ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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お盆

かいほう、よん

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潤滑剤としてのローションは敏感な局部の摩擦を減らし、炎症などを起こさないようにするためのものだ。歪なディルドなどで腸壁を長時間責め続けても痛みが残らないのはローションのおかげだ。

「あぁあああぁあっ! あぁあーっ!? あっ、ぁ、あぁああっ!」

「すごい声だね、ポチ。そんなに気持ちいいの?」

「きも、ちぃっ……ひぁあああっ! あぁああっ!? きもひっ、よしゅぎましゅうぅっ! 出るっ、ぁ、出てりゅっ、出てましゅうぅっ!」

ガーゼの荒い繊維を擦り付けられてもローションのおかげで摩擦が減り、痛みなく責めを受けられる。

「ローションガーゼはマジでやばいからな。単純に刺激が強過ぎて気持ちいいし、後ろ使わねぇオナニーで声が出る屈辱も味わえてお得だ。場合によっちゃ漏らすから場所考えなきゃいけねぇけどな」

「父親からは一番聞きたくない話だったよ」

雪風の言う通り、刺激が強過ぎる。情報の洪水に溺れるような、脊椎が負荷で焼き切れるような、そんな感覚がある。亀頭だけに与えられる快楽の暴力には、おそらく拘束されていなくても叫ぶことしか出来なかっただろう。

「ひぁあぁああっ!? あっ、ぁあっ……息っ、続かなっ、ぁああっ! ゆきひゃまっ、ゆきひゃまぁっ! 休ませてくださいっ、休ませてぇっ!」

正直、もう亀頭に感覚はなかった。いや、確かに快楽の情報が脳に届けられているから感覚はあるはずなのだが、処理が追いつかなくなっていた。

「休みなら少しずつ与えてるはずだよ。もっと欲しいなら、出す頻度と量を上げることだね」

射精や潮吹きをすると雪兎はガーゼにローションをつけ直す。だが、そんな数秒で俺の陰茎は休まらない。

「はぁっ……はぁっ……ぁ、あっ、あぁあああっ! イくっ、イったぁっ! イっでましゅうぅっ!」

「何にも出てないよ」

「しょんなばかなぁっ! イっでりゅのにぃぃいっ! イっ、ひっ、ひぃいいっ!? いっ、ぁ、あぁああぁあーっ!」

自分でもいつ射精しているのか、潮を吹いているのか、分からない。気付けば陰茎から何かを漏らしている、何が出ているのかもよく分からない。

「んぁあああぁあっ! にゃくにゃるぅっ! なくなったっ、溶けたぁっ!」

「あるよ。何にも溶けてない」

「おがひくにゃるぅうぅっ! のぉみそっ、変になっちゃうっ! どぉにかにゃるっ! きもちよしゅぎっ、ひぃいっ! あぁあああぁああっ!? あぁあっ! あぁあああーっ!」

瞼の裏に星が飛ぶ。視界が点滅して今目を開けているのか閉じているのかも分からなくなる。

「あんまりやると意識飛ぶんじゃねぇか?」

「気絶されるのは困るなぁ、もっと遊んでいたいよ」

雪兎は珍しく素直に雪風の言うことを聞き、ローションをつけ直すついでに休憩を挟んだ。刺激を与えられなくなって数秒すると亀頭にジンと痺れるような感覚が戻り、それからまた数秒すると陰茎全体が異様な熱を持ち始めた。

「ぅ、あ……? 何、これっ……ユ、ユキ様、ユキ様っ! あのっ、ローションに薬混ぜたって言ってましたよね」

「あぁ、ちゃんと聞いてたんだ。混ぜたよ」

「どんな薬を……?」

「どんなって……それはもう分かってるんじゃない?」

薬対策なのか薄手のゴム手袋をはめた小さな手が俺の陰茎を優しくつつく。

「んぅうっ……!?」

軽く揺らされてローションまみれの陰茎が空気を掻き混ぜただけで、陰茎全体に宿った熱と痺れが倍増する。

「か、痒くなる……ヤツ、ですか?」

「うーん……まぁ正解かな、痒み効果が強めの媚薬だよ。さ、そろそろ再開しようか」

神経回路が焼き切れるような快感を与えられると分かっているのに、気が狂いそうな痒みが現れ始めている今はその刺激を求めるしか選択肢がなかった。
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