348 / 561
お盆
よっかめ、ご
しおりを挟む
夕飯の前まで寝ていたからいいだろうということで、俺は夜を徹して玩具責めを受けることになった。ひとまずシャワーを浴びて汗を流し、雪兎の精液を掻き出し、再びバスローブを羽織った。
「よっ、真尋ぉ。俺そろそろ部屋戻って寝るぜ」
「そっか……ばいばい」
脱衣所の戸を開けると雪風が立っていたので、別れの挨拶としてハグとキスをこなす。
「……なぁ、真尋。知ってるか?」
「雪風の弱点なら……」
「ひぅっ……!? ち、違う! そういう話じゃねぇよ! 変態!」
首筋をつぅっと指先で撫でただけで変態扱いされてはたまらない。雪風の方が変態レベルは圧倒的に上なのに。
「雪兎の精液だよ雪兎の精液! ユキの精子の話!」
「息子の精液の名前を大声で叫ぶ父親嫌だな……」
「ハッハァッ! 何言ってんだ真尋ぉ、精液はムスコから出るもんだろ、息子も精液の最終系みたいなもんだしな」
「なんだその笑い方……あと、雪風。後ろ振り返った方がいい」
「ぉん?」
雪風が振り返った先には乾いた赤紫の瞳で雪風を見上げながらも見下している雪兎が両手をだらんと下げて立っていた。
「これから食べる魚の骨が全て喉に刺さる呪いをかける……」
「助けてくれ真尋、フレークしか食えなくなった」
「フレークにもたまに骨入ってるのあるぞ」
「魚食えなくなった」
「謝れよ先に。ワンチャンあるかもしれないだろ」
「ワンチャンがあるかもしれないレベルなら謝っても無駄だろ……でもとりあえずごめんなユキぃ」
「微粒子レベルで存在した許される可能性を謝り方で消していくストロングスタイル……流石大企業の社長は思い切りがいい」
雪兎は「木製の物に触れたら必ずささくれが刺さる呪い」をかけて雪風に背を向けた。可愛らしい呪いだ、効果がないだろうというところまで含めて可愛らしい。
「……ユキの精子、ちゃんとした状態のもん売りに出せば数億の値がつくと思うんだよ。若神子の血を入れたいってバカは多いからさぁ……お前のツテじゃ売りようがねぇけどさ、面白豆知識として知らせておこうと思って……その程度の動機で息子にちょっと嫌われたとか、結構後悔するわーこれ」
「後で謝っとけよ」
「へいへい。じゃ、おやすみ真尋ぉー」
明日になったら忘れていそうな態度だなとため息をつき、雪兎の元へ。
「ただいま戻りましたユキ様。あの、ユキ様……さっきの雪風の話本当ですか? 使用人さんとかに無理矢理搾られたこととかありませんか?」
「多分本当だと思うけど、ないよ。売れるなんて普通思わないだろうし……僕に手を出すリスクの方が高いって知ってるから」
「なるほど」
数億のチャンスに見向きもしないほどのリスク……? うーん、若神子家の闇の側面。
「じゃあ、ポチ、玩具なんだけど……これ! 強制連続絶頂機カッコ男子専用カッコトジル、シックス!」
「しっくす」
「ふふ、英語が苦手なポチでもシックスが何かは分かるよね?」
「定向進化が産んだすっごい犯罪者…………じゃなくて、六です」
「うん、正解! ポチはこれから局部に痒み薬を塗布した状態で、この機械で責められるところ全部刺激されながら一晩を越すんだよ。どう? 出来そう?」
なんて無邪気な笑顔だろう。これこそ若神子家の光の側面だ。
「よっ、真尋ぉ。俺そろそろ部屋戻って寝るぜ」
「そっか……ばいばい」
脱衣所の戸を開けると雪風が立っていたので、別れの挨拶としてハグとキスをこなす。
「……なぁ、真尋。知ってるか?」
「雪風の弱点なら……」
「ひぅっ……!? ち、違う! そういう話じゃねぇよ! 変態!」
首筋をつぅっと指先で撫でただけで変態扱いされてはたまらない。雪風の方が変態レベルは圧倒的に上なのに。
「雪兎の精液だよ雪兎の精液! ユキの精子の話!」
「息子の精液の名前を大声で叫ぶ父親嫌だな……」
「ハッハァッ! 何言ってんだ真尋ぉ、精液はムスコから出るもんだろ、息子も精液の最終系みたいなもんだしな」
「なんだその笑い方……あと、雪風。後ろ振り返った方がいい」
「ぉん?」
雪風が振り返った先には乾いた赤紫の瞳で雪風を見上げながらも見下している雪兎が両手をだらんと下げて立っていた。
「これから食べる魚の骨が全て喉に刺さる呪いをかける……」
「助けてくれ真尋、フレークしか食えなくなった」
「フレークにもたまに骨入ってるのあるぞ」
「魚食えなくなった」
「謝れよ先に。ワンチャンあるかもしれないだろ」
「ワンチャンがあるかもしれないレベルなら謝っても無駄だろ……でもとりあえずごめんなユキぃ」
「微粒子レベルで存在した許される可能性を謝り方で消していくストロングスタイル……流石大企業の社長は思い切りがいい」
雪兎は「木製の物に触れたら必ずささくれが刺さる呪い」をかけて雪風に背を向けた。可愛らしい呪いだ、効果がないだろうというところまで含めて可愛らしい。
「……ユキの精子、ちゃんとした状態のもん売りに出せば数億の値がつくと思うんだよ。若神子の血を入れたいってバカは多いからさぁ……お前のツテじゃ売りようがねぇけどさ、面白豆知識として知らせておこうと思って……その程度の動機で息子にちょっと嫌われたとか、結構後悔するわーこれ」
「後で謝っとけよ」
「へいへい。じゃ、おやすみ真尋ぉー」
明日になったら忘れていそうな態度だなとため息をつき、雪兎の元へ。
「ただいま戻りましたユキ様。あの、ユキ様……さっきの雪風の話本当ですか? 使用人さんとかに無理矢理搾られたこととかありませんか?」
「多分本当だと思うけど、ないよ。売れるなんて普通思わないだろうし……僕に手を出すリスクの方が高いって知ってるから」
「なるほど」
数億のチャンスに見向きもしないほどのリスク……? うーん、若神子家の闇の側面。
「じゃあ、ポチ、玩具なんだけど……これ! 強制連続絶頂機カッコ男子専用カッコトジル、シックス!」
「しっくす」
「ふふ、英語が苦手なポチでもシックスが何かは分かるよね?」
「定向進化が産んだすっごい犯罪者…………じゃなくて、六です」
「うん、正解! ポチはこれから局部に痒み薬を塗布した状態で、この機械で責められるところ全部刺激されながら一晩を越すんだよ。どう? 出来そう?」
なんて無邪気な笑顔だろう。これこそ若神子家の光の側面だ。
0
お気に入りに追加
678
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる