101 / 111
101 移動疲れ
しおりを挟む
数日間かけて移動し、旅行先から昼少し前に自宅にたどり着いた。
「帰宅! ただいまお家!」
ルルエから降りて玄関のとびらを開ける俺。
シュタっとルルエに騎乗してるジェラルドの背後から飛び降りるラッキー。
ルルエに乗っていて自分は走っていない。
中型犬じゃなくて大型犬にすれば自分で走ったのかな?
「あー、着いた着いた」
ジェラルドはそう言いつつ、家の鍵を空けてる俺の代わりに俺のルルエも自分のと一緒に小屋に入れてくれてる。
「ジェラルド、ルルエありがとう!」
「おー!」
小屋の方から返事が聞こえた。
「はぁ、お洗濯だるーい」
「あ、洗濯物かぁ」
帰りつくなり洗濯物の心配をするミレナと、つられて思い出したカナタ。
「俺もミニ洗濯機回すかぁ」
ソーラーパワーを集めるパネルはあるけど小さいからなんか電気の無駄のような気もしなくもないが、Tシャツや下着くらいなら入るし。
「カナタ、洗濯物は洗濯所に持っていく事も出来るぞ」
「代わりに洗濯してくれる人がいるってこと?」
「そうだ」
カナタがジェラルドの発言に驚いてる。
この異世界にはランドリーメイドみたいなのが集まってやってる洗濯所があるんだよな。
「えっと、僕はいいよ、手洗いする」
「カナタ、ミニ洗濯機先に使うか? 下着くらいなら入るし」
「いや、大丈夫」
何故かお父さんと一緒に洗濯されたくない娘の反応を思い出す。
いや、俺に人間の娘はいないからよそのやつだ。
「そっか、日本に戻れたら大物はコインランドリーにぶち込むのも手だ、何回か俺もやってる、万が一大樹の通路を通れなかったら俺が預かってもいい」
「ありがとう」
「ショータ、私には言わないの?」
「え、洗濯物? 女性ものは女性の方が男に洗濯物を預けるの嫌かなって……」
え? ミレナは平気なのか?
「ふーん」
ふーんとは?
それだけ言ってミレナは部屋に入っていった。
「洗濯物、ミレナはガチで俺に頼みたかったのかな?」
「とりあえず信頼されててよかったね?」
「俺は下着、いや女性の洗濯物で変な事はしません!」
「あはは、だよね~」
カナタとそんな他愛ない話をしてから、リビングのテーブルの上にジュースと菓子パンとカップ麺を置いて、下着だけミニ洗濯機に入れて俺は休憩モードに入った。
「ちょっと今から仮眠を取るから、ミラ、誰かがカップ麺を食べたそうにしてたら手順を教えてやってくれるか? あ、カナタは分かるから大丈夫だ」
「はい、マスター」
フェリを定位置に置いて、自室のベッドで横になった。
まずは移動疲れをとるために。
俺はほどなくして眠りに落ちた。
気がつくと深夜になっていて、小腹がすいたのでリビングに行ってみた。
ラーメンか菓子パンは減ってるかな?
「誰か何か食ったかなぁ?」
テーブルの上を見ながら俺が独り言のように言うと、フェリの隣に座っていたミラが反応してくれた。
「ジェラルドさんが高菜ラーメンを食べてミレナさんは菓子パンを食べてましたよ」
「そっか、ありがとう、カナタは?」
「洗濯を終えたあとに寝たままのようです」
「あっ! 俺、洗濯物を干してない!」
「私が干しておきました」
ミラ! なんて気が効く娘だ!
「あ、そうなのかありがとう! 洗濯物まわしたまま寝落ちてたよ、すまないな」
「いいえ」
俺はミラに礼を言いつつゴマ醤油ラーメンに手をのばした。
「マスター、お湯を沸かしましょうか?」
「いや、自分でやるよ」
水の入ったヤカンはドールのミラには重いだろうし。
キッチンでお湯を沸かしてラーメンにチャーシューを追加して夜中にラーメンを食う。
「夜食のラーメンは美味いなぁ」
背徳の夜のラーメン。
今度食べる時は味噌ラーメンにしようかな。
夜食にラーメンばっかり食ってたら体には悪いけど、たまに食いたくなるんだよな。
俺は歯を磨いてシャワー浴びてもう一回寝ることにした。
俺はシャワーを済ませてまたベッドに戻ってきた。
さて、明日からは原稿と動画編集を……しよう。
おやすみ。
「帰宅! ただいまお家!」
ルルエから降りて玄関のとびらを開ける俺。
シュタっとルルエに騎乗してるジェラルドの背後から飛び降りるラッキー。
ルルエに乗っていて自分は走っていない。
中型犬じゃなくて大型犬にすれば自分で走ったのかな?
