284 / 566
お盆
いぬはひるね、に
しおりを挟む
俺にコックリングとボールギャグを取り付けさせた雪兎は黒革の拘束具を持った。銀色の金具が鈍く光るそれは俺にとって興奮材料でしかない。
「……んんっ!」
「どうしたの? 急におっきな声出して」
「んぅう……」
拘束具を見せられて興奮して陰茎を膨らませて、コックリングにくい込んだ痛みに喘ぎました。そう説明出来たら雪兎はどんな風に俺を蔑むだろう? あぁ、呼吸が荒くなってきた。
「よしよし……ゆっくり息して。ちょっと背中上げて」
雪兎が俺に拘束具を着せやすいように身体を部位順に浮かせていく。まずは胸に黒革製のコルセットのようなモノが巻かれた。背中側や側面はしっかりと締め付けて、前側には胸筋の谷間を中心として大きな穴が空き、肝心な部分が丸出しになるフェティッシュなモノだ。
「あぁ……! やっぱりこれいいなぁ、ポチのおっきなおっぱいが強調されちゃってさぁ! 黒革ってのがまたえっちだよぉ。あぁあ谷間すごぉい、乳首もぴんっぴん、削りたての鉛筆みたい」
「んんぅ……」
「なぁに、不満そうな声出して。おっぱいって呼ばれるのやっぱり嫌?」
「……んぅ」
「こんなにおっぱいなのに? ふふ、まぁそれは後で……ちょっとうつ伏せになって」
言う通りにすると更に「手を後ろに回せ」と命令される。その命令にも言いなりになると、胸の拘束具の背面と繋がっているらしいベルト型の拘束具に腕を拘束されてしまった。
「んん……」
犬の足を模した分厚い手袋のおかげで何も出来ない手をさらに拘束するなんて、やけに厳重だ。手袋がなければ肘を掴めるくらいの位置で固定されたから肩と二の腕が少し痛い。
「ころんしてころん、仰向け」
「んんっ……ん」
「OK、いいよ。ふふ……腕後ろに回すとよりおっぱいが目立つよ。あはっ、睨まないでよ怖ぁい、そんなに虐めて欲しいの?」
乳首だけを責められるか、胸全体に鞭打ちでもしてもらえるのか、期待に胸が震えた。
「……次、足ね。その前にまずはベルト」
ガーターベルトが靴下を吊るような仕組みで、胸の拘束具と繋がった腰のベルトは臍の上に巻かれた。少し息苦しいほどにキツい腰のベルトの両端には小さめのベルトが垂れている。
「足曲げてー……そう、ポチお得意のM字開脚だよ」
予想通り、腰に巻かれたベルトの両端についた小さめのベルトが太腿に巻かれた。俺はもう自力ではM字開脚の体勢を変えられない。
「ふー……これで完成。尿道とかは勘弁してあげる、寝るのにそんなものあっちゃ寝にくいもんね」
後孔に挿入されたままのバイブに陰茎の根元を締め付けるコックリング、それに加えて拘束具、これだけで十分眠れない。
「寝やすいようにアイマスクつけてあげるね」
「んぅっ……!? んんっ、んんんっ!」
アイマスクは嫌だ、目の前が真っ暗になる。暗所恐怖症がいつまで経っても治らないんだ、自力で外せないアイマスクなんて気が狂ってしまう。
「大丈夫だよ、ポチ……大丈夫、安心して」
「……ん」
首を激しく横に振っていたが、俺は決意して目を閉じた。アイマスクのゴムが耳に引っ掛けられ、頭を振っても外せなくなる、目を開けても閉じても暗闇から景色が変わらなくなる。
「……っ、んんぅっ……ぅう……ゆぃっ! ゆぃはまぁあっ!」
「ここに居るよ、大丈夫……集中して」
耳元で囁かれて落ち着くと同時に挿入されっぱなしだったバイブがとうとう動き出した。尻尾飾りが付いたバイブなんて所詮アクセサリーの延長だとバカにしていたが、首振りの動きをするタイプだったようで前立腺をゴンゴン叩かれている。
「んんゔぅっ! ふぐぅっ! ゔぅうっ!」
即射精ものの快感だが、コックリングのせいで射精は出来ない。拘束された身体を仰け反らせ、黒革の拘束具をギチギチと鳴らして痙攣することしか出来ない。
「どう? ポチ、気持ちいい?」
「ゔぅゔぅぅぅぅっ!」
まるで本物の獣のような唸り声を上げてしまう。
「気持ちいいよね、ホットアイマスク僕も愛用してるんだぁ。目の疲れが取れるよ。じゃ、ゆっくり眠ってね、僕のポチ」
そういえば目が温かいな……なんて些細な気付きは、前立腺に注がれる快楽の前に掻き消えた。
「……んんっ!」
「どうしたの? 急におっきな声出して」
「んぅう……」
拘束具を見せられて興奮して陰茎を膨らませて、コックリングにくい込んだ痛みに喘ぎました。そう説明出来たら雪兎はどんな風に俺を蔑むだろう? あぁ、呼吸が荒くなってきた。
「よしよし……ゆっくり息して。ちょっと背中上げて」
雪兎が俺に拘束具を着せやすいように身体を部位順に浮かせていく。まずは胸に黒革製のコルセットのようなモノが巻かれた。背中側や側面はしっかりと締め付けて、前側には胸筋の谷間を中心として大きな穴が空き、肝心な部分が丸出しになるフェティッシュなモノだ。
「あぁ……! やっぱりこれいいなぁ、ポチのおっきなおっぱいが強調されちゃってさぁ! 黒革ってのがまたえっちだよぉ。あぁあ谷間すごぉい、乳首もぴんっぴん、削りたての鉛筆みたい」
「んんぅ……」
「なぁに、不満そうな声出して。おっぱいって呼ばれるのやっぱり嫌?」
「……んぅ」
「こんなにおっぱいなのに? ふふ、まぁそれは後で……ちょっとうつ伏せになって」
言う通りにすると更に「手を後ろに回せ」と命令される。その命令にも言いなりになると、胸の拘束具の背面と繋がっているらしいベルト型の拘束具に腕を拘束されてしまった。
「んん……」
犬の足を模した分厚い手袋のおかげで何も出来ない手をさらに拘束するなんて、やけに厳重だ。手袋がなければ肘を掴めるくらいの位置で固定されたから肩と二の腕が少し痛い。
「ころんしてころん、仰向け」
「んんっ……ん」
「OK、いいよ。ふふ……腕後ろに回すとよりおっぱいが目立つよ。あはっ、睨まないでよ怖ぁい、そんなに虐めて欲しいの?」
乳首だけを責められるか、胸全体に鞭打ちでもしてもらえるのか、期待に胸が震えた。
「……次、足ね。その前にまずはベルト」
ガーターベルトが靴下を吊るような仕組みで、胸の拘束具と繋がった腰のベルトは臍の上に巻かれた。少し息苦しいほどにキツい腰のベルトの両端には小さめのベルトが垂れている。
「足曲げてー……そう、ポチお得意のM字開脚だよ」
予想通り、腰に巻かれたベルトの両端についた小さめのベルトが太腿に巻かれた。俺はもう自力ではM字開脚の体勢を変えられない。
「ふー……これで完成。尿道とかは勘弁してあげる、寝るのにそんなものあっちゃ寝にくいもんね」
後孔に挿入されたままのバイブに陰茎の根元を締め付けるコックリング、それに加えて拘束具、これだけで十分眠れない。
「寝やすいようにアイマスクつけてあげるね」
「んぅっ……!? んんっ、んんんっ!」
アイマスクは嫌だ、目の前が真っ暗になる。暗所恐怖症がいつまで経っても治らないんだ、自力で外せないアイマスクなんて気が狂ってしまう。
「大丈夫だよ、ポチ……大丈夫、安心して」
「……ん」
首を激しく横に振っていたが、俺は決意して目を閉じた。アイマスクのゴムが耳に引っ掛けられ、頭を振っても外せなくなる、目を開けても閉じても暗闇から景色が変わらなくなる。
「……っ、んんぅっ……ぅう……ゆぃっ! ゆぃはまぁあっ!」
「ここに居るよ、大丈夫……集中して」
耳元で囁かれて落ち着くと同時に挿入されっぱなしだったバイブがとうとう動き出した。尻尾飾りが付いたバイブなんて所詮アクセサリーの延長だとバカにしていたが、首振りの動きをするタイプだったようで前立腺をゴンゴン叩かれている。
「んんゔぅっ! ふぐぅっ! ゔぅうっ!」
即射精ものの快感だが、コックリングのせいで射精は出来ない。拘束された身体を仰け反らせ、黒革の拘束具をギチギチと鳴らして痙攣することしか出来ない。
「どう? ポチ、気持ちいい?」
「ゔぅゔぅぅぅぅっ!」
まるで本物の獣のような唸り声を上げてしまう。
「気持ちいいよね、ホットアイマスク僕も愛用してるんだぁ。目の疲れが取れるよ。じゃ、ゆっくり眠ってね、僕のポチ」
そういえば目が温かいな……なんて些細な気付きは、前立腺に注がれる快楽の前に掻き消えた。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる