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選べる二人の御者
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「え!? 二人!?」
「好きな方を選ばせてあげる」
選べる御者にガチムチ成人男性と褐色ショタだとおお!?
究極の二択!!
どう見ても力仕事とかついでに任せる事もあるならガチムチ成人男性だけど!
でも褐色美少年に美味しい物沢山食べさせてやりたい!!
「片方は、子供のようですが」
コウタが言葉で鋭く斬り込んだ。
どう見ても12歳くらいの少年なのよね。
我々も17歳の元学生だけど。
「若いのが気にいらないなら、もう一人を選んでもいいのよ」
「どう見てもどう考えても仕事を頼むなら大人の男性だけど、この少年に美味しい物を沢山食べさせてあげたい!」
「カナデ、お前理性より感情で言ってるな」
そうだけど!
「可愛いからいいんじゃない? 育て甲斐がありそう」
紗耶香ちゃんも褐色ショタに心が傾いている!!
小麦色の肌色が近くて親近感が湧くのかも。
よく見ればそれなりに筋肉もついているようだ。
「よく考えろ、俺しか男手いないから力仕事も出来る大人の方が良くないか?」
「その子、子供でも力は強いのよ、戦闘民族の生き残りだから」
「せ! 戦闘民族!?」
戦闘民族が何故こんな所に!?
「奴隷商人の所で捕まっていたので、うちで買い取ったのよ」
「え、じゃあ森に行った時とか護衛も頼めるのかな?」
コウタが強いと聞くと急にショタにぐらつき始めた。
「可能よ、見た目が子供でも強いから」
戦闘民族出身の奴隷と聞くと、枷が外れて自由になった途端に周囲の人間を殺して逃げたりするのでは?と、いう不安が湧いて来た。
いや、でも鎖も鉄球もついて無いけど、大人しくしているよね。
いや、首輪しているけど、これもしかして漫画や小説でよくある、奴隷契約で逆らえ無いようになってるやつ?
とりあえず本人に希望を聞こう。
嫌なら無理矢理には連れて行きたくない。
「と、とりあえず本人にどうしたいか聞きましょう、このままソフィアナ様のお屋敷にいたいかもしれないし」
私がそう提案すると、紗耶香ちゃんが少年に声をかけた。
「君はどうしたい? ワタシ達と一緒に来て仕事をしてくれる?
食事は3食出すつもりだし、疲れてる時はたまに手抜きするけど、基本的に美味しいと思うんだけど」
「ショクジガ……オイシイ?」
「うん、そう」
「……」
褐色ショタはソフィアナ様を一瞬、振り返った。
するとソフィアナ様はこくりと頷いた。
「イッショニ……イキマス」
「俺たちと一緒に来てくれるんだな?」
「ハイ」
コウタの最終確認に少年は頷いた。
「では、こちらの成人男性は逞しくて素敵なんですが、育て甲斐のありそうな少年を迎え入れたいと思います」
「分かったわ、ライニール、私との契約は解除するわね」
「ハイ」
「それで、三人のうちの誰がこの子の新しい主人になる?」
ソフィアナ様の発言で、我々の誰かがご主人様になってしまう件が発覚。
「カナデ、お前、言い出しっぺだろう? 養いたいんだろう?」
「確かに美味しい物をいっぱい食べさせたいとは言ったわ。
あの、主人と奴隷じゃなくて、家族や仲間として迎えるってダメなんですか?」
私はソフィアナ様に聞いてみた。
「戦闘民族みたいな特殊な存在は奴隷契約は必須になっているの」
「そ、そうなんですか」
強すぎる種族だとそんな制約がついてしまうものか。
「じゃあジャンケンで買った人がご主人様ってことにすれば遺恨は残しにくいかもしれない、ジャンケンをしようぜ。
言っとくけど、お前達、そのうち誰かと結婚しても、捨てるのは禁止なんだからな」
「捨てたりしないし!」
「少年に愛想尽かされるならあり得るけど、それはナイ」
結局コウタの提案に乗る事にした。
もう一人の候補だったガチムチ成人男性は仕事に戻って行った。
そしてジャンケンで勝ったのは……なんと、コウタだった。
「か、勝ってしまった、俺が」
「おめでとう! コウタ! 弟分が出来たね!」
「おめでとう、コータ君。
そう言えば部屋にまだベッド二つあったし、ちょうどいいね!」
そうだ、コウタはゲストルームを私室にしたからベッドが二つある。
「じゃあ、契約者を貴方に移すわよ、コウタ」
「はい、ソフィアナ様、お願いします」
ソフィアナ様は自分で魔法が使えるみたいで、その場ですぐにコウタとライニールの主従契約を行った。
展開する魔法陣をリアルで見た! 感動した。
これで主従契約じゃなければもっと良かった。
とにかく私達は戦闘民族の仲間をゲットした。
「好きな方を選ばせてあげる」
選べる御者にガチムチ成人男性と褐色ショタだとおお!?
究極の二択!!
どう見ても力仕事とかついでに任せる事もあるならガチムチ成人男性だけど!
でも褐色美少年に美味しい物沢山食べさせてやりたい!!
「片方は、子供のようですが」
コウタが言葉で鋭く斬り込んだ。
どう見ても12歳くらいの少年なのよね。
我々も17歳の元学生だけど。
「若いのが気にいらないなら、もう一人を選んでもいいのよ」
「どう見てもどう考えても仕事を頼むなら大人の男性だけど、この少年に美味しい物を沢山食べさせてあげたい!」
「カナデ、お前理性より感情で言ってるな」
そうだけど!
「可愛いからいいんじゃない? 育て甲斐がありそう」
紗耶香ちゃんも褐色ショタに心が傾いている!!
小麦色の肌色が近くて親近感が湧くのかも。
よく見ればそれなりに筋肉もついているようだ。
「よく考えろ、俺しか男手いないから力仕事も出来る大人の方が良くないか?」
「その子、子供でも力は強いのよ、戦闘民族の生き残りだから」
「せ! 戦闘民族!?」
戦闘民族が何故こんな所に!?
「奴隷商人の所で捕まっていたので、うちで買い取ったのよ」
「え、じゃあ森に行った時とか護衛も頼めるのかな?」
コウタが強いと聞くと急にショタにぐらつき始めた。
「可能よ、見た目が子供でも強いから」
戦闘民族出身の奴隷と聞くと、枷が外れて自由になった途端に周囲の人間を殺して逃げたりするのでは?と、いう不安が湧いて来た。
いや、でも鎖も鉄球もついて無いけど、大人しくしているよね。
いや、首輪しているけど、これもしかして漫画や小説でよくある、奴隷契約で逆らえ無いようになってるやつ?
とりあえず本人に希望を聞こう。
嫌なら無理矢理には連れて行きたくない。
「と、とりあえず本人にどうしたいか聞きましょう、このままソフィアナ様のお屋敷にいたいかもしれないし」
私がそう提案すると、紗耶香ちゃんが少年に声をかけた。
「君はどうしたい? ワタシ達と一緒に来て仕事をしてくれる?
食事は3食出すつもりだし、疲れてる時はたまに手抜きするけど、基本的に美味しいと思うんだけど」
「ショクジガ……オイシイ?」
「うん、そう」
「……」
褐色ショタはソフィアナ様を一瞬、振り返った。
するとソフィアナ様はこくりと頷いた。
「イッショニ……イキマス」
「俺たちと一緒に来てくれるんだな?」
「ハイ」
コウタの最終確認に少年は頷いた。
「では、こちらの成人男性は逞しくて素敵なんですが、育て甲斐のありそうな少年を迎え入れたいと思います」
「分かったわ、ライニール、私との契約は解除するわね」
「ハイ」
「それで、三人のうちの誰がこの子の新しい主人になる?」
ソフィアナ様の発言で、我々の誰かがご主人様になってしまう件が発覚。
「カナデ、お前、言い出しっぺだろう? 養いたいんだろう?」
「確かに美味しい物をいっぱい食べさせたいとは言ったわ。
あの、主人と奴隷じゃなくて、家族や仲間として迎えるってダメなんですか?」
私はソフィアナ様に聞いてみた。
「戦闘民族みたいな特殊な存在は奴隷契約は必須になっているの」
「そ、そうなんですか」
強すぎる種族だとそんな制約がついてしまうものか。
「じゃあジャンケンで買った人がご主人様ってことにすれば遺恨は残しにくいかもしれない、ジャンケンをしようぜ。
言っとくけど、お前達、そのうち誰かと結婚しても、捨てるのは禁止なんだからな」
「捨てたりしないし!」
「少年に愛想尽かされるならあり得るけど、それはナイ」
結局コウタの提案に乗る事にした。
もう一人の候補だったガチムチ成人男性は仕事に戻って行った。
そしてジャンケンで勝ったのは……なんと、コウタだった。
「か、勝ってしまった、俺が」
「おめでとう! コウタ! 弟分が出来たね!」
「おめでとう、コータ君。
そう言えば部屋にまだベッド二つあったし、ちょうどいいね!」
そうだ、コウタはゲストルームを私室にしたからベッドが二つある。
「じゃあ、契約者を貴方に移すわよ、コウタ」
「はい、ソフィアナ様、お願いします」
ソフィアナ様は自分で魔法が使えるみたいで、その場ですぐにコウタとライニールの主従契約を行った。
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これで主従契約じゃなければもっと良かった。
とにかく私達は戦闘民族の仲間をゲットした。
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