「あー、着いた着いた」
ジェラルドはそう言いつつ、家の鍵を空けてる俺の代わりに俺のルルエも自分のと一緒に小屋に入れてくれてる。
「ジェラルド、ルルエありがとう!」
「おー!」
小屋の方から返事が聞こえた。
「はぁ、お洗濯だるーい」
「あ、洗濯物かぁ」
帰りつくなり洗濯物の心配をするミレナと、つられて思い出したカナタ。
「俺もミニ洗濯機回すかぁ」
ソーラーパワーを集めるパネルはあるけど小さいからなんか電気の無駄のような気もしなくもないが、Tシャツや下着くらいなら入るし。
「カナタ、洗濯物は洗濯所に持っていく事も出来るぞ」
「代わりに洗濯してくれる人がいるってこと?」
「そうだ」
カナタがジェラルドの発言に驚いてる。
この異世界にはランドリーメイドみたいなのが集まってやってる洗濯所があるんだよな。
「えっと、僕はいいよ、手洗いする」
「カナタ、ミニ洗濯機先に使うか? 下着くらいなら入るし」
「いや、大丈夫」
何故かお父さんと一緒に洗濯されたくない娘の反応を思い出す。
いや、俺に人間の娘はいないからよそのやつだ。
「そっか、日本に戻れたら大物はコインランドリーにぶち込むのも手だ、何回か俺もやってる、万が一大樹の通路を通れなかったら俺が預かってもいい」
「ありがとう」
「ショータ、私には言わないの?」
「え、洗濯物? 女性ものは女性の方が男に洗濯物を預けるの嫌かなって……」
え? ミレナは平気なのか?
「ふーん」
ふーんとは?
それだけ言ってミレナは部屋に入っていった。
「洗濯物、ミレナはガチで俺に頼みたかったのかな?」
「とりあえず信頼されててよかったね?」
「俺は下着、いや女性の洗濯物で変な事はしません!」
「あはは、だよね~」
カナタとそんな他愛ない話をしてから、リビングのテーブルの上にジュースと菓子パンとカップ麺を置いて、下着だけミニ洗濯機に入れて俺は休憩モードに入った。
「ちょっと今から仮眠を取るから、ミラ、誰かがカップ麺を食べたそうにしてたら手順を教えてやってくれるか? あ、カナタは分かるから大丈夫だ」
「はい、マスター」
フェリを定位置に置いて、自室のベッドで横になった。
まずは移動疲れをとるために。
俺はほどなくして眠りに落ちた。
気がつくと深夜になっていて、小腹がすいたのでリビングに行ってみた。
ラーメンか菓子パンは減ってるかな?
「誰か何か食ったかなぁ?」
テーブルの上を見ながら俺が独り言のように言うと、フェリの隣に座っていたミラが反応してくれた。
「ジェラルドさんが高菜ラーメンを食べてミレナさんは菓子パンを食べてましたよ」
「そっか、ありがとう、カナタは?」
「洗濯を終えたあとに寝たままのようです」
「あっ! 俺、洗濯物を干してない!」
「私が干しておきました」
ミラ! なんて気が効く娘だ!
「あ、そうなのかありがとう! 洗濯物まわしたまま寝落ちてたよ、すまないな」
「いいえ」
俺はミラに礼を言いつつゴマ醤油ラーメンに手をのばした。
「マスター、お湯を沸かしましょうか?」
「いや、自分でやるよ」
水の入ったヤカンはドールのミラには重いだろうし。
キッチンでお湯を沸かしてラーメンにチャーシューを追加して夜中にラーメンを食う。
「夜食のラーメンは美味いなぁ」
背徳の夜のラーメン。
今度食べる時は味噌ラーメンにしようかな。
夜食にラーメンばっかり食ってたら体には悪いけど、たまに食いたくなるんだよな。
俺は歯を磨いてシャワー浴びてもう一回寝ることにした。
俺はシャワーを済ませてまたベッドに戻ってきた。
さて、明日からは原稿と動画編集を……しよう。
おやすみ。
2
お気に入りに追加
206
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
会社の後輩が諦めてくれません
碧井夢夏
恋愛
満員電車で助けた就活生が会社まで追いかけてきた。
彼女、赤堀結は恩返しをするために入社した鶴だと言った。
亀じゃなくて良かったな・・
と思ったのは、松味食品の営業部エース、茶谷吾郎。
結は吾郎が何度振っても諦めない。
むしろ、変に条件を出してくる。
誰に対しても失礼な男と、彼のことが大好きな彼女のラブコメディ。
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる