ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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お盆

いちにちめ、いち

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棒鞭で二の腕を二発も打たれ、ズキズキと痛みが残り、俺の陰茎はずくずくと痛いくらいに疼いていた。後孔もだ、ずっとヒクヒク震えている。

「ユキ様ぁ……尻尾、尻尾くださいっ……犬になりたいです」

「そうだね、尻尾つけようか」

尻尾飾り付きの玩具は多くあるが、大抵ディルド部分は大したことがない。それでも今の穴にはないよりマシだ。

「……え? ち、違う……ユキ様、これじゃなくて」

焦れた後孔はもう限界なのに、雪兎は俺の腰に犬の尻尾飾りが付いたベルトを巻いた。尻尾の毛がさわさわと尻をくすぐってより辛い。

「それが尻尾だよ。さてポチ、続きだよ。ポチは歳下の子と実の叔父さんに酷いことをした訳だけど……その理由はムカついたから、だったね。どうしてムカついたの?」

「國行を虐めてたからですけど……」

「じゃあ國行くんを虐めたソイツらが悪いから、殴った僕は悪くない……とか言えばいいんじゃないの? ポチは」

「え、いや……ムカついた理由は國行を虐めてたからですけど、殴った理由はムカついたからなんで、俺はムカついたから殴っただけなので、俺は悪くないです」

「…………従弟を理由に暴力を振るうことはしない、ってのは好感が持てるね。正義感で動く人って暴走しがちだもん。ま、ムカついたからで殴って自分は悪くないって言うような人の方がやばいと思うけど」

どうして俺が「悪い」だの「やばい」だの言われなきゃならないのか、よく分からない。

「ポチを悪い真尋ちゃんから僕の忠犬ポチ公に戻すには、ポチとは何たるかを教えなきゃね」

雪兎の両手が左右の胸の側面をつぅっと撫でる。腋と胸の中間のようなそこを、筋肉の溝を、細い指先が辿る。

「……っ、あ……」

「まず、ポチっていう犬はね、おっぱいが大きくて、しかも感度が高いんだよ」

「おっぱいって言うのやめてくださいっ、んっ……ぁあぁ……もっと強くぅ……」

胸筋の形を探るように雪兎の指は胸の側面から下側へと移る。汗が溜まる場所だ、だからしっかりと洗ってきたはずなのに不安になってきた。

「乳首も大きいんだ、ミルクも出しやしないくせにさ。牛でもないくせに、犬のくせに、だらしない乳首しちゃって……しかもすぐ勃つんだよ、薄着できないね。カッコ悪い、恥ずかしいなぁ……ふふっ、僕はこの情けない乳首好きだけどね」

雪兎は指の背でスリスリと乳輪の周りを擦る。乳輪にすら触れてくれない指に痺れを切らして身体をよじるも、俺が雪兎を出し抜ける訳もなく、細い指は乳首にも乳輪にも掠ることすらなかった。

「乳首は大きくてえっちでだらしなくて情けなくてカッコ悪いけど、胸板分厚いのは誰が見てもカッコイイよねぇ……体感出来るのは僕だけだけど」

俺の胸の真ん中に頬を寄せて目を閉じる雪兎は幼く見えた。

「分厚いなぁ……ふふ、僕二人分くらいあるんじゃない? 言い過ぎかな……測ってみようか」

雪兎は一旦俺から離れ、メジャーを見つけると戻ってきた。胸囲を測る際に巻尺ことメジャーを使うのは一般的だ。

「……ひぅっ! ん、ぁ、やぁあっ……!」

メジャーが胸に巻かれる。予想通り、数字が書かれた平べったい紐は俺の乳首に触れた。いや、触れるどころではない。乳首を下から押し上げて弾いたかと思えば、反対に上から押し下げて弾いたり、乳頭をへこませるように締め付けたり、メジャーごときに乳首をこねくり回されている。

「ユキ様っ、ユキ様ぁっ、あぁあっ……ご容赦をっ」

「どうしたの? うるさいよ、じっとして。メジャーズレちゃって測れないよ」

「乳首っ、ちくびがぁっ、メジャーに、めちゃくちゃにされちゃてますぅっ、ぁ、あっ、イっちゃ……! ぅ……?」

絶頂の寸前、メジャーは乳首から離れた。

「ポチがくねくねして測れないよ。もういいや」

「ゃ……待って、待ってくださいっ、ユキ様ぁ!」

メジャーを巻き取った雪兎はそれを持って収納場所の棚へと向かう。

「やだっ、イきたいっ! 乳首イきたいんですっ! メジャーに乳首ぐにぐにされて情けない乳首イキしたかったんですぅ! お願いしますもっかい胸囲測ってくださいメジャーでぐにぐにしてくださいぃっ!」

雪兎は俺の懇願に頬を緩めながらも聞こえないフリをして無言で俺の傍へ戻ってきた。その手には当然メジャーはないし、直接乳首を弄ってくれることもなかった。
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