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57 リゾート地の夜の話
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メインの肉の後は潮風を受けながら、食後のデザートに爽やかなレモンケーキを出した。
白いお砂糖でお化粧した愛らしいケーキだ。
「なんだこいつは、美味すぎる!」
「甘酸っぱくて美味しいわ、ショータ、これおかわりある?」
「すまんな、ミレナ、おかわりはない」
「……カイが飛び入りしなきゃ一個はあったような気がするわ」
ミレナが非難がましい視線をカイに向けた。
だいぶん塩対応だな。
「まあ、そう言うなよ」
でもこの狐男がこのタイミングで半分あげるよって言えば高ポイントを稼げるのではないか?
「しかし本当に美味いな。皆さんはいつもこんなに美味いものを食ってるんですか?」
おい、そうじゃないだろ? 狐君はなにやってんの?
「そうだな。わりと」
ジェラルドが正直に言ったら、
「いいなー、俺もショータさんの店で働きたいな!」
「はあ!? 何言ってんのよ! ふざけないで、あんたは早く帰って!」
「人手は足りてますか?」
正直足りてないけど、ミレナが怒っているからどうしようかな?
この狐男君はケーキも完食して分けてあげてないし。
こいつは託して大丈夫な男か?
結婚後に些細なことで度々もめそうな予感。
勝手に妻の楽しみにしてるプリンを食べちゃうタイプみたいな……。
「ミレナ落ち着け、ほら俺のケーキを半分やるから」
「それは嬉しいけど、こんなやつ雇わないでよね!」
俺の残り半分のケーキののる皿を引き寄せ、シッシとカイを追い払う仕草をするミレナ。
しかし狐男君はそれをスルーして俺に話しかける。
「店はどこにあるんですか? 雇用が無理なら買いに行きたいな」
「残念ね! まだこのケーキは出されてるのは見たことないわよ」
「まだってことはいつかは出る可能性もあるってことかな?」
「あーもう、あんたホントに帰って」
「まあ、マジで落ち着け、あまり同郷の人に冷たくして故郷でミレナの評判が悪くなっても行けないだろ」
俺が仲裁めいた事を言うと、
「どうでもいいわよそんなの!」
と、返された。
マジで? 親戚つき合いとか大丈夫か?
「じゃあやはり雑貨屋は女の子を雇うかなぁ」
「え、それは嫌!」
「ミレナは我儘だなぁ」
「じゃあ俺が男だし! ね、ショータさん!」
「若い男も嫌よ。雇うなら年寄りにして!」
ミレナは適齢期のように見えるが婚活をする気がないのか?
俺みたいな状況じゃないんだぞ。
「雑貨屋は年寄りには覚えることが多くて過酷ではないかな?」
「じゃあ動くお人形さんを増やしなさいよ! ミラは商品のことをすぐ覚えるっていうか、私より詳しいくらいよ!
お友達か妹を作ってあげれば喜ぶかもよ!」
「でも必ずしも新しいお人形を買って賢者の家に置かせて貰っても動くとは限らないし、品出しとか、荷物運びとかは体が小さいドールには向かないだろ」
「荷物を運ぶのは私がやるわ」
カフェのルーナ・ピエーナの方なら正直カイを雇ってもいい気がする。
ミレナは基本的には二階の雑貨屋のフォックスリボンにいるし。
「うちの二階の雑貨屋のフォックスリボンは今のところ一日ぐらいで在庫がなくなるし、一階のカフェのルーナ・ピエーナの方も月に5日くらいまでであまりシフト入れないよ?」
「え、そんなに楽なんですか? 逆にいいなぁ」
「じゃあ君は男性だし、お試しでカフェの方に数日間働いて貰うとかはどうかな? 問題なければ正式に採用で」
「喜んで!」
「ちょっとショータ」
「せっかくやる気に満ちた人が来てくれるって言うし」
「やる気? 月に五日くらいでいいのにコイツ喜んでたけどね。全くこんなの呼んでどうなっても知らないから!」
こんなの? そんなにやばいのか?
「こんなのは酷いじゃないか、ミレナ」
「何かおかしな事をすればしばき倒してつまみ出せばいい」
ジェラルドが物騒なことを言った。
「珍しくいいことを言ったわね、エルフ」
珍しくミレナがジェラルドに同調してるな。
「とりあえずカイ君、仕入れの関係で次の満月の数日後からオープンなので、10日過ぎてから通いで来てくれる?」
俺は店の名前と地図に◯をつけた紙をカイに渡した。
「はい!」
「ラッキー! カイが変な事をしたら噛むのよ!」
「ワフ!」
ミレナの発言に返事をするラッキー。
流石に賢い!
「え、酷いなミレナ」
まあ酷いけどな。
噛むのは服くらいにしておけよ。よっぽどの罪ならともかく。
サンセットバーベキューの後、狐男は宿に戻って行った。
夜を迎えて、俺達が泊まるホテルは三人とも今夜は違う部屋をとれた。
俺はこっそり花街へ向かった。
ミラにはえちちな光景は見せられないからお留守番をさせた。
私は用心棒なのにと不満を漏らすが、今回は魔法の帳面があるから何かあっても自分でどうにか出来ると言ってなだめてきた。
篝火や魔法のランタンのピンクや紫色の妖しい明かりがそれっぽい雰囲気を演出してる感じがある。
南国の褐色美女がそこかしこにいる。
セクシーだ!
しかしやみくもに飛び込むより効率的に動こうと、俺は酒場に入った。
賑やかな喧騒が聴こえる。
俺は男二人で飲んでるテーブルに近づく。
「失礼、この街に詳しいですか?」
「ああ、詳しいぞ、あんたは観光客か?」
「はい」
「さてはにーさん、おすすめの女がいる店を聞きたいんだな?」
男達はニヤニヤ笑った。
「その通りです。あ、そこの君、この二人におかわりのエールを! 俺の奢りで」
「かしこまり!」
俺がウエイトレスに注文の声をかけると、
「お、分ってるじゃねぇか」
男達は上機嫌になった。
「ンロメカデって店に行ってみな! おっぱいでかくて顔もスタイルもいい女が揃ってる!」
「ありがとうございます!」
ンロメカデはすぐに見つかった。
店の門構えが立派だから。
いきなり予約無しで行ってもまだ可愛い子を選べたのは値段設定がわりと高いからかもしれない。
長い黒髪と小麦色の肌でおっぱ◯も大きいグラマーな美女を選んで撮影もできるか交渉した。
「え? 本番無しでいいの?」
「その代わり抱かれてるふりをした様子を撮影させてください、今なら避妊具と美味しいアイスをも差し上げます」
お気に入りの嬢にお菓子を差し入れしたら太るからやめろとは言われているが、まあ、おそらくはここではこれっきりだろうし。
頻繁に来るか謎なんでバニラアイス一個くらい許されるだろう。
「アイスって?」
「冷たい氷菓子に似ています、とりあえず一口どうぞ」
「冷たくて美味しい! そして舌触りが滑らか!」
この辺に冷蔵の魔導具がどのくらい普及してるのか知らないが、大抵は、果物の果汁を凍らせて削ったソルベとかいうものがせいぜいみたいだ。
「一口以上食べたいですか?」
「た、食べたいわ!」
「では魔道具での撮影を許可ということで大丈夫ですか? すごく遠くの国で販売もされます」
「すごく遠くなら親戚もいないからいいわよ」
異世界にいるわけがないな。
俺がアイスを丸ごと一個あげたら女の子は喜んで美味しそうに食べた。
そしてその後に、
「この衣装を着てくださいませんか?」
魔法のカバンから取り出したのはお土産屋で買ったセクシーな踊り子の衣装!
「あらあら、お兄さんもこういうの好きなのねぇ、いいわよ」
「大好きです」
ナイトドレスのようなものから踊り子の衣装に着替えて貰って撮影を行った。
その後にロリっぽい童顔の子にも声をかけたら、親戚どころか親もいないからと、快諾してくれた。
切ない背景だけど、こういう店だと多分そんな子は多いんだろう。
ところで顔はロリなんだけど巨乳だ。
ロリ巨乳! これはウケると俺は知っている。
白いお砂糖でお化粧した愛らしいケーキだ。
「なんだこいつは、美味すぎる!」
「甘酸っぱくて美味しいわ、ショータ、これおかわりある?」
「すまんな、ミレナ、おかわりはない」
「……カイが飛び入りしなきゃ一個はあったような気がするわ」
ミレナが非難がましい視線をカイに向けた。
だいぶん塩対応だな。
「まあ、そう言うなよ」
でもこの狐男がこのタイミングで半分あげるよって言えば高ポイントを稼げるのではないか?
「しかし本当に美味いな。皆さんはいつもこんなに美味いものを食ってるんですか?」
おい、そうじゃないだろ? 狐君はなにやってんの?
「そうだな。わりと」
ジェラルドが正直に言ったら、
「いいなー、俺もショータさんの店で働きたいな!」
「はあ!? 何言ってんのよ! ふざけないで、あんたは早く帰って!」
「人手は足りてますか?」
正直足りてないけど、ミレナが怒っているからどうしようかな?
この狐男君はケーキも完食して分けてあげてないし。
こいつは託して大丈夫な男か?
結婚後に些細なことで度々もめそうな予感。
勝手に妻の楽しみにしてるプリンを食べちゃうタイプみたいな……。
「ミレナ落ち着け、ほら俺のケーキを半分やるから」
「それは嬉しいけど、こんなやつ雇わないでよね!」
俺の残り半分のケーキののる皿を引き寄せ、シッシとカイを追い払う仕草をするミレナ。
しかし狐男君はそれをスルーして俺に話しかける。
「店はどこにあるんですか? 雇用が無理なら買いに行きたいな」
「残念ね! まだこのケーキは出されてるのは見たことないわよ」
「まだってことはいつかは出る可能性もあるってことかな?」
「あーもう、あんたホントに帰って」
「まあ、マジで落ち着け、あまり同郷の人に冷たくして故郷でミレナの評判が悪くなっても行けないだろ」
俺が仲裁めいた事を言うと、
「どうでもいいわよそんなの!」
と、返された。
マジで? 親戚つき合いとか大丈夫か?
「じゃあやはり雑貨屋は女の子を雇うかなぁ」
「え、それは嫌!」
「ミレナは我儘だなぁ」
「じゃあ俺が男だし! ね、ショータさん!」
「若い男も嫌よ。雇うなら年寄りにして!」
ミレナは適齢期のように見えるが婚活をする気がないのか?
俺みたいな状況じゃないんだぞ。
「雑貨屋は年寄りには覚えることが多くて過酷ではないかな?」
「じゃあ動くお人形さんを増やしなさいよ! ミラは商品のことをすぐ覚えるっていうか、私より詳しいくらいよ!
お友達か妹を作ってあげれば喜ぶかもよ!」
「でも必ずしも新しいお人形を買って賢者の家に置かせて貰っても動くとは限らないし、品出しとか、荷物運びとかは体が小さいドールには向かないだろ」
「荷物を運ぶのは私がやるわ」
カフェのルーナ・ピエーナの方なら正直カイを雇ってもいい気がする。
ミレナは基本的には二階の雑貨屋のフォックスリボンにいるし。
「うちの二階の雑貨屋のフォックスリボンは今のところ一日ぐらいで在庫がなくなるし、一階のカフェのルーナ・ピエーナの方も月に5日くらいまでであまりシフト入れないよ?」
「え、そんなに楽なんですか? 逆にいいなぁ」
「じゃあ君は男性だし、お試しでカフェの方に数日間働いて貰うとかはどうかな? 問題なければ正式に採用で」
「喜んで!」
「ちょっとショータ」
「せっかくやる気に満ちた人が来てくれるって言うし」
「やる気? 月に五日くらいでいいのにコイツ喜んでたけどね。全くこんなの呼んでどうなっても知らないから!」
こんなの? そんなにやばいのか?
「こんなのは酷いじゃないか、ミレナ」
「何かおかしな事をすればしばき倒してつまみ出せばいい」
ジェラルドが物騒なことを言った。
「珍しくいいことを言ったわね、エルフ」
珍しくミレナがジェラルドに同調してるな。
「とりあえずカイ君、仕入れの関係で次の満月の数日後からオープンなので、10日過ぎてから通いで来てくれる?」
俺は店の名前と地図に◯をつけた紙をカイに渡した。
「はい!」
「ラッキー! カイが変な事をしたら噛むのよ!」
「ワフ!」
ミレナの発言に返事をするラッキー。
流石に賢い!
「え、酷いなミレナ」
まあ酷いけどな。
噛むのは服くらいにしておけよ。よっぽどの罪ならともかく。
サンセットバーベキューの後、狐男は宿に戻って行った。
夜を迎えて、俺達が泊まるホテルは三人とも今夜は違う部屋をとれた。
俺はこっそり花街へ向かった。
ミラにはえちちな光景は見せられないからお留守番をさせた。
私は用心棒なのにと不満を漏らすが、今回は魔法の帳面があるから何かあっても自分でどうにか出来ると言ってなだめてきた。
篝火や魔法のランタンのピンクや紫色の妖しい明かりがそれっぽい雰囲気を演出してる感じがある。
南国の褐色美女がそこかしこにいる。
セクシーだ!
しかしやみくもに飛び込むより効率的に動こうと、俺は酒場に入った。
賑やかな喧騒が聴こえる。
俺は男二人で飲んでるテーブルに近づく。
「失礼、この街に詳しいですか?」
「ああ、詳しいぞ、あんたは観光客か?」
「はい」
「さてはにーさん、おすすめの女がいる店を聞きたいんだな?」
男達はニヤニヤ笑った。
「その通りです。あ、そこの君、この二人におかわりのエールを! 俺の奢りで」
「かしこまり!」
俺がウエイトレスに注文の声をかけると、
「お、分ってるじゃねぇか」
男達は上機嫌になった。
「ンロメカデって店に行ってみな! おっぱいでかくて顔もスタイルもいい女が揃ってる!」
「ありがとうございます!」
ンロメカデはすぐに見つかった。
店の門構えが立派だから。
いきなり予約無しで行ってもまだ可愛い子を選べたのは値段設定がわりと高いからかもしれない。
長い黒髪と小麦色の肌でおっぱ◯も大きいグラマーな美女を選んで撮影もできるか交渉した。
「え? 本番無しでいいの?」
「その代わり抱かれてるふりをした様子を撮影させてください、今なら避妊具と美味しいアイスをも差し上げます」
お気に入りの嬢にお菓子を差し入れしたら太るからやめろとは言われているが、まあ、おそらくはここではこれっきりだろうし。
頻繁に来るか謎なんでバニラアイス一個くらい許されるだろう。
「アイスって?」
「冷たい氷菓子に似ています、とりあえず一口どうぞ」
「冷たくて美味しい! そして舌触りが滑らか!」
この辺に冷蔵の魔導具がどのくらい普及してるのか知らないが、大抵は、果物の果汁を凍らせて削ったソルベとかいうものがせいぜいみたいだ。
「一口以上食べたいですか?」
「た、食べたいわ!」
「では魔道具での撮影を許可ということで大丈夫ですか? すごく遠くの国で販売もされます」
「すごく遠くなら親戚もいないからいいわよ」
異世界にいるわけがないな。
俺がアイスを丸ごと一個あげたら女の子は喜んで美味しそうに食べた。
そしてその後に、
「この衣装を着てくださいませんか?」
魔法のカバンから取り出したのはお土産屋で買ったセクシーな踊り子の衣装!
「あらあら、お兄さんもこういうの好きなのねぇ、いいわよ」
「大好きです」
ナイトドレスのようなものから踊り子の衣装に着替えて貰って撮影を行った。
その後にロリっぽい童顔の子にも声をかけたら、親戚どころか親もいないからと、快諾してくれた。
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