369 / 566
お盆
おはかまいり、ろく
しおりを挟む
お馬さんごっこと称して四つん這いにされ、跨られ、束にした首輪の紐で尻を打たれた。それだけでもこの先祖が眠る霊廟で行うべきではないことなのに、雪兎は俺に尻を露出させた。
「いけませんユキ様……」
着流しをめくり上げて下着を下ろし、土下座のような姿勢で雪兎に尻を差し出しながら、口だけで雪兎を諌めようとした。
「こんな場所で、こんなこと……絶対にダメっ、えぇえっ!?」
束ねた首輪の紐で尻を思い切り打たれ、経験以上の痛みに叫ぶ。薄い着物のクッション性能は高くないはずだから、先程までの雪兎が手加減していたのだろう。
「い、たいっ……さっきまで、こんな痛くなかったのにっ……」
「悦んでるくせにダメダメ言っちゃって」
「だってここは、ここは……神聖な場所でしょう? ユキ様にとって大切な場所のはずです!」
俺が知っている形ではないが、雪兎達はここを墓として扱っている。盆に墓場でスパンキングなんてありえない。
「お尻丸出しで言っても説得力ないよ」
「それは……ユキ様の命令には、逆らえませんから」
命令を否定する勇気を持たない俺を非難するように手のひらで尻を叩かれる。
「んんんっ!」
祖父達の居る部屋から離れたとはいえ、声が響かないとは限らない。慌てて手で口を塞ぎ、痛みと快感に耐える。
「ここ、ポチが思ってるほど大した場所じゃないよ」
「そ、そんな訳……ぁんっ!」
軽い平手打ちは痛みが弱い。腹の奥まで振動が伝わることもないが、音は響くから興奮が煽られる。神聖な場所だと考えているから背徳感も強く、身体が熱を溜めていく。
「……いつもより興奮してる?」
廊下に膝をついているのか、雪兎は俺の尻を鷲掴みにして割れ目を開く。興奮している後孔をじっくり見られてしまう。
「お尻、力入っててちょっと硬いし……穴、すっごい震えてる」
「ゃ……やめてくださいっ……ひぁんっ!? んんっ! んぅゔっ!」
左手で尻肉を掴んだまま、右手で三連続で平手打ちを与えた。痛みを感じる度に後孔が期待と快感に震えるのを確認されてしまった。
「ふっ……ふ、ぅう……」
「反応いいね。さっきの……大した場所じゃないって言わない方がよかったかな? ポチ、背徳感とかそういうのあるタイプだもんね、すごく厳かなところだって言われたかった?」
「どっちでもダメですっ! ユキ様、もう終わりにしましょう。部屋戻りましょうよ……ダメなんです、ここでこんなことしちゃっ……!」
「部屋でしたいの?」
「違います! ぅあっ……ぁ、だめ、だめですってぇ……だめ……」
後孔に曲げた人差し指を押し付けられる。抱かれる覚悟を決めている後孔は淫らにも雪兎の指に吸い付き、そのままほじくってくれと媚びてしまう。
「ダメって言うけどヤダって言わないよね。ダメだと思ってるだけで嫌じゃないのかな?」
「そ、それは……その……」
「本当に嫌がってたらやめようかなって流石に思ってたけど……本当は喜んでるんだったらいいよね」
「……っ、あ、んっ……んんんっ!」
雪兎の親指がずぷんっと後孔に入る。昨日は陰茎が腫れ上がるくらいに射精させてもらえたけれど、後孔は弄ってもらえなかった。その焦れったさを抱えたままだった穴は与えられた刺激に悦び、俺の意思に反して雪兎の指に全力で媚びた。
「いけませんユキ様……」
着流しをめくり上げて下着を下ろし、土下座のような姿勢で雪兎に尻を差し出しながら、口だけで雪兎を諌めようとした。
「こんな場所で、こんなこと……絶対にダメっ、えぇえっ!?」
束ねた首輪の紐で尻を思い切り打たれ、経験以上の痛みに叫ぶ。薄い着物のクッション性能は高くないはずだから、先程までの雪兎が手加減していたのだろう。
「い、たいっ……さっきまで、こんな痛くなかったのにっ……」
「悦んでるくせにダメダメ言っちゃって」
「だってここは、ここは……神聖な場所でしょう? ユキ様にとって大切な場所のはずです!」
俺が知っている形ではないが、雪兎達はここを墓として扱っている。盆に墓場でスパンキングなんてありえない。
「お尻丸出しで言っても説得力ないよ」
「それは……ユキ様の命令には、逆らえませんから」
命令を否定する勇気を持たない俺を非難するように手のひらで尻を叩かれる。
「んんんっ!」
祖父達の居る部屋から離れたとはいえ、声が響かないとは限らない。慌てて手で口を塞ぎ、痛みと快感に耐える。
「ここ、ポチが思ってるほど大した場所じゃないよ」
「そ、そんな訳……ぁんっ!」
軽い平手打ちは痛みが弱い。腹の奥まで振動が伝わることもないが、音は響くから興奮が煽られる。神聖な場所だと考えているから背徳感も強く、身体が熱を溜めていく。
「……いつもより興奮してる?」
廊下に膝をついているのか、雪兎は俺の尻を鷲掴みにして割れ目を開く。興奮している後孔をじっくり見られてしまう。
「お尻、力入っててちょっと硬いし……穴、すっごい震えてる」
「ゃ……やめてくださいっ……ひぁんっ!? んんっ! んぅゔっ!」
左手で尻肉を掴んだまま、右手で三連続で平手打ちを与えた。痛みを感じる度に後孔が期待と快感に震えるのを確認されてしまった。
「ふっ……ふ、ぅう……」
「反応いいね。さっきの……大した場所じゃないって言わない方がよかったかな? ポチ、背徳感とかそういうのあるタイプだもんね、すごく厳かなところだって言われたかった?」
「どっちでもダメですっ! ユキ様、もう終わりにしましょう。部屋戻りましょうよ……ダメなんです、ここでこんなことしちゃっ……!」
「部屋でしたいの?」
「違います! ぅあっ……ぁ、だめ、だめですってぇ……だめ……」
後孔に曲げた人差し指を押し付けられる。抱かれる覚悟を決めている後孔は淫らにも雪兎の指に吸い付き、そのままほじくってくれと媚びてしまう。
「ダメって言うけどヤダって言わないよね。ダメだと思ってるだけで嫌じゃないのかな?」
「そ、それは……その……」
「本当に嫌がってたらやめようかなって流石に思ってたけど……本当は喜んでるんだったらいいよね」
「……っ、あ、んっ……んんんっ!」
雪兎の親指がずぷんっと後孔に入る。昨日は陰茎が腫れ上がるくらいに射精させてもらえたけれど、後孔は弄ってもらえなかった。その焦れったさを抱えたままだった穴は与えられた刺激に悦び、俺の意思に反して雪兎の指に全力で媚びた。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる