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16 また動けなくなってる
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戦いが終わって、ジェラルドと無事合流した俺。
さて、次回の食事を俺にと言われていたので、お嬢様の食欲が落ちてるのではと心配したが、どうやら杞憂だった。
「戦勝祝いの食事のメニューはなんですの?」
と、きたからだ。
戦勝祝いと言われても、今ある食材でやるしかない。
A5ランクの霜降り牛ステーキとかは今、無いので、ひとまず入手したベーコンなどを使おうと思う。
「ベーコンとほうれん草のソテーとふわふわオムレツとパンと豆のスープなどを予定しておりますが、激しい戦闘後で胃にもたれそうなら豆のスープとパンで」
「そんな心配はいらないわ、戦勝祝いで豆のスープとパンだけとかないわ」
「かしこまりました」
令嬢の護衛騎士の監視の元で俺は料理する羽目になって、少し緊張はしたが毒とか変な物を入れないようにって事なら仕方ないなと思った。
塩コショウを惜しまず使ったベーコンとほうれん草は文句なく美味しいし、ふわふわオムレツも好評だった。
お嬢様にも、具材提供元のジェラルドにも。
お嬢様は戦いに参加した皆にワインやパンを振る舞っていた。
流石貴族だぜ。
あ、そうそう、豆のスープは具材がごく普通で庶民的ではあるが、優しい味だと言われた。
更に今回もお嬢様はお疲れ様という言葉と金貨を五枚くれた!
やったぜ!
俺は帰り道に大きめの街の魔道具屋に寄ってもらい、魔法の鞄を手に入れた!
金貨は鞄だけで五枚使ったが、コレは日本に持って行っても機能するなら助かるなあ!
そういえば、あちらに戻った時に仕入れて金になりそうな物のメモを取ろう。
俺は荷馬車の中でこっそりとスマホのメモ帳機能を使った。
やはり効率よく稼ぐならターゲットは富裕層だよな。
高級チョコレートのようなスイーツ。
宝石のような美しい石鹸、お花入りの綺麗でオシャレな石鹸、ハイテク技術で作られたレースの美しい下着。
男相手だと、えーと、やはりエロ方面?
風俗での病気防止にコンドーム。
動画を撮れるカメラ。
えっちなイメージビデオ撮影、そしてコスプレ映像だと言って販売すれば獣人もいけるか?
あ、そういや実家にあれがあったな。
漫画を描く時のポーズモデル代わりに以前、関節の動く球体関節人形を買って、クローゼットにしまい込んだままだった。
あのドールはあちらでも高価なものだし、クローゼットで寝かせておくより、こっちで可愛い貴族の女の子あたりに大事に可愛がられた方が幸せでは?
肌が黄色くならないようにする必要はあったけど、冷暗所にしまい込んだままなのも、可哀想だし。
女の子は着せ替え好きだし、ついでに着替えも買っていこうか?
──でも、俺の服より高いんだよな、ドール服。
中古服を扱うとこなら安くあるし……いや、やはり新品を買おう。
新しい里親さんが大事にしてくれるように。
送り出す時は美しくしてやろう。
とりあえず、来月の満月まで時間あるし、帰宅途中に寄った宿でジェラルドが言った。
「せっかく俺達も生還し、ラビ族の者達も村に戻ったらしいから、お祝いに旅行に行くか? 水の都へ」
「行く!!」
ジェラルドと一緒に水の都へ弾丸旅行に行く事に!
今はスマホカメラしかないけど、とりあえず写真を沢山撮ろう。
楽しみだなぁ。
数日後。
俺達は無事に森の木の家に戻った。
翌朝、ジェラルドの木の家のソファベットを借りて寝てた俺はベッド鳥の囀りで目が覚めた。
爽やか!
出発の朝はラビ族の村産のにんじんでキャロットケーキを作って食べた。
優しい甘さで美味い!!
「やはりラビ族の村の人参はいい味を出すな」
ジェラルドも満足げ。
そんで食後に荷物をまとめた。
どうせリュック一つ分ではあるが、それを抱えて荷馬車に乗って、水の都へ出発する予定。
いい天気で良かった。
後で船にも乗る。異世界の船旅だ!
と、ウキウキ森を歩いていると、植物の蔦系触手に絡まって動けない狐っ娘、ミレナが!!
俺は呆れながら口を開いた。
「君さあ、ここまで来るとなんかえっちな拘束プレイが好きな子かな? って思うんだけど」
「違う! これは普通に魔物の襲撃だから! 助けて!」
「仮にもシーフなのにその反応の鈍さはなんなんだ?」
ジェラルドの最もなツッコミにミレナは反論する。
「飲み物に眠り薬を仕込まれてたのよ! ご飯食べてジュース飲んだらうっかりうとうとしちゃったの!」
「飲み物に薬ってどんだけ近くにいる人に恨まれてんの?」
「勝手に嫉妬する女が多いのよ! 私が綺麗でかわいいから! 男を奪っただのと!」
しょっちゅう男に粉かけられてるのか。確かに狐色の綺麗なロングヘアーに愛らしい顔をしている。
ふさふさの尻尾も魅力的だ。
「早く助けて!」
ジェラルドは弓を出し、触手を出してるトレントみたいな魔物の眉間に矢を放った。
どうやら急所に当たったらしく、そいつは悲鳴を上げて倒れた。
仕方ないので俺はミレナに絡まったままの蔦を排除すべく、ナタをリュックから取り出した。
さて、次回の食事を俺にと言われていたので、お嬢様の食欲が落ちてるのではと心配したが、どうやら杞憂だった。
「戦勝祝いの食事のメニューはなんですの?」
と、きたからだ。
戦勝祝いと言われても、今ある食材でやるしかない。
A5ランクの霜降り牛ステーキとかは今、無いので、ひとまず入手したベーコンなどを使おうと思う。
「ベーコンとほうれん草のソテーとふわふわオムレツとパンと豆のスープなどを予定しておりますが、激しい戦闘後で胃にもたれそうなら豆のスープとパンで」
「そんな心配はいらないわ、戦勝祝いで豆のスープとパンだけとかないわ」
「かしこまりました」
令嬢の護衛騎士の監視の元で俺は料理する羽目になって、少し緊張はしたが毒とか変な物を入れないようにって事なら仕方ないなと思った。
塩コショウを惜しまず使ったベーコンとほうれん草は文句なく美味しいし、ふわふわオムレツも好評だった。
お嬢様にも、具材提供元のジェラルドにも。
お嬢様は戦いに参加した皆にワインやパンを振る舞っていた。
流石貴族だぜ。
あ、そうそう、豆のスープは具材がごく普通で庶民的ではあるが、優しい味だと言われた。
更に今回もお嬢様はお疲れ様という言葉と金貨を五枚くれた!
やったぜ!
俺は帰り道に大きめの街の魔道具屋に寄ってもらい、魔法の鞄を手に入れた!
金貨は鞄だけで五枚使ったが、コレは日本に持って行っても機能するなら助かるなあ!
そういえば、あちらに戻った時に仕入れて金になりそうな物のメモを取ろう。
俺は荷馬車の中でこっそりとスマホのメモ帳機能を使った。
やはり効率よく稼ぐならターゲットは富裕層だよな。
高級チョコレートのようなスイーツ。
宝石のような美しい石鹸、お花入りの綺麗でオシャレな石鹸、ハイテク技術で作られたレースの美しい下着。
男相手だと、えーと、やはりエロ方面?
風俗での病気防止にコンドーム。
動画を撮れるカメラ。
えっちなイメージビデオ撮影、そしてコスプレ映像だと言って販売すれば獣人もいけるか?
あ、そういや実家にあれがあったな。
漫画を描く時のポーズモデル代わりに以前、関節の動く球体関節人形を買って、クローゼットにしまい込んだままだった。
あのドールはあちらでも高価なものだし、クローゼットで寝かせておくより、こっちで可愛い貴族の女の子あたりに大事に可愛がられた方が幸せでは?
肌が黄色くならないようにする必要はあったけど、冷暗所にしまい込んだままなのも、可哀想だし。
女の子は着せ替え好きだし、ついでに着替えも買っていこうか?
──でも、俺の服より高いんだよな、ドール服。
中古服を扱うとこなら安くあるし……いや、やはり新品を買おう。
新しい里親さんが大事にしてくれるように。
送り出す時は美しくしてやろう。
とりあえず、来月の満月まで時間あるし、帰宅途中に寄った宿でジェラルドが言った。
「せっかく俺達も生還し、ラビ族の者達も村に戻ったらしいから、お祝いに旅行に行くか? 水の都へ」
「行く!!」
ジェラルドと一緒に水の都へ弾丸旅行に行く事に!
今はスマホカメラしかないけど、とりあえず写真を沢山撮ろう。
楽しみだなぁ。
数日後。
俺達は無事に森の木の家に戻った。
翌朝、ジェラルドの木の家のソファベットを借りて寝てた俺はベッド鳥の囀りで目が覚めた。
爽やか!
出発の朝はラビ族の村産のにんじんでキャロットケーキを作って食べた。
優しい甘さで美味い!!
「やはりラビ族の村の人参はいい味を出すな」
ジェラルドも満足げ。
そんで食後に荷物をまとめた。
どうせリュック一つ分ではあるが、それを抱えて荷馬車に乗って、水の都へ出発する予定。
いい天気で良かった。
後で船にも乗る。異世界の船旅だ!
と、ウキウキ森を歩いていると、植物の蔦系触手に絡まって動けない狐っ娘、ミレナが!!
俺は呆れながら口を開いた。
「君さあ、ここまで来るとなんかえっちな拘束プレイが好きな子かな? って思うんだけど」
「違う! これは普通に魔物の襲撃だから! 助けて!」
「仮にもシーフなのにその反応の鈍さはなんなんだ?」
ジェラルドの最もなツッコミにミレナは反論する。
「飲み物に眠り薬を仕込まれてたのよ! ご飯食べてジュース飲んだらうっかりうとうとしちゃったの!」
「飲み物に薬ってどんだけ近くにいる人に恨まれてんの?」
「勝手に嫉妬する女が多いのよ! 私が綺麗でかわいいから! 男を奪っただのと!」
しょっちゅう男に粉かけられてるのか。確かに狐色の綺麗なロングヘアーに愛らしい顔をしている。
ふさふさの尻尾も魅力的だ。
「早く助けて!」
ジェラルドは弓を出し、触手を出してるトレントみたいな魔物の眉間に矢を放った。
どうやら急所に当たったらしく、そいつは悲鳴を上げて倒れた。
仕方ないので俺はミレナに絡まったままの蔦を排除すべく、ナタをリュックから取り出した。
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