ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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お盆

ぶらっしんぐ、なな

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左乳首はブラシの柔らかな毛で撫で回されたのに、右乳首なブラシの硬い持ち手で押し潰された。

「イくっ、ちくびイくぅうぅ! ぅあっ、あぁああぁっ……止まんにゃっ、ひぃいっ! ひっ、あっ、あぁああっ……!」

「足すっごいピクピクしてる……そろそろやめた方がいいかな? どう思う?」

「ぁ、あぁっ! もっとっ、もっといじめてくださいっ!」

「心外だなぁ、僕はブラッシングしてるだけなのに」

右乳首への苛烈な責めが終わる。もうやめてしまうのだろうか? 散々叫んで喉は痛いが、ブラッシングの刺激は弱かったから身体はまだ元気だ。

「ゆきさまぁ……」

四つん這いになり、立ち上がってしまった雪兎の足に擦り寄る。足にも腰にも上手く力が入らず、すぐに四つん這いの姿勢を崩してしまう。

「まだブラッシングされ足りないの? しょうがないなぁ……じゃ、お尻したら終わりね」

「はいっ! いえ、わん!」

「……ふふふっ、可愛い可愛い。じゃあブラッシングしやすいように、お尻突き出して」

猫が伸びをするような姿勢で雪兎に向かって尻を突き上げる。犬の尻尾を模した飾り付きのバイブが挿入されたままの後孔がヒクヒクと震える。

「尻尾しっかり挿さってるね。後で固定しようと思ってたけど要らないかな?」

尻をブラシで撫でられたら後孔の締め付けは自然と強まるだろう、バイブを締め付けて快感を得よう──そう考えていた俺の尻を、雪兎はブラシの裏で思いっきり殴った。

「痛っ!? ぁ、ああっ……!」

パコンッ、と子気味いい音が鳴った。殴られた痛みで後孔の締め付けを強め、考えていた通りの快感を得た。

「ゆ、ゆきっ……さま? ブラッシングじゃ……?」

「ポチ、お尻叩かれるの好きだろ? だからこっちの方がいいかなって。ポチ、頭以外に毛生えてないからブラッシングとか出来ないし」

「お、俺今までそう言って……ぁうっ! んっ、んんぅっ! ユキ様っ、そこは、ぁ、あぁんっ……!」

コンッ、コンッ、と尻尾飾りが取り付けられた輪にブラシの裏が当てられる。その振動は当然バイブ全体に伝わり、腸壁はそれを享受する。

「ピクピク尻尾動かしちゃって」

「は、ぁ、あぁっ……! ゆき、さまっ……叩いてっ、叩いてぇ……もっかい痛いのくださいっ!」

「いいよ、片っぽだけじゃバランス悪いもんね」

先程とは反対側を殴られるのだろう、そんな期待に満ちた俺の尻に再び痛みが与えられた。さっき殴られた位置と全く同じ場所だ、痛みが残っていたそこを更に痛めつけられ、俺は薄まった精液を床に零した。

「んぁあああっ! ぁ、あっ……痛、ぁ…………ユキ様? 片方だけじゃ、バランス悪いって……」

「うん、ポチがもう一回叩いて欲しいのは片方だけじゃバランス悪いのが嫌なのかなって思ったよ。思っただけだよ」

「そんなぁ……」

「予想裏切られた方が痛いでしょ? ポチはそっちの方が嬉しいよね」

ゆっくりと起き上がり、正座を崩したような姿勢で雪兎を見上げる。彼の視線はまず白濁液で汚れた俺の腹や太腿に向いたが、すぐに俺の目を見つめてくれた。

「ユキ様……一週間ぶりで不安になっているのかもしれませんが、俺の好みを後から聞いたりする必要なんてありませんよ。ユキ様にされることなら何だって、俺は嬉しいんですから」

「…………不安を犬に見破られるなんて、本当に腕が鈍ったみたい」

「ユキ様こそ自惚れが足りませんよ」

深くため息をついた後、雪兎は柔らかな微笑みを見せ、俺に濡れたタオルを投げ渡した。精液を拭えと言っているのだろう。

「身体綺麗にしたらベッドにおいで。ブラッシングが終わったら犬は寝るものだからね」

「俺は眠くないですよ、散歩とかしませんか?」

「お風呂入ってすぐ散歩に行くなんて逆転してるよ。散歩はまた今度ね」

今度という言葉に期待を寄せ、身体を清め終えた俺は雪兎が待つベッドまで四つん這いで移動した。
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