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53話: 御者だけど護衛でもあるようだった。
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早速馬車と御者って言うか、褐色美少年ライニール君を褒美としていただいて家に帰る私達。
「しかし戦闘民族と言うパワーワードよ」
嘘か冗談みたいな話だなって思いながら、私はそう呟いた。
「てかさー、戦闘民族なら文字通りパワーそのものなんじゃん?」
「だよなあ」
「!?」
「せんせーい! 御者のライ君が戸惑った顔してまぁ~す」
早速ライニール君をライ君呼ばわりする紗耶香ちゃん。
でも呼びやすくて良いね。
「紗耶香ちゃんが急に淑女演技やめたから戸惑っているんじゃない?」
「あーね、あれはさ、貴族様対応用の顔だったワケ、無礼な態度だと殺されるかもだし、でも、こっちが素なのね、覚えておいてネ?」
「……ハイ」
「はーい、いい子」
御者のライ君の隣りに座ってる紗耶香ちゃんがライ君の頭をヨシヨシと撫でた。
「幌馬車って雰囲気あるよね」
私はちょっとワクワクした。
「しかし、幌馬車を爆速で用意できるって凄くないか?」
「誰か魔法でも使ったのか、そもそも予備的なのが備えてあったのか。
貴族の乗る馬車じゃないよね?」
私は首をかしげた。
「お忍び用か業者用に広い敷地内に置いてあるのかなあ? 何にせよ、帰りにアシあって助かったし」
「スキアのカモン、カシバシャノシゴト、シテイマス」
「貸し馬車の仕事! スキア伯爵家ってレンタル馬車屋をやってるんだ!
へー!!」
「にしても、ライ君、無口だね」
「私達がうるさいだけって説ある」
「あーね」
そう言ってキャハハと笑う紗耶香ちゃん。
「ところで、ライニール、これからライと呼ぶけど、いいかな?」
「ドウゾ、オスキニ」
「ライ、俺達は、実は特殊な力を持っているが、他言無用、秘密だぞ」
「ハイ」
「俺は伯爵家でレベルアップ音が聞こえた訳だが」
「ハイハーイ! サヤも聞こえた!」
「私も!」
「では、俺は今からステータスを確認する」
「私も」
「サヤは御者台にいるから帰ってから見るわ」
「異世界人レベルと商人レベルアップと料理人ジョブ増えてる!」
「俺もカナデと同じく……だな」
「と言う訳で、私達はレベルアップしたらステータスから自分の今の強さとか、レベルが分かるの、ライ君、言ってる意味分かる?」
「?」
「ちょっと言ってる意味が分からないみたいだな」
「自分で言ってて、確かに何を言ってるんだとも思うから仕方ないね」
「特殊なお買い物スキルもあるけど、それも秘密なんだ」
「?」
「それは後で見せた方が早いよネ? でも今は運転中だし、やめておこ」
「そうだね」
紗耶香ちゃんの意見に同意。馬とは言え、脇見運転は危ない。
「そう言えば竹細工の下請け探すのに、良いとこ知らないか、お嬢様に聞けば良かった」
「市場に寄って雑貨屋に聞く?」
そうだねって、事で意見は一致し、私達は市場に寄る事にした。
市場にむかって馬車を走らせる間にも、私はちょっと質問をしてみた。
「ライ君は市場で何か食べたい物有る?」
「ナンデモイイデス。タベラレマス」
「うん、何でも食べられるのはいい事だね。」
何が好きかもわかっていない可能性がある。
「伯爵邸では何を食べていたの?」
「シヨウニントホボ、オナジ。パントスープ」
「それ、一日、何回食べてた?」
「二回か一回」
ランダムか……。仕事量が多い時だけ二回食わせてくれるとかかな?
「一日、二食すら食べれない事があるのか、それは誰が決めた? 伯爵?」
今度はコウタが質問した。
「チュウボウノヒト」
「主人には奴隷の健康維持をする義務があると思うんだけどな。
もしやどこかでピンハネ、いや、横領されてないか?」
「オジョウサマ、タマニ、オカシクレタ。クッキートカ。
デモホカノシヨウニンニ、ミツカルト、キゲンワルクサレルカラ、ヒミツニシロッテ」
「そっか、屋敷の使用人からやっかまれ無いように気をつけていたのか……」
「貴族の屋敷、色々上下関係とか面倒そうね。
だからソフィアナ様はうちにライ君をよこそうとしてくれたのかもしれないわ」
市場に着いた。
馬車を指定の場所に停め、市場内の雑貨屋に歩いて向かう。
「雑貨屋で下請け職人さんが見つかったら、何か美味しい物買って帰ろう」
「ハイ、アルジ」
コウタをアルジだって! 主従契約したんだから、まあ、そうなるんだろうけど。
「ライ君、迷子にならないように、私と手を繋ぐ?」
「テヲフサガレタラ、モシモノトキ、アルジ、オマモリデキナイ」
「あーね、なるほど。12歳くらいでもプロだね~~」
私は雑貨が並んでる店を見つけた。
「あ、あそこ器を売ってる! 雑貨屋じゃない?」
「しかし戦闘民族と言うパワーワードよ」
嘘か冗談みたいな話だなって思いながら、私はそう呟いた。
「てかさー、戦闘民族なら文字通りパワーそのものなんじゃん?」
「だよなあ」
「!?」
「せんせーい! 御者のライ君が戸惑った顔してまぁ~す」
早速ライニール君をライ君呼ばわりする紗耶香ちゃん。
でも呼びやすくて良いね。
「紗耶香ちゃんが急に淑女演技やめたから戸惑っているんじゃない?」
「あーね、あれはさ、貴族様対応用の顔だったワケ、無礼な態度だと殺されるかもだし、でも、こっちが素なのね、覚えておいてネ?」
「……ハイ」
「はーい、いい子」
御者のライ君の隣りに座ってる紗耶香ちゃんがライ君の頭をヨシヨシと撫でた。
「幌馬車って雰囲気あるよね」
私はちょっとワクワクした。
「しかし、幌馬車を爆速で用意できるって凄くないか?」
「誰か魔法でも使ったのか、そもそも予備的なのが備えてあったのか。
貴族の乗る馬車じゃないよね?」
私は首をかしげた。
「お忍び用か業者用に広い敷地内に置いてあるのかなあ? 何にせよ、帰りにアシあって助かったし」
「スキアのカモン、カシバシャノシゴト、シテイマス」
「貸し馬車の仕事! スキア伯爵家ってレンタル馬車屋をやってるんだ!
へー!!」
「にしても、ライ君、無口だね」
「私達がうるさいだけって説ある」
「あーね」
そう言ってキャハハと笑う紗耶香ちゃん。
「ところで、ライニール、これからライと呼ぶけど、いいかな?」
「ドウゾ、オスキニ」
「ライ、俺達は、実は特殊な力を持っているが、他言無用、秘密だぞ」
「ハイ」
「俺は伯爵家でレベルアップ音が聞こえた訳だが」
「ハイハーイ! サヤも聞こえた!」
「私も!」
「では、俺は今からステータスを確認する」
「私も」
「サヤは御者台にいるから帰ってから見るわ」
「異世界人レベルと商人レベルアップと料理人ジョブ増えてる!」
「俺もカナデと同じく……だな」
「と言う訳で、私達はレベルアップしたらステータスから自分の今の強さとか、レベルが分かるの、ライ君、言ってる意味分かる?」
「?」
「ちょっと言ってる意味が分からないみたいだな」
「自分で言ってて、確かに何を言ってるんだとも思うから仕方ないね」
「特殊なお買い物スキルもあるけど、それも秘密なんだ」
「?」
「それは後で見せた方が早いよネ? でも今は運転中だし、やめておこ」
「そうだね」
紗耶香ちゃんの意見に同意。馬とは言え、脇見運転は危ない。
「そう言えば竹細工の下請け探すのに、良いとこ知らないか、お嬢様に聞けば良かった」
「市場に寄って雑貨屋に聞く?」
そうだねって、事で意見は一致し、私達は市場に寄る事にした。
市場にむかって馬車を走らせる間にも、私はちょっと質問をしてみた。
「ライ君は市場で何か食べたい物有る?」
「ナンデモイイデス。タベラレマス」
「うん、何でも食べられるのはいい事だね。」
何が好きかもわかっていない可能性がある。
「伯爵邸では何を食べていたの?」
「シヨウニントホボ、オナジ。パントスープ」
「それ、一日、何回食べてた?」
「二回か一回」
ランダムか……。仕事量が多い時だけ二回食わせてくれるとかかな?
「一日、二食すら食べれない事があるのか、それは誰が決めた? 伯爵?」
今度はコウタが質問した。
「チュウボウノヒト」
「主人には奴隷の健康維持をする義務があると思うんだけどな。
もしやどこかでピンハネ、いや、横領されてないか?」
「オジョウサマ、タマニ、オカシクレタ。クッキートカ。
デモホカノシヨウニンニ、ミツカルト、キゲンワルクサレルカラ、ヒミツニシロッテ」
「そっか、屋敷の使用人からやっかまれ無いように気をつけていたのか……」
「貴族の屋敷、色々上下関係とか面倒そうね。
だからソフィアナ様はうちにライ君をよこそうとしてくれたのかもしれないわ」
市場に着いた。
馬車を指定の場所に停め、市場内の雑貨屋に歩いて向かう。
「雑貨屋で下請け職人さんが見つかったら、何か美味しい物買って帰ろう」
「ハイ、アルジ」
コウタをアルジだって! 主従契約したんだから、まあ、そうなるんだろうけど。
「ライ君、迷子にならないように、私と手を繋ぐ?」
「テヲフサガレタラ、モシモノトキ、アルジ、オマモリデキナイ」
「あーね、なるほど。12歳くらいでもプロだね~~」
私は雑貨が並んでる店を見つけた。
「あ、あそこ器を売ってる! 雑貨屋じゃない?」
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