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41 夏の川遊び
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快晴! 空は広く青く、コンクリートの建物も電線もない、ここは異世界の自然の中の田舎道、ジェラルドの友人から借りた大きめのダチョウに似たルルエと言うファンタジーな動物に乗って来た。
俺は乗馬、いや乗鳥? は初めてだった。
賢い鳥みたいで振り落とされずに済んでいる。
ちなみにミラは俺の肩の上だ。
川遊びにドレスは向かないのでミラの衣装も今日は短パンとTシャツだ。
髪も三つ編みにしている。
「ショータ、もうすぐ森に入るぞ」
「ウイーッス」
いい天気の川遊び日和!
三人とドール一体で、森に入り、水音を辿って川に来た!
ルルエ鳥はその辺に待機させた。
紐は括らずとも逃げないらしい。賢い。
夏の陽光照りつける川面はキラキラと輝いている!
しかも滝がある! 美しい自然! 滝の側に立つエルフと狐っ娘も映える!
思わずスマホカメラで撮影した。
まだ水着じゃないからセーフだろう。
しかし今日は折りたたみ出来る簡易テント、立ったまま着替えが可能な更衣室を持って来た!
「ミレナ、レディファーストで更衣室を使っていいぞ!」
「私は後でいいわ」
最初に水着になるのは不安なのかな?
「よし、わかった! じゃあ俺が先に使ってみせる」
俺は簡易テントで黒字に金の和風の龍の柄の水着に着替えた。ラッシュガードを上に羽織り、出て来た。
次に植物柄の水着にジェラルドが着替え、最後にミレナが入った。
ミレナが着替え中にジェラルドと川辺に近づく。
俺は透明な水の流れに手を入れた。
「かなり冷たいな!」
「水に入ってしまえば慣れるだろう」
「そうだな!」
「ところでショータ、ここに網があるんだが」
ジェラルドがおもむろに魔法の鞄から漁が出来る網を出して来た。
「おお! 三人で追い込み漁が出来るな! 網の両端を俺達で持って、ミレナに反対側からバシャバシャやって貰えば、俺らの方に逃げて来るはず!
後でペットボトル糸を括って、うなぎ用の罠も仕掛けよう」
「着たけど、これで本当に合ってるの?」
背後からミレナに声をかけられて振り向けば、眩く輝く金色!
「ゴ、ゴールドカラーの水着!!」
それを着たのか! 黒でなく!
しかもミレナの太ももには護身用暗器(丸見えだが)を仕込む黒いベルトで絶対領域まで作られててさらにエロい!!
「よく磨かれた金貨みたいな色だな、ピカピカしてる」
「ミレナ、なぜ、その色を」
「あなたが金色のやつが好きって言ったでしょ!!」
おお!?
「た、確かに! 言った! けど俺は黒も白も好きだぞ!」
「何なのよ! 金が一番好きって言ってなかった!?」
黒に難色を示していたのは俺が金色の水着が好きだって言っていたせい!?
まさか!? マジで!?
「と、とりあえず撮影してもいいか!?」
「は!? ダメ! 何で記録しようとしてんの!」
「え、それはいつでも見たい時に見れるように?」
「その時は着てくれって言えばいいでしょ!」
「え、でも見たい時に毎回いきなり水着着てくれなんて言ったらセクハラおじさんになってしまう! それにこの美しい水着姿を見れるのが俺とジェラルドとミラだけなんてもったいなくないか!?」
「別に……いいわよ」
「俺も別に」
ジェラルドの「別に」はマジでどうでもいいみたいな雰囲気だが、いつもの事だった。
とりあえず本人が嫌みたいなので撮影は諦めよう。
「もったいないな~」
「ショータ、それより魚獲ろう」
ジェラルドが手にしている網を目の前に持ち上げた。
「あ、そうだった! 追い込み漁だ! ミレナはあっちの方から足踏みで激しくバシャバシャして進みつつ魚を追い立ててくれ!」
「はあ? しょーがないわね」
俺達は川の中に入って、網の両サイドを俺とジェラルドが持って、バシャバシャやってるミレナの方向へ少しずつ距離を詰めていく。
網に手応えあり! 複数いる!
「入った!! 籠に入れよう! 早く!」
「マスター! 籠です!」
「サンキュー! ミラ!」
ハヤみたいな小魚数匹とフナみたいな魚とコイみたいな大きめサイズの魚数匹が入った!
内臓を出して処理をし、ひとまずビニール袋に入れてジェラルドに渡した。
「これは昼食に食わないのか?」
そうジェラルドに訊かれたけど、
「私川魚よりお肉が食べたい」
「そういや青鹿のお肉もあるよ」
「じゃあしまっておくぞ」
「「うん」」
ミレナが肉の方がいいと言うので、ジェラルドは魚を魔法の鞄に入れた。
「えー、次はペットボトルで黒いニョロニョロの魚類、鰻用の罠も仕掛けてみよう。
精霊祭で鰻を売っていたのを見た気がするからいると思う」
俺はスマホにある鰻の画像をジェラルドに見せた。
「あのニョロエオか」
「多分それ」
こちらでは鰻をニョロエオと言うのか。
「あの辺がいいんじゃないか」
「それぞれビニールテープで印をつけて誰のにかかるか勝負しようか」
「勝ったらどうなるの?」
「は、ダッ◯の、値段のいいアイスを二つ優先的に選べる権利を得られる!」
「ふーん、アイスね」
値段のいいアイスと聞いてガチ目の顔になった二人。
それぞれ色ちがいのビニールテープで目印のペットボトルに罠を仕掛けた。
俺が黒、ミレナが黄色、ジェラルドが緑、ミラが白だ。
針に仕掛けた餌はミミズ!
「罠が流されないように固定しろよ~!」
「わかってるわよ!」
「了解!」
「了解ですぅ~」
「釣果、結果は明日にはわかると思う!」
「「「はーい」」」
つまり今夜はその辺でキャンプをするのである。
テントを設営するために広めで平らな場所を探さないと。
俺が大きめの岩の上に登ってキョロキョロと場所を探していたら、
「ところでショータの水着の柄は何?」
何故か今更ミレナに水着の柄を突っ込まれる。
「魚の鯉とか虎もあったけど、買ったのは俺の世界で描かれる龍、ドラゴンだよ」
「何がドラゴンよ、鶏の首も折れないのに、小鳥の方がお似いよ」
ミレナは俺好みの金色の水着をわざわざ着てくれたというのに、すぐに憎まれ口を叩く。
何なんだ、分からない!! 照れ隠し!? ツンデレ!?
「あのな、似合う似合わないじゃなくて、これはお守り的に強そうなやつを選んだだけでだなぁ」
実際はかっこいいと思って買っただけなんだが、謎の言い訳をする俺。
「おい!! 逃げろ!」
ジェラルドが急に叫んだ。
俺の近くの森側の茂みから急に黒い塊が出現した。
「あっ!」
次にミレナが反応した。
接近して来た黒いシルエット、それは、熊だった!!
いつだか熊に死んだふりはダメだって聞いた。
目を逸らさずゆっくり後退しろとか言うけど、川辺のでかい石がゴロゴロしてる岩場でそれは難しい!
熊撃退スプレーを用意しておくべきだった、油断した!
俺とジェラルドには今武器がない。
熊が殺気を出して近寄って来る!
ミレナは太ももに小さな刃物を差し込んでいたので、それを引き抜き、投げた暗器がクマの片目に突き刺さった!
悲鳴を上げる熊!
次に糸が熊の全身を縛り、そのまま食い込んで切断!!
「ミラ!!」
いつの間にか荷物番をしていたはずのミラが現れ、熊を倒してくれた。
「あー、びっくりした」
ミレナがため息を漏らした。
「俺とした事が出遅れた」
いつの間にかジェラルドはナタを手にしていたが、俺と熊の所までは距離があったので出番がなかったようだ。
「ドンクサエルフ~」
「なんだと!? 普通はシーフが一番先に気配に気がつくべきだろう」
ミレナの口が悪いのでジェラルドも反論する。
シーフは基本的に敵の気配にも敏感で、斥候の役割が多いせいだろう。
「二人とも、喧嘩しないように! 今から飯だぞ!」
俺は乗馬、いや乗鳥? は初めてだった。
賢い鳥みたいで振り落とされずに済んでいる。
ちなみにミラは俺の肩の上だ。
川遊びにドレスは向かないのでミラの衣装も今日は短パンとTシャツだ。
髪も三つ編みにしている。
「ショータ、もうすぐ森に入るぞ」
「ウイーッス」
いい天気の川遊び日和!
三人とドール一体で、森に入り、水音を辿って川に来た!
ルルエ鳥はその辺に待機させた。
紐は括らずとも逃げないらしい。賢い。
夏の陽光照りつける川面はキラキラと輝いている!
しかも滝がある! 美しい自然! 滝の側に立つエルフと狐っ娘も映える!
思わずスマホカメラで撮影した。
まだ水着じゃないからセーフだろう。
しかし今日は折りたたみ出来る簡易テント、立ったまま着替えが可能な更衣室を持って来た!
「ミレナ、レディファーストで更衣室を使っていいぞ!」
「私は後でいいわ」
最初に水着になるのは不安なのかな?
「よし、わかった! じゃあ俺が先に使ってみせる」
俺は簡易テントで黒字に金の和風の龍の柄の水着に着替えた。ラッシュガードを上に羽織り、出て来た。
次に植物柄の水着にジェラルドが着替え、最後にミレナが入った。
ミレナが着替え中にジェラルドと川辺に近づく。
俺は透明な水の流れに手を入れた。
「かなり冷たいな!」
「水に入ってしまえば慣れるだろう」
「そうだな!」
「ところでショータ、ここに網があるんだが」
ジェラルドがおもむろに魔法の鞄から漁が出来る網を出して来た。
「おお! 三人で追い込み漁が出来るな! 網の両端を俺達で持って、ミレナに反対側からバシャバシャやって貰えば、俺らの方に逃げて来るはず!
後でペットボトル糸を括って、うなぎ用の罠も仕掛けよう」
「着たけど、これで本当に合ってるの?」
背後からミレナに声をかけられて振り向けば、眩く輝く金色!
「ゴ、ゴールドカラーの水着!!」
それを着たのか! 黒でなく!
しかもミレナの太ももには護身用暗器(丸見えだが)を仕込む黒いベルトで絶対領域まで作られててさらにエロい!!
「よく磨かれた金貨みたいな色だな、ピカピカしてる」
「ミレナ、なぜ、その色を」
「あなたが金色のやつが好きって言ったでしょ!!」
おお!?
「た、確かに! 言った! けど俺は黒も白も好きだぞ!」
「何なのよ! 金が一番好きって言ってなかった!?」
黒に難色を示していたのは俺が金色の水着が好きだって言っていたせい!?
まさか!? マジで!?
「と、とりあえず撮影してもいいか!?」
「は!? ダメ! 何で記録しようとしてんの!」
「え、それはいつでも見たい時に見れるように?」
「その時は着てくれって言えばいいでしょ!」
「え、でも見たい時に毎回いきなり水着着てくれなんて言ったらセクハラおじさんになってしまう! それにこの美しい水着姿を見れるのが俺とジェラルドとミラだけなんてもったいなくないか!?」
「別に……いいわよ」
「俺も別に」
ジェラルドの「別に」はマジでどうでもいいみたいな雰囲気だが、いつもの事だった。
とりあえず本人が嫌みたいなので撮影は諦めよう。
「もったいないな~」
「ショータ、それより魚獲ろう」
ジェラルドが手にしている網を目の前に持ち上げた。
「あ、そうだった! 追い込み漁だ! ミレナはあっちの方から足踏みで激しくバシャバシャして進みつつ魚を追い立ててくれ!」
「はあ? しょーがないわね」
俺達は川の中に入って、網の両サイドを俺とジェラルドが持って、バシャバシャやってるミレナの方向へ少しずつ距離を詰めていく。
網に手応えあり! 複数いる!
「入った!! 籠に入れよう! 早く!」
「マスター! 籠です!」
「サンキュー! ミラ!」
ハヤみたいな小魚数匹とフナみたいな魚とコイみたいな大きめサイズの魚数匹が入った!
内臓を出して処理をし、ひとまずビニール袋に入れてジェラルドに渡した。
「これは昼食に食わないのか?」
そうジェラルドに訊かれたけど、
「私川魚よりお肉が食べたい」
「そういや青鹿のお肉もあるよ」
「じゃあしまっておくぞ」
「「うん」」
ミレナが肉の方がいいと言うので、ジェラルドは魚を魔法の鞄に入れた。
「えー、次はペットボトルで黒いニョロニョロの魚類、鰻用の罠も仕掛けてみよう。
精霊祭で鰻を売っていたのを見た気がするからいると思う」
俺はスマホにある鰻の画像をジェラルドに見せた。
「あのニョロエオか」
「多分それ」
こちらでは鰻をニョロエオと言うのか。
「あの辺がいいんじゃないか」
「それぞれビニールテープで印をつけて誰のにかかるか勝負しようか」
「勝ったらどうなるの?」
「は、ダッ◯の、値段のいいアイスを二つ優先的に選べる権利を得られる!」
「ふーん、アイスね」
値段のいいアイスと聞いてガチ目の顔になった二人。
それぞれ色ちがいのビニールテープで目印のペットボトルに罠を仕掛けた。
俺が黒、ミレナが黄色、ジェラルドが緑、ミラが白だ。
針に仕掛けた餌はミミズ!
「罠が流されないように固定しろよ~!」
「わかってるわよ!」
「了解!」
「了解ですぅ~」
「釣果、結果は明日にはわかると思う!」
「「「はーい」」」
つまり今夜はその辺でキャンプをするのである。
テントを設営するために広めで平らな場所を探さないと。
俺が大きめの岩の上に登ってキョロキョロと場所を探していたら、
「ところでショータの水着の柄は何?」
何故か今更ミレナに水着の柄を突っ込まれる。
「魚の鯉とか虎もあったけど、買ったのは俺の世界で描かれる龍、ドラゴンだよ」
「何がドラゴンよ、鶏の首も折れないのに、小鳥の方がお似いよ」
ミレナは俺好みの金色の水着をわざわざ着てくれたというのに、すぐに憎まれ口を叩く。
何なんだ、分からない!! 照れ隠し!? ツンデレ!?
「あのな、似合う似合わないじゃなくて、これはお守り的に強そうなやつを選んだだけでだなぁ」
実際はかっこいいと思って買っただけなんだが、謎の言い訳をする俺。
「おい!! 逃げろ!」
ジェラルドが急に叫んだ。
俺の近くの森側の茂みから急に黒い塊が出現した。
「あっ!」
次にミレナが反応した。
接近して来た黒いシルエット、それは、熊だった!!
いつだか熊に死んだふりはダメだって聞いた。
目を逸らさずゆっくり後退しろとか言うけど、川辺のでかい石がゴロゴロしてる岩場でそれは難しい!
熊撃退スプレーを用意しておくべきだった、油断した!
俺とジェラルドには今武器がない。
熊が殺気を出して近寄って来る!
ミレナは太ももに小さな刃物を差し込んでいたので、それを引き抜き、投げた暗器がクマの片目に突き刺さった!
悲鳴を上げる熊!
次に糸が熊の全身を縛り、そのまま食い込んで切断!!
「ミラ!!」
いつの間にか荷物番をしていたはずのミラが現れ、熊を倒してくれた。
「あー、びっくりした」
ミレナがため息を漏らした。
「俺とした事が出遅れた」
いつの間にかジェラルドはナタを手にしていたが、俺と熊の所までは距離があったので出番がなかったようだ。
「ドンクサエルフ~」
「なんだと!? 普通はシーフが一番先に気配に気がつくべきだろう」
ミレナの口が悪いのでジェラルドも反論する。
シーフは基本的に敵の気配にも敏感で、斥候の役割が多いせいだろう。
「二人とも、喧嘩しないように! 今から飯だぞ!」
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