15 / 15
15.腕輪はなんとか無事に外れました
しおりを挟む
アランは確かに腕輪を外してくれた。
レイは浴室にある姿見で腕輪が無事に外れた後を凝視した。
日に焼けていない為腕輪の後がくっきり白く浮き出ていた。
そしてそこには黒い色をした唐草模様がぐるりと腕を一周して巻き付いていた。
なんでこんなものがあるかは今朝判明した。
戦勝パーティーの翌朝。
アランに起こされたレイは腕輪を外してみろと言われ、恐る恐る腕輪に触ると今までどんなに試しても外れなかった腕輪がカチリと良い音を立てて外れた。
「は・・・はずれた!」
レイの腕には腕輪が嵌っていた白い跡がくっきりと見て取れた。
「は・・・外れた!けどこの唐草模様見たいなのはナニ?」
アランは嬉しそうにレイの腕に浮かび上がった唐草模様をゴツゴツした手で撫で上げた。
「ああ、いいなぁ。一巻きか。ウーンだがこの力強さからみて男だな。」
「えっ、力強さ?男?何のこと?」
「うーん、この模様の具合からいって冬場くらいか。」
「はぁあ冬場?何が?」
「そりゃ出産だ。この模様から見て冬場だと言ってるんだ。」
「出産?誰の?」
アランにレイは指差された。
「えっ、なんで?」
「そりゃレイが早く腕輪を外したいっていうから俺としては出血大サービスして頑張ったんだからな。」
恩着せがましいアランの言葉にレイは固まった。
「ちょ・・・ちょっと待って、もしかして腕輪を外す条件って・・・。」
「ああ、決まっている死ぬかそれよりも強い呪いを受ければいい。」
「この呪いって?」
「当然、武国の王族の呪いだ。俺の右腕にもある。」
アランはそういうと腕にある黒い竜の紋章を見せた。
「でもそれって竜の紋章でしょ。」
ただ単に武勇を誇るために入れている入れ墨じゃなかったの。
呪い?
「ああ、竜の紋章を持つものの子を宿せばその唐草模様が腕に浮かぶんだ。そして俺の子を産めばレイの腕にある模様は俺の竜が持つ黒い玉の模様に変わる。」
「それで?」
「俺と一体になれたわけだからこれからは全てのものから俺が直接守ってやる。」
「でも、でもアランだって執務とかあるでしょ。常に一緒にいられる訳じゃないよね。」
「大丈夫だ。その唐草模様には転移魔法もついているから危険になれば俺にはすぐわかる。一瞬でレイの傍に転移してやるから心配するな。」
「転移・・・。」
それって追跡魔法の上をいかない。
それも時間的に一瞬とか言わなかった。
追跡されて居場所がバレることを考えて腕輪を外そうと行動したはずが前の腕輪をしていた時以上に枷が強まった感が・・・。
あれ?
レイはあまりの事態に呆けているうちに時間に流され、気がついたら寒い冬にアランに似た男の子を出産していた。
アランの子を産んだ後に腕を見ると確かに黒い唐草模様がなくなり、アランの竜が腕に抱いている黒い玉と全く同じ模様の玉がレイの腕に浮かんでいた。
なんでこんなことに!
思わず涙が浮かぶと赤ん坊の泣き声に起き上がった。
どうやら疲れてうたた寝していたようだ。
「まあ奥様。お疲れであれば私が授乳しますので、もう少しくらいお休みになられて大丈夫ですよ。」
レイはあれから元魔国の王都近くにアランが作った砦に”できちゃった婚”をしたサンの奥様を息子の乳母にして一緒に住んでいた。
「ムーンさん、ありがとう。」
レイは乳母であるムーンから息子を受け取ると出産でちょっぴり大きくなった胸で授乳し始めた。
ムーンが気遣って掛けてくれた毛布をひざ掛けにしてソファーに座っているとアランが部屋に入って来た。
「どうだ、ゼロの飲み具合は?」
「とてもよくお飲みになりぐっすり眠られますので大変助かっておりますわ。」
レイが口を開く前にムーンが淀みなく説明していく。
「そうか。ムーンも少し下がってあちらの控室にいるサンと交流を深めろ。俺も執務が一段落したので少し家族だけで過ごす。」
「畏まりました。」
ムーンは自分の息子を抱き上げると控え室にいるサンの所にさがった。
「どうした?焼きもちか?」
「別に?」
レイはなんだか先程の夢を見たせいでモヤモヤした気持ちで授乳を終えると剥き出しにしていた胸を隠すと、息子を縦抱きにしてソファーから立ち上がろうとした。それを見たアランは立ち上がろうとしたレイをそのまま捕獲すると自分の上に乗ったままソファーに座った。
「何が不満なんだ?」
「特には。」
そうだ。
別に不満はない。
妊娠したての頃に開き直って前世知識を使ってチートをしようとして気がついたことを想い出したくらいだ。
まずは食事で一攫千金しようとしたが前世はレンチンばかりでその知識は役に立たなかった。
ではモノづくりだと思ったがほとんどの品物はすでにあり、逆に作ろうと思ったものはそれを作れるほど深い知識がなく思うように前世と同じものは出来なかった。
では政治改革だと意気込んでみればそれらの政策はアランの頭の中にすでにあり、逆にこんなことを考えついたがどう思うと聞かれるくらい彼の方が進んでいた。
なんとか前世知識を駆使しても求められた意見についてすこーしばかり付け加えられたくらいだ。
ホント情けない。
今の呪いがなくて腕輪が外れていても昔王宮の外で畑を耕していた自分と同じような生活を”自由にお一人様で”していたくらいか・・・。
はぁあー。
他の転生者の皆々様は色んなものを作り出して世間様に貢献し大富豪とか内政チートとかしているのに私は・・・。
「おい、聞いてるのかレイ。」
アランが何か言っていたようだが全く聞いていなかった。
聞いていなかったレイにアランは溜息を吐きながら再度語ってくれた。
「お前、前に卵の腐った匂いがするお湯があるかと聞いていたろ。」
「あっ温泉ね。それがナニ?」
「ここから大分北にある高い山の中腹にどうやらそれがあるらしい。」
おんせん。
オンセン。
温泉があるぅー。
「ああ、ただし雪が少なくなる夏場ではないと難しいらしい。息子の授乳も終わってレイの体力が回復した頃なら執務も減っているし連れて・・・。」
アランの嬉しい知らせにレイは彼に抱き付いた。
「本当。ほんとうに連れて行ってくれるの!」
レイは嬉しさのあまり後ろにいるアランにキスをした。
アランは初めてのレイからのキスに顔を真っ赤に染めた。
それを見ていたレイはアランの反応に自分も顔を赤らめた。
「おい、後ろを向くな。ゼロを落とすぞ。」
「そ・・・そうよね。うん。」
二人の意味不明な会話は別室からムーンが戻って来るまで続いた。
それからしばらくたってからレイは約束通りアランに連れられ卵臭いニオイのする熱い湯が沸くところに連れて行ってもらった。
そこは源泉であまりにも温度が高かったのでレイは少し離れた山間にアランが連れていた部下を扱き使って浴槽を作らせると同じくその木の端材で作った管で源泉からお湯を引き真新しい浴槽にそれを流し込んだ。
いわゆる源泉かけ流しだ。
新しく作った浴室から硫黄の匂いが漂って来る。
アランの部下たちは全員悲しそうな顔でレイを見た。
なんでこの人は真新しい浴槽に卵の腐った匂いのお湯を流し込むんだ。
「おんせん。オンセン。温泉!」
彼らの考えとは反対にムーンに息子を預けたレイは喜々としてその後温泉を全力で堪能した。
レイはお礼とばかりにその時連れて行ったアランと彼の部下たちにその温泉を振る舞ったが彼らにはかなり不評だった。
しかし後日、レイが帰った後にその温泉を使った地元の腰痛持ちである夫人たちがたちまち元気になったことでその温泉は薬湯として後世に名を轟かせた。
レイの名は武国に最初に薬湯温泉を広めた人物として後世で知られている。
レイは浴室にある姿見で腕輪が無事に外れた後を凝視した。
日に焼けていない為腕輪の後がくっきり白く浮き出ていた。
そしてそこには黒い色をした唐草模様がぐるりと腕を一周して巻き付いていた。
なんでこんなものがあるかは今朝判明した。
戦勝パーティーの翌朝。
アランに起こされたレイは腕輪を外してみろと言われ、恐る恐る腕輪に触ると今までどんなに試しても外れなかった腕輪がカチリと良い音を立てて外れた。
「は・・・はずれた!」
レイの腕には腕輪が嵌っていた白い跡がくっきりと見て取れた。
「は・・・外れた!けどこの唐草模様見たいなのはナニ?」
アランは嬉しそうにレイの腕に浮かび上がった唐草模様をゴツゴツした手で撫で上げた。
「ああ、いいなぁ。一巻きか。ウーンだがこの力強さからみて男だな。」
「えっ、力強さ?男?何のこと?」
「うーん、この模様の具合からいって冬場くらいか。」
「はぁあ冬場?何が?」
「そりゃ出産だ。この模様から見て冬場だと言ってるんだ。」
「出産?誰の?」
アランにレイは指差された。
「えっ、なんで?」
「そりゃレイが早く腕輪を外したいっていうから俺としては出血大サービスして頑張ったんだからな。」
恩着せがましいアランの言葉にレイは固まった。
「ちょ・・・ちょっと待って、もしかして腕輪を外す条件って・・・。」
「ああ、決まっている死ぬかそれよりも強い呪いを受ければいい。」
「この呪いって?」
「当然、武国の王族の呪いだ。俺の右腕にもある。」
アランはそういうと腕にある黒い竜の紋章を見せた。
「でもそれって竜の紋章でしょ。」
ただ単に武勇を誇るために入れている入れ墨じゃなかったの。
呪い?
「ああ、竜の紋章を持つものの子を宿せばその唐草模様が腕に浮かぶんだ。そして俺の子を産めばレイの腕にある模様は俺の竜が持つ黒い玉の模様に変わる。」
「それで?」
「俺と一体になれたわけだからこれからは全てのものから俺が直接守ってやる。」
「でも、でもアランだって執務とかあるでしょ。常に一緒にいられる訳じゃないよね。」
「大丈夫だ。その唐草模様には転移魔法もついているから危険になれば俺にはすぐわかる。一瞬でレイの傍に転移してやるから心配するな。」
「転移・・・。」
それって追跡魔法の上をいかない。
それも時間的に一瞬とか言わなかった。
追跡されて居場所がバレることを考えて腕輪を外そうと行動したはずが前の腕輪をしていた時以上に枷が強まった感が・・・。
あれ?
レイはあまりの事態に呆けているうちに時間に流され、気がついたら寒い冬にアランに似た男の子を出産していた。
アランの子を産んだ後に腕を見ると確かに黒い唐草模様がなくなり、アランの竜が腕に抱いている黒い玉と全く同じ模様の玉がレイの腕に浮かんでいた。
なんでこんなことに!
思わず涙が浮かぶと赤ん坊の泣き声に起き上がった。
どうやら疲れてうたた寝していたようだ。
「まあ奥様。お疲れであれば私が授乳しますので、もう少しくらいお休みになられて大丈夫ですよ。」
レイはあれから元魔国の王都近くにアランが作った砦に”できちゃった婚”をしたサンの奥様を息子の乳母にして一緒に住んでいた。
「ムーンさん、ありがとう。」
レイは乳母であるムーンから息子を受け取ると出産でちょっぴり大きくなった胸で授乳し始めた。
ムーンが気遣って掛けてくれた毛布をひざ掛けにしてソファーに座っているとアランが部屋に入って来た。
「どうだ、ゼロの飲み具合は?」
「とてもよくお飲みになりぐっすり眠られますので大変助かっておりますわ。」
レイが口を開く前にムーンが淀みなく説明していく。
「そうか。ムーンも少し下がってあちらの控室にいるサンと交流を深めろ。俺も執務が一段落したので少し家族だけで過ごす。」
「畏まりました。」
ムーンは自分の息子を抱き上げると控え室にいるサンの所にさがった。
「どうした?焼きもちか?」
「別に?」
レイはなんだか先程の夢を見たせいでモヤモヤした気持ちで授乳を終えると剥き出しにしていた胸を隠すと、息子を縦抱きにしてソファーから立ち上がろうとした。それを見たアランは立ち上がろうとしたレイをそのまま捕獲すると自分の上に乗ったままソファーに座った。
「何が不満なんだ?」
「特には。」
そうだ。
別に不満はない。
妊娠したての頃に開き直って前世知識を使ってチートをしようとして気がついたことを想い出したくらいだ。
まずは食事で一攫千金しようとしたが前世はレンチンばかりでその知識は役に立たなかった。
ではモノづくりだと思ったがほとんどの品物はすでにあり、逆に作ろうと思ったものはそれを作れるほど深い知識がなく思うように前世と同じものは出来なかった。
では政治改革だと意気込んでみればそれらの政策はアランの頭の中にすでにあり、逆にこんなことを考えついたがどう思うと聞かれるくらい彼の方が進んでいた。
なんとか前世知識を駆使しても求められた意見についてすこーしばかり付け加えられたくらいだ。
ホント情けない。
今の呪いがなくて腕輪が外れていても昔王宮の外で畑を耕していた自分と同じような生活を”自由にお一人様で”していたくらいか・・・。
はぁあー。
他の転生者の皆々様は色んなものを作り出して世間様に貢献し大富豪とか内政チートとかしているのに私は・・・。
「おい、聞いてるのかレイ。」
アランが何か言っていたようだが全く聞いていなかった。
聞いていなかったレイにアランは溜息を吐きながら再度語ってくれた。
「お前、前に卵の腐った匂いがするお湯があるかと聞いていたろ。」
「あっ温泉ね。それがナニ?」
「ここから大分北にある高い山の中腹にどうやらそれがあるらしい。」
おんせん。
オンセン。
温泉があるぅー。
「ああ、ただし雪が少なくなる夏場ではないと難しいらしい。息子の授乳も終わってレイの体力が回復した頃なら執務も減っているし連れて・・・。」
アランの嬉しい知らせにレイは彼に抱き付いた。
「本当。ほんとうに連れて行ってくれるの!」
レイは嬉しさのあまり後ろにいるアランにキスをした。
アランは初めてのレイからのキスに顔を真っ赤に染めた。
それを見ていたレイはアランの反応に自分も顔を赤らめた。
「おい、後ろを向くな。ゼロを落とすぞ。」
「そ・・・そうよね。うん。」
二人の意味不明な会話は別室からムーンが戻って来るまで続いた。
それからしばらくたってからレイは約束通りアランに連れられ卵臭いニオイのする熱い湯が沸くところに連れて行ってもらった。
そこは源泉であまりにも温度が高かったのでレイは少し離れた山間にアランが連れていた部下を扱き使って浴槽を作らせると同じくその木の端材で作った管で源泉からお湯を引き真新しい浴槽にそれを流し込んだ。
いわゆる源泉かけ流しだ。
新しく作った浴室から硫黄の匂いが漂って来る。
アランの部下たちは全員悲しそうな顔でレイを見た。
なんでこの人は真新しい浴槽に卵の腐った匂いのお湯を流し込むんだ。
「おんせん。オンセン。温泉!」
彼らの考えとは反対にムーンに息子を預けたレイは喜々としてその後温泉を全力で堪能した。
レイはお礼とばかりにその時連れて行ったアランと彼の部下たちにその温泉を振る舞ったが彼らにはかなり不評だった。
しかし後日、レイが帰った後にその温泉を使った地元の腰痛持ちである夫人たちがたちまち元気になったことでその温泉は薬湯として後世に名を轟かせた。
レイの名は武国に最初に薬湯温泉を広めた人物として後世で知られている。
10
お気に入りに追加
447
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける
朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。
お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン
絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。
「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」
「えっ!? ええぇぇえええ!!!」
この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。
ある王国の王室の物語
朝山みどり
恋愛
平和が続くある王国の一室で婚約者破棄を宣言された少女がいた。カップを持ったまま下を向いて無言の彼女を国王夫妻、侯爵夫妻、王太子、異母妹がじっと見つめた。
顔をあげた彼女はカップを皿に置くと、レモンパイに手を伸ばすと皿に取った。
それから
「承知しました」とだけ言った。
ゆっくりレモンパイを食べるとお茶のおかわりを注ぐように侍女に合図をした。
それからバウンドケーキに手を伸ばした。
カクヨムで公開したものに手を入れたものです。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
闇黒の悪役令嬢は溺愛される
葵川真衣
恋愛
公爵令嬢リアは十歳のときに、転生していることを知る。
今は二度目の人生だ。
十六歳の舞踏会、皇太子ジークハルトから、婚約破棄を突き付けられる。
記憶を得たリアは前世同様、世界を旅する決意をする。
前世の仲間と、冒険の日々を送ろう!
婚約破棄された後、すぐ帝都を出られるように、リアは旅の支度をし、舞踏会に向かった。
だが、その夜、前世と異なる出来事が起きて──!?
悪役令嬢、溺愛物語。
☆本編完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる