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この秋のスケジュール。
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ランチの為に適当に店を選んで入った私と紗耶香ちゃん。
「紗耶香ちゃんは何頼む? 私はこのガレットにしようかな」
私はメニューの書かれた板のガレットを指さして言った。
紗耶香ちゃんは私の真横に座って同じメニューを見ている。
「サヤはこのミートパイにしてみる。肉好きだから」
私達はそれぞれ好きな物を頼んだ。
「ベーコン、しめじ、チーズに卵。この組み合わせで不味いはずが無いと読んで正解だった」
「サヤのミートパイもなかなか美味」
「コウタにお土産にして持って帰るべきかな?」
「でも冷めても美味しいかは不明で、更にレンジ無いけどオーブンで温め直すパティーン?」
「あー、えーと、そうだ! アイテムボックスにすぐに入れたらあったかいままじゃない?」
「あーね、その手があったか。
ガレットならコータ君が何かしっかりと食べて来ててもオヤツ感覚で食える気がする」
「じゃあこのガレット持ち帰り出来るか店の人に聞いてみよ」
「おけ」
「すみません! このガレット、もう一つ持ち帰りできますか!?」
「あいよ! ガレット一つ追加ね!」
店のおばさんに聞いたらテイクアウトいけた!
私はこっそりと鞄に入れるフリでアイテムボックスに油紙に包まれたガレットを入れ、持ち帰る事にした。
* *
「スケジュール表?」
私は帰宅してからのよろず屋のミーティングに参加し、コウタの提案を聞き返した。
コウタは私達のお土産のガレットを美味しく食べながらも、本日の戦利品を見せてくれた。
「そうだ、あまりにも店の内容が変わるから黒板をゲットして来た。
これを看板代わりにしてスケジュールとメニューを書いて店のスペースに置いとく。
まあ、平民の識字率が低いと読めない人もいるだろうが、無いよりマシかと思う」
「黒板ってカフェっぽくてイイね!
ところでコータ君、その便利な黒板の看板はパクられたりしない?」
「木製の枠のとこによろず屋って名前を書いてはいるよ」
「そっか、なら、大丈夫かな?」
「1:串焼きとハンバーガー、2:(休憩所)ソーダ、フルーツポンチ、3:食べ物屋、4:雑貨屋(化粧品等) 5:午前のみお菓子屋、6:休み、7:休み、ひとまず1週間スケジュールはこんな感じでいいか?」
「コウタ、その3の食べ物屋ってのは何を出すか決めて無いランダム枠?」
「そうだよ、何を作りたくなるかも分からないから。
6と7の連休にレベルアップの為に森で狩りとか、引越しとか用事があればそういうのまとめてやれるように」
「てか、お菓子の日は午前だけでいいんだ!? やった──っ! テンアゲ!」
紗耶香ちゃんがテンションぶち上げでバンザイしてる。
「つまり、お菓子の日は半日ですぐに売り切れる見込み?」
「売れようが売れまいが翌日の休みの日に疲れ過ぎて動けないと困るから」
「なるほど」
狩りの日に疲れ果てていたら命に関わるよね。
「なお、これは1ヶ月のスケジュールで年間スケジュールじゃない、家を持ったら店舗経営も視野に入れるから。どうせ真冬には吹きっさらしの市場で仕事に通うとか辛い、無理って言うだろ?」
「マジそれな! 絶対メンディー」
同感、絶対面倒くさい。
「コウタ殿、流石の慧眼でござる」
「まあな。あ、ガレットご馳走様。美味かった、お土産サンキュ」
コウタは長く日本で過ごしてたJKの、いや私の軟弱さをよく理解してる。
私はうむ。と言って頷いた。
「カナデっちが武士になった! ウケるんだけど~~!
でもマジで真冬の外仕事はつらたんだよね」
「真冬も自宅が職場なら何とかなるけどね」
「あ、物件1の写真と動画撮って来たから見せるよ」
コウタがズボンのポケットからスマホを取り出して見せてくれた。
「うーん、家の傷みがかなりの物だね」
私はこれ素人が修理出来るレベルか不安になった。
大工を呼べばいいんだろうけど……家に予算はどれくらいかけるのかな?
「あの天井のシミがやばくない? 雨漏りしない?」
「DIYで天井も上手く修理出来れば使えない事もないとは思うけどな」
「大工スキルって釘打ってたら生えるかなぁ」
「生えるって……奏お前な。
とりあえず草で椅子作っても家具職人にはならなかったし、そう簡単な物でも無いのでは?」
「スリングショットがいきなり獲物に命中したのはチートだと思うんだけどね」
「それは確かにな」
「コータ君、物件候補はあといくつあるの? 祭りの後にならサヤも内見行きたい」
「あと三つはあるよ」
「あとの三つに良いの有れば良いね。私の希望はできれば庭、畑付き」
「だね~、サヤはかわいい家があればいいなって思う」
「紗耶香ちゃんは何頼む? 私はこのガレットにしようかな」
私はメニューの書かれた板のガレットを指さして言った。
紗耶香ちゃんは私の真横に座って同じメニューを見ている。
「サヤはこのミートパイにしてみる。肉好きだから」
私達はそれぞれ好きな物を頼んだ。
「ベーコン、しめじ、チーズに卵。この組み合わせで不味いはずが無いと読んで正解だった」
「サヤのミートパイもなかなか美味」
「コウタにお土産にして持って帰るべきかな?」
「でも冷めても美味しいかは不明で、更にレンジ無いけどオーブンで温め直すパティーン?」
「あー、えーと、そうだ! アイテムボックスにすぐに入れたらあったかいままじゃない?」
「あーね、その手があったか。
ガレットならコータ君が何かしっかりと食べて来ててもオヤツ感覚で食える気がする」
「じゃあこのガレット持ち帰り出来るか店の人に聞いてみよ」
「おけ」
「すみません! このガレット、もう一つ持ち帰りできますか!?」
「あいよ! ガレット一つ追加ね!」
店のおばさんに聞いたらテイクアウトいけた!
私はこっそりと鞄に入れるフリでアイテムボックスに油紙に包まれたガレットを入れ、持ち帰る事にした。
* *
「スケジュール表?」
私は帰宅してからのよろず屋のミーティングに参加し、コウタの提案を聞き返した。
コウタは私達のお土産のガレットを美味しく食べながらも、本日の戦利品を見せてくれた。
「そうだ、あまりにも店の内容が変わるから黒板をゲットして来た。
これを看板代わりにしてスケジュールとメニューを書いて店のスペースに置いとく。
まあ、平民の識字率が低いと読めない人もいるだろうが、無いよりマシかと思う」
「黒板ってカフェっぽくてイイね!
ところでコータ君、その便利な黒板の看板はパクられたりしない?」
「木製の枠のとこによろず屋って名前を書いてはいるよ」
「そっか、なら、大丈夫かな?」
「1:串焼きとハンバーガー、2:(休憩所)ソーダ、フルーツポンチ、3:食べ物屋、4:雑貨屋(化粧品等) 5:午前のみお菓子屋、6:休み、7:休み、ひとまず1週間スケジュールはこんな感じでいいか?」
「コウタ、その3の食べ物屋ってのは何を出すか決めて無いランダム枠?」
「そうだよ、何を作りたくなるかも分からないから。
6と7の連休にレベルアップの為に森で狩りとか、引越しとか用事があればそういうのまとめてやれるように」
「てか、お菓子の日は午前だけでいいんだ!? やった──っ! テンアゲ!」
紗耶香ちゃんがテンションぶち上げでバンザイしてる。
「つまり、お菓子の日は半日ですぐに売り切れる見込み?」
「売れようが売れまいが翌日の休みの日に疲れ過ぎて動けないと困るから」
「なるほど」
狩りの日に疲れ果てていたら命に関わるよね。
「なお、これは1ヶ月のスケジュールで年間スケジュールじゃない、家を持ったら店舗経営も視野に入れるから。どうせ真冬には吹きっさらしの市場で仕事に通うとか辛い、無理って言うだろ?」
「マジそれな! 絶対メンディー」
同感、絶対面倒くさい。
「コウタ殿、流石の慧眼でござる」
「まあな。あ、ガレットご馳走様。美味かった、お土産サンキュ」
コウタは長く日本で過ごしてたJKの、いや私の軟弱さをよく理解してる。
私はうむ。と言って頷いた。
「カナデっちが武士になった! ウケるんだけど~~!
でもマジで真冬の外仕事はつらたんだよね」
「真冬も自宅が職場なら何とかなるけどね」
「あ、物件1の写真と動画撮って来たから見せるよ」
コウタがズボンのポケットからスマホを取り出して見せてくれた。
「うーん、家の傷みがかなりの物だね」
私はこれ素人が修理出来るレベルか不安になった。
大工を呼べばいいんだろうけど……家に予算はどれくらいかけるのかな?
「あの天井のシミがやばくない? 雨漏りしない?」
「DIYで天井も上手く修理出来れば使えない事もないとは思うけどな」
「大工スキルって釘打ってたら生えるかなぁ」
「生えるって……奏お前な。
とりあえず草で椅子作っても家具職人にはならなかったし、そう簡単な物でも無いのでは?」
「スリングショットがいきなり獲物に命中したのはチートだと思うんだけどね」
「それは確かにな」
「コータ君、物件候補はあといくつあるの? 祭りの後にならサヤも内見行きたい」
「あと三つはあるよ」
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