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1 平凡顔のレイチェル
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私の名前はレイチェル・シュバルツ・ホルン・ツバァイ公爵令嬢。
年は11歳で容姿は真っ黒い瞳に、真っ黒い髪の持ち主で、顔は並みより少し可愛い程度である。
ちなみに、この世界では黒い瞳や黒い髪のように、黒ければ黒いほど魔力が強いことを指している。
そんな私は超絶魔力持ちで超有名人で周りからウハウハ言われているはずだった。
言われるはず・・・。(あれ?)
しかしながら、私は外見に見合わず魔力を全く使えなかった。
なぜーーーーなぜなんだぁーーーーーーーーーーー。
おーーーマイゴォーーーーーーオオオオーーーーーーー。
なので、実際は超有名人で周りからウハウハ言われる生活を送ることもなく、至って平凡な毎日を過ごしていた。
そんな血統と地位が超優良な我が公爵家で事件が起こった。
我が母がこの国でもっともやってはいけないことをしてしまったのだ。
両親は政略結婚をした。
別にかまわない。
父には外に母とは違い、ちょー美人で巨乳な愛人たちがいる。
「たち」という言葉通り当然複数を指す。
平凡顔のくせにまめな奴だ。
世の中は顔ではなく地位と金だとそれは示している。
まっ、それもいい。
母は私を産むと義務は果たしたとばかりに男漁りを始めた。
それも超絶美形でハイスペックな肉体の持ち主であれば、年齢・背景をまったく問わなかった。
そして、その男たちの中にぜったい手を出してはいけいない男が混じっていたのだ。
実母がこの国でもっともやってはいけないことをしてしまった。
それは未成年に公の場で手を出すことである。
それも母が手を出してしまったのは名門将軍家の次男にして将来を嘱望された、まだいたいけな12歳の少年だった。
私は自分の母がショタコンだったのをこの時、初めて知った。
なぜに、なぜに・・・あと2年待てなかった、母よ。
あと二年たっていれば相手は成人していたので犯罪にならず。
なんの問題もおきなかったのに。
(だってこの世界の成人は14歳なんだから。)
なぜ手を出したんだ母よ。
それもバレるような派手な情事を。
この事件が発覚してから私の運命は大きく悪化し、崩壊の危機に直面した。
宰相の地位を守りたい父はすぐに母を裁判にかけ死刑にした。
戸惑いもみせずバッサリときって捨てた。
一応、まがりなりにもお前の妻だろうがもう少しなんとかならなかったのか。
せめて修道院で出家させるとか・・・なんとか。
そればかりでなくと宰相である父は、この私を王都からひどーく離れた地方のうら寂れた別荘に島流しすることにしたようだ。
世間体的に自分の愛する妻と娘を法律を守るために罰した。
その実父の本音は思いっきり自分を守ったというだけだろう、オイ。
我が父、さすが鬼の宰相。
容赦なしだ。
この時から私と実父の戦いの幕は切って落とされた。
別に実母のことがとても好きだったわけではないが父の母に対する態度はひどすぎる。
まず、浮気するならこっそりやれが常識のこの貴族社会で、父は堂々と母の目の前に愛人たちを連れてきた。
そのあたりから母の浮気もこっそりから大胆になっていったのだ。
いわば、母が公の場で未成年に堂々と手を出したのも父のせいだと言える。
『だからじゃないが私は必ずあいつをギャフンと言わせてやる。』と心の中で誓った。
私がこの誓いを立てたのはこの世界で成人する一年前の出来後だった。
年は11歳で容姿は真っ黒い瞳に、真っ黒い髪の持ち主で、顔は並みより少し可愛い程度である。
ちなみに、この世界では黒い瞳や黒い髪のように、黒ければ黒いほど魔力が強いことを指している。
そんな私は超絶魔力持ちで超有名人で周りからウハウハ言われているはずだった。
言われるはず・・・。(あれ?)
しかしながら、私は外見に見合わず魔力を全く使えなかった。
なぜーーーーなぜなんだぁーーーーーーーーーーー。
おーーーマイゴォーーーーーーオオオオーーーーーーー。
なので、実際は超有名人で周りからウハウハ言われる生活を送ることもなく、至って平凡な毎日を過ごしていた。
そんな血統と地位が超優良な我が公爵家で事件が起こった。
我が母がこの国でもっともやってはいけないことをしてしまったのだ。
両親は政略結婚をした。
別にかまわない。
父には外に母とは違い、ちょー美人で巨乳な愛人たちがいる。
「たち」という言葉通り当然複数を指す。
平凡顔のくせにまめな奴だ。
世の中は顔ではなく地位と金だとそれは示している。
まっ、それもいい。
母は私を産むと義務は果たしたとばかりに男漁りを始めた。
それも超絶美形でハイスペックな肉体の持ち主であれば、年齢・背景をまったく問わなかった。
そして、その男たちの中にぜったい手を出してはいけいない男が混じっていたのだ。
実母がこの国でもっともやってはいけないことをしてしまった。
それは未成年に公の場で手を出すことである。
それも母が手を出してしまったのは名門将軍家の次男にして将来を嘱望された、まだいたいけな12歳の少年だった。
私は自分の母がショタコンだったのをこの時、初めて知った。
なぜに、なぜに・・・あと2年待てなかった、母よ。
あと二年たっていれば相手は成人していたので犯罪にならず。
なんの問題もおきなかったのに。
(だってこの世界の成人は14歳なんだから。)
なぜ手を出したんだ母よ。
それもバレるような派手な情事を。
この事件が発覚してから私の運命は大きく悪化し、崩壊の危機に直面した。
宰相の地位を守りたい父はすぐに母を裁判にかけ死刑にした。
戸惑いもみせずバッサリときって捨てた。
一応、まがりなりにもお前の妻だろうがもう少しなんとかならなかったのか。
せめて修道院で出家させるとか・・・なんとか。
そればかりでなくと宰相である父は、この私を王都からひどーく離れた地方のうら寂れた別荘に島流しすることにしたようだ。
世間体的に自分の愛する妻と娘を法律を守るために罰した。
その実父の本音は思いっきり自分を守ったというだけだろう、オイ。
我が父、さすが鬼の宰相。
容赦なしだ。
この時から私と実父の戦いの幕は切って落とされた。
別に実母のことがとても好きだったわけではないが父の母に対する態度はひどすぎる。
まず、浮気するならこっそりやれが常識のこの貴族社会で、父は堂々と母の目の前に愛人たちを連れてきた。
そのあたりから母の浮気もこっそりから大胆になっていったのだ。
いわば、母が公の場で未成年に堂々と手を出したのも父のせいだと言える。
『だからじゃないが私は必ずあいつをギャフンと言わせてやる。』と心の中で誓った。
私がこの誓いを立てたのはこの世界で成人する一年前の出来後だった。
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