこれで……旦那様が呪いを受ける未来は回避しました。
「エリアナ!? どうしてこんなところに!?」
「の、呪いが猫に!?」
神官の声が聞こえます。
まだ私、かろうじて生きてはいるようです。
「神官! 早く妻を! エリアナを助けろ!」
「妻!? この白い猫がですか!?」
「妻は猫になる呪いをうけていたんだ! この猫はエリアナなんだ! きっと荷物に隠れていたんだ!」
「な、なんという」
「早く呪いを解除する祈祷を!」
「残念ですが、古竜ほどの存在の呪いの解呪できる呪文はありません」
「呪文がないならせめて祈ってくれ! 俺の妻が死にそうなんだぞ!」
その時、その場にまばゆい魔法陣の光が走りました。
「……ゴードヘルフ……」
「皇太子殿下!? いつの間にここに!?」
「たった今、ゴードヘルフ、そなたを座標に飛んできた」
「今頃来てもエリアナは!」
「待て、やはりその猫はエリアナか」
「そうですよ! 私を守る為に代わりに古竜の死の呪いを受けたんです!」
「うむ、では、この私のマントをかけてやれ。じきに人の姿に戻るだろう」
「はあ!? それなら私のマントを使います!」
旦那様がマントで私の体を覆ってくれました。
「え!? エリアナの体が光ってる!」
「あっ! 本当に人の姿に!」
「本当に若奥様だ!」
「なんてことだ! 見送りにも来ない薄情な方だと誤解して申し訳ありませんでした!」
神官や騎士の声が聞こえる。
死ぬ間際でも、五感の中で聴覚は最後まで残るらしいです。
「エリアナ! しっかりしろ! 死ぬな!」
「ゴードヘルフ、聞け、私の帝王眼によると……」
「なんですか!?」
「呪いは消えている」
「どの呪いですか!? 死ですか!? 猫化ですか!?」
「呪いと呪いがぶつかって両方、対消滅したとみえる」
「は!? そんなことが!?」
私、どうやら、死んでません……。
「旦那……様…」
目を、開けることができました。
「エリアナ!! 生きてるのか! 良かった!」
今度こそ、旦那様は泣いておられました。
そして私は一旦目を開けたにも関わらず、その後すぐ気を失いましたが、皇太子殿下が連れてきた魔法使いにより、転移魔法で公爵領まで連れて帰られていました。
帰ってから旦那様は私をベッドに寝かせてくれていました。
「エリアナ、よかった、ようやく目が覚めたな、3日も寝ていたんだぞ」
「3日も!?」
「そしてこれは本当のことか?」
旦那様はハンカチの下にあるハートの書いてある手紙に気がついたようでした。
「はい、本当のことですよ。母君も姉君も、旦那様のせいで亡くなったわけではありません。
竜族関係なく不幸が重なった為です」
「私に気を使って嘘を言ってないか?」
「いいえ、なんなら帝王眼持ちの皇太子殿下の前で語ってもいいですよ。あれは嘘をも見抜くらしいので」
「あれには極力会いたくないから、もういい」
「それより、呪いが完全に消えたなら、私はもう旦那様の大好きな猫の姿にはなれませんが」
「エリアナはそのままでも子猫のようにかわいいから気にするな」
「それは嘘ではなく?」
「なんなら帝王眼の皇太子の前で誓ってもいい」
「いいえ、その必要はありません。恥ずかしいですが、信じることにします」
「ありがとう」
「夫婦とは、信じ合うものらしいので」
旦那様は笑いました。
「エリアナ、今度こそ、結婚式を挙げような」
「はい、涼しくなった頃には」
その後、レスディオ島に地震が起こりました。
予言の通りに。
島民はコロシアムに避難させていたので、家は壊れても命は助かりましたし、高波の被害での死者も出ませんでした。
皇太子の指示と広めた予言により島民の命が助かったことで、皇家の評判が高まり、そしてクリストロ家はドラゴン討伐の褒美も沢山いただきました。
* * *
私はその後、紅葉の美しい季節に猫の毛皮の代わりに、白いドレスを着ました。
私側の結婚式の招待客は、ヒイズル国からわざわざ宰相が、ウーリュ男爵家からはマリカ嬢、厨房からサトとコウヤ。
当然実家の子爵家の人は呼んでません。
旦那様側はご両親とクリストロ家の騎士団関係者が祝福に立ち会ってくださいました。
そして呼んでないけど、現れた皇太子殿下もいます。
「皇太子殿下、なぜ招待してないのに来られてるんですか?」
「友達の結婚式くらい来てもいいだろう、水臭いぞ」
「いつの間に我々は友達だったんですか?」
「私にそのような失礼な態度がとれるのはそなたくらいのものだぞ」
などと、旦那様と皇太子殿下はまたやりあっています。
ほんとに言いたい放題の旦那様の態度が逆に気に入ってるのかもしれません。
皇女殿下からは沢山の花と宝石などが贈られて来ました。お祝いに見せかけていつぞやのお詫びでしょうか?
皇女殿下は既に他国に輿入れも決まったらしいので、もう旦那様を狙う心配はなさそうです。
クリストロ公爵領の神殿で、私達は改めて誓いの場に立ち、神父が問いかけます。
「汝ら、病める時も健やかなる時も、変わらぬ愛を誓いますか?」
「「はい、誓います」」
私はずっと憧れていた、夢の中の図書館で読んだ本の中の恋物語のように、愛する人と誓いのキスをし、幸せになり……、
教会の鐘の音が、爽やかな秋空に拡がっていきました。
完。
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終わっちゃったんですね🥲なんか寂しいな、もっと続きが見たかったなと思います。
読ませていただきありがとうございます😊
ありがとうございます。
他所で連載していた時にPVふるわずにあまり人気がないのかなと思って早期に終わらせてしまいました。
とりあえず皇太子にはなにがしかの役割がありますので、しばらくお付き合いしていただけたらと